2016年版 プラスチック軽量容器市場の徹底分析

本調査レポートでは、プラスチック軽量容器メーカー及びプラスチックシートメーカー(食品分野)の現在の動向と今後の事業施策を徹底調査するとともに、各種容器・シートの素材別の需要動向を明らかにする。

発刊日
2016/02/29
体裁
A4 / 168頁
資料コード
C57126800
PDFサイズ
5.2MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査対象
プラスチック軽量容器(PSP容器、PET系容器、OPS容器、PS系ソリッド容器、PPF容器、発泡PP容器、透明PP容器)
プラスチックシート(PSPシート、A-PETシート、OPSシート、PPFシート)
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用
調査期間:2015年11月~2016年2月

資料ポイント
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  • 「上質化」と「レンジメニュー」が浸透の兆し。売り場起点の製品開発の重要性が増す
  • PSP容器:PS系発泡容器が牽引し、2015年に市場はプラス成長に転じる
  • PP系容器:コンビニ弁当のチルド化が発泡PP容器の追い風に
  • PET系容器:2015年に20万t規模の市場を形成へ。2016年は再生PET容器の注目度が高まる
  • OPS容器:需要縮小のスピードが緩み、2015年は前年並みで着地
  • PSPシート:売り場・商品の上質化、次の開発テーマに低発泡が浮上
  • A-PETシート:シートメーカーは高防曇や耐寒衝撃性、高耐熱の開発に注力
  • OPSシート:耐熱に加え、耐油OPSの領域が開拓
  • 透明PPシート:容器メーカーの透明PPシート内製化が進む

資料概要
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第1章:プラスチック軽量容器市場の展望
第2章:プラスチック軽量容器の市場動向
第3章:プラスチック軽量容器メーカーの展望と戦略
第4章:プラスチックシートの市場動向
第5章:プラスチックシートメーカーの展望と戦略

リサーチ内容

■掲載内容

調査結果のポイント

第1章:プラスチック軽量容器市場の展望

発泡容器や透明PP容器の需要が好調、PET系容器市場は高い成長率が続く
PETトレイ協議会の自主規制基準策定を受け、2016年は「再生」が開発テーマに浮上
(図・表)主要素材別プラスチック軽量容器市場規模推移
「上質化」と「レンジメニュー」が浸透の兆し
売り場起点の製品開発の重要性が増す

第2章:プラスチック軽量容器の市場動向

〔1〕PSP容器市場の展望
  PS系発泡容器が牽引し、2015年の市場規模はプラス成長を確保へ
  「上質化」と「レンジメニュー」の広がりはPSPトレーへの逆風となるか
  (表)PSP容器市場規模推移
  (表)PSP容器メーカーの原反使用状況から見た用途別需要推移
  (図・表)PSP容器メーカー原反使用状況からみたシェア推移
  発泡PS系容器はチルド弁当向けが好調
  メーカー各社は小売店等の人手不足を解消する容器開発に力を入れる
  2015年はカップ麺でヒット商品が生まれ、PSPどんぶりの需要も順調に拡大
  PSP容器のリサイクル状況
〔2〕PP系軽量容器市場の展望
  (1)PPフィラー入り単層容器、PP/PSアロイ容器
  発泡容器への需要シフトにより、PPF容器市場はマイナス成長が続く
  (表)PPF容器市場規模推移
  (図・表)PPF容器メーカー別出荷量推移
  (2)発泡PP容器
  コンビニ弁当のチルド化を受け、市場規模はプラス成長に転じる
  (表)発泡PP容器市場規模推移
  (図・表)発泡PP容器メーカー別出荷量推移
  (3)透明PP容器
  蓋材を中心に需要が伸長
  容器メーカーによるレンジメニューの開発も進む
  (表)透明PP容器メーカー別出荷量推移
〔3〕PET系軽量容器市場
  PET系容器の市場規模は2015年に20万tの大台に乗る見通し
  (表)PET系容器市場規模推移
  塩干や精肉などでA-PET容器の新たな市場が生まれる
  2016年は再生PETの注目度が上がる可能性も
  (図・表)PET系容器メーカー別出荷量推移
〔4〕PS系軽量容器市場
  (1)OPS容器
  2015年は市場規模の縮小スピードが緩み、前年比99.6%で着地へ
  (表)OPS容器市場規模推移
  デンカポリマーが新素材「ユーガード」を市場に本格投入
  OPS容器市場の起爆剤として期待感が高まる
  (図・表)OPS容器メーカー別出荷量推移
  (2)PS系ソリッド容器(真空・圧空)
  エフピコ「MSD」が牽引し、2015年の市場規模はプラス成長に転じる
  (表)PS系ソリッド容器市場規模推移
  (図・表)PS系ソリッド容器メーカー別出荷量推移

