自動車産業 2015年予測は前年比111.4%(2月更新)


2014年の新車販売台数は前年比3.5%増の556.2万台で、3年連続の500万台越えとなった。内訳を見ると、登録車が前年比0.8%増の329.0万台に留まる一方で、軽自動車が前年比7.6%増の227.2万台と2年連続で過去最高を更新した。

登録車について見ると、消費税率引上げ前の駆け込み需要(1月~3月の販売)は好調であったものの、4月以降は反動減からの需要回復が思わしくなかったことで、駆け込み需要時の貯金を4月以降に取り崩す結果となった。
軽自動車について見ると、統計開始(1968年)以来、初めて新車販売台数に占める比率が40%(40.9%)を超える等、軽自動車の人気が高まっている様子が窺える結果となった。

2015年の新車販売台数は、2014年よりも落ち込むことが懸念される。この理由の一つ目は、2015年10月に予定されていた消費税率引上げ(8%→10%)の先送りで、2014年1月~3月に発生したような駆け込み需要が見込めないことである。そして二つ目の理由として、2014年4月の消費税率引上げ後に落ち込んだ消費低迷から未だに脱却したとは言い難い状況にあるためである。

以上のことから、2015年は登録車・軽自動車の新車需要は劇的に伸びる状況とは言い難い。一方、このような中においても、高齢者を中心に自動運転機能が導入された車両への買い替えが進むことが期待される等、車両購入に繋がる新型モデルの投入が新車販売の起爆剤になることは十分に考えられる。

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