2011 クラウドコンピューティング市場-現状と今後の展開予測-
クラウドコンピューティングの実態についてユーザアンケートとベンダインタビューの両面から調査。ユーザニーズ動向ではユーザ企業内に構築するプライベートクラウド、ベンダのデータセンタ内に構築するプライベートクラウド、パブリッククラウドという切り口で調査。また、国内IaaSベンダの取り組み動向などをインタビューし、直近のクラウドの現状と今後の予測を徹底分析。
調査資料詳細データ
調査目的:国内のクラウドコンピューティング市場を把握するため、ユーザー企業のクラウドコンピューティング利用動向などについてアンケート調査を実施した。またクラウドインテグレーションやIaaS、PaaS、SaaSを提供するベンダーの調査を実施した。上記調査を通じ、クラウドコンピューティングの現状及び将来動向について、アウトラインを策定することを目的としている。
調査方法:ユーザー企業への郵送アンケート調査、クラウドコンピューティングベンダーへの直接面談調査
調査期間:アンケート調査 2010年5月、市場調査・分析 2010年10月~2011年1月
■本資料のポイント
- インターナルプライベートクラウド、エクスターナルプライベートクラウド別のユーザー利用状況や利用意向、想定投資額などを調査。
- ホスティングサービスなど既存サービスとクラウドコンピューティングの違いを明確化。そのコアベネフィットに注目したユーザーニーズ調査を実施。
- クラウド事業を展開するSIerなどの取り組み実態を詳細に研究。
■本資料の概要
Ⅰ 総論
Ⅱ アンケート結果の分析
Ⅲ 各社の戦略
■掲載内容
Ⅰ 総論
1. 2011年 クラウドのテーマは「社会」をどう変えるかに
1.1. テーマは「クラウドが社会へ与える影響」に
1.1.1. クラウド時代のビジネスモデルは固まった
図表 1 クラウドに関するテーマの変化
図表 2 クラウド転換によるビジネスの変化
1.1.2. 「クラウドの構築」から「クラウドの活用」へ
1.2. 再整理が必要なクラウドコンピューティングの定義
1.2.1. 複合的なメリットが混乱の原因
1.2.2. 俊敏性・柔軟性がテクノロジー目線からの特徴
図表 3 ITアウトソーシングのトレンドのなかのクラウド
1.2.3. これからはユーザー目線でクラウドの整理が必要に
図表 4 視点の違いによるクラウドイメージの差
1.2.4. クラウドのメリットは必須ではない
図表 5 クラウドの特徴に対するニーズ
1.2.5. テクノロジーはコモディティ化する
1.2.6. クラウド活用が焦点に
1.3. クラウドが社会を進化させる
1.3.1. クラウドの真価はこれから問われる
1.3.2. クラウド利活用の時代-主役はインフラベンダーからSIerに
図表 6 クラウドに関するテーマの変化(再掲)
図表 7 ベンダーのクラウドに対する考え方
2. クラウドコンピューティングの分類
2.1. プライベートは企業内部と企業外部に
図表 8 クラウドコンピューティングの分類
2.2. IaaS/PaaS/SaaSの区分は賞味期限切れか
3. クラウドコンピューティング市場の実態
3.1. クラウド市場概況
3.1.1. コスト削減を狙いプライベートクラウドが注目の市場に
3.1.2. 2010年は国産パブリッククラウド元年
3.2. 国産IaaSの評価
3.3. ハイブリッドは発展途上も確実に進展
3.3.1. 確実に進展するハイブリッドクラウドとクラウド間連携
図表 9 日本ユニシス「プライベート・コネクション」
3.3.2. 立場により異なるハイブリッドクラウドへの接し方
図表 10 クラウド利用/提供 ベンダー区分
3.4. インターナルプライベートクラウド市場規模
3.4.1. 2010年のインターナルプライベートクラウド市場は640億円に
図表 11 インターナルプライベートクラウド市場規模予測(2010見込~2015予測)
3.4.2. 早い段階で競争激化になる可能性
図表 12 仮想化・クラウド二つの成長曲線
図表 13 自社クラウド基盤構築予算イメージ
図表 14 従業員規模別 自社クラウド基盤構築予算イメージ
Ⅱ アンケート結果の分析
1. アンケートについて
1.1. アンケート実施内容
2. クラウドコンピューティングの認知と利用
