2023年版 次世代モビリティ市場の最新動向と将来展望

コロナから経済活動再開が期待されるが、ウクライナ情勢、高インフレ、資源高など世界経済の見通しは不透明感に包まれている。また、EVシフトについても陰りが見え隠れする。2023年だけで英国のICE販売禁止の延期やEUの中国製EVの不正補助金調査、仏伊の保護主義的政策、米国では補助金対象から中国製部材を使った車種の除外決定のように「急速なEVシフト見直し」と「中国はずし」が顕在化している。
大局的なEV市場の趨勢は更なる混迷を極める一方、生活に根差した手軽なモビリティと環境性、経済性の両立は常に求められている欧州ではCitroen「Ami」が発売から約3年半で累計4.3万台を販売し、多方面から注目を集めている。中国は「宏光MINI」の登場で競合モデルとなるAセグメントEVが乱立、女性ユーザーにミートしている。日本は「C+pod」登場から3年が経過し、市場が立ち上がりつつあるが、参入障壁から実用的なミニカー開発を進めるベンチャーも現れた。
EVの第二幕は、教条的なシフトではなく合理的なシフトが必要となる。そのカギとなる次世代モビリティ市場の最前線に迫る。

発刊日
2024/01/31
体裁
A4 / 230頁
資料コード
C65116900
PDFサイズ
13.1MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査期間:2023年8月~2024年1月
調査方法:弊社研究員による面談取材、電話取材、文献調査 等
調査対象:本稿で定義する次世代モビリティの技術・市場動向
調査対象先:次世代モビリティメーカー、関連サービス事業者 等
調査目的:次世代モビリティの市場動向を明らかにするとともに、開発動向や規制動向を踏まえ、今後の市場展望を俯瞰する
本資料利用に際しての留意事項:本資料における次世代モビリティおよび各システムにおける市場等の各種データは、原則的に対象メーカーに対するヒアリング等の調査結果、各種報道発表、文献調査等を基に、矢野経済研究所が分析・推計した数値である

調査結果サマリー
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次世代モビリティ市場に関する調査を実施(2023年)
2030年の次世代モビリティ(電動トライク、電動ミニカー、超小型モビリティ)の国内新車販売台数を最大4万9,500台と予測
~潮目が変わるBEV(電気自動車)シフト、超小型BEVでは経済性と商品性のバランスが焦点に~

資料ポイント
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  • 調査対象は三輪車、ミニカー、超小型モビリティとそれに類似する小型EV
  • BEV≠高価 EVの第二幕は「小型EV」の普及が焦点
  • 次世代モビリティ市場の販売台数実績、2030年までの市場予測を掲載
  • シトロエン「Ami」の登場で急伸する欧州L6e/L7e市場
  • 規制の厳格化と「宏光MINI」などA00セグメント躍進で凋落した中国LSEV市場
  • 規格創設4年で岐路に立つ日本の超小型モビリティと胎動する新たなミニカー
  • 主要参入企業、注目ベンチャーなど全24社を掲載
  • 前回版からの変更点
    ・超小型EVとラストワンマイルの関係を整理
    ・樹脂材料に関する技術
    ・掲載企業の再考と最新動向を調査(全24社)

リサーチ内容

調査対象・表記に関する補足事項

調査結果のポイント

第1章 次世代モビリティ市場の総論

1-1.次世代モビリティの定義と市場概況
1-2.次世代モビリティが求められる理由
  理由①:脱炭素化の推進と効率輸送
  理由②:LiBリユース・リサイクル
  理由③:コロナによる移動の変容
  理由④:高齢者人口と公共交通空白地域
  理由⑤:地方における安価なモビリティのニーズ
  理由⑥:消費動向の変化
  理由⑦:狭隘道路と駐車スペース
  理由⑧:交通事故被害者・加害者ゼロへ
1-3.カーボンニュートラルとLCA
  ・急伸する再生可能エネルギー
  ・各国の再生可能エネルギーへの取り組みと動向
  ・カーボンニュートラルに向けたルールづくり
  ・企業の社会的責任
1-4.パーソナルモビリティビークルとグリーンスローモビリティ
  ・急落からの復権をみせる電動キックボード
  ・高齢者、身体障がい者の移動を助ける電動車いす
  ・注目されるグリーンスローモビリティ
1-5.既存車両との比較
1-6.次世代モビリティ普及の課題と今後

