【カモつぶ】モノを売りたければ用途・使い方を売れ!


【アナログが見直されているのカモ】皆さんは「ジャーサラダ」というサラダレシピをご存知でしょうか?
ジャーとは元来、口の大きなガラス容器を指すもので、この場合はガラス容器に入ったサラダという主旨でのレシピ名かと思われます。

「ジャーサラダ」について簡単に説明すると、ガラス瓶の中の最下層にドレッシングを入れ、その上にサラダの具材を順番に重ねて入れて密封しておくだけという至極シンプルなものです。
そして食する直前に瓶を振ってドレッシングを絡めるスタイルによって、作り置きを可能としています。
さらに、瓶に密封ということで持ち運びが容易であり、ガラス容器の可愛いさも女性を引き付ける要因になっています。

この「ジャーサラダ」なるサラダレシピ、もともとは米国で流行り出したもののようですが、昨今はじわじわと日本の女性の間でも人気が出ており、2015年はブレークするのではないかと言われております。

さて、今回注目したいのはこの「ジャーサラダ」レシピそのものではなく、そこに使われるガラス容器の方です。
この「ジャーサラダ」にも良く使われるのですが、米国のBallメイソンジャーというブランドの商品が2014年は話題となりました。

意図してかそうでないかまでは定かではありませんが、このBallメイソンジャーブランドのガラス容器と「ジャーサラダ」、ほぼ同時期と言っていいほど近いタイミングで注目され、それぞれが相乗効果を生み出している気がします。
ビジネスの側面から見ると、「ジャーサラダ」という具体的で魅力的な提案があるからこそ、より一層Ballメイソンジャーブランドのガラス容器が注目されるということです。

これはモノ(ここではBallメイソンジャーブランドのガラス容器)を売りたければ、その使い方(ここでは「ジャーサラダ」)を売れというマーケティングのお手本のような事例と言えるのではないでしょうか。

また“ダサいセーター”なるクリスマスを強調したような、現在では“ダサい”と思われるようなデザインのセーターばかりを販売している英国のショッピングサイトが注目されていますが、これはクリスマスパーティとセットでの提案を積極的に進めていることがうかがえます。

古くから言われ、かつ数多くのアイテムで適用されてきたことではありますが、売りたいモノの用途として、従来にない新しい魅力的な提案はできないか?この視点がイノベーティブな販売企画を検討する上で1つのポイントとなるでしょう。

FAX、紙、ミシン、白熱電球、ラジカセ、ビデオデッキ、・・・等々。
ガラス容器のように昔はどの家庭でも良く使われていたけれど、今はもう消費量がかなり落ちてしまっているものはまだたくさんありそうですね。
そして、「ジャーサラダ」のような提案とともにそれらが再び注目をあびるようになることもあるのでしょう。

もしかすると、次なるそれは“デジタル”や“便利さ”の対極にあるモノの可能性が高いの“カモ”知れません。

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kamo4


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