2.1. クラウドコンピューティングの認知率 ―高いクラウド認知も理解浸透にはまだ時間が必要
図表 15 クラウドコンピューティングの認知状況
図表 16 売上高規模別 IaaS・PaaS・SaaSの認知度
2.2. 利用率および利用意向 ―インターナルプライベートクラウドが先行
図表 17 クラウドコンピューティングの利用状況と利用意向
図表 18 従業員別関心度(インターナル、エクスターナル、パブリック)
2.3. 利用開始時期
2.3.1. 3年内には大幅な進展がみられそう
図表 19 クラウドの利用時期
図表 20 利用を開始する予定
図表 21 平均導入時期(インターナル、エクスターナル、パブリック)
2.3.2. インターナルプライベートクラウドの予算動向
図表 22 業種別 自社クラウド基盤構築予算イメージ
図表 23 従業員規模別 自社クラウド基盤構築予算イメージ
2.4. クラウド移行割合 ―システムの30%が上限
図表 24 クラウド移行割合
図表 25 クラウド移行割合
2.5. まとめ
図表 26 関心有無→利用時期へのユーザー割合の流れ
3. クラウドのコアベネフィットに対するニーズ
3.1. 俊敏性・柔軟性に対するニーズ
図表 27 クラウドの特徴に対するニーズ
図表 28 業種別 クラウド特徴(迅速な利用・解約)
図表 29 業種別 クラウド特徴(迅速なストレージ容量変更)
図表 30 業種別 クラウド特徴(必要な分だけコスト負担)
4. 基幹系SaaSの今後の進展について
4.1. 2008年9月実施アンケート 回答企業のプロフィール
4.1.1. 業種(2008年調査)
4.1.2. 従業員数(2008年調査)
4.1.3. 売上高規模(2008年調査)
4.2. SaaSの認知度 ―認知度は高まるが上昇率は弱い
図表 31 SaaSの認知度(2008/2010)
4.3. 基幹システムのSaaS利用 ―少しずつだが着実に増加
4.4. 基幹システムのSaaS利用 検討する理由
4.5. 基幹システムのSaaS利用 検討しない理由
4.6. 基幹システムのSaaS利用開始時期 ―2011~2012がベンダー選定時期になるか
Ⅲ 各社の戦略
株式会社インターネットイニシアティブ
IIJ GIOサービスメニュー
図表 32 IIJ GIOサービスメニュー
急伸するIaaS「ホスティングパッケージ」
図表 33 ホスティングパッケージ プラン一覧
地理的優位性とテクノロジーで差別化を狙う
クラウドにより新規ユーザの獲得も
ハイブリッドクラウドに対する考え
インフラベンダーとして明確なポジショニング
株式会社CSK
CSKが目指すハイブリッドクラウド
CSKのクラウドメニュー
図表 34 ハイブリッドクラウドのアーキテクチャ
CSKのクラウド戦略と同社の強み
ソフトバンクテレコム株式会社
ホワイトクラウドを新たな柱に
サービスラインアップ
図表 35 ホワイトクラウド サービスラインアップ
自らがファーストユーザー
デスクトップサービスが堅調
マーケティングツールとしてのホワイトクラウド
システム特性により使い分けるハイブリッドクラウドに
ニフティ株式会社
順調なスタートを切ったニフティクラウド
ゲームやSNSなどエンターテイメント系が先行
エンタープライズ系の開拓が今後の狙い
クラウドならではの利活用が今後の課題
ハイブリッドクラウドへの対応
日本アイ・ビー・エム株式会社
グローバル・スケールを活かしたIaaSの提供を開始
図表 36 IBM 共通パブリック・クラウド基盤の概念図
図表 37 クラウド・データセンタの拠点
クラウド基盤上で展開されるサービス
適用業務に応じたクラウドサービスを提供
昨今の市況
CAST IRON社の買収でハイブリッドも充実
日本ユニシス株式会社
日本ユニシスのICTサービス
図表 38 日本ユニシス クラウドサービス全体像
伸びるIaaSと徐々に実現するハイブリッドクラウド
図表 39
ICTホスティングサービスの全体像
図表 40 エクスターナルプライベートクラウド
クラウドにおける課題
クラウドが変える業界構造
株式会社日立情報システムズ
日立情報システムズのクラウドサービス
図表 41 クラウドソリューション体系
プライベートクラウドが伸張
オンデマンドサービスは付帯サービスを含めた提供に
