2019年版 リチウムイオン電池部材市場の現状と将来展望 ~負極材編~
日本および韓国、中国の有力リチウムイオン電池(以下LiB)用負極材10社の現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、更に周辺調査を加えることで世界LiB用負極材市場の現状と今後の動向を把握することを目的とする。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査対象:中国負極材メーカー:5 社、日系負極材メーカー:4 社、韓国負極材メーカー:1 社
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用
調査期間:2019年4月~2019年9月
- 2019年版では補助金政策から環境政策へのシフトが進む車載用LiBの動向、パワー系セル、ミニセル等が成長基調にある民生小型LiBの動向を踏まえ、日系、韓国、中国の負極材メーカーの取り組み状況、正極材トレンド等に着目
- 負極材市場価格動向を掲載
- タイプ別(民生小型セル/中大型セル)LiB用負極材市場規模(2015~2022年予測)を算出
- 世界主要負極材メーカー生産能力一覧を掲載(2015~2019年計画)
- 世界主要負極材メーカー各社の動向を掲載
- 民生小型セル市場(2015~2022年予測、アプリケーション別)、車載用セル市場(2015~2022年、2025年、2030年、セルタイプ別)の情報も併せて収録
第1章 民生小型LiB市場の現状と将来展望
第2章 車載用LiB市場の現状と将来展望
第3章 リチウムイオン電池負極材市場の現状と将来展望
第4章 負極材メーカーの動向と戦略
第1章 民生小型LiB市場の現状と将来展望
1. 民生小型LiB アプリケーション別市場動向
2019年は容量ベースで前年比109%台の成長見込み
(図・表)民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(電池容量)
(図・表)民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(セル数)
(図・表)民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(出荷金額:ドル)
スマートフォン向けは低迷期へ突入
成長回復には今しばらくの時間を要する見込み
ノートPC向けを超える規模に成長の電動工具向け
2019年は成長鈍化の兆し
電動バイク向けは中国、インドの政策動向に注目
Bluetoothオーディオ機器向け等、新規アプリ拡大傾向
(図)民生小型LiB市場 2018年(セル数ベース)その他内訳
(表)中国「電動自転車安全技術規範」旧・新国標の技術要件の比較
2. 民生小型LiB セルタイプ別市場動向
動力系需要を牽引役に円筒形セル、復権
(図・表)民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(電池容量)
(図・表)民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(セル数)
(図・表)民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(出荷金額:ドル)
3. 民生小型LiBメーカーシェア推移
動力用途向け円筒需要増で伸びる日韓セルメーカー
変化点を迎える中国ラミセルメーカー
(表)民生小型LiB メーカーシェア推移(電池容量)
(表)民生小型LiB メーカーシェア推移(セル数)
(表)民生小型LiB メーカーシェア推移(出荷金額:ドル)
第2章 車載用LiB市場の現状と将来展望
1. 車載用LiB市場動向
2018年の車載用電池市場は前年比190.4%の100GWh超えへ
(図・表)車載用電池(Ni-MH・LiB)市場規模推移
(容量:CY2015~CY2022、CY2025、CY2030)
(図)車載用電池(Ni-MH・LiB)市場規模推移 構成比
(容量:CY2015~CY2022、CY2025、CY2030)
(図・表)車載用電池(Ni-MH・LiB)市場規模推移
