ＰＡＲＴⅠ　　医療用ディスポーザブル製品の市場動向と有力企業の徹底分析

医療用ディスポーザブル製品の市場動向

薬事工業生産動態統計

2003年における主要42分類で、医療用具国内出荷は3,982億円

調査品目の市場推移

（１）57製品(大人用紙オムツの1製品を除く)で2004年度1,831億円　2007年度2,000億円の市場予測
（２）注目製品項目：Safety関連製品は2004年度206億円市場　翼状針、留置針が大幅増　
（３）キット化製品：2004年度132億13百万円市場各社実績拡大させる
（４）Home Use市場：2004年度207億82.3百万円（大人用紙オムツを除く）
（５）Home Use製品別数量・金額規模推移
（６）Safety製品別数量・金額規模推移
（７）調査品目における金額・数量ベース市場規模推移
（８）品目別マーケットリーダー

ＰＡＲＴⅡ　　製品別市場推移、Safety・キット化病院・在宅分野の展望

§1　シリンジ・注射器

（１）2004年度　インスリン用含め12.3億本
（２）Safety製品：2004年度9万本と市場はマイナス傾向

§２　注射針

（１）トータル市場：18.3億本　新規参入等により今後シェア変動の可能性も
（２）Home Use市場：7.1億本　ノボ・日本BD相次いで極細径ペンニードル上市

§３　輸液セット

（１）2004年度3億6,538万セットでプラス推移にニプロが数量ベース12.6ポイント増
（２）定量筒付輸液セット市場（微量・精密用）前年比5.9ポイントダウンの99.1万セット市場
（３）参考資料：輸液ポンプ（ペリスタリックフィンガータイプ・ローラータイプ
（４）ボルメトリックタイプ携帯型・体内埋め込み型）市場推移

§４　翼状針・翼付静脈注射針

（１）2004年度　前年比7.4ポイントアップの1億9,855万本市場
（２）Safetyタイプ：2004年度4,300万本　上位企業大幅増

§５　留置針

（１）静脈用留置針：2004年度数量ベース8.4ポイントアップの9,440.8万本
（２）透析用：メディキット　止血弁付Safety製品発売
（３）Safetyタイプ： 数量ベースで46.3ポイントアップに　市場のsafety割合20％超える

§６　延長チューブ

（１）2004年度7,674万本・62億円市場　Safety製品の割合増加率止まる
（２）Safety製品：数量ベース1.4ポイントダウンの311.5万本

§７　三方活栓

（１）2004年度3,843万ヶ市場　クローズド（Safety）タイプへ移行すすむ
（２）Safety市場：関連製品含め36億円市場
（３）耐圧用三方活栓(低圧・中圧・高圧)：キット/パック製品は市場拡大も単品製品市場は縮小続く

§８　高カロリー用カラバック

（１）2004年度10.5ポイントマイナスの233.5万枚
（２）在宅輸液療法患者数は推定で約6,500人

§９　連結管

2004年度　微減の1､595万本市場八光が2005年度より販売中止に

§10　各種フィルター

（１）輸血(血液)フィルター市場

2004年度47.9億円市場も保存前白血球除去導入で縮小予測

（２）輸液ﾌｨﾙﾀｰ(ｾｯﾄ)市場

2004年度　19.2ポイントダウンの601.8万セット市場

（３）除菌フィルター(バクテリアフィルター)HME&HMEF（FHME）市場　

HME HMEFプラス推移でトータル517.26万ヶ、330億円市場

（４）トランスデューサー保護フィルター市場

2004年度1,180万ケ弱　血液回路へ組み込まれる割合が高まる

（５）人工心肺用動脈フィルター市場（胸部心臓血管外科）

エドワーズ　カニューレを除いて人工心肺関連製品発売中止に

（６）硬膜外カテーテル用フィルター市場

2004年度は47.8万ヶ、2億5百万円市場に

§11　各種吸引具（排液システム）

（１）チェストドレナージユニット（胸腔ドレーン）市場

1.　2004年度はマイナスの205,000セット　NYB製品は製造販売ともに住友ﾍﾞｰｸﾗｲﾄﾞに移管へ
2.　参考資料：気胸セット市場

（２）(電動式)排液ボトル市場

2004年度は、前年比10.4ポイントアップの57万ヶ市場に

（３）ポータブル低圧持続吸引具

1.　2004年度　前年比5.4ポイントアップの533,120ヶ/セット
2.　参考資料：閉鎖式サクション
3.　カテーテル市場（感染防止）

（４）サクション排液システム(バック・ボトル)市場

2004年度508万ヶ/枚市場　大研医器新製品上市

§12　尿バック

（１）尿バッグトータル市場は2,302.5万枚・36.4億円市場に
（２）閉鎖式尿バック市場（クローズドタイプ）

2004年度1,042.3万枚市場　メディコンとニプロが堅調推移

（３）精密尿量計付尿バック市場

上位3社で95％以上の市場シェア

（４）開放式尿バック市場　(架台式)貯尿袋　　

2004年度は1,144.8万枚で6.0ポイントダウン

§13　尿失禁市場

（１）潜在患者含めると尿失禁患者数は1,100万人以上
（２）Device市場・医療用具市場　
（３）トータル9億円弱（大人用紙おむつ市場除く）手術市場（Invasive）

