2015 通信販売市場
通信販売は有力な小売チャネルとして、注目を集め続けている。市場は毎年拡大を続けている一方、現在はオーバーストアの状況にもあるが、各社とも他社との差別化に苦心し、大手によるM&Aが進み、周辺業務における大手同士の提携といった話題にも事欠かない。ガリバー的存在の企業が市場成長を牽引し、代わる代わる成長企業が登場して、裾野拡大に寄与するというのが現在の通信販売市場である。有力チャネルであり、今後の伸長の余地がまだ残されている当該市場について現状と展望をレポートする。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査対象:物販を中心とするB to C の通信販売市場(一部B to B あり)
調査方法:直接面接及び電話取材、その他周辺間接調査を実施。あわせて、郵送によるアンケート留置法を実施。
調査期間:2015年7月~2015年9月
- 通信販売の全体動向から、媒体別(ネット、カタログ、テレビ)、商品別など多角的にレポート
- まだまだ進化する通信販売、実店舗との連携による顧客サービスの充実とは
- 成長事業「ロハコbyアスクル」、「SHOPLIST.com byクルーズ」事業概況レポート
- 注目企業分析/ホットクレンジングゲルで急成長、注目企業「ランクアップ」の事業戦略
- 主要通販企業の運営状況・業績が一目でわかる詳細・簡易の2つのパターンで、72件(2015年版実績)の主要通販企業、通販事業運営企業の運営状況を掲載
第1編 通信販売市場の現状
第2編 カタログ・テレビチャネル市場動向
第3編 インターネットチャネル市場動向
第4編 商品別の市場動向
第5編 主要通信販売企業の運営実態
■掲載内容
調査結果のポイント
第1編 通信販売市場の現状
◆通信販売市場の2014-2015年動向
2014年度は消費増税後の反動減で明暗分かれる
1.通信販売市場の規模推移と動向
[通信販売企業のM&A提携事例]
◆2014年度通信販売企業通販売上高ランキング(2014年4月~2015年3月期)
◆大手各社のフルフィルメント体制
①受注分野 ②物流分野
2.通信販売企業の実態と消費者の利用実態
―(公社)日本通信販売協会資料『第32回 通信販売企業実態調査報告書』より
(1)利用している広告媒体
(2)広告媒体別の売上高構成比
(3)カタログの発行部数、配送方法、レスポンス率
(4)フルフィルメント受注件数、受注1件あたりの平均金額
(5)通信販売の課題
◇通信販売の利用実態と動向
―(公社)日本通信販売協会編『第22回 全国通信販売利用実態調査報告書』より
(1)通信販売の利用率について
(2)利用広告媒体について
(3)購入商品について
(4)利用回数について
(5)利用金額について
(6)代金の支払い手段について
(7)通信販売を利用した理由について
3.日本の小売市場の動向
(1)各業態別の市場規模推移
(2)Eコマース市場規模(BtoC)とセグメント別のBtoC EC市場規模
(3)モバイルコマース市場
(4)共通ポイントサービスの動向
(5)O2Oサービス、オムニチャネル強化
第2編 カタログ・テレビチャネル市場動向
◆カタログ通信販売市場の動向
2014年度業績は6社で単体の通販事業が減収、厳しさ増す
1.ゼネラル系通販主要企業の業績動向
◆ゼネラル通信販売大手企業の動向
ニッセンホールディングス、千趣会、ベルーナ
2.各社の個別戦略
[カタログ媒体][店舗戦略]
【有力企業の事業戦略】
株式会社髙島屋、株式会社ベルーナ
◆テレビ通信販売市場の動向
ショップチャンネルは手堅く増収、ディノス・セシール100億円突破で6年ぶりに民放トップ
1.テレビ通販市場 企業の動向と業績
「テレビ通販主要30社ランキング」
2.主要キー局の通販事業
●日本テレビ放送網 ~収支改善へ効率化進む~
●ディノス・セシール/フジテレビ ~2013年度につづき2桁増収で民放トップに返り咲き~
●ロッピングライフ/テレビ朝日 ~主力枠の不振により後退するも新規事業は好調~
●テレビ東京ダイレクト/テレビ東京 ~ヒット商品増加により、自社通販事業が2期連続2桁成長~
【有力企業の事業戦略】
株式会社グランマルシェ
