【カモつぶ】因果関係に着目してリスクを細分化
【歩くことで健康保険料の負担が減るカモ】先日、ソニー損保から新しい自動車保険商品が登場しました。
新聞での紙面広告も行っていましたのでご存知の方も多いかとは思いますが、「やさしい運転キャッシュバック型」という保険商品です。
専用のドライブカウンターを利用することで、事故リスクをより細やかに評価しようとする試みは、おそらく従来の保険商品には存在していなかったかと思います。
具体的には、急発進・急ブレーキの発生状況と、事故リスクの関係性に着目し、この状況を専用カウンターで一定期間測定、この結果である評価得点に応じて最大20%のキャッシュバックを行うという仕組みとなっています。
そもそも保険会社は様々なリスクを数学的に評価し、その結果を基本に保険商品を企画・開発しています。
ただし、従来のリスク評価はあくまでも“リスクの発生確率”という結果のみに着目していることが大半かと思います。
ところが、今回の商品は“リスクの発生確率”という結果のみではなく、“リスクの発生要因”と “リスクの発生確率”という結果の関係性についてリスク評価している点が新しいと思います。
この基本的考え方そのものは至極当たり前のことですが、これを実現しようと思えば、“リスクの発生要因”の「現状」を測定する仕組み・仕掛けが不可欠となります。
これをクリアにしたのが、今回のドライブカウンターとなるかと思います。
もしこの保険商品がヒットすれば、他の様々な保険会社でも、おそらく同じような、あるいは類似の仕掛け・仕組みを考えていくことにつながっていくはずです。
例えば健康保険、その保険料の収支に係る財政問題は、高齢化社会においてますます問題になりつつあります。
これを少しでも改善するために、政府は健康増進のための施策を様々に進めようとしており、その中には健康増進へのインセンティブとして、努力をしている人の保険負担料を減額する、あるいはヘルスケアポイントを付与するということなども検討されている模様です。
その他、傷害保険、火災保険、雇用保険等々、保険商品においても同じような仕組み導入の可能性も出てくるでしょう。
数年後には、健康診断の受診や、万歩計による歩行量など、健康増進、すなわち医療費の減額に寄与することが明らかとなっている活動に応じた健康保険負担料の減額措置などが導入されている“カモ”知れませんね。
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