第2章 地域別次世代モビリティ市場の現状

2-1.日本
  2-1-1.規格創設までの経緯と補助金の状況
  2-1-2.電動トライク
  2-1-3.電動ミニカー
  2-1-4.超小型モビリティ
  2-1-5.パーソナルモビリティビークル(電動キックボード)
  2-1-6.国内の次世代モビリティ市場の状況
2-2.欧州
  2-2-1.欧州の小型自動車の法令上の位置づけ
  2-2-2.欧州におけるパーソナルモビリティビークルの法令上の位置づけ
  2-2-3.欧州におけるクワドリシクルの状況
2-3.中国
  2-3-1.中国における小型自動車の法令上の位置づけ
  2-3-2.中国におけるパーソナルモビリティビークルの法令上の位置づけ
  2-3-3.LSEVの消費動向に影響するファクター
  2-3-4.中国におけるLSEVの状況
2-4.その他地域
  2-4-1.北米
  2-4-2.アジア地域
    ・インド
    ・フィリピン
    ・タイ

第3章 次世代モビリティの技術動向と将来展望

3-1.次世代モビリティに用いられる技術
  3-1-1.日系メーカーで販売・開発される次世代モビリティ
  3-1-2.次世代モビリティで採用される技術
    ・駆動モーター
    ・バッテリー
    ・快適性・安全性に関する技術
    ・樹脂材料に関する技術
3-2.車両特性における課題と可能性
3-3.用途における課題と可能性
  ・法人(業務)利用
  ・カーシェア/レンタル利用
  ・個人利用
3-4.ラストワンマイルと MaaSにおける可能性
  ・ラストワンマイルにおける可能性
  ・MaaSにおける可能性
3-5.自動運転における可能性
3-6.現行規制の課題と普及への道筋
3-7.市場規模予測
  3-7-1.次世代モビリティ市場の今後
  3-7-2.国内市場予測

第4章 主要次世代モビリティメーカーの最新動向

4-1.主要日系メーカーの最新動向
  4-1-1.トヨタ自動車株式会社
  4-1-2.トヨタ車体株式会社
  4-1-3.日産自動車株式会社
  4-1-4.本田技研工業株式会社
  4-1-5.ヤマハ発動機株式会社
  4-1-6.株式会社FOMM
  4-1-7.株式会社出光タジマEV
  4-1-8.KGモーターズ株式会社
  4-1-9.超小型EV技術研究組合(METAx)
  4-1-10.株式会社光岡自動車
  4-1-11.株式会社VECTRIX JAPAN
  4-1-12.テラモーターズ株式会社
4-2.主要欧州メーカーの最新動向
  4-2-1.Renault(フランス)
  4-2-2.AIXAM(フランス)
  4-2-3.Ligier Group(フランス)
  4-2-4.Stellantis (Citroën/Opel/Fiat)
  4-2-5.SEAT(スペイン)
  4-2-6.Piaggio Group(イタリア)
4-3.主要中国メーカーの最新動向
  4-3-1.金鵬集団(Jinpeng Group)
  4-3-2.鸿日汽車(Honri)
  4-3-3.雷丁汽車(LETIN)
  4-3-4.上汽通用五菱汽車(SAIC-GM-Wuling Automobile)
4-4.主要インドメーカの最新動向
  4-4-1.Bajaj Auto
  4-4-2.Mahindra & Mahindra

