2009年版 導電性高分子市場の展望と戦略
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有機エレクトロニクスの筆頭材料として高いポテンシャルを持つ、導電性高分子市場は近年市場マップが変化しており、次なる覇権のカギは高導電ディスパージョンとみられます。黎明期から拡大期へと移行しつつある同市場の動向と将来展望について市場調査をいたしました。
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調査資料詳細データ
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第1章 導電性高分子市場の展望と戦略
市場マップが変わる、次なる覇権のカギは高導電ディスパージョン
有機エレクトロニクスの筆頭材料として高いポテンシャル
導電性高分子市場は黎明期から拡大期へ
スペック及び価格競争が激化、同時に「いまの実力」に見合った用途開拓も課題
従来のモノマービジネスに加え、ポリマービジネスも活発化
高耐圧コンデンサーやITO代替等でポリマー需要が拡大
第2章 導電性高分子市場の動向と展望
導電性高分子市場は2009年に前年割れとなるも
このペースで行けば2010年には1,100~1,200tにまで再び拡大
(図表)導電性高分子市場推移(2006年~2010年予測)
EDOT製造に伴う基本特許満了に伴い、新規参入メーカー数が増加
酸化剤を手がけてきたテイカが頭一つ先行
ガリバーであるH.C.スタルクに対しテイカが猛追
ただし、ポリマーではH.C.スタルクの独壇場は変わらず
(表)導電性高分子メーカー販売量推移(世界需要;自消分含む)
(図)導電性高分子の市場規模及びメーカー販売量・シェア推移
ユーザーからは新規ポリマーに対するニーズも浮上
モノマーや酸化剤が足踏みを続けるなか、コンデンサー用ポリマー需要は好調に拡大
酸化剤市場ではH.C.スタルクとテイカがシェアを二分
(図表)タイプ別導電性高分子市場推移(世界需要;自消分含む)
チオフェン系が全体の75%を占め、圧倒的な市場ポジションを確立
(表)各種導電性ポリマーの比較
(図表)樹脂別導電性高分子市場推移(世界需要;自消分含む)
PEDOTの最高導電率は750S/cmへ、1,000S/cmの達成も視野に入る
[コンデンサー]
高耐圧コンデンサー向けにポリマー需要が拡大
[プロテクトフィルム]
17インチ以上のプロテクトフィルムで界面活性剤系の採用が進む
[半導体チャージアップ防止]
半導体関連では最先端プロセスに必要不可欠との声も高まる
量は少ないものの、需要及びプレーヤーが安定したアプリが混在
[HDD用FPC]
[TABスペーサー]
[カバーテープ]
[成形品(射出、押出)]
[文具]
[ITO代替]
ITOフィルム代替が視野に入り始める一方、次なる課題も明確化
[有機EL]
高分子型OLED市場の立ち上がりを控え、
導電性ポリマー需要の拡大も見込まれる
[太陽電池(色素増感型太陽電池、有機太陽電池)]
実用化が着実に近付いているDSC用途では、
白金代替として導電性ポリマーの検討が進む
有機太陽電池ではPEDOTのほかP3HT等でR&Dが行われる
[Li2次電池]
オリビン型リン酸鉄リチウムの添加剤として採用が検討
ポリアニリンは充電容量、PEDOTは高出力化の改善が可能に
第3章 導電性高分子アプリケーション市場の動向と展望(コンデンサー)
[3-1]アルミ電解コンデンサー市場の動向と展望
(表)Al電解コンデンサー利点及び課題
低ESR特性と寿命に優れる機能性アルミ電解コンデンサー
(表)各社の取り扱い機能性Alコンデンサー一覧
国内メーカは前年度比7-8割
海外メーカは自国内需要が牽引し、前年度比数%減に留まる