ハイブリッドクラウドやNWに関する今後の課題など
株式会社日立製作所
Harmonious Cloudのコンセプト
金額ではプライベート・件数ではパブリック
2012年にはハイブリッドクラウドが本格化
図表 42 日立が考えるクラウドの進化
ハイブリッドクラウドの課題
ミッションクリティカル領域へのクラウド適用を目指す
富士ソフト株式会社
富士ソフトのクラウドインテグレーションサービス
図表 43 富士ソフトのクラウドインテグレーション メニュー
Google・Microsoftの両方を提供
エクスターナルプライベートクラウド基盤の構築へ
IaaS/PaaSを利用するクラウドインテグレーターへ
富士通株式会社
富士通の多彩なクラウドサービスラインアップ
来年度には本格化する見通し
ユーザーのニーズ動向
パブリックからプライベートまで全方位提供
各種連携が進みハイブリッドクラウドも現実のものに
社会に役立つクラウドを目指す
図表 44 価値創造型ICT基盤 概念図
みずほ情報総研株式会社
みずほ情報総研のクラウドビジネス
みずほFG向けSalesforce CRMから発展
ハイブリッドクラウドの意義
クラウドコンピューティングがSIerに与える影響
競争激化になるほど経験が生かせる市場に
Ⅳ 集計表
1. プロフィール
1.1. 業種
1.1.1. 売上高規模別 業種
1.1.2. 従業員規模別 業種
1.2. 売上高規模
1.2.1. 業種別 売上高規模
1.2.2. 従業員規模別 売上高規模
1.3. 売上高(2010年度予想)
1.3.1. 業種別 売上高規模(2010年度予想)
1.3.2. 従業員規模別 売上高規模(2010年度予想)
1.4. 従業員数規模
1.4.1. 業種別 従業員規模
1.4.2. 売上高規模別 従業員数規模
1.5. IT関連要員数規模
1.5.1. 業種別 IT関連要員数規模
1.5.2. 売上高規模別 IT関連要員数規模
1.5.3. 従業員規模別 IT関連要員数規模
1.6. 上場有無
1.6.1. 業種別 上場有無
1.6.2. 売上高規模別 上場有無
1.6.3. 従業員規模別 上場有無
1.7. サーバ台数
1.7.1. 業種別 サーバ台数(平均)
1.7.2. 売上高規模別 サーバ台数(平均)
1.7.3. 従業員規模別 サーバ台数(平均)
2. クラウド認知度
2.1. 認知度
2.2. 認知度(クラウドコンピューティング)
2.2.1. 業種別 認知度(クラウドコンピューティング)
2.2.2. 売上高規模別 認知度(クラウドコンピューティング)
2.2.3. 従業員規模別 認知度(クラウドコンピューティング)
2.3. 認知度(IaaS)
2.3.1. 業種別 認知度(IaaS)
2.3.2. 売上高規模別 認知度(IaaS)
2.3.3. 従業員規模別 認知度(IaaS)
2.4. 認知度(PaaS)
2.4.1. 業種別 認知度(PaaS)
2.4.2. 売上高規模別 認知度(PaaS)
2.4.3. 従業員規模別 認知度(PaaS)
2.5. 認知度(SaaS)
2.5.1. 業種別 認知度(SaaS)
2.5.2. 売上高規模別 認知度(SaaS)
2.5.3. 従業員規模別 認知度(SaaS)
2.6. 認知度(プライベートクラウド)
2.6.1. 業種別 認知度(プライベートクラウド)
2.6.2. 売上高規模別 認知度(プライベートクラウド)
2.6.3. 従業員規模別 認知度(プライベートクラウド)
2.7. 認知度(パブリッククラウド)
2.7.1. 業種別 認知度(パブリッククラウド)
2.7.2. 売上高規模別 認知度(パブリッククラウド)
2.7.3. 従業員規模別 認知度(パブリッククラウド)
3. クラウドの利用状況
3.1. 関心度(自社クラウド基盤活用)【SA】
3.1.1. 業種別 関心度(自社クラウド基盤活用)
3.1.2. 売上高規模別 関心度(自社クラウド基盤活用)
3.1.3. 従業員規模別 関心度(自社クラウド基盤活用)
3.2. 利用開始時期(自社クラウド基盤)【SA】
3.2.1. 業種別 利用開始年(自社クラウド基盤)
3.2.2. 売上高規模別 利用開始年(自社クラウド基盤)
3.2.3. 従業員規模別 利用開始年(自社クラウド基盤)