図表目次

図表 1 電動小型モビリティの種類と本調査の対象
図表 2 本調査で対象とする電動小型モビリティの領域
図表 3 次世代モビリティが求められる理由
図表 4 脱炭素化への変遷
図表 5 主要国におけるカーボンニュートラル目標
図表 6 輸送量当たりの二酸化炭素の排出量(旅客)
図表 7 電費とCO2排出量における他モビリティとの比較
図表 8  BEVで使用される素材のCO2排出原単位
図表 9 コロナ禍における行動様式と移動の変化予想(2021年作成)
図表 10 日本の高齢者人口および割合の推移
図表 11 公共交通空白地域の現状
図表 12 バス事業者におけるバス運転手1人あたりの利益
図表 13 ガソリン・軽油販売量と給油所数の推移
図表 14 中国におけるNEV販売上位モデル(2022年)
図表 15 宏光MINIのスペックと月間販売台数の推移
図表 16 中国のセグメント分類
図表 17 中国で人気の小型EVと電動化率
図表 18 都道府県別の軽自動車保有状況
図表 19 都心部と地方における軽EVの需要の比較
図表 20 我が国と主な欧米諸国の状態別交通事故死者数の構成率(2021年)
図表 21 次世代モビリティの普及ロジックと車両のマッピング
図表 22 ネットゼロ達成に向けた2050年までのロードマップ
図表 23 各国におけるセクター別のCO2排出量
図表 24 主要国の発電電源構成(2022年)
図表 25 主要国の再生可能エネルギーへの目標
図表 26 グリーン成長戦略「実行計画」の14分野
図表 27 気候保護プログラム2030(KSP)の数値目標
図表 28 エネルギー多年度計画(PPE)
図表 29 インドのカーボンニュートラルに向けての目標
図表 30 世界の発電電力量の推移と電源構成
図表 31 主要市場におけるカーボンニュートラル化目標と動機
図表 32 国境炭素調整のイメージ
図表 33 GHGプロトコルのスコープの考え方とスコープ3の分類結果
図表 34  PMVが活躍する領域
図表 35 小型シェアモビリティの利用数
図表 36 グリーンスローモビリティの特徴と超小型モビリティとの比較
図表 37 次世代モビリティの位置づけイメージ
図表 38 ユーザーにとっての次世代モビリティのメリット&デメリット
図表 39 次世代モビリティの今後の勝ち筋
図表 40 超小型モビリティの規格創設と販売までの経緯
図表 41 次世代モビリティにおけるCEV補助金の概況
図表 42 トライクに関する定義(道路交通法施行規則)
図表 43 3個の車輪を有する自動車に適用する保安基準
図表 44 主な電動トライクのモデル
図表 45 電動ミニカーの法令上の定義
図表 46 主な電動ミニカーのモデル
図表 47 実証時の超小型モビリティにおける基準緩和項目
図表 48 超小型モビリティの保安基準案
図表 49 超小型モビリティに関する保安基準等の基準緩和項目
図表 50 ミニカーと事故対象者の速度の対比と超小型モビリティの保安基準
図表 51 主な超小型モビリティのモデル
図表 52 日本における電動キックボードの車両定義
図表 53 2020年までの国内次世代モビリティ市場の推移
図表 54 欧州のLクラスにおけるカテゴリー区分
図表 55 欧州のLクラスにおけるカテゴリー区分(L1e~L5e)
図表 56 欧州のLクラスにおけるカテゴリー区分(L6e~L7e)
図表 57 EU共通の自動車免許制度
図表 58 電動キックボードに関する法規の国比較
図表 59 欧州の二輪とクワドリシクルの比較(登録台数ベース)
図表 60 欧州の電動二輪と電動クワドリシクルの比較(登録台数ベース)
図表 61 フランスの三輪および小型四輪市場の推移
図表 62 イタリアの小型四輪市場の推移
図表 63 ドイツの三輪および小型四輪市場の推移
図表 64 欧州クワドリシクル市場の推計(2018-2022年)
図表 65 ロンドンのULEZ
図表 66 低速電動車の管理強化に関する 6 部門の通知の内容
図表 67 中国LSEV規格の草案と改定
図表 68 中国LSEV市場の歴史
図表 69 中国の免許制度
図表 70 中国都市部における電動キックボードの扱い
図表 71 中国農村部の一人あたりの可処分所得(2015年~2021年)
図表 72 中国LSEV販売台数推移(2015年~2022年)
図表 73 微型EV(A00およびA0)の販売台数推移(2015~2022年)
図表 74 「FMVSS 500」による性能要件
図表 75 米国各州およびカナダのLSVに対する通行規制
図表 76 インドの三輪車販売台数および生産台数
