プレスリリース
No.2323
2020/02/05
手術室関連機器に関する病院アンケート調査を実施(2019年)

全国の手術室を所有している中大規模病院163施設へのアンケート調査結果では、内視鏡専用手術室を持つ施設は88施設にとどまる
~電気メスのメーカー別導入率は「Covidien」の導入率69.1%が最も高く、「Erbe」の66.4%が続く~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、手術室を所有している中大規模病院を対象として法人アンケート調査を実施し、手術室の院内設置状況や手術件数、手術室の主な医療機器の導入・使用状況、医療機器のメーカー別評価を明らかにした。ここでは、手術室の設置状況および電気メスのメーカー別導入状況について公表する。
メーカー別の電気メス導入状況
メーカー別の電気メス導入状況

1.調査結果概要

本調査では、全国の手術室を所有している中大規模病院のME機器中央管理室を対象としてアンケート調査をし、163施設から回答を得た。
回答のあった163施設の内、手術室を10床以上持つ施設が14施設(8.6%)、6~9床が31施設(19.0%)、5床以下が118施設(72.4%)という結果となった。
また、内視鏡専用手術室を持つ施設は88施設(54.0%)にとどまり、75施設では専用手術室が無かった。手術室と心・脳血管X線撮影装置を組み合わせた、ハイブリッド手術室を持つ施設は22施設(13.5%)となった。
その他、年間の手術件数を尋ねたところ、年間手術件数7,000件を越える施設が10施設(6.1%)、5,000件を越える施設が11施設(6.7%)、5,000件以下の施設が137施設(84.0%)、未回答は5施設(3.1%)であった。

2.注目トピック

電気メスのメーカー別導入状況

手術室に設置・導入されている電気メスについて、メーカー別の導入状況について尋ねた。
電気メスは、未回答14施設を除く149施設で導入済であった。メーカー別に導入状況をみると、最も多いのが「コヴィディエンジャパン【Covidien】」の103施設(導入率69.1%)、続いて「アムコ【Erbe】」の99施設(同66.4%)、「日本メディカルネクスト【Conmed】」の56施設(同37.6%)の順で、上位2社は6割を越える施設で導入されており、導入率が高い結果となった。

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    調査要綱

    1.調査期間: 2019年6月~7月
    2.調査対象: 手術室を所有している全国の中大規模病院163施設
    3.調査方法: 郵送によるアンケート調査

    <本調査について>

    調査時期:2019年6月~7月
    調査対象施設:全国の手術室を所有している中大規模病院2,024施設に郵送し、163施設から回答(回収率8.1%)を得た。
    調査方法:郵送によるアンケート調査
    対象となる手術室に設置・導入される医療機器:電気メス、バイポーラ、シーリング付バイポーラ、超音波凝固切開装置、超音波吸引装置、内視鏡システム、3D・4K内視鏡システム、ロボットシステム、麻酔器、生体情報モニタ、人工呼吸器の11種類

    <市場に含まれる商品・サービス>

    手術室に設置・導入される主な医療機器

    出典資料について

    資料名
    発刊日
    2019年07月31日
    体裁
    A4 397ページ
    価格(税込)
    275,000円 (本体価格 250,000円)

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