§14　酸素マスク・カニューラ

（１）2004年度　290.3万ケ（本）市場　上位企業好調推移
（２）在宅酸素療法患者数は推定で12.3万人
（３）参考資料：滅菌精製水入りディスポパック市場推移

§15　呼吸回路・麻酔回路

（１）2004年度5.0ポイントアップの50.6万セット市場
（２）在宅人工呼吸療法患者は2005年度で推定13,550人

§16　自動吻合器・自動縫合器、止血・結紮クリップ、皮膚縫合器

（１）自動吻合器・自動縫合器市場

1.　2004年度199億48百万円市場
2.　吻合器39.2億円、縫合器160.3億円

（２）止血・結紮クリップ市場(Open Surgery)

2004年度10億11百万円市場　瑞穂医科工業2005年度より販売中止へ

（３）皮膚縫合器（スキンステイプラー）市場

2004年度15億41百万円市場

§17　血液バッグ・輸血セット

（１）血液バッグ：2004年度417万枚・37億13百万円市場
（２）輸血セット：2004年度474万ケ・3億14百万円市場

§18　自己血輸血製品

（１）自己血輸血関連ディスポ製品：トータル市場規模は33.85億円
（２）貯血式・希釈式における血液バッグ市場

2004年度　45万枚、2億87百万円市場

（３）術中回収式における自己血回収システム製品市場

2004年度70,900ケ・25.9億円市場　数量ベース上昇も数量ベースでは減少に

（４）術後回収式における自己血輸血(ｾｯﾄ)製品市場

2004年度　数量ベース前年比11.9ポイントアップ　26,230セット

§19　替刃メス・スカルペル

１．トータル市場はマイクロを含め9億57百万円、市場は安定推移の予測
２．眼科用ナイフ市場：2004年度数量ベース4.4ポイントアップの173.8万本、各メーカーキット化へ対応

§20　キット製品・パック製品

（１）キット製品市場130億64百万円、今後も参入企業や製品ラインナップの増加が予測される
（２）キット・セットの有力製品市場

§21　インフューザー

（１）2004年度数量ベース前年比11.4ポイントダウンの115.8万ヶ市場
（２）2004年度　疼痛緩和療法102.4万ヶ（セット）、化学療法13.5万ヶ（セット）

§22　生検針

（１）年間37～38万本、上位企業安定推移
（２）MRI用生検針市場：参入企業の販売中止等で、2004年度数量ベース22.6ポイントダウンの1,200本

§23　真空採血管

（１）2004年度112億円市場　参入各社は滅菌済み製品に切り替え、単回使用ホルダー生産
（２）プラスチック製品：2004年度98.6％
（３）Safety（広義・狭義）製品　2004年度2億5,647.7万本でトータル市場の33.8％

§24　(観血的)血管内血液ガス連続(間欠)モニタリングシステム

相次ぐ撤退で参入企業なくなる

§25　血液ガス測定用採血キット

（１）2004年度1,269万セット市場　新製品投入
（２）セーフティタイプ：2004年度は前年度72.9ポイントアップの368.7万キット

§26　ＥＣＧ電極

（１）2004年度　前年度微増の67億85百万円市場
（２）在宅市場：ホルター用は12.3億円

§27　床ずれ防止用パット

2004年度9.4万枚8億58百万円市場　医療分野も褥瘡対策はマットタイプが主流

§28　皮膚欠損用創傷被覆材・真皮欠損用ｸﾞﾗﾌﾄ

（１）2004年度 皮膚欠損用創傷被覆材／真皮欠損用グラフトトータル市場は69億円弱、フィルム材は20ポイント以上の伸び
（２）企業別動向：上位企業は安定推移
（３）褥瘡（下腿潰瘍含む）実績推移は微増の42億円弱に
（４）在宅市場は再び拡大市場に

§29　Safety（感染防止）製品市場

（１）安全機構付き/Safety製品普及率さらに上昇　2004年度　約200億円市場に拡大
（２）2004年4月の診療報酬改定で留置針の安全機構付き製品が償還価格に

PartⅢ　参入企業分析