2019年版 5G移動体サービス市場展望
5Gはこれまでの移動体通信サービスと比較して摘要範囲が広く、社会インフラとしての役割がより重要視される。特にIoT分野、自動車分野、XR(VR/AR/MR)分野での利用は有力視されている。
2020年から2022年頃に掛けて世界の通信事業者が相次いで商用サービスを開始するのに合わせ、端末メーカーも5G対応スマートフォンを導入予定である。一方で米中貿易摩擦の影響で移動体通信市場に於けるサプライチェーンは大きな影響を受けており、特に華為技術(中国)の問題は大きな影を落としている。
本調査レポートでは、5Gの基本線となる移動体通信市場の動向について纏める事に注力した。対象市場としては日本、米国、中国、EUを中心に、大手通信事業者の動向、大手端末メーカーの動向に注視した。
調査資料詳細データ
調査目的:5G(第5世代移動体通信システム)の商用サービスが開始された。5Gは4G以前のシステムとは異なり、携帯電話サービスに限らず、様々な産業分野での活用を視野に入れた通信規格である。先ずは基本となる携帯電話サービスについて、5Gの商用サービスを開始した韓国、米国、欧州、中国(2019年9月迄に開始予定)を中心に2020 年春に商用サービスを開始する日本を加え、市場動向のまとめと予測を行った。大半の項目にて2019年~2025年(一部は2020年)までを予測を行っているが、米中貿易摩擦の影響で予測が難しい事象が多く、特に(中)Huawei(華為技術)のスマートフォンの取り扱いに関しては、どのような事が起こるかによって端末メーカーの動向に大きな影響を及ぼすことが見込まれる。
調査対象:①移動体通信サービス事業者15社 ②携帯電話端末メーカー11社 ③ODM・EMS企業4社 ④半導体メーカー10社 ⑤海外調査会社・コンサルティング企業5法人
調査方法:①国内、海外(中国、台湾)直接面接調査 ②技術、サービス動向セミナー取材 ③当社データベース、過去実施の調査データからの考察
調査期間:2019年4月~2019年7月
5G(第5世代移動体通信システム)の世界市場に関する調査を実施(2019年)
2019年の世界の5Gサービス契約数は850万契約の見込
~2019年に商用サービスが開始された5G(第5世代移動体通信システム) 初年度は限定的な展開ながら、2020年以降世界各国で商用サービスが開始される予定~
- 2020年より商用サービスが本格化する第5世代移動体通信サービスは高速・大容量化、ネットワークの強靭化・少遅延、多頻度・多数同時接続に対応することで、既存の4G・LTEと比較して様々な産業分野での活用が期待出来、新たな社会インフラとしての注目度が急速に高まっている。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに合わせて通信事業者各社が準備を進めている事も追い風になっている。毎日のように新聞・ネットで話題に上がっており、5GはIoT、自動運転に加え、少子高齢化・地方活性化といった社会問題への解決策の一つとしての期待も高まっている。
- 商用サービス開始前の国内及びグローバル・主要市場における5Gの状況について調査・予測を行った。また、5Gの導入が期待される市場についてもピックアップして取り上げている。
第1章 5G概要
第2章 5G国内市場動向
第3章 5G世界市場動向
第4章 5Gスマートフォン市場動向
調査結果のポイント
1:国内5G契約数見通し
2:国内5Gスマートフォン出荷台数見通し
3:世界の5G契約数見通し
4:世界の5Gスマートフォン出荷台数見通し
第1章 5G概要
1-1:5Gの定義と概要
1-2:5G要求仕様
1-3:5Gで採用される無線技術
第2章 5G国内市場動向
1:国内移動体通信サービス契約数動向
1-1:移動体通信サービス契約数
2:MVNO 動向
2-1:MVNO 市場動向
2-2:MVNO 契約数動向
