2012年版 高機能フィルム市場の展望と戦略
LCD業界はこれまでの3極体制(日、韓、台)から「新4極体制(3極+中国)」へとシフト、競争激化と供給過剰によるパネル価格ダウンが懸念されている。材料メーカーには品質、価格の要求に応えつつ利益を確保するための技術力、開発力が問われていることに加え、スマホやタブレット端末の拡大でフィルムの「薄肉化」も課題となり、「技術の文脈の転換点」に立たされている。さらに、シェア獲得のためにはこれまで以上に材料メーカーの「戦略」(得意分野やラインナップを活かした「仲間作り」、ユーザーニーズへの徹底的な「追随」など)が問われる。「技術」と「戦略」の2元論こそが、新4極体制下でのパネルメーカーからの厳しい品質、価格要求を迎え撃つ武器となる。
調査資料詳細データ
■本資料のポイント
- LCD「新4極体制」、求められる高性能かつ低コストのサプライ
- パネルメーカー最終戦争 材料メーカーは「技術」と「戦略」の2元論で迎え撃て
- 従来の延長上にない「文脈の異なる技術開発」で厳しい品質・価格要求に対抗
シェア獲得のための「仲間作り戦略」、一点集中型の「追随戦略」 - 偏光板・・・韓国では日東電工、東友ファインケム、LG化学の3強で熾烈な戦い
中国BOEが急成長、液晶業界のマップが塗り変わる可能性高まる - 位相差フィルム・・・VA大型向けで三つ巴戦も2013年にはシェア変動
IPS向けはZ-TACが圧倒的強さもアクリルフィルムがシェア伸ばす
小型VAは日本ゼオンが斜め延伸でトップシェア
「iPhone5」(仮称)の偏光板材料はさらなる薄肉化が求められる - TAC・・・2012年春「エッグむら」と「UV硬化」「脱TAC」で業界が揺れる
- プロテクトフィルム・・・偏光板の内製・系列メーカーに外販拡大の動き
- リリースフィルム・・・偏光板向けは台湾・南亜が本格的に参戦
OCA向けでは少量多品種、カスタム対応力が問われる
MLCC向けはボリュームゾーンで25μ品の検討も始まる - PET・・・材料まで遡った開発が新たな用途・マーケットを生み出す
韓国各社はほぼ予定通り増強、暁星の同時2軸ラインも年内稼動予定
■本資料の概要
第1章:高機能フィルム市場の展望
第2章:注目される高機能フィルム市場の動向
第3章:PETフィルム市場の徹底分析
第4章:工業用高機能フィルムメーカーの展望と戦略
■掲載内容
第1章:高機能フィルム市場の展望
パネルメーカー最終戦争
材料メーカーは「技術」と「戦略」の2元論で迎え撃て
LCD「新4極体制」、求められる高性能かつ低コストの材料サプライ
「代替」ではない「異業種」からの参入も
第2章:注目される高機能フィルム市場の動向
1.偏光板、偏光板材料
1-1.偏光板
厳しいコストダウンがこれまでの延長上にない新技術の文脈を生み出す
(表)LCDタイプ別偏光板世界生産量・販売金額の推移
(表)偏光板メーカーのパネル工場内でのRoll to Panelによる後加工状況
(表)偏光板メーカー各社の生産スピード比較
超広幅2,300㎜ライン導入の動きはトーンダウン
(表)偏光板メーカーの広幅ラインの稼動状況
シャープ、パナソニック液晶ディスプレイ向けで日東電工、住友化学が高シェアも
パネル生産の稼働率が問題
(表)シャープにおける偏光板メーカーシェア(金額ベース)
(表)シャープのTV向けパネルにおける生産拠点別偏光板メーカーシェア(2012年見込み)
(表)パナソニック液晶ディスプレイ(旧IPSアルファ)における偏光板メーカーシェア
(金額ベース)
韓国では日東電工、東友ファインケム、LG化学の3強で熾烈な戦いが続く
(表)韓国LCDパネルメーカーにおける偏光板メーカーシェア(金額ベース)
(表)サムスン電子におけるTVとモニター向け偏光板メーカーシェア(2011年)
(表)サムスン電子におけるTVとモニター向け偏光板メーカーシェア(2012年見込み)
(表)大明素材の偏光板生産能力
台湾では垂直統合型メーカーが高シェア、
躍進続けてきたLG化学、2011年はシェアダウン
(表)台湾有力LCDパネルメーカーにおける偏光板メーカーシェア(金額ベース)
(表)台湾有力小型LCDパネルメーカーにおける偏光板メーカーシェア(金額ベース)