(金額:CY2015~CY2022、CY2025、CY2030)
(表)車載用電池(Ni-MH・LiB)市場規模推移 構成比
(金額:CY2015~CY2022、CY2025、CY2030)
2. 電池形状別車載用LiB市場動向
欧州系OEMの大型EVプロジェクトにラミネート形セルの採用が開始予定
乗用、商用PHEV・EV向けには角形セルが堅調な需要で拡大続く
(図・表)市場ベース予測:世界車載用LiB形状別(円筒形・角形・ラミネート形)
市場規模推移(容量:CY2015~CY2022、CY2025、CY2030)
(図)市場ベース予測:世界車載用LiB形状別(円筒形・角形・ラミネート形)構成比
市場規模推移(容量:CY2015~CY2022、CY2025、CY2030)
3. 車載用LiB市場メーカーシェア動向
CATLがトップシェアを維持
大手自動車メーカーの受注獲得有無によってLiBメーカーの明暗が分かれる
(表)世界車載用LiB市場メーカーシェア推移(CY2016~CY2018)
(図)世界車載用LiB市場メーカーシェア推移(CY2016~CY2018)
第3章 リチウムイオン電池負極材市場の現状と将来展望
1.リチウムイオン電池負極材市場の現状と将来展望
黒鉛系メインで引き続き成長
1.LiB用負極材 全体市場動向
LiB用負極材市場規模は2018年に20万トンを突破
(表)LiB負極材(民生小型、中大型セル向け)参考販売価格帯推移
(図・表)LiB負極材 世界市場規模 材料別推移
(数量:2015年実績~2022年予測)
(図・表)LiB負極材 世界市場規模 材料別推移
(金額:2015年実績~2022年予測)
2.セルサイズ別(民生小型セル、中大型セル)LiB用負極材動向
2021年、中大型セル向けの構成比は8割超え
(図・表)LiB負極材 セルサイズ別(民生小型/中大型:車載、ESS)
世界市場規模推移(数量:2015年実績~2022年予測)
(図・表)LiB負極材 セルサイズ別(民生小型/中大型:車載、ESS)
世界市場規模推移(金額:2015年実績~2022年予測)
3.LiB用負極材製品動向
車載用LiBに求められる容量価値と寿命価値
4.LiB用負極材市場 メーカーシェア推移
上位5社中、4社が中国負極材メーカー
日立化成は2位へ、POSCOは6位へ上昇
(表)主な負極材市場参入メーカー及び取り扱い負極材一覧
(図・表)LiB負極材 世界市場規模 メーカーシェア推移
(数量:2015年~2018年)
(図・表)LiB負極材 世界市場規模 メーカーシェア推移
(金額:2015年~2018年)
5.国別LiB用負極材シェア推移
中国7割超えで存在感変わらずも、日系、韓国が若干のポイントアップ
(図・表)LiB負極材 世界市場規模 国別シェア推移(数量:2015年~2018年)
(図・表)LiB負極材 世界市場規模 国別シェア推移(金額:2015年~2018年)
6.LiB用負極材主要メーカー生産能力推移
上位寡占の中国で黒鉛化工程の内製化が進む
(表)主要負極材メーカー 生産拠点・年間生産能力推移 一覧-①
(表)主要負極材メーカー 生産拠点・年間生産能力推移 一覧-②
2.黒鉛系負極材市場
人造、天然、共に市場拡大続く
1.黒鉛系負極材 全体市場動向
2019年、黒鉛系負極材市場は30万t規模見込み
価格上昇トレンドは2018年までで沈静化の向き
(図・表)LiB黒鉛系負極材 世界市場規模推移
(数量:2015年実績~2022年予測)
(図・表)LiB黒鉛系負極材 世界市場規模推移
(金額:2015年実績~2022年予測)
2.セルサイズ別(民生小型セル、中大型セル)黒鉛系負極材出荷動向
中大型セル向けは構成比7割まで上昇
(表)LiB黒鉛系負極材 セルサイズ別(民生小型/中大型:車載、ESS)
世界市場規模推移(数量:2015年~2018年)
3.黒鉛系負極材市場 メーカーシェア推移
BTR独走、2位グループの日立、杉杉、紫宸
(表)LiB 黒鉛系負極材(天然+人造)世界市場規模
メーカーシェア推移(数量:2015年~2018年)
(表)LiB 黒鉛系負極材(天然+人造)世界市場規模
メーカーシェア推移(金額:2015年~2018年)
(表)LiB 天然黒鉛負極材 世界市場規模
メーカーシェア推移(数量:2015年~2018年)