3.3. 予算イメージ(自社クラウド基盤)
3.3.1. 業種別 予算イメージ(自社クラウド基盤)
3.3.2. 売上高規模別 予算イメージ(自社クラウド基盤)
3.3.3. 従業員規模別 予算イメージ(自社クラウド基盤)
3.4. 構築期間イメージ(自社クラウド基盤)
3.4.1. 業種別 構築期間イメージ(自社クラウド基盤)
3.4.2. 売上高規模別 構築期間イメージ(自社クラウド基盤)
3.4.3. 従業員規模別 構築期間イメージ(自社クラウド基盤)
3.5. 関心度(ITベンダのクラウド基盤活用)【SA】
3.5.1. 業種別 関心度(ITベンダのクラウド基盤活用)
3.5.2. 売上高規模別 関心度(ITベンダのクラウド基盤活用)
3.5.3. 従業員規模別 関心度(ITベンダのクラウド基盤活用)
3.6. 利用開始年(ITベンダのクラウド基盤)【SA】
3.6.1. 業種別 利用開始年(ITベンダのクラウド基盤)
3.6.2. 売上高規模別 利用開始年(ITベンダのクラウド基盤)
3.6.3. 従業員規模別 利用開始年(ITベンダのクラウド基盤)
3.7. 関心度(パブリッククラウド活用)【SA】
3.7.1. 業種別 関心度(パブリッククラウド活用)
3.7.2. 売上高規模別 関心度(パブリッククラウド活用)
3.7.3. 従業員規模別 関心度(パブリッククラウド活用)
3.8. 利用開始年(パブリッククラウド活用)【SA】
3.8.1. 業種別 利用開始年(パブリッククラウド活用)
3.8.2. 売上高規模別 利用開始年(パブリッククラウド活用)
3.8.3. 従業員規模別 利用開始年(パブリッククラウド活用)
4. クラウドのコアベネフィットに対するニーズ
4.1. クラウド特徴(迅速な利用・解約)【SA】
4.1.1. 業種別 クラウド特徴(迅速な利用・解約)
4.1.2. 売上高規模別 クラウド特徴(迅速な利用・解約)
4.1.3. 従業員規模別 クラウド特徴(迅速な利用・解約)
4.2. クラウド特徴(迅速なストレージ容量変更)【SA】
4.2.1. 業種別 クラウド特徴(迅速なストレージ容量変更)
4.2.2. 売上高規模別 クラウド特徴(迅速なストレージ容量変更)
4.2.3. 従業員規模別 クラウド特徴(迅速なストレージ容量変更)
4.3. クラウド特徴(必要な分だけコスト負担)【SA】
4.3.1. 業種別 クラウド特徴(必要な分だけコスト負担)
4.3.2. 売上高規模別 クラウド特徴(必要な分だけコスト負担)
4.3.3. 従業員規模別 クラウド特徴(必要な分だけコスト負担)
5. 基幹システムのSaaS利用
5.1. 基幹システムのSaaS利用【SA】
5.1.1. 業種別 基幹システムのSaaS利用
5.1.2. 売上高規模別 基幹システムのSaaS利用
5.1.3. 従業員規模別 基幹システムのSaaS利用
5.2. 基幹システムのSaaS利用 検討しない理由【MA】
5.2.1. 業種別 基幹システムのSaaS利用 検討しない理由
5.2.2. 売上高規模別 基幹システムのSaaS利用 検討しない理由
5.2.3. 従業員規模別 基幹システムのSaaS利用 検討しない理由
5.3. 基幹システムのSaaS利用 検討したい理由【MA】
5.3.1. 業種別 基幹システムのSaaS利用 検討したい理由
5.3.2. 売上高規模別 基幹システムのSaaS利用 検討したい理由
5.3.3. 従業員規模別 基幹システムのSaaS利用 検討したい理由
5.4. 利用希望時期【SA】
5.4.1. 業種別 利用希望時期
5.4.2. 売上高規模別 利用希望時期
5.4.3. 従業員規模別 利用希望時期
6. 将来のクラウド移行割合
6.1. クラウド移行割合【SA】
6.1.1. 業種別 クラウド移行割合
6.1.2. 売上高規模別 クラウド移行割合
6.1.3. 従業員規模別 クラウド移行割合
6.2. アウトソーシングプロセス【SA】
6.2.1. 業種別 アウトソーシングプロセス
6.2.2. 売上高規模別 アウトソーシングプロセス
6.2.3. 従業員規模別 アウトソーシングプロセス
アンケート票
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