中国BOEが急成長、液晶業界のマップが塗り変る可能性高まる
(表)中国主力LCDパネルメーカーにおける偏光板メーカーシェア(金額ベース)
中国メーカー、2010年は映画館用3Dメガネが牽引も2011年以降はハイエンドTN/STNに回帰
2012年には2社がTFTに本格進出
(表)中国偏光板メーカーの売上高推移
(表)中国偏光板メーカーの生産能力推移
(表)偏光板メーカーのモード別売上構成比(2011年)
(表)偏光板メーカーのモード別売上構成比(2012年見込み)
(表)偏光板メーカーのモード別売上構成比(2013年見込み)
(表)STN偏光板メーカーの用途別内訳
(表)中国偏光板メーカーの資材調達先
(表)2011年度における偏光板メーカー別LCDモード別生産量
(表)2012年度における偏光板メーカー別LCDモード別生産量(見込み)
(表)2013年度における偏光板メーカー別LCDモード別生産量(予測)
(表)世界主要偏光板メーカーの生産能力及び能力シェア
(図)世界主要偏光板メーカーの生産能力及び能力シェア
(表)偏光板メーカーの年度別売上高推移(偏光板関連事業)
(図)偏光板メーカーの年度別売上高推移(偏光板関連事業)
(表)日東電工 偏光板生産能力
(表)住友化学の偏光板生産能力
(表)クラレのPVAフィルムの生産能力推移
1-2.位相差フィルム
1-2-(1).大型分野
TN-TFT大型分野では富士フイルム「WV」がスタンダード
モニターの大型化ニーズにより面積ベースでは堅調
(表)大型分野における「WV」の販売量推移
VA大型分野で三つ巴戦も2013年にはシェア変動
IPS 向けはZ-TACが圧倒的強さもアクリルフィルムがシェア伸ばす
(表)大型LCD(VA)におけるメーカー別位相差フィルム販売量推移
(表)大型VA-LCD偏光板メーカーと使用される位相差フィルム(2011~2012年)
(表)大型VA-LCD偏光板メーカーと使用される位相差フィルム(2012~2013年)
(表)大型IPS-LCDにおけるメーカー別位相差フィルム販売量推移
(表)IPS-LCDの偏光板メーカーと使用される位相差フィルム(2011~2012年)
(表)IPS-LCDの偏光板メーカーと使用される位相差フィルム(2012~2013年)
1-2-(2).中小型分野
STN向け位相差フィルム、LCDは底堅い需要、3Dメガネはガタ落ち
(表)中小型STN-LCDにおける位相差フィルムメーカーの販売量推移
(表)中小型STN-LCD(10インチ以下)における
偏光板メーカーの位相差フィルムメーカーシェア(2011~2012年)
(表)3Dメガネ用位相差フィルム販売量推移
(表)3Dメガネ向け偏光板メーカーにおける位相差フィルムメーカーシェア
(2011~2012年)
(表)2012年における映画館用3Dメガネのサプライチェーン
OLED向けの円偏光板は日東電工と住友化学が供給、
反射低減に加え、薄型化とコントラストの要求高まる
(表)OLED向け偏光板と位相差フィルムの参入状況
(表)AM OLED用位相差フィルム販売量推移
TN-TFT(ECB)でまとまった量として残っているのは「iPod」のみ
(表)中小型TN-TFTにおけるメーカー別位相差フィルム販売量推移
(表)中小型TN-TFT LCD(10インチ以下)における偏光板メーカーの
位相差フィルムメーカーシェア(2011~2012年)
小型VA分野では日本ゼオンが斜め延伸でトップシェア
(表)小型LCD(VAモード)におけるメーカー別位相差フィルム販売量推移
(表)中小型VA-LCD(10インチ以下)における
偏光板メーカーの位相差フィルムメーカーシェア(2011年)
(表)中小型VA-LCD(10インチ以下)における
偏光板メーカーの位相差フィルムメーカーシェア(2012年見込み)
「iPhone5」(仮称)の偏光板材料はさらなる薄型化が求められる
(表)小型LCD(IPSモード)におけるメーカー別位相差フィルム販売量推移
(表)中小型IPS-LCD(10インチ以下)における
偏光板メーカーの位相差フィルムメーカーシェア(2011年)
(表)中小型IPS-LCD(10インチ以下)における