図表 77 インドの三輪車規格
図表 78 FAME-India PHASE2の概要(2023年12月時点)
図表 79  Omega Seikiとホンダ現地子会社の提携
図表 80 フィリピンの三輪車市場推移
図表 81 タイの三輪車登録台数
図表 82 日系メーカーで販売・開発中の主な次世代モビリティ
図表 83 インホイールモーターによる真横移動
図表 84 バッテリー・充電性能などに関するヒアリング結果
図表 85 日系メーカーの主なBEVとスペック
図表 86  宏光MINIの事故写真
図表 87 インテークマニホールド
図表 88 本調査で得られた次世代モビリティが求められる背景
図表 89 用途別の次世代モビリティ普及イメージ
図表 90 軽自動車と原付における区分と定義
図表 91 ビジネス向け超小型EVのコンセプトモデル
図表 92 三輪バイク・ミニカー・軽バンの特徴
図表 93 国内レンタカー市場規模推移(2016年度~2021年度)
図表 94 軽とミニカーの維持費比較とファミリーバイク特約について
図表 95 全世界の配送ドライバーの不足度合
図表 96 ラストワンマイル事業者と次世代モビリティ導入の可能性
図表 97 今後の ITS 構想の基本的考え方
図表 98 地域別の2030年の将来像
図表 99 MaaSの分類
図表 100 デジタルライフライン全国総合整備計画
図表 101 国内初の自動運転レベル4車両
図表 102  Honda CIマイクロモビリティの外観
図表 103 既存車両との制度比較
図表 104 国別のICE廃止時期とティッピングポイントの予測
図表 105 三幕構成で例えたEV市場予測と次世代モビリティの立ち位置
図表 106 主要自動車市場における次世代モビリティの整理
図表 107 新興国の1人あたりGDPと都市人口、都市化率(2025年予測)
図表 108 日本における次世代モビリティの潜在需要
図表 109 次世代モビリティが目指すべきポジション
図表 110 超小型モビリティのポジショニング
図表 111 C+podの販売台数推移
図表 112 次世代モビリティの予測シナリオ
図表 113 次世代モビリティの国内市場規模予測(2020~2026年/2030年)
図表 114 超小型EVのヒットの理由
図表 115 「C+pod」、「i-Road」車両スペック
図表 116 トヨタが考えるEVビジネスモデル
図表 117 「コムス」車両スペック
図表 118 「日産ニューモビリティコンセプト」車両スペック
図表 119 「CI-MEV」車両スペック
図表 120 磁気マーカシステム(GMPS)の概要
図表 121 「AR-04」、「AR-05」、「AR-07」車両スペック
図表 122 「FOMM TWO」車両スペック
図表 123 出光タジマEVの車両スペック
図表 124 「KGミニマムモビリティ」車両スペック
図表 125 「クロスケ」車両スペック
図表 126 「Like-T3」車両スペック
図表 127 「I-Cargo」車両スペック
図表 128 「Pace-E Cargo」、「T4」車両スペック
図表 129 「Twizy」と「Duo」車両スペック
図表 130 AIXAMの展開ブランド
図表 131 「e-City」、「e-TRUCK」車両スペック
図表 132 Ligierのブランド
図表 133 「JS 50」、「Due」車両スペック
図表 134  Stellantisグループ電動化戦略
図表 135 「Ami」「Rocks-e」車両スペック
図表 136 「Minimó」の車両スペック
図表 137 「Ape E-City FX MAX」、「Ape E-xtra FX MAX」車両スペック
図表 138 金鵬集団の保有ブランド
図表 139 「吉途03」、「陵宝BOX」車両スペック
図表 140 鸿日汽車が採用する共通プラットフォーム「V平台」
図表 141 「鸿日S1」、「鸿日 Veli」車両スペック
図表 142 「雷丁i3」、「雷丁i5」車両スペック
図表 143 「雷丁i9」、「雷丁芒果」車両スペック
図表 144 「宏光MINI」と「AirEV」車体スペック
図表 145 「Bajaj Qute」と「Bajaj RE EV」車両スペック
図表 146 MESMAを使用した電動車
図表 147  Mahindraの提携相関図
図表 148 「Zor Grand」と「eAlfa Super」車両スペック

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