【カモつぶ】じわじわと成果が出始めている新しい養殖技術
【日本の水産養殖業が輸出ビジネスとして成長するカモ】私立大学の出願率を国内トップに押し上げるほど話題になった近大マグロですが、昨年は岡山理大の理大マグロが初出荷されて話題になりました。
さらにTV番組の影響で、淡水魚と海水魚が共存できるという“魔法の水”もこの夏話題となりました。
昨年出荷された理大マグロについては陸マグロと呼ばれることもあり、実はこの別名と“魔法の水”は大いに関係しています。
この“魔法の水”はSID創研という会社の商標登録である「好適環境水」を示しており、これは淡水を少し加工することで生成できる水となります。
岡山理科大学ではこの水を使って海水魚(マグロほか)の養殖研究を行っており、この一貫として理大マグロの出荷があるのです。
この“魔法の水「好適環境水」”の特徴は様々あるようですが、最も注目したいのは淡水を基本として海水魚の養殖を行う環境を作り出すことができる点にあります。
従来、海水魚の養殖は沿岸部で行われることが多く、内陸部で行われるケースは稀でした。
これは養殖に必要な大量の水(海水)をわざわざ運搬しなくてはならないためで、それだけ多くのコストが必要となるためです。
しかしこの“魔法の水「好適環境水」”ならば、地下水や河川の水などの利用が可能となり、魚の養殖を内陸部で行うためのコストは劇的に低下するものと考えられます。
近代マグロ、理大マグロのように、従来養殖が難しかった海水魚の養殖方法・技術も発達してきましたので、様々な食用の魚を内陸部で養殖することが可能になりそうです。
これが実現すると、内陸、山間部での養殖ビジネスが盛んになり、いずれ“関サバ”や“大間のまぐろ”、“ひみ寒ブリ”などのように、内陸地名を冠したブランド魚が登場しそうです。
またこれら養殖技術を安価にパッケージ化できるようになれば、国内に止まらず、海外へも展開できることとなり、海に面しない国・地域や内陸部・山間部などでの養殖が盛んになることでしょう。
2010年頃からじわじわと注目されるようになっている淡水を使った養殖技術ですが、もしかしたら近い将来、日本の海水魚の養殖ビジネスが一大輸出産業になる“カモ”知れませんね。
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