偏光板メーカーの位相差フィルムメーカーシェア(2012年見込み)
(表)iPhone4・4Sにおける部材メーカーの状況(2011年/10月段階)
(表)iPhone4・4Sにおける部材メーカーの状況(2012年見込み/6月段階)
(表)iPad2における部材メーカーの状況(2011年/10月段階)
(表)新型iPadにおける部材メーカーの状況(2012年見込み/7月段階)
1-3.TACフィルム
新規参入メーカーの採用広がる、位相差フィルムや表面処理も
(表)新規TACフィルムメーカーの概要
(表)TAC系フィルムの価格動向(メーカー出荷時の価格)
2012年春「エッグむら」と「UV硬化」、「脱TAC」で業界が揺れる
(表)主要偏光板メーカーにおけるTACフィルムサプライヤーシェア(2012~2013年)
「薄肉化」は古くて新しい課題
(表)TFF用TACフィルム生産能力・生産量・稼働率推移
1-4.偏光板プロセス材料
1-4-(1).プロテクトフィルム
偏光板メーカーの内製・系列プロテクトメーカーに外販拡大の動き、競争激化が懸念される
製品の設計・構造の見直しによるコストダウンへの取組みも始まる
(表)偏光板用PET系プロテクトフィルムメーカー別トータル販売量
(表)PETプロテクトフィルム 主力メーカーの生産体制
サンエー化研のセパレス品は既存品と同等の長尺化が実現する2013年初頭より本格展開開始
(表)LCD偏光板メーカーにおけるPET系プロテクトフィルムメーカーシェア
1-4-(2).リリースフィルム(セパレーター)
三菱樹脂、リンテック、東レグループの3強体制に台湾・南亜が参戦
(表)偏光板用リリースフィルムメーカー各社の販売量推移
(表)主要偏光板メーカーにおけるリリースフィルムメーカーのシェア推移
2.剥離フィルム(リリースフィルム)
(表)PETベース リリースフィルムの市場規模推移
(表)PETベース リリースフィルム主力メーカー販売量・シェア推移
(表)PETベース リリースフィルムの主力用途別需要動向推移
静電容量方式タッチパネル組立用OCA向けの需要が本格化
少量多品種、カスタム対応への対応力が問われる
(表)OCA用リリースフィルムメーカー各社の販売量推移
MLCC向けは2012年見込み、2013年予測と前年比10%程度の成長率を見込む
ボリュームゾーンでは25μの薄肉品採用の検討も始まる
(表)MLCC用リリースフィルム 市場規模推移
(表)MLCC用リリースフィルム メーカー別販売量推移
(表)セラミックコンデンサーメーカーにおけるリリースフィルムメーカーシェア
(2012年見込み)
第3章:PETフィルム市場の徹底分析
PETフィルム市場の徹底分析
2011年のLCD-TV市場低迷で光学用PETフィルムが供給過多に
ディスプレイ、太陽電池とも需要は低迷、しばらくは各社とも厳しい状況が予測される
(表)主要メーカーの光学用途向けPETフィルム販売量推移
(表)PETフィルム販売量に占める光学用の比率(国内主要4社)
(表)PETフィルム販売量に占める光学用の比率(韓国主要3社)
(表)PETフィルム販売量に占める光学用の比率(台湾2社)
(表)PETフィルム販売量に占める光学用の比率(海外主要5社)
材料まで遡った見直しが新たな用途・マーケットを生み出す
小さなニーズの芽を確実にキャッチし、育て、刈り取ることが重要
韓国各社はほぼ予定通り増強、暁星の同時二軸ラインも2012年中稼動を見込む
三菱樹脂の中国拠点は2ライン目も計画変えず、台湾・南亜は2014年に延期
(表)PETフィルム主要メーカー生産体制
バックライト用白PETフィルム、2011年はSKCが急激にシェアを伸ばす
東レは三島工場やTAKでの生産を開始しトップシェアを死守する考え
(表)LCDバックライト反射シート用白色PETフィルムの動向
光学グレードよりもう一段高い品質が要求されるITOベース
市場は小さいが、海外も含め各社が開発に力を入れる
太陽電池バックシート向けは2011年に汎用グレードの市場が縮小
低価格化の影響で2012年以降は高機能グレードより高い伸びの見込み
(表)太陽電池バックシート用PETフィルム市場規模推移