(表)Al電解コンデンサー及び機能性Alコンデンサー市場規模推移(金額ベース:2006年度-2011年度予測)
(表)Al電解コンデンサー及び機能性Alコンデンサー市場規模推移(数量ベース:2006年度-2011年度予測)
(図)Al電解コンデンサー及び機能性Alコンデンサー市場規模推移(金額ベース:2006年度-2009年度予測)
(図)Al電解コンデンサー及び機能性Alコンデンサー市場規模推移(数量ベース:2006年度-2009年度見込)
(図・表)Al電解コンデンサー及び機能性Alコンデンサー市場メーカシェア推移
(金額ベース:2006年度-2009年度見込)
(図・表)Al電解コンデンサー及び機能性Alコンデンサー市場シェア(数量ベース:2006年度-2009年度見込)
(図・表)Al電解コンデンサー市場シェア推移(金額ベース:2006年度-2009年度見込)
(図・表)Al電解コンデンサー市場シェア推移(数量ベース:2006年度-2009年度見込)
(図・表)機能性Alコンデンサー市場シェア推移(金額ベース:2006年度-2009年度見込)
(図・表)機能性Alコンデンサー市場シェア推移(数量ベース:2006年度-2009年度見込)
(図)Al電解コンデンサー及び機能性Alコンデンサー市場シェア(金額ベース:2007年度-2008年度)
(図)Al電解コンデンサー及び機能性Alコンデンサー市場シェア(数量ベース:2007年度-2008年度)
(図)Al電解コンデンサー市場シェア(金額ベース:2007年度-2008年度)
(図)Al電解コンデンサー市場シェア(数量ベース:2007年度-2008年度)
(図)機能性Alコンデンサー市場シェア(金額ベース:2007年度-2008年度)
(図)機能性Alコンデンサー市場シェア(数量ベース:2007年度-2008年度)
電解液/封止材料・封止技術/構造改善により
Al電解コンデンサーの長寿命化を推進
アルミ箔表面処理改善でインバータ向けに小型大容量化
HEVにおけるAl電解コンデンサー vs. フィルムコンデンサー
機能性Alコンデンサーの高耐圧化、低価格化の動きが加速し、置換えが進行
(図)Al電解コンデンサーと機能性Alコンデンサーの利点と課題及び今後の開発方向
[3-2]タンタルコンデンサー市場の動向と展望
市場は縮小傾向、難燃性向上が市場維持の鍵に
(図)Ta固体コンデンサー及び機能性Taコンデンサー模式図
(表)二酸化マンガンと導電性高分子タイプの利点と課題
MLCCとAl電解コンデンサーの侵食を受け、Taコンデンサー市場は縮小傾向に
(図)Ta粉末の動向模式図とTaコンデンサーを取り巻く環境
(図)Taコンデンサー、MLCC及びAl電解コンデンサーの静電容量と市場規模模式図
2008年度、Ta粉末価格の高騰により市場縮小
(表)Taコンデンサー 市場規模推移(金額ベース:2006年度-2011年度予測)
(表)Taコンデンサー 市場規模推移(数量ベース:2006年度-2011年度予測)
(図)Taコンデンサー及び機能性Taコンデンサー市場規模(金額ベース)
(図)Taコンデンサー及び機能性Taコンデンサー市場規模(数量ベース)
(図・表)Taコンデンサー及び機能性Taコンデンサー市場規模シェア推移(金額ベース)
(図・表)Taコンデンサー及び機能性Taコンデンサー市場規模シェア推移(数量ベース)
(図・表)Taコンデンサー市場規模(金額ベース)
(図・表)Taコンデンサー市場規模(数量ベース)
(図・表)機能性Taコンデンサー市場規模(金額ベース)
(図・表)機能性Taコンデンサー市場規模(数量ベース)
(図)Taコンデンサー及び機能性Taコンデンサー市場シェア(金額ベース:2007年度-2008年度)
(図)Taコンデンサー及び機能性Taコンデンサー市場シェア(数量ベース:2007年度-2008年度)