第3章:プラスチック軽量容器メーカーの展望と戦略

株式会社エフピコ
  市場を創り出す開発力・提案力で企業成長を加速させる
  オリジナル製品の販売数量が順調に伸び、増収増益基調が続く
  2016年3月に中部新工場でOPETシートの増強設備が稼働
  リサイクルプラントの新設も決定し、オリジナル製品の生産体制をさらに強化へ
  「鍋丸」「ドリスカップ」などの上市により、MFPの新マーケット拡大が続く
  蓋材需要が好調、OPETシート押出機のフル稼働が続く
  エコAPET容器は優れた環境適正が高く評価される
  フードパックと蓋材用途で透明PP容器の需要は堅調推移
  2015年3月に「平成26年度ダイバーシティ経営企業100選」に選出される

中央化学株式会社
  全員創意の徹底により品質・コスト競争力・提案力の向上を目指す
  2016年3月期上期に2四半期連続黒字を達成
  通期は売上高635億円、経常利益8億円を計画
  2015年10月に東北工場が再稼働、地産地消型のビジネスモデルを推進へ
  発泡PP「SD」、透明PP「SPP」はチルド弁当などに採用が拡大傾向
  「CT」では167アイテムを揃えた「いろは」を市場に投入
  2015年は「浪み唄」「かわら」などPSP容器の新製品を積極投入
  3D盛りで存在感を発揮する「デリデコ」は寿司などに採用が広がる

シーピー化成株式会社
  「食卓発想」に基づく製品開発を推進し、多様化する食生活をサポート
  PSPトレーや「ハカマ」シリーズが牽引し、2015年2月期の売上高は642億円で着地
  SCMのシステムが2015年3月に本格稼働
  2016年春には本社工場へ導入するA-PET押出機が稼働予定
  PSP容器は寿司・刺身容器のアイテムを拡充
  A-PET容器は汎用品の品揃えが完了、2016年は差別化製品の上市へ
  折箱を超える上質感・重圧感を演出する「BFハカマ」の販売が好調
  2015年末には透明PPシートの内製化を図る

リスパック株式会社
  感性重視の高付加価値製品の開発を推進し、価値訴求の売り場づくりに貢献
  2016年3月に犬山工場でPETシートの多層押出機が稼働へ
  透明容器の高い競争力を武器に、2016年3月期は売上高450億円の必達を目指す
  売り場全体のカタチを追求した新製品「キューブ」が好調
  塩干、精肉などのカテゴリーで発泡品代替によるA-PET容器の新市場を創造
  バイオPPF容器は「宝重」「リッジ」などが堅調、発泡PP容器は高発泡化に取り組む

デンカポリマー株式会社
  グループの総合力を発揮させ、OPS容器の新たな需要創造に取り組む
  新透明素材「ユーガード」を用いた「OPライトR」の販売が本格化
  安全性と高い実用性能を武器にさらなる拡販を推し進める
  PS系耐熱発泡容器「ヒートプラス」はコンビニなどで採用が進展
  デザイン性に優れるPPF容器「D’sカフェ」も堅調推移

アテナ工業株式会社
  得意な素材を用いた高付加価値製品で新規受注の拡大を図る
  PSP+紙のカップ麺容器は前年並みで推移も、PP+紙のカップスープ容器が好調
  A-PET容器はスイーツ向けの需要が拡大傾向、飲料分野への展開も視野に入る
  救命ドリル「スクーマン」は公的機関での採用が着実に進む

株式会社ギンポーパック
  電子レンジ調理の可能性を追求し、発泡PP容器を用いたメニュー開発を推進
  注力製品の販売増が寄与し、2015年3月期の売上高は107億円と高い成長率が続く
  発泡PP容器「パルファイン」は独自メニューの開発で需要を取り込む
  バリア性の付与にも成功し、チルド弁当容器などとしての提案を強化
  OPS容器は蓋材に加え、真空圧空成形可能なシートで製造した深絞り容器の需要が好調