(表)太陽電池バックシート用PETフィルム需要動向推移(汎用+耐加水分解性+着色品)
(表)太陽電池バックシート用PETフィルム需要動向推移(高機能グレード)
(表)国内市場におけるメーカー各社のPETフィルム分野別需要動向(2009年実績)
(表)国内市場におけるメーカー各社のPETフィルム分野別需要動向(2010年実績)
(表)国内市場におけるメーカー各社のPETフィルム分野別需要動向(2011年実績)
東レ株式会社
韓国、中国、日本で設備投資し攻めの姿勢
国内拠点で超高透明グレード対応ラインが8月から稼動予定
TAKで反射板用白色フィルムの生産スタート、2012年は1,000t/年供給見込む
タッチパネル部材向けが伸長、2012年にはHCの密着性向上タイプ「U40」を上市
評価期間を経て、耐加水分解と反射性を併せ持つ「MX11」が一部に採用獲得
三菱樹脂株式会社
蘇州拠点での生産が2013年にスタート
ユーザーとなる現地コンバーターの技術力と品質向上が鍵
中国ユーザーが立ち上がらない場合は韓国、台湾へ輸出も視野に
国内拠点では付加価値品の開発・生産に注力
2010年の反動で2011年は販売量が減少、2012年は輸出のボリュームを取り戻す
国内ではITOフィルム向け、太陽電池向けが伸びる見込
帝人デュポンフィルム株式会社
光学用の主力、反射用白色フィルムのシェア拡大で販売量増を狙う
中国での設備増強は2013~2014年頃、米国拠点の設備移設を検討
国内マーケット縮小による適地生産、生産グレードの選定が課題
PET多層バックシート用の耐加水分解グレードを2010年中に上市予定
一方で中国ではポリマー変更で価格競争力強化に動く
易成形フィルム「テフレックス」は採用部品点数が増加し認知度が向上
「カレンファイン」は開発凍結するもハードコートフィルム「オプトファイン」が販売増加
東洋紡績株式会社
PETフィルム・加工事業の双方を持つ総合力を活かし特長ある展開を
ハイブリッド製膜機は予定通り2013年10月稼動開始を目指す
光学用はバックライト関連がほぼ横ばいの一方で、ITO・HCフィルム向けを伸ばす
光学以外では特に太陽電池向けでシェア拡大を目指す
SKC Co.,LTD
フィルムにおけるNo.1グローバルプレイヤーを目指す
2012~2013年に韓国及び中国の新拠点で計4ラインが稼動開始
新ラインはiPad等小~中型の需要確保に注力、偏光板関連やITO向けにも参入予定
2ライン目の稼動開始を2012年下期へ前倒し
太陽電池向けの需要が減少も、コンデンサ向けの拡販で非光学分野の販売量維持
光学分野は主力のバックライト向けが不調
TORAY ADVANCED MATERIALS KOREA Inc.
東レからの移管技術を含め、韓国内で優位な品質競争力を持つ
2011年に光学厚物、2012年3月頃に副資材向け設備が稼動開始
LCD需要の回復遅れにより光学用中心に販売量縮小
工業用、包装用でカバーし、フル稼働は維持する方針
光学部材向けの伸びは鈍化も、副資材用、タッチパネル関連の需要が増加
KOLON Industries,Inc.
2011年よりタッチパネル関連用途向けの原反供給をスタート
2012年3Qから新ラインが本格稼動、
フルキャパにできる可能性はあるが、利益確保が課題
バックライト関連の販売量が減少し、2011年トータルはほぼ横ばい
2012年はバックライト関連の需要が復活し、太陽電池向けも大幅増の見込み
HONAM Petrochemical Corp.
グループ内で重合から製膜まで一貫生産、光学用チップの生産もスタート
KPケミカルの製膜技術とホナム石油化学の営業力、資金力を活かし光学用に参入
2013年はトータル販売量7,000tを見込むが、光学用は10%程度になると予測
南亜塑膠股份有限公司(NANYA PLASTICS CORPORATION)
建設中の光学用新ライン2系列の稼動開始を後倒し
市場の動向に合わせて光学用、太陽電池用をフレキシブルに生産
台湾LCDパネルメーカー各社による部材の国内調達拡大に対応
白色PETフィルム、プリズムシート向けなども供給を開始
新科光電材料股份有限公司(SHINKONG MATERIALS TECHNOLOGY CO.,LTD.)
