2030年のアグリテック・フードテックの展望 ~アグリ&フードテックで実現する持続可能な農業・食の未来~
農業においては、食品廃棄・ロスの削減が急務とされている一方、2050年には世界人口が90億人に達することが予測され、食糧不足が懸念されている。水産物の場合、日本人一人あたりの水産物消費量は減少していることに対し、世界の一人あたりの年間水産物消費量は、この50年間で約2倍に増加している。さらに、FAO(国際連合食糧農業機関)によれば、1961年から2011年までの50年間で世界人口が約2.3倍になった一方、動物性食品の消費は約5倍に増加した。FAOは、世界の食肉消費はこの先2050年までにさらに73%増えるだろうと予測している。飼料用・食用の穀物需要の増大が予想されるが、気候変動の影響、ひっ迫する水需給、土壌劣化が不安材料となっている。加えて、日本国内では、高齢化・後継者不足による農業人口の減少が課題となっている。
世界の食料事情が不安定さを増す中、スマート農業、植物工場、次世代型養殖技術、代替タンパク質(植物由来肉・植物由来シーフード、培養肉・培養シーフード、昆虫食、等)といった、アグリテック・フードテック関連の市場が注目を集めている。広がりをみせる市場の需要を明らかにし、2030年の市場を展望することを目的として、企画した。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:当調査はスマート農業、植物工場、次世代型養殖技術、代替タンパク質(植物由来肉・植物由来シーフード、培養肉・培養シーフード、昆虫食、パーソナルミールソリューション、等)等の取り扱い実態、販売状況、参入各社の市場戦略を調査・分析することにより、アグリテック・フードテック関連市場の需要を明らかにし、2030 年の市場を展望することを目的として実施した。
調査対象商品:
・スマート農業(栽培支援ソリューション、販売支援ソリューション、経営支援ソリューション、精密農業、農業用ドローン ソリューション、農業用ロボット)
・植物工場(完全人工光型植物工場での生産野菜、完全人工光型植物工場の建屋および関連資材)
・次世代型養殖技術(スマート水産、陸上養殖システム、低魚粉飼料、昆虫タンパク質飼料)
・代替タンパク質(植物由来肉・植物由来シーフード、培養肉・培養シーフード、昆虫タンパク)
・パーソナルミールソリューション(パーソナライズフード、献立(レシピ)提案アプリ、スマートキッチン家電、フードデリバリーサービス(在宅配食、食材宅配、生協個配、ネットスーパー))
調査対象先:
・アグリテック・フードテック市場(スマート農業、植物工場、次世代型養殖技術、代替タンパク質、パーソナルミールソリューション)の参入事業者
・農林水産省、業界団体、業界誌
調査方法:本資料は、下記弊社自主企画調査資料を再編集したものである。
・「2022年版 スマート農業の現状と将来展望」(2022年12月26日発刊)
・「2021年版 養殖ビジネスの市場実態と将来展望」(2021年7月29日発刊)
・「2022年版 植物工場の市場実態と将来展望」(2022年06月30日発刊)
・「2022年版 代替タンパク質 <代替肉(植物由来肉・培養肉)・昆虫食>の将来展望」(2022年2月17日発刊)
・「2022年版 パーソナルミールソリューション市場の展望」(2022年2月28日)
各資料は、弊社専門研究員による直接面接取材及び、電話、メール、アンケートによる間接調査等により調査を実施した。
調査期間:2023年1月~2023年3月
アグリテック・フードテック市場に関する調査を実施(2023年)
日本国内における2021年度のアグリテック・フードテック市場規模(スマート農業、植物工場、次世代型養殖技術、代替タンパク質の4市場計)は718億4,700万円と推計
~気候変動や生産環境の変化を受け、アグリテック・フードテックの技術を活用した食料生産に注目~
- アグリテック・フードテック市場(スマート農業、植物工場、次世代型養殖技術、代替タンパク質)の、日本国内有力企業の現状の取り組みを紹介
- 海外情報として、グローバルの概況・参入企業動向を紹介
- アグリテック・フードテック市場(スマート農業、植物工場、次世代型養殖技術、代替タンパク質)の、2021年、2025年、2030年の中期展望を明らかに
第Ⅰ章 日本国内・海外の農業・食料の概況
第Ⅱ章 日本国内・海外におけるアグリテック・フードテックの動向
~ショッパブルレシピの提案からハンズフリークッキングまで
キッチンテックでつながる新しい料理体験を!~
~高齢者食や代替肉での活用が進む~
第Ⅲ章 アグリテック・フードテックの市場動向
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