2012-2013年版 ギフト市場白書
中元・歳暮、手土産など、日本の生活に浸透している「ギフト」。中元・歳暮などをはじめとした「フォーマルギフト」は、虚礼廃止などの影響により市場は縮小し続けていました。しかし、震災後は「人の絆」を改めて確認する意味でも、中元・歳暮は活用され、また市場に活気が出始めています。また、手土産やプチギフトなどのカジュアルギフトは「贈られる人が欲しいものであれば、何でもギフトになる」ことから、商材が多様化しています。そのため、ギフトに特化した企業だけでなく、様々な分野の企業が「ギフト」市場に参入しています。また、新規商業施設のオープン時の目玉テナントも、かつては「ファッションテナント」でしたが、今は「雑貨店(ライフスタイル雑貨)」です。注目の雑貨店は、ギフト好適品はもちろん、自分へのご褒美にも最適な商品であふれています。生活を豊かにするギフト、人と人のつながりを確認するギフトなど、今後も広がりを見せるギフト市場を、様々な角度からレポートしました。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:一般消費動向では2009年から2010年にかけ、底が見えない不況の中、市場には低価格商品が氾濫していた。2011年以降は、極度な節約志向からは脱却し、“ちょっとした贅沢”が許される風潮になってきた。ギフトは、その消費特性から、一般消費動向とは異なる動きをしていた。しかし、近年は「プチギフト」なる低価格商品をギフトに用いる習慣、「中元・歳暮」でも値引き販売を行うなど、一般消費動向と同様に「低価格」「値引き」の流れが強まってきた。一般消費の分野では、購買力の減退とともに、低価格商品が普及してきたのだが、ギフトの場合は、少し異なる。プチギフトは、「今まで、あまりなかった贈り物の形」であるため、新たな市場を作りつつある。また、中元・歳暮も、各社が名称を変更し「夏ギフト・冬ギフト」として、カジュアル化を推進したことで、若い世代を中心とした新規ニーズを獲得した。底が見えない不況が続き、暗い話題ばかりが蔓延する世の中であり、小売各社でも「百貨店売上が連続減少」など、芳しくないニュースばかりが取り上げられる。そのような中でも、ギフトの市場は縮小していない。また、ギフトに用いられる商材は拡大しており、今までギフトとしては扱われなかった商材でも、「贈られる人が喜ぶものであればギフトになる」ようになった。それらの需要を見込んで事業強化・及び新規参入を図る企業も増えている。同書は、それらの企業に対する基礎資料となるべく作成する。
調査対象:ギフト卸・メーカー・小売等、ギフトに関係する企業 主要36社 他
調査方法:直接面接取材、電話取材及びFAX等による補足調査
調査期間:2012年10月~2012年12月
■本資料のポイント
- ギフト総市場、ギフト分類別(パーソナルギフト(カジュアル・フォーマル)/法人ギフト/中元・歳暮)市場規模(2008-2012年(見込))算出
- 卸・メーカーから小売まで、業態別商品特徴、価格戦略、今後の展望を掲載
- ギフトトレンド分析~商材多様化、注目集める小売業のギフト戦略、新たな取組みネット系ギフトの行方は
■本資料の概要
第1章 ギフト総市場の現状と市場規模
第2章 業態別ギフト市場動向
第3章 種類別・商品別動向
第4章 有力企業 企業個表
■掲載内容
第1章 ギフト総市場の現状と市場規模
1.ギフト総市場規模の現状と市場規模
(1)ギフトの定義と現状
(2)ギフト市場規模推移と予測
①ギフト市場規模推移と予測
②ギフト分類別 市場規模推移
2.ギフトのセグメント別分析
(1)価格帯別
パーソナルギフトの価格帯と贈答割合