後発だからこそ成長局面が続く、先発のベンチマークで生き残りを図る
第4ラインは2012年4月より工業用の量産開始、年内には光学用も生産予定
特にITO、HCフィルムなどタッチパネル関連をターゲットに据える
光学部材向けはユーザーの新製品拡販とともにPETフィルムの需要が拡大
太陽電池バックシート向け、国内シェア拡大で販売量が増加
第4章:工業用高機能フィルムメーカーの展望と戦略
LG Chem,Ltd
自社製のアクリル位相差フィルム採用拡大へ
明基材料股份有限公司(BenQ Materials Corporation)
AUOでのシェアはTV、モニターとも60%程度
偏光板一体型FPRは製造及び貼り合せ工程での歩留まりに課題
株式会社サンリッツ
シャープとサムスン電子向けで存在感
遅れていた入善新ラインは2012年7月より稼動開始
株式会社ポラテクノ
温度追随型「TEP」は収益大幅改善、染料系高耐久は新商品続々投入、
無機系偏光板も快調
車載向け染料系高耐久偏光板「XFG」でヨウ素系市場を狙う
温度追従型楕円偏光板「TEP」新規採用車種拡大
「TwistarTM」の歩留り向上と無錫での後加工で収益も大幅改善
楕円偏光板は「一般楕円」に加え「VA用楕円偏光板」も伸び
3Dメガネ向けは業界構造の変化で大幅ダウンへ、サングラス向けは好調維持
プロジェクター用無機偏光板ではシェア90%、
「ProFluxTM」は有機系PJ部材からの代替進む
CHEIL INDUSTRIES CO., LTD.
サムスン電子のモニター向けではシェア50%、TV向けは仕切り直し
高機能スマホ、タブレット向けも展開へ
奇美材料科技股份有限公司(Chi Mei Materials Technology Corporation)
CMI向けでシェア50%、高稼働率、高収益
力特光電科技股份有限公司(OPTIMAX TECHNOLOGY CORPORATION)
利益重視に戦略大転換、TN/STN、染料系、偏光子を3本柱に
蘇州の後加工拠点は2011年に閉鎖
深圳市盛波光電科技有限公司(SHENZHEN SAPO PHOTOELECTRRIC CO.,LTD.)
2011年に設置したTFT専用ラインは低稼働率も、2014年までにさらに3ライン追加へ
深圳市三利譜光電科技有限公司(Shenzhen Sunnypol Optoelectronics Co.,Ltd)
2012年のTFT専用ラインの稼働率は40%も
今後5~6年内に新たにTFT4ライン増設を構想
佛山偉達光電材料有限公司(WINDA Opto-Electronics Co.,LTD.)
3D関連低迷で、ハイエンドTNとSTNに回帰、車載とメーター類を重要視
富士フイルム株式会社
これまで以上の危機感、TACにこだわりながらも非TAC系材料での展開も視野に
最適生産のためにラインごとの生産品目と能力の見直しを図る
新興国向けでも大型モニターの需要は拡大傾向
一部にIPS化もWV使いのTN-TFTはパネルコスト、透過率、省エネで優位性保つ
VA向けは2枚使いの「Rシリーズ」で大幅拡大へ
IPS向け「Z-TAC」は後発の追い上げも60%強のシェアを維持
コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社
2013年モデルに向けて顧客のプロセスに合わせた新フィルムを開発
Hyosung Corporation
2014年にはVA位相差フィルムも生産可能な第2ラインが稼動予定
2012年夏にはAGフィルムの試験生産も
SK Innovation co., LTD.