(表)LiB 天然黒鉛負極材 世界市場規模
メーカーシェア推移(金額:2015年~2018年)
(表)LiB 人造黒鉛負極材 世界市場規模
メーカーシェア推移(数量:2015年~2018年)
(表)LiB 人造黒鉛負極材 世界市場規模
メーカーシェア推移(金額:2015年~2018年)
4.主要黒鉛系負極材メーカー生産能力推移
2018年、黒鉛系負極の世界キャパは40万t超え
2019年には60万t/年に迫る
(表)世界主要黒鉛系負極材メーカー 生産拠点・年間生産能力推移 一覧
3.カーボン系/酸化物系(LTO)/Si系負極材市場
引き続き、特定需要向け市場
1.カーボン系/酸化物系(LTO)/Si系負極材 全体市場動向
カーボン系はM-HEV等、今後の出力セル需要の可能性に期待
(表)LiBカーボン系/酸化物系(LTO)/金属・合金系負極材 世界市場規模推移
(数量:2015年実績~2022年予測)
(表)LiBカーボン系/酸化物系(LTO)/金属・合金系負極材 世界市場規模推移
(金額:2015年実績~2022年予測)
東芝SCiB等の伸びを牽引役にLTO市場は再び成長軌道へ
Si系負極材市場は2018年、前年を上回る成長率で推移
今後は成長の第2フェーズに向けた過渡期突入の可能性
2.カーボン系/酸化物系(LTO)/Si系負極材メーカー動向、生産能力状況
カーボン系市場はプレーヤー集約の向き
(表)カーボン系負極材市場 参入メーカー状況
中国負極材メーカーではLTO注力度低下の向き
チタン工業は東芝と合弁会社設立を発表
(表)酸化物系(LTO)負極材市場 参入メーカー状況
Si系主要プレーヤーの顔ぶれ変わらず
(表)Si系負極材市場 参入メーカー状況
第4章 負極材メーカーの動向と戦略
貝特瑞新能源材料股份有限公司
(BTR New Energy Materials Inc.)
海外企業向けも好調、トップポジションは不動
1. 出荷動向
2018年は既存顧客の各社それぞれで出荷を伸ばす
Si系負極材も民生向けメインで出荷増
(表)貝特瑞新能源(BTR)負極材 出荷数量推移
(表)貝特瑞新能源(BTR)負極材 出荷金額推移
2. 生産拠点/生産能力動向
継続的に増強を進め、9万t規模に
(表)貝特瑞新能源(BTR)負極材 生産拠点・生産能力推移
3. 研究開発動向/製品動向
日立化成株式会社
引き続き車載用セル向けを軸に成長
1. 出荷動向
2018年は前年の成長率を上回る伸び率で推移
(表)日立化成 負極材 出荷数量推移
(表)日立化成 負極材 出荷金額推移
2. 生産拠点/生産能力動向
ボトルネック解消による能力増強を随時推進
(表)日立化成 負極材 生産拠点・生産能力推移
3. 研究開発動向/製品動向
(表)日立化成 負極材 ラインナップ
上海杉杉科技有限公司
(Shanghai Shanshan Tech Co., Ltd.)
市況変化に備えつつ、人造黒鉛を軸に成長維持を目指す
1. 出荷動向
2018年は成長率鈍化、2019年は目標4万t超え
(表)上海杉杉(ShanShan)負極材 出荷数量推移
(表)上海杉杉(ShanShan)負極材 出荷金額推移
2. 生産拠点/生産能力動向
人造黒鉛の更なる能力増強を推進、2019年は合計10万t/年体制を計画
SiO系負極も生産ラインが完成
(表)上海杉杉(ShanShan)負極材 生産拠点・生産能力推移
3. 研究開発動向/製品動向
円筒形セル向けを対象にSiO系負極の出荷も一部開始
江西紫宸科技有限公司
(Jiangxi Zichen Technology Co., Ltd.)
民生小型向け人造黒鉛を軸に、中大型セル向け出荷も徐々に増加
1. 出荷動向
2019年はトータル5万t規模を計画
(表)江西紫宸(Zichen)負極材 出荷数量推移
(表)江西紫宸(Zichen)負極材 出荷金額推移
2. 生産拠点/生産能力動向
2019年は10万t超え/年の体制を計画
(表)江西紫宸(Zichen)負極材 生産拠点・生産能力推移
3. 研究開発動向/製品動向
人造黒鉛の急速充電対応グレードを2019年上期から一部出荷開始
东莞市凯金新能源科技股份有限公司
(Dongguan Kaijin New Energy Technology Co., Ltd.)