3.専門放送型2社の動向
●ジュピターショップチャンネル ~消費増税後の反動減は受けたものの、最終利益ベースで最高益を更新~
●QVCジャパン ~消費増税後の反動減厳しく、前期を下回る~
4.テレビ通販参入企業の動向
●ジャパネットたかた ~2期連続の増収増益、過去最高益を更新~
●オークローンマーケティング ~オムニチャネル戦略の推進により媒体効率上昇~
第3編 インターネットチャネル市場動向
◆インターネット通信販売市場の動向
1.通販企業の現況 ~ネット通販売上高ランキング2014年度(総合)
2.ネット通販の躍進で拡大する物流市場
(1)ネット通販ビジネスにおける陸運物流動向
(2)陸運主要3社の動向
3.越境ECと世界のBtoC EC市場
(1)日・米・中の越境EC市場
(2)世界のBtoC EC市場
4.CtoCネット通販、リユースEC
第4編 商品別の市場動向
◆商品別市場の全体動向
各商材別の概況
衣料品、インナー、宝飾品・時計、化粧品、健康食品、食料品、家具・家庭用品
【商品別市場動向 ①】
◆衣料品市場
全体市場は4年連続プラス、ECと店舗在庫の一元化への取り組み加速
1.衣料品市場 全体市場動向と市場規模
2.通信販売における衣料品の動向
[アパレル企業EC化率]
[衣料品専門店の通販事業の状況]
[SCのO2Oに関する動き]
[アパレルメーカー、衣料品専門店の通販事業の状況]
●イトキン ~ネット販売強化を加速、顧客関係管理システム(CRM)導入へ~
●TSIホールディングス/TSI ECストラテジー
~自社通販サイトをフルリニューアルし、モール型からO2Oサイトへ~
●三陽商会 ~「バーバリー」に代わる中核ブランドをネット展開~
●ベイクルーズ ~データと在庫の連携取引で機会損失を低減~
3.アパレルEC企業/事業動向
●スタートトゥデイ ~WEARアプリは500万ダウンロードを突破、10周年記念セールも話題~
【有力企業の事業戦略】
株式会社エニグモ、株式会社DoCLASSE(ドゥクラッセ)、
株式会社丸井グループ、株式会社ロコンド
【通信販売市場の注目企業】
事業開始3年にして売上高100億規模SHOPLIST.comを運営/クルーズ株式会社
【商品別市場動向 ②】
◆インナーウェア市場
レディスインナーにおけるヒット商品なく、2014年は多くの企業で前年割れ
1.インナーウェア市場 全体市場動向と市場規模
(1)レディスインナーウェア市場
(2)メンズインナーウェア市場規模
(3)レッグウェア市場
2.通信販売におけるインナーウェアの動向
(1)レディスインナーの通信販売市場規模の推移
(2)各社の取組み動向
●ワコール ●ピーチ・ジョン ●ディノス・セシール ●白鳩
【商品別市場動向 ③】
◆宝飾品・時計市場
2014年は高額宝飾品購入の裾野拡大、インポートウォッチも高額品が好調に推移
1.宝飾小売市場 全体市場動向と市場規模
2.通販ルート 市場動向と市場規模
3.時計小売市場の動向と見通し
「ウォッチ総小売市場規模推移」
4.通販ルート 市場動向
【商品別市場動向 ④】
◆化粧品・医薬品市場
2013年度化粧品市場は全製品カテゴリで前年度比プラス、スペシャルケア製品も好調
1.化粧品全体市場と通販ルート/市場規模と市場動向
「化粧品通販売上高上位30社」
2.市場における有力企業の動向
●オルビス ●ドクターシーラボ ●ファンケル
・各社直営店舗運営状況
3.医薬、化粧品のEC市場規模概要
4.ドラッグストアチャネル、化粧品市場の概要
5.改正薬事法施行後の動向
6.医薬品、化粧品のネット通販動向
【通信販売市場の注目企業】
ホットクレンジングゲルの大ヒットにより成長つづく/株式会社ランクアップ
【商品別市場動向 ⑤】
◆健康食品市場
2013年度は微増で推移、2015年4月開始の機能性表示制度による追い風に期待
1.健康食品全体市場と通販ルート/市場規模と市場動向
「健康食品通販売上高上位30社
2.市場における有力企業の動向
●サントリーウエルネス ●えがお ●世田谷自然食品 ●小林製薬
【商品別市場動向 ⑥】
◆食品市場
急速にEC化が広がりはじめた食品カテゴリ、デイリーチャネルへの定着が鍵
1.食料品全体市場と通販ルート/市場動向と市場規模
