【カモつぶ】ストーリーの中にファンが演じる役を与える
【マーケティングにも作家が必要カモ】マーケティングの世界にはエクスペリエンスマーケティングという言葉があり、これは“モノ”ではなく“体験”を売るスタンスでマーケティングに取組むということを意味します。
サプリメント食品などはこの代表的なものであり、人はサプリメント食品そのものに魅力を感じるのではなく、摂取することで実現できる「健康・美容」を購入していると置き換えても差し支えありません。
さて、新年になって「仮面女子」というインディーズのアイドルユニットの曲がオリコン1位なったこと他が話題になっています。
「仮面女子」は自らを最強の地下アイドルと称して秋葉原を拠点に活動しており、全メンバーがジェイソンのようにホッケーマスク/仮面を着けています。
拙い知識でアイドル談義を行おうというものではありませんが、この仮面女子のWEBサイトを少しのぞいてみると、とても関心が高まりました。
というのも、AKB48やBABYMETALなどと同様に、またまたマーケティング戦略として良くできていると思われたためです。
どこが?と言われると、基本的にはAKB48などと同じ路線にありそうですが、その特徴は誰しもがとても好きそうなストーリー性が含まれている点にあるという点です。
すなわち、落ちこぼれ(できそこない)の主人公が、様々な試練を乗り越えて最終的に成功するサクセスストーリーです。
そして最大のポイントは、そのような主人公には必ずと言って良いほど主人公を助けるキャラの立つ脇役が存在している、ということを上手く利用していることにあります。
(芸能界に)選ばれなかったモノたちが集まり、個を捨てる代償に強力な群れのアイデンティティを手に入れて、再び立ち向かっていく・・・
この成功とする目標を明確にオリコン1位獲得や年末の紅白出場と設定し、その活動を”脇役である”ファンが支えることで一緒に実現を目指し、実現の暁にはファンを自宅でおもてなしするというスタイルで喜びの共有を与える・・・
そう考えると、「仮面女子」という地下アイドルユニットが急激に話題になっていることも十分うなずけます。
顧客をファン化するという考え方はFacebookの登場によって、ビジネスにおいても比較的市民権を得てきました。
ここにファンを巻き込む形でのストーリー性が加わると、本当に強力なブランドロイヤリティが形成されていくことでしょう。
もしかするとこれからのマーケティングの世界では、ストーリーを専門に考えるプロ作家が出てくる“カモ”知れませんね。
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カウントが増えると、もっとハリきってつぶやくカモ!?