主要顧客向け出荷が大幅増加
1. 出荷動向
車載向けを牽引役に2018年は2万t超えの出荷
(表)东莞凯金(Kaijin)負極材 出荷数量推移
(表)东莞凯金(Kaijin)負極材 出荷金額推移
2. 生産拠点/生産能力動向
各拠点を効率的に組み合わせサプライチェーンの最適化を進める
(表)东莞凯金(Kaijin)負極材 生産拠点・生産能力推移
3. 研究開発動向/製品動向
既存ラインナップを改善
(表)东莞凯金(Kaijin)負極材 主要4グレード 参考スペック
POSCO CHEMICAL COMPANY LTD.
LiB用負極材を成長の柱とし、能力増強等の積極投資を実行
1. 出荷動向
車載用セル向け販売拡大により、2018年の出荷量は倍増へ
(表)POSCO CHEMTECH 負極材 出荷数量推移
(表)POSCO CHEMTECH 負極材 出荷金額推移
2. 生産拠点/生産能力動向
2019年4Qに第2工場が稼働開始、合計生産能力は4万4,000tまで拡大する見込み
受注獲得状況で2020年以降に更なる増強も検討中
(表)POSCO CHEMTECH 負極材 生産拠点・生産能力推移
3. 研究開発動向/製品動向
急速充電対応品等の新規グレード品やSi系負極材等の開発に注力
(表)POSCO CHEMTECH 天然負極 量産グレードのスペック
深圳市翔丰华科技有限公司
(Shenzhen XFH Technology Co.,Ltd.)
大手顧客中心に車載用で高成長を続ける
1. 出荷動向
供給先の社数が拡大
(表)深圳市翔丰华科技有限公司(XFH) 負極材 出荷数量推移
(表)深圳市翔丰华科技有限公司(XFH) 負極材 出荷金額推移
2. 生産拠点/生産能力動向
今後の増強計画は市況次第
黒鉛化の内製は継続案件
(表)深圳市翔丰华科技有限公司(XFH) 負極材 生産拠点・生産能力推移
3. 研究開発動向/製品動向
(表)深圳市翔丰华科技有限公司(XFH) 負極材 主要5グレード 参考スペック
三菱ケミカル株式会社
車載用セル向けで引き続き成長
1. 出荷動向
2018年も前年並みの成長率で推移、人造黒鉛の構成比が上昇傾向
(表)三菱ケミカル 負極材 出荷数量推移
(表)三菱ケミカル 負極材 出荷金額推移
2. 生産拠点/生産能力動向
2018年は2万2,500t/年体制を構築
2019~2020年は市況に応じて能力増強を予定
(表)三菱ケミカル 負極材 生産拠点・生産能力推移
3. 研究開発動向/製品動向
JFEケミカル株式会社
国内外で事業領域の拡大を推進
1. 出荷動向
出荷数量に占める天然黒鉛比率は5割まで上昇
(表)JFEケミカル 負極材 出荷数量推移
(表)JFEケミカル 負極材 出荷金額推移
2. 生産拠点/生産能力動向
中国鉄鋼大手・宝山鋼鉄子会社と合弁会社を設立
(表)JFEケミカル 負極材 生産拠点・生産能力推移
3. 研究開発動向/製品動向
全樹脂電池を手掛けるAPB株式会社への出資を発表
(表)JFEケミカル 人造系負極材 参考スペック
昭和電工株式会社
「パワー」と「容量」の両輪で堅実な成長を目指す
1. 出荷動向
2018年は前年比微増で推移
(表)昭和電工 負極材 出荷数量推移
2. 生産拠点/生産能力動向
導電助剤や負極用水系バインダーも堅調に推移
(表)昭和電工 取扱いLiB材料 生産拠点・生産能力推移
3. 研究開発動向/製品動向
人造黒鉛ではパワー系ニーズに向けた提案を推進
容量系ニーズにはSi系負極で対応
(表)昭和電工 負極材(SCMG)ラインナップ
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