「食品通販売上高上位30社」
2.食品、飲料・酒類のEC市場規模概要
3.生協の無店舗事業の動向
4.ネットスーパーの変遷と動向
5.食品、飲料・酒類のネット通販企業動向
【商品別市場動向 ⑦】
◆家具・家庭用品・家電パソコン市場
2014年のホームファッションは伸長、日用品市場も親和性の高さで拡大顕著
1.家庭用家具全体市場 市場動向と市場規模
2.家具・インテリア、雑貨市場の概要
3.家具・インテリア、雑貨の専門店動向
4.家具・インテリア、雑貨、日用品のネット通販動向
5.家電・パソコン・同関連製品のEC市場規模概要
6.家電・パソコン専門店の市場概要
7.家電・パソコン・同関連製品のネット通販動向
【有力企業の事業戦略】
アスクル株式会社「ロハコ事業」、株式会社カタログハウス、
ケンコーコム株式会社、株式会社爽快ドラッグ、株式会社良品計画
第5編 主要通信販売企業の運営実態
〔調査票A/詳細調査〕
①企業概要(企業名、設立、資本金、所在地、URL、代表者、従業員数、上場取引所)
②業績推移(決算期、総売上高、通信販売売上高、利益高)
③媒体(媒体別売上高構成比、主要自社発行媒体の特徴など)
④利用顧客特性(顧客数、男女別構成比、平均客単価、年齢別構成比、顧客ターゲット・利用顧客の特性、よく利用する注文方法と決済方法)
⑤商品政策(取扱商品分野、売上高構成比、主要商品の中心上代、取扱いアイテム数、主要仕入先、取扱商品の特徴、売れ筋商品、コールセンター・物流センターについて)
⑥海外事業
⑦前期の主な施策/今後の事業展開について
〔掲載企業/50音順〕
株式会社アイム、アスクル株式会社【ロハコ事業】、株式会社エニグモ、
オイシックス株式会社、株式会社オークローンマーケティング、株式会社オージオ、
オルビス株式会社、株式会社カタログハウス、株式会社QVCジャパン、クルーズ株式会社、
株式会社グランマルシェ、ケンコーコム株式会社、株式会社再春館製薬所、
株式会社ザッパラス、株式会社ジャパネットたかた、ジュピターショップチャンネル株式会社、
株式会社白鳩、新日本製薬株式会社、株式会社スクロール、株式会社スタートトゥデイ、
株式会社ストリーム、株式会社千趣会、株式会社爽快ドラッグ、株式会社髙島屋、
株式会社ディーエイチシー、株式会社ディノス・セシール【セシール事業】、
株式会社ディノス・セシール【ディノス事業】、株式会社DoCLASSE(ドゥクラッセ)、
株式会社ドクターシーラボ、ドクターリセラ株式会社、株式会社ニッセンホールディングス、
株式会社ハーバー研究所、株式会社ピーチ・ジョン、ヒラキ株式会社、株式会社ファンケル、
株式会社フェリシモ、株式会社ベガコーポレーション、株式会社ベルーナ、
マガシーク株式会社、株式会社丸井グループ、株式会社ヤマサキ、株式会社山田養蜂場、
株式会社優生活、株式会社ユナイテッドアローズ、夢展望株式会社、株式会社ランクアップ、
株式会社良品計画、株式会社ロコンド
〔調査票B/簡易調査〕
①企業概要(企業名、設立、資本金、所在地、URL、代表者、従業員数)
②業績推移(決算期、総売上高、通信販売売上高)
③媒体(自社媒体の有無、売上高構成比、自社発行媒体の特徴など)
④顧客リスト数(顧客数、顧客ターゲット、顧客の特性、平均受注単価)
⑤取扱商品の特徴・主な取扱商品・取扱商材に関する今後の予定
〔掲載企業/50音順〕
いきいき株式会社、株式会社エスシー・カードビジネス、株式会社えみの和、
株式会社沖縄美健、株式会社京都通販、銀座ステファニー化粧品株式会社、
宝ヘルスケア株式会社、東京オートマック株式会社、株式会社ニッピコラーゲン化粧品、
日本第一製薬株式会社、日本ランズエンド株式会社、株式会社林久右衛門商店、
株式会社ハンコヤドットコム、株式会社パーマンコーポレーション、株式会社日比谷花壇、
株式会社ふくや、株式会社プロデュース・オン・デマンド、
株式会社マイウェイ・ファミリークラブ、三起商行株式会社、
三菱マテリアルトレーディング株式会社、株式会社ムジカインドウ、株式会社大和企画、
株式会社リーブル、株式会社ワコール
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