法人ギフトの価格帯と贈答割合
(2)贈答機会別市場動向
3.消費市場動向
(1)小売業の概況
①2011年のSCの売り上げ概況
②SCの開発動向
③SC・百貨店・チェーンストアの売上高比較
④2011年オープンSCの特徴
⑤百貨店売上の推移
(2)通信販売の市場規模推移
(3)人口
(4)ブライダル関連
(5)年間消費金額推移(家計調査より)
①1世帯あたり年間消費金額(消費支出)
②商材別―家事雑貨
③商材別―被服及び履物
④商材別―身の回り用品
⑤商材別―食料品
4.ギフトトレンド
(1)商材別
①食品
②雑貨・衣類
③カタログギフト・体験型ギフト
(2)販売形態別~通販ギフトの市場規模と市場性
■ギフトの販売形態 店頭・通販/売場と特徴
通販ギフトの市場規模
■通販ギフトの特徴
■ゼネラル通販のギフト例
■ゼネラル通販の「2012歳暮」主なサービス例
■参考/主要百貨店・GMSの2012年中元・歳暮の割引・特典等
■百貨店の主なギフト関連通販
第2章 業態別ギフト市場動向
1.各流通経路別特徴と動向
(1)卸・メーカー
ⅰ)商品の特徴・価格戦略等
ⅱ)チャネルについて
ⅲ)セールスプロモーション戦略・競合について(もしくは競合との差別化)
ⅳ)今後の展望・課題
■主力ギフト卸 業績推移
■主力ギフト卸 成長率
(2)小売
①百貨店・GMS
ⅰ)商品の特徴等
ⅱ)チャネル別割合・方向性など
ⅲ)今後の展望・課題など
■主力百貨店 業績推移
■主力百貨店・GMSの成長率推移(全社売上)
②専門店
ⅰ)商品の特徴・価格戦略
ⅱ)店舗戦略、セールスプロモーションなど
ⅲ)今後の展望・課題
■主要専門店 業績推移(総売上高)
■主要専門店の成長率推移(全社売上)
③通信販売
ⅰ)商品の特徴・構成等
ⅱ)商品戦略・セールスプロモーション戦略
ⅲ)今後の展望・課題
■主要通販企業 業績推移
■主要通販 成長率推移(全社売上)
■参考/ギフト卸・メーカーの主な通販
■百貨店の主なギフト関連通販(中元・歳暮・慶弔等の定番ギフトを除く)
2.ギフトトピックス ~2012年下期、ギフトに関連する主な企業リリース
第3章 種類別・商品別動向
1.種類別ギフト
(1)パーソナルギフトの傾向
①パーソナルギフト(フォーマル)の傾向
②パーソナルギフト(カジュアル)の傾向
(2)法人ギフトの傾向
2.ギフト商材について~多様化するギフト商材
(1)ギフト機会別の主な商材(パーソナルギフト)
(2)ギフト商材の多様化
第4章 有力企業 企業個表
卸・メーカー
アピデ株式会社、ギフコ株式会社、株式会社三喜、西川産業株式会社、株式会社ハーモニック、
株式会社ハリカ、株式会社藤田商店、株式会社プレーリードッグ、リンベル株式会社
小売
【百貨店・GMS】
イオン株式会社、株式会社近鉄百貨店、J.フロントリテイリング株式会社、合同会社西友、
株式会社髙島屋、株式会社三越伊勢丹ホールディングス
【通販】
株式会社JALUX、株式会社千趣会、株式会社日新、株式会社ベルーナ
【専門店】
株式会社アトレスティル、株式会社伊と忠、株式会社イルムスジャパン、
株式会社エトランジェディコスタリカ、LmD株式会社、株式会社スタイリングライフ・ホールディングス、
プラザスタイルカンパニー、株式会社センプレデザイン、ツヴィリングJ.A.ヘンケルスジャパン株式会社、
テネリータ株式会社、株式会社東急ハンズ、株式会社トリニティアーツ、株式会社パスポート、
株式会社ファッション須賀、株式会社ミサワ、株式会社ラッシュジャパン、株式会社ロフト、
株式会社私の部屋リビング
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