第4章:プラスチックシートの市場動向

〔1〕PSPシート市場
  一般反やラミ丼が伸び悩み、2015年の市場規模はマイナス成長に転じる
  (表)PSPシート市場規模推移
  (図・表)PSPシートメーカー別出荷量推移
  (表)PSPシート用途別出荷量推移(食品分野)
  売り場・商品の上質化のトレンドを受け、耐熱の次の開発テーマに低発泡が浮上する
〔2〕A-PETシート市場
  容器メーカーの素材戦略に加え、CVSカウンターコーヒー向けにA-PETシート市場が拡大
  (表)A-PETシート市場規模推移
  (図・表)A-PETシートメーカー別出荷量推移
  PETトレイ協議会が2016年2月に自主規制基準を策定
  ガイドライン対応再生シートが起爆剤となるか?
  (表)A-PETシートバージン・再生別市場規模推移
  (図・表)PETくず輸出量推移
  シートメーカー各社は高防曇や耐寒衝撃性、高耐熱などの開発に注力
  (表)A-PETシート需要分野別市場規模推移
〔3〕OPSシート市場
  2016年は15万t規模を下回る公算大、事業体質の変化・適応が重要に
  (表)OPSシート市場規模推移
  (表)OPSシート主要メーカー生産体制一覧
  耐熱に加え、耐油OPSの領域が開拓
  (図)OPSシート用途別構成比(2015年、2016年見込み)
  (図・表)OPSシートメーカー別出荷量推移
〔4〕PP系シート市場
  (1)PPフィラーシート
  苦戦続くPPFシート市場、2016年もマイナス推移の見込み
  (表)PPフィラーシート市場規模推移
  (表)PPフィラーシートメーカー別出荷量推移
  (2)PPシート
  容器メーカーの透明PPシート内製化が進む
  出光ユニテックは「ピュアサーモ」の高透明かつ高防曇グレード「FGK704」で需要確保へ
  (表)PPシート(薄物)主要メーカーの概要
  非食品用透明PPでは「スーパーピュアレイ」の影響でPP及びA-PETカット板が需要増
  厚物PPシートは販促用の印刷ホルダー向けが好調
  共押出多層PP容器では一部味噌向けでPET化
  ただし、他の中味向けではバリアニーズ増に期待するシートメーカーも
  (3)発泡PPシート
  非食品分野はユーザーの海外移転や用途開拓一巡により出荷量は横ばいで推移
  (表)低発泡PPシートメーカー出荷量およびシェア推移

第5章:プラスチックシートメーカーの展望と戦略

積水化成品工業株式会社(PSPシート)
  ユーザーニーズをくみ上げ機能性とコストを最適化した製品を展開
  食品分野では耐熱ニーズの増加に伴い耐熱グレードの販売が好調
  2015年はカップ麺の需要回復によりラミ丼の出荷量が増加
  耐熱グレードを軸に機能性を有するシートを付加価値商品として展開
  防湿性複合発泡シートの技術を開発し、用途開拓に取り組む

株式会社JSP(PSPシート)
  発泡プラスチック総合メーカーとしてニーズに対応した製品開発を推進
  国内需要の掘り起こしを図る
  2015年はカップ麺や焼きそばの需要回復により食品向けの出荷量が増加
  トレー反は容器の軽量化や競争激化により出荷量が減少傾向

サンディック株式会社
  レンジアップ関連製品の開発により、「安心・安全」の訴求力向上へ
  OPSシートの優位性を活かすとともに、新製品開発に注力

デンカ株式会社
  デンカグループの総力を結集し、超耐熱OPSに加え耐油OPSの開発を実現
  中国拠点DASが2015年3月末から食品包材用シートの商業生産を開始
  中国の高機能シート市場の創出を図る
  耐熱OPSは超高耐熱「Rタイプ」が主力ポジションに
  耐油性を向上させたOPSの開発にも注力

ダイセルポリマー株式会社
  既存グレードのブラッシュアップでユーザー満足度の向上につなぐ
  蓋材向けはA-PETに需要がシフトする傾向に、嵌合ではユーザーから成形加工性の良さが評価

三菱化学株式会社
  「安全・安心」に対するユーザーからの評価の高さや商品開発力が強み
  2016年のA-PETシート出荷量は横ばいでの推移を見込む
  従来のA-PETシートと比べプラス40℃の耐熱グレードを開発、ダミー缶向けなどで需要開拓
  2017年内に従来品以上の耐擦傷性に優れたカット板の上市を目指す

ポリテック株式会社
  国内需要を維持しながら、輸出増によってA-PET事業の拡大につなぐ
  2015年度よりRP東プラ含めた最適地生産を推進
  海外ネットワークを活かし、開発にフィードバック
  輸出が好調に拡大、2016年度は25~30%の輸出比率に向上
  A-PETが苦手とする耐寒衝撃性や耐熱性向上の開発を進め、新たなマーケット発掘を目指す

ウツミリサイクルシステムズ株式会社
  ガイドライン対応再生シートの拡販のステージへ
  2015年12月には連続式固相重合設備の本稼働が可能に
  ガイドライン対応A-PETシートのほか、フィルム向けのペレット販売も推進

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