バーバリー、三陽商会との契約を終了。直営店事業に特化


6月30日、バーバリーと三陽商会の45年に及んだライセンス契約が終了した。ブラックレーベル、ブルーレーベルはそれぞれ“クレストブリッジ”ブランドとして引き継がれるものの、“三陽商会製バーバリー”はこの夏を限りに日本の売り場から消える。
三陽商会の功績は、独自のサブブランドで新たな市場を拓いたこと、そして、何よりも日本のライセンスブランドビジネスそのものを育てたことにある。

しかし、英国バーバリー本社は、三陽商会が築いた1000億円規模の良質なベターゾーン・マーケットを捨て、“5%”にも満たないニッチな富裕市場を選択した。
中国・アジアからの訪日客への“実需”流出に対する懸念に加え、世界レベルで統合されたブランド戦略にとって、三陽商会製バーバリーが邪魔になった、ということだ。
350店を越える店舗ネットワークから離れ、18店の直営店から日本事業を再構築するバーバリーの戦略は、中間層が支えてきた日本の百貨店市場の黄昏とグローバルブランドビジネスの未来を象徴している。

今週の”ひらめき”視点 07.05– 07.09

 

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