2021 従業員エンゲージメント市場 ~変化の時代に求められる自律性を高めるマネジメント~
近年、海外を中心に投資家からの非財務資本、特に人的資本に関する情報開示圧力が高まっており、また、ESG投資を巡る取り組みの中でも人的資本にどれだけ投資しているか、人材をどう活用していくかに関する議論が活発化している。一方、日本は働き方改革の流れの中で長時間労働を中心に是正が進んできたが、生産性向上についてはこれからの企業が多く、またそのためにポイントとなる従業員エンゲージメントは国際的に見ても非常に低い水準にあるのが現状だ。これまで推進されてきた健康経営など働きやすさに対応するアプローチだけでなく、働きがいも高めるアプローチが求められている。ただ、事業環境の変化が激しい上、多様性が増す時代にはマネジメントは難しく、負荷は大きくなるばかりである。こうした中、エンゲージメント向上につながり、またマネジメント層の業務を支援するサービスが企業から注目を集めている。本資料では、こうした動きを取り巻くビジネスの動向や課題をまとめている。
調査資料詳細データ
調査目的:本レポートでは、日本国内における従業員エンゲージメントに関しての調査を行い、下記を明らかにすることを目的とした。
①従業員エンゲージメント市場の現状と展望
②従業員エンゲージメント関連の企業動向
③従業員エンゲージメント関連のプロダクト動向
調査対象:本レポートでは、日本国内において従業員エンゲージメントに関わるプロダクト、サービスを展開している企業を調査対象とした。
①従業員エンゲージメント診断・サーベイツール/サービス
②1on1 運用支援ツール/サービス
③OKR 運用支援ツール/サービス
④コーチング研修、人材育成ツール/サービス
⑤データ分析ツール/サービス
調査方法:①研究員による面接取材、電話取材 ②公的データ収集などの文献調査 ③アンケート調査
調査期間:2021年4月~2021年6月
従業員エンゲージメント市場に関する調査を実施(2021年)
2020年の従業員エンゲージメント診断・サーベイクラウドの市場規模は、前年比124.8%の38億2,000万円
~リモートワークの広がりを受けて、従業員のメンタルヘルスをケアするために日々の状態を把握できるサーベイの需要が増加~
- SDGs経営等で働きがいが求められ、診断・サーベイの需要が高まる
- 非財務情報開示の潮流、コロナ禍により人的資本への投資が再認識
- リモートワークの増加でマネジメントの課題が顕在化、1on1に注目集まる
- ミレニアル世代・Z世代の労働観の台頭でピープルマネジメントが重要に
- 人事部向けではなく、マネージャー、メンバー向けのサービス、機能が増加
- 社員のメンタル、フィジカルをケア・予防する目的でもサーベイを活用
- 変化の時代に求められるOKR、イノベーションにつながる仕組み
- サーベイ、1on1、OKR支援ツール単体で展開するサービス事業者が参入
- タレマネシステムは多面的で更新性の高いDBを強みに機能強化で対応加速
- 課題は認知、サービス事業者のオウンドメディア、研究所の設立が相次ぐ
- 人事に問われるキャリア自律を促す環境づくり、戦略人事
調査結果のポイント
第1章 従業員エンゲージメント市場の現状と展望
政府の動き、コロナショックの影響
第2章 分野別従業員エンゲージメントサービスの動向
中の一部の機能として提供する企業
サービスとして提供する企業
第3章 注目サービス事業者の取り組み
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