【カモつぶ】Googleが世界のルールメーカーへ
【世界のルールは民間企業が作るのカモ】年末年始、またもやGoogle社のインパクトある話題が注目されていましたね。
世界中の海を監視する「グローバルフィッシュウォッチ」というサービスで、海上で活動する世界中の船舶の位置をリアルタイムでウォッチすることが可能になるサービスだそうです。
小型船や通信装置を搭載しない船舶の追跡はできないそうですが、世界の海を交通する主たる船舶を追跡できるシステムであり、とりわけ違法な漁業活動の監視に期待が係っている模様です。
通信装置の搭載が前提となっており、搭載する船舶側に立つと、従来のGPSサービスとの大きな違いが今一つ見えてこないのですが、世界中の海の船舶を監視できるというインパクトはとても大きいものがあります。
例えば法規制等で半強制的に世界中の船舶にこのような通信装置の搭載を義務付けられたら、原則的には否応なしにその海上活動がすべてGoogle社の監視下におかれることになります。
実はこの記事で最も気になったことはこの1点なのです。
すなわち各国政府や世界政府でも把握できていないグローバルレベルの情報を1民間企業であるGoogle社が把握するようになるという点です。
現時点でこのことがどれ程世界の政治、経済・産業活動などに影響を与えるのか定かではありません。
でもどんなことを決断、判断する場合でも、その根拠となり得る情報がある方が良いに決まっていますので、その意味では既存の政府機関では決断、判断が難しいこともGoogle社ならできるという状況が出来上がる可能性があります。
未来創造サイトのメガトレンドでも分析整理しましたが、21世紀半ばになると従来世界の政治・経済のルールメーカーであった米国の力は相対的に低下し、代わって民間、中でもGoogle社のような情報分野のグローバルメーカーがその一部を代替していくことを予想しています。
http://www.yano.co.jp/mirai/_megatrend/index.html
その意味で、今回の「グローバルフィッシュウォッチ」はその前兆、予兆とも言える動向の1つと捉えることができるのではないでしょうか。
2050年ごろには、Google社などのグローバル情報関連企業が本当に事実上のルールメーカーになっている“カモ”知れません。
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