2012年Q3よりサンプル出荷開始、将来的には位相差フィルムや表面処理も対応
日本ゼオン株式会社
大型から小型、ミドルからハイエンドを「ゼオノアフィルム」でカバー
斜め延伸「ZDシリーズ」は中小型VA向けでは90%以上のシェア
3D関連は横ばいも今後はAM-OLED向けで期待
VAモードのTV向けは2011~2012年はシェアダウンも2013年には復活の予兆あり
タッチパネル向けは安定、ITO付きλ/4位相差フィルムもラインナップ
JX日鉱日石エネルギー株式会社
「新型NVフィルム」、モバイル機器の薄型化に貢献で販売拡大へ
藤森工業株式会社
クリーンな設備を活かした光学関連分野での展開に強み
2,300㎜超の広幅需要取り込みで2011年度の出荷量は前年比120%と大幅成長
HCフィルム、ITOフィルムなど偏光板以外の新たな用途開発も活発化
性能・品質を落とさずにコストダウンを推進
セパレーターの薄肉化、海外リソースの活用などに取り組む
プロテクトフィルムの生産能力は21,000万㎡/年、
既存ラインはほぼフル稼働、広幅ラインの稼働率は60~70%に達する
2009年度に剥離紙フィルム事業を譲渡しフィルムベース品に特化
一般産業向けではパップ剤を中心としたメディカル向けが安定した需要を確保
OCA向けでの採用拡大で光学関連分野が新たな需要の柱に成長
自社の粘着製品部隊と連携した研究開発を実施
株式会社サンエー化研
セパレスタイプのPETプロテクトフィルムの本格展開開始
コストメリットと合理化を武器に偏光板を含む幅広い用途で拡販を推進
機能材料部門の2011年度売上高は市場環境の厳しさから縮小
2012年度以降は新製品の拡販、タッチパネルなど成長分野での展開強化を図る
PET・セパレスタイプの「サニテクトNSタイプ」は2012年度中に4,000m巻きを実現へ
セパ付プロテクトフィルムからの代替需要を積極的に取り込む
LG Chem.Ltd.(偏光板用プロテクトフィルム)
プロテクトフィルムの外販を開始
偏光板以外の用途での採用には耐熱性など新たな性能付与が必要に
2,300㎜の広幅コーターの稼働率は80%、内50%がフル幅で生産
広幅ラインの稼動により2011年生産量は前年比1.5倍の水準まで拡大
OSUNG LST Co.,LTD
機能性フィルム事業の軸足をタッチパネル、ウィンドウフィルムなど
ディスプレイ以外の用途へとシフト
プロテクトフィルム広幅ライン増設は偏光板需要の低迷で依然検討段階
100μ以上の厚肉OCA専用ラインが稼動
偏光板プロテクトフィルムの需要は今後大きな伸びは見込めず
ITOガラスなどタッチパネル周辺用途向けの需要が成長
三井化学東セロ株式会社
ドメスティックな体制から脱皮、三井化学の海外拠点を利用した
マーケティングなど海外展開に向けた地固めを進める
事業拡大、ラインナップの拡充とともに産業用フィルム事業の業績も順調に成長
PETベースセパレーターでは特定分野への集中を避けるべく用途拡大に取り組む
MLCCリリースフィルムの販売量は2012年に前年比2ケタ成長を見込む
リンテック株式会社
独自の技術力による品質・性能と顧客ニーズに対応する豊富なライアップで
「リンテックでなければできない」付加価値の高い製品を提案
剥離フィルムは粘着層の特性に合わせこんだ細かい製品設計で差別化
MLCC向けはハイエンドに加えボリュームゾーンの需要も積極的に取り組む
東レフィルム加工株式会社
偏光板離型ではボリュームよりも収益重視の展開に
OCA向けリリースフィルムの需要が成長
SKC Haas Display Films Company
OCAの特性、用途、使用環境に合わせ
オーダーメイド的なリリースフィルムの作りこみで差別化
事業の軸足をディスプレイからタッチパネル関連へとシフト
リリースフィルムはOCAの最大手メーカーで採用される
韓国、ポーランド、中国で光拡散フィルムラインをリリースフィルム用に転用
将来はワールドワイド4拠点で1,400万㎡/月の生産能力を確保
OCA向けリリースフィルムの販売量、2012年は2009年の3倍の水準に
ニッパ株式会社
独自の技術力・開発力で「ニッパにしかできない」ソリューションを提供
離型フィルムでは200種を超えるグレードを保有、細かいニーズにピンポイントで応える
粘着関連ではアフターマーケット用液晶保護フィルムが成長
アイム株式会社
広幅・クリーンコーターを活用したフィルムの高付加価値化を提案
2号コーターでは機能性コーティングに加えアニール処理も実施
原反メーカー、コンバーターからの細かい要望に対応し成長
PETベースのリリースフィルムはOCAや
アフターマーケット用プロテクトフィルムなどスマートフォン周りの用途が拡大
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