2-3:MVNO 事業者別(L3 接続)契約数
3:日本市場における5G導入動向
3-1:国内5G免許発給状況
3-2:5Gへの取り組み状況
3-3:国内5G契約数見通し
3-4:国内5G投資額
4:国内通信事業者における5Gへの取り組み
4-1:NTT ドコモ
4-1-1:概要
4-1-2:5G対応インフラ・基地局の整備動向
4-1-3:実証実験等・5G取り組み状況
4-1-4:料金政策
4-1-5:5G契約数見通し
4-1-6:5G端末調達の見通し
4-1-7:サービス開発に向けた取り組み
4-2:KDDI
4-2-1:概要
4-2-2:5G対応インフラ・基地局の整備動向
4-2-3:実証実験等・5G取り組み状況
4-2-4:料金政策
4-2-5:5G契約数見通し
4-2-6:5G端末調達の見通し
4-2-7:サービス開発に向けた取り組み
4-3:ソフトバンク
4-3-1:概要
4-3-2:5G対応インフラ・基地局の整備動向
4-3-3:実証実験等・5G取り組み状況
4-3-4:料金政策
4-3-5:5G契約数見通し
4-3-6:5G端末調達の見通し
4-3-7:サービス開発に向けた取り組み
4-4:楽天モバイル
4-4-1:概要
4-4-2:5G対応インフラ・基地局の整備動向
4-4-3:料金政策
4-4-4:5G契約数見通し
4-4-5:5G端末調達の見通し
4-4-6:サービス開発に向けた取り組み
第3章 5G世界市場動向
1:世界の携帯電話市場動向
1-1:世界の携帯電話契約者数
2:通信規格別サービス導入状況
2-1:概況
3:5G標準化動向
3-1:概況
4:5G導入状況・契約数見通し
4-1:概況
4-2:5G契約数見通し
5:5G主要市場導入状況
5-1:中国
5-1-1:市場概況
5-1-2:5G取り組み状況
5-1-3:5G契約数見通し
5-1-4:スマートフォン市場動向
5-1-5:5Gスマートフォン市場動向
5-2:韓国
5-2-1:市場概況
5-2-2:5G取り組み状況
5-2-3:5G契約数見通し
5-2-4:スマートフォン市場動向
5-2-5:5Gスマートフォン市場動向
5-3:欧州市場
5-3-1:市場概況
5-3-2:5G取り組み状況
5-3-3:5G契約数見通し
5-3-4:スマートフォン市場動向
5-3-5:5Gスマートフォン市場動向
5-4:米国
5-4-1:市場概況
5-4-2:5G取り組み状況
5-4-3:5G契約数見通し
5-4-4:スマートフォン市場動向
5-4-5:5Gスマートフォン市場動向
第4章 5Gスマートフォン市場動向
1:国内移動体通信端末市場動向
1-1:2018年度移動体通信端末出荷台数実績
1-2:移動体通信端末2019年度出荷見通し
1-3:通信事業者別調達状況
1-4:スマートフォン市場概況
1-5:SIMフリースマートフォン
1-6:中古携帯電話市場
2:国内5Gスマートフォン市場動向
2-1:日本市場における5Gスマートフォン導入動向
2-2:メーカー別5Gスマートフォン出荷動向
3:スマートフォン世界市場動向
3-1:スマートフォン世界市場動向
4:グローバル5Gスマートフォン市場動向
4-1:5Gスマートフォン導入動向
4-2:メーカー別5Gスマートフォン出荷動向
4-3:主要市場別5Gスマートフォン出荷動向
5:5Gスマートフォン メーカー別取り組み状況
5-1:5Gスマートフォンの導入状況
5-2:メーカー別 5Gスマートフォンの取り組み状況
5-2-1:SAMSUNG
5-2-2:Apple
5-2-3:Huawei(華為技術)
5-2-4:OPPO
5-2-5:vivo
5-2-6:Xiaomi(小米)
5-2-7:TRANSSION
5-2-8:LG電子
5-2-9:Lenovo・Motorola
5-2-10:ZTE
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