2015春節商戦、“爆買”後のインバウンド需要を考える
■2015春節商戦、“爆買”後のインバウンド需要を考える
2014年の訪日外国人観光客は過去最高の1341万人を記録した。そして、その最大の功労者は前年比83.3%増、240万人もの観光客を送り込んだ“中国”である。総額で2兆円を越えた訪日外国人消費額のうち5600億円を支出する彼らは消費増税後の反動が長引く日本の流通業界にとって貴重な外需である。
そうした中でスタートした春節商戦であるが、所謂“ゴールデンルート”に立地する流通各社は予想以上の活況に沸いた。銀座三越、伊勢丹本店、高島屋新宿、大丸心斎橋などの免税売場はいずれも前年の2~4倍程度の売上を確保したとのことであり、家電量販、100円ショップ、ドラッグストアなども同様だ。
爆発消費とも爆買とも称される消費行動の主力は、急激な成長を経験した中国の「勝ち組」層である。しかし、いずれ彼らの多くは中流層~準富裕層として成熟化する。その時、彼らの日本でのお目当てはロレックスではあるまい。
したがって、その先にある“未来のおもてなし”を今から準備し、マーケティングしてゆくことが肝要であり、それはまさに内需の活性化と同義である。老いた国に彼らは来ない。
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今週の”ひらめき”視点 02.22 – 02.26
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