【カモつぶ】求める資質が明確なら実技試験を通じて採用を
【企業採用試験で実技試験が導入されるカモ】米国で、ゲームを使った新しい人材斡旋ビジネスを始めた会社があります。
Starfighterという会社は、もともとハッキング技術に優れたエンジニアが集まってできた会社であり、いわゆるハッキング技術に優れた技術者を集める手段としてゲームを活用しています。
ゲームは初心者から広く無料で楽しむことができますが、難解なセキュリティを施した課題などを随所に盛り込み、それをクリアすることでプレイヤーは自らの能力を証明する仕組みとなっているようです。
この課題は、金融機関などにおける実際のセキュリティ技術を擬したスタイルで設定することが可能であり、これをクリアする技量を持っている人材を発掘、自社のセキュリティをより頑強にするために、リクルートすることができるのです。
従来の筆記試験、面接などによる人材登用では、どうしてもその本質的な技量を確認することが難しく、せいぜい過去の実績に頼る程度しか術がありません。
しかし、このような方法を使えば、より適切に求める人材の技量を確認することができ、これまで埋もれていた優秀な人材を発掘することすら可能となります。
さて、こちらはIT、とりわけセキュリティ技術に関する方法論ではありますが、このような人材登用の方法はIT領域に限ったことではないでしょう。
問題は、登用したい人材に求める資質がクリアか、否かであり、これがクリアかつフォーカスされていれば、IT領域に限らず、他の領域においても同じような方法で人材登用が可能となります。
例えば、自社に適する戦略・戦術を考えてくれる人材を求めるならば、直面する自社の課題を提示した上で、それをクリアする戦略・戦術を競うようなスタイルのゲーム(と言ってもビデオゲームでは難しいと思いますが・・・)があってもいいでしょう。
また、行動力、バイタリティある人材を必要とするならば、これを推し量るような課題を提示してクリアさせるスタイルがあっても良いと思います。
今後の人材採用試験では、一般的なペーパー&面接だけではなく、多くの人が参加したくなるゲーム性を持たせた実技的な試験が少しずつ増えていく“カモ”知れませんね。
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