(図)Taコンデンサー市場シェア(金額ベース:2007年度-2008年度)
(図)Taコンデンサー市場シェア(数量ベース:2007年度-2008年度)
(図)機能性Taコンデンサー市場シェア(金額ベース:2007年度-2008年度)
(図)機能性Taコンデンサー市場シェア(数量ベース:2007年度-2008年度)
Taコンデンサーの難燃性向上へ機能性高分子または酸化Nbを採用
(図)右:比熱の比較、左:発火に必要なエネルギーの比較
MLCC対抗策として、高CVパウダー及び構造改善による小型大容量化
(図)Taコンデンサーの構造変遷
導電性高分子の重合最適化でアプリケーション拡大
Taコンデンサーのプレーヤは大手に集中
(表)Taコンデンサー取り扱いメーカ一例と今後の方針
(図)Taコンデンサーメーカの方向性
第4章 導電性高分子メーカーの動向と戦略
エイチ・シー・スタルク株式会社
世界トップの導電性ポリマーメーカーとして性能向上を追求し
導電性ポリマーの市場成長をリード
導電率750S/cm達成、2009年の早い段階に1,000S/cmの実現を目指す
コンデンサー及びプロテクトフィルム向けで需要が減少
ただし、2010年には2008年レベルにまでの再成長を図る
テイカ株式会社
EDTをラインナップし、コンデンサー材料事業を拡充
今後はポリマーを加えることで、新たなアプリ開拓も推進
酸化剤に加え、2009年4月からEDTも戦列に加える
同時に大阪工場で酸化剤及びEDTのキャパを拡大
酸化剤事業では鉄塩のアレンジ及びドーパントの種類、特許保有が強み
EDTでは素原料から手がけるアドバンテージ等を活かしシェア拡大を追求
酸化剤市場ではトップクラスのシェア、EDT市場でも同様な市場構図の達成へ
日本カーリット株式会社
新製品開発スピードを加速させるとともに、
新たなドーパントや酸化剤等の拡充によりシェアの維持・拡大を追求
2009年度中にポリピロール新規設備の完工へ
分散液では有機溶媒に加え、新たに水分散液を開発
従来以上のポリピロールの微粒子化を活かし、コンデンサー向けを中心に拡販
色素増感型太陽電池の白金代替としてポリアニリンを開発
コンデンサー向けの需要が減少するも、今後も技術志向型の展開に軸足を置く
三菱レイヨン株式会社
他社にはない水溶性の特長を活かし、事業領域の拡大を推進
低抵抗化に向けた開発を加速、2010年度を目処に104Ω/□の実現を目指す
最先端の半導体チャージアップ防止向けでは、市況悪化の影響が軽微にとどまる
22nm等の最先端プロセスでは「aquaSAVE®」が必要不可欠となる可能性も
石原薬品株式会社
EDOT市場に新規参入、2010年頃には酸化剤やポリマーの事業化も視野に
中国生産拠点活用によるコスト競争力によりEDOT市場でのシェア拡大を推進
日産化学工業株式会社
水分散液で400S/cm達成、今後も溶媒分散液含め高導電化の開発に注力
新たに「HKシリーズ」を開発、ユーザーからは高導電化の実現が評価される
今後も溶媒分散及び低沸点対応力の強みを武器に差別化を推進
ポリアニリンは2009年2月に無機材料事業部に移管
現在はITO代替のみならず無機材料ユーザーにもワークを進める
出光興産株式会社
溶解可溶型の強みを活かし、他社にないオリジナル品としての展開を追求
ポリアニリンで300S/cmの導電率を達成
今後は更なる高導電化に加え、多様なニーズに対応した開発・改良を推進
アキレス株式会社
「STポリ」は高いクリーン度を活かし特定用途で圧倒的な強み
安定性、UV対応、耐摩耗性の性能アップに加え
原材料調達コストダウンによる価格競争力の強化を図る
主力のHDD用FPC向けは2008年12月~2009年1月頃から需要低迷に歯止め
2010年以降はHDD用に加え、フィルム向けの需要拡大を見込む
