2016年版 嚥下食、咀嚼困難者食に関する市場実態と将来展望
通常の食事が困難な患者や高齢者にとって、健常者が食べる固形の食事は命に関わるトラブルに直結し、高齢者の死亡率の多くが誤嚥性肺炎によるといわれている。『嚥下食』『咀嚼困難者食』の市場は急速に拡大しており、とろみ調整食品やブレンダー食など、新規参入が活発な製品が市場を牽引し、様々な機能付加や味の改良を謳って品揃えを強化する企業が増加している。参入企業の顔ぶれは、乳製品、調味料、冷凍食品、水産加工品、惣菜、パンなどの食品系メーカー、医薬品、介護用品、衛生材料などの医薬・医療品系メーカーなど様々である。本調査レポートでは、周辺環境の大きな変化と新たな製品の市場投入で成長期にある『嚥下食』『咀嚼困難者食』の市場について、その市場動向と参入企業動向、市場の将来見通しなどを、総合的、多面的に調査、分析を行った。
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調査資料詳細データ
調査目的:嚥下食、咀嚼困難者食のメーカーにおける製品取扱い動向と、市場戦略を調査、分析することで、嚥下食、咀嚼困難者食の市場の現状分析と今後の見通しを行うことを当調査の目的とする。
調査対象製品:嚥下食(とろみ調整食品、ゲル化剤、デザートベース食品、水分補給ゼリー)/咀嚼困難者食(やわらか食(きざみ食)、ブレンダー食(ミキサー食)、その他(形そのまま、ゼリー食等))
調査対象企業:嚥下食、咀嚼困難者食等のメーカー25社
調査方法:直接面接調査と電話等による間接調査を実施した。
調査期間:2016年1月~2016年3月
- 嚥下食、咀嚼困難者食について、市場規模の推移と予測を推計(2011~2019年度)
- 嚥下食、咀嚼困難者食について、製品別、温度帯別、チャネル別、対象患者別(用途別)に市場構成比を推計(2014年度)
- 嚥下食、咀嚼困難者食について、製品別、温度帯別、チャネル別にメーカーシェアを推計(2014年度)
- 嚥下食、咀嚼困難者食の有力参入企業の研究開発動向、生産動向、流通動向、販売動向を詳細に分析
- 嚥下食、咀嚼困難者食について、製品動向、価格動向(製品別実勢価格)、新規参入動向、企業提携動向(専門卸売企業との提携)、対象患者&ユーザー動向を詳細に分析
- 有力参入企業25社の市場戦略について、詳細に分析
第Ⅰ章 市場分析編
第Ⅱ章 参入企業個別実態調査編(25社)
■掲載内容
調査のポイント
1.市場動向
2.企業動向
3.展望と課題
第Ⅰ章 市場分析編
1.嚥下食、咀嚼困難者食の市場概況
1)市場の定義
2)2016年の最新市場概況
(1)嚥下食の市場概況
(2)咀嚼困難者食の市場概況
3)栄養療法における嚥下食、咀嚼困難者食の位置付け
4)固まりつつある嚥下食、咀嚼困難者食の定義
5)介護食品をめぐる国の施策
6)注目集める介護予防食品
7)治療食業界の健全な発展目指す『日本メディカルニュートリション協議会』
2.嚥下食、咀嚼困難者食の市場規模推移
1)嚥下食の市場規模推移(2011~2015年度見込み)
2)咀嚼困難者食の市場規模推移(2011~2015年度見込み)
3.嚥下食、咀嚼困難者食の市場構成比(2014年度)
1)製品別
(1)嚥下食
(2)咀嚼困難者食
2)温度帯別
(1)嚥下食
(2)咀嚼困難者食
3)チャネル別
(1)嚥下食
(2)咀嚼困難者食
4)対象患者別(用途別)
(1)嚥下食
(2)咀嚼困難者食
4.嚥下食、咀嚼困難者食のメーカーシェア
1)嚥下食の製品別メーカーシェア(2014年度)
(1)嚥下食全体
(2)とろみ調整食品
(3)デザートベース食品
(4)水分補給ゼリー
(5)ゲル化剤
2)嚥下食の温度帯別メーカーシェア(2014年度)
(1)常温
3)嚥下食のチャネル別メーカーシェア(2014年度)
(1)病院・福祉施設
(2)ドラッグストア
(3)量販店・スーパー
(4)通販、その他
4)咀嚼困難者食の製品別メーカーