中国自動車市場、ブランド間格差が顕著に


中国の新車販売の成長率が鈍化、前年同月比1桁成長が続く。市場における競争が激化する中、ブランドによる選別が進行、単なる価格訴求だけでは消費者の指示を得られない状況になってきた。
高級車市場において確固たるポジションを獲得しているのがVW、アウディなど欧州系、この傾向は小型車市場であっても同様で、低価格訴求でシェアを伸ばしてきたローカルメーカーがここへきて苦戦を強いられている。
こうした中、日系ブランドの競争力格差も顕著になってきた。1—8月期における日系メーカー全体のシェアは15.1%、前年同期比+7.5%であるが、各社の直近(10月)の実績は以下のとおり。尖閣や漁船の問題など「日中関係」では説明はつかない。

2014.1107週間サマリー向けデータ

    トヨタ 10万4700台 前年同月比+27.1% 3ヶ月連続でプラス
    マツダ 1万9788台 前年同月比+10.5% 8ヶ月連続でプラス
    日産  10万4400台 前年同月比▲9%  4ヶ月連続でマイナス
    ホンダ 7万802台 前年同月比▲5.8%  4ヶ月連続でマイナス

「日系メーカー間の競争が熾烈化」などという言葉はもはやまったく意味をなさない。メーカーはシンプルにそれぞれのブランド力で戦っている。

今週の”ひらめき”視点 11.02 – 11.06


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