第5章 導電性高分子ユーザーの動向と戦略
日本ケミコン株式会社
デジタル化進行に対応した製品開発と新市場である環境関連市場に注力
2008年度はゲーム、環境関連市場を除き全ての用途で需要ダウン。前年度比80.5%に
新興国のインバータ向け、
将来のマイルドハイブリッドの拡大によるAl電解コンデンサ需要を狙う
5年内にインバータ向けAl電解コンデンサの体積を半分へ
アルミ粒子の蒸着で高容量化
機能性Alコンデンサ:用途拡大にはポリマーの低価格化、高耐圧化がポイント
アルミ箔改良技術によりプロードライザの小型/大容量化実現
薄型LED照明需要に期待
既存製品の拡販、幅広い製品ラインナップの一貫としてのフィルムコンデンサ
中-大型EDLC用途ではHEV、瞬低保証装置に期待。
NEDOと共同で小-中容量のEDLC開発も
ルビコン株式会社
独自製品、独自技術で新市場開拓を狙う
2009年度に需要減少に対し、環境関連や電動自動車で回復目指す
Al電解コンデンサー :「細長」形状コンデンサーでLED向け需要に期待
積層型機能性Alコンデンサー:独自ワイヤボンディング技術で低背化を推進
機能性Taコンデンサー及びMLCCへの置換えを図る
機能性Alコンデンサー:捲回型への展開を模索
「低うなり音」、「燃えにくい」新しいコンデンサーPMLCAP船出へ
EDLC:小容量→中・大容量へ、弱電→強電分野への展開
NECトーキン株式会社
Taコンデンサー市場からAl電解、MLCC競合市場への進出
EDLC、プロードライザの需要拡大を計画
PC依存度の高い機能性Taコンデンサーは減少、
幅広い需要先を持つEDLCでは横ばいに
Ta固体コンデンサーの大容量化、機能性Taコンデンサーの小型低背化、高耐圧化、
高耐熱・高耐湿化推進でMLCC、Al電解コンデンサーに対向、市場拡大を狙う
高CVパウダー、基板端子構造採用でTaコンデンサーの小型大容量化推進
機能性Taコンデンサーの導電性高分子及びTa粉末改良による高耐圧化推進で
アプリケーション拡大を狙う
Ta粉末改良、導電性高分子の最適化で
機能性Taコンデンサーの大容量、かつ低ESR化推進
機能性Taコンデンサーは安全性を重視し、カーAVNでの採用を推進
プロードライザの回路設計のノウハウを広め、
小型形状でノイズ除去用途へ新展開を推進
EDLC:耐リフロー温度の向上、コストダウン推進で
携帯電話のLEDフラッシュ等柱となるアプリケーションの開拓
エルナー株式会社
機能性Alコンデンサー、EDLCへの注力で成長路線への回帰を図る
コンデンサー売上高の40%を占める自動車関連で需要が減少、
同社売上高も前年同期比80.3%の売上高に
不採算製品からの撤退と海外生産比率の向上
大手メーカと同等の製品ラインナップ
不採算事業の整理、高付加価値製品へ事業集中
機能性Alコンデンサー:
高耐圧化、耐熱性向上でAl電解コンデンサーからの置換え及び新用途搭載へ
EDLC:小・中容量から大容量へ開発方向の転換
2009年度、以前厳しい状況が続くも、需要回復の兆しあり
万裕国際集団有限公司(Man Yue International Holdings Limited)
アルミ箔自給によるコスト低減と
機能性Alコンデンサー、EDLC等の先端品開発でシェア拡大を狙う
アルミ箔自給によるコスト低減と
機能性Alコンデンサー、EDLC等の先端品開発でシェア拡大を狙う
2008年度は欧州向けの需要ダウンを中国国内向けの需要増でカバー
大学との共同開発、日系メーカ離職者の活用で技術力向上
35V以上の耐電圧向上、8×8、5×9mmの小型品開発でXCON拡販推進
アルミ箔(化成箔)の自給率向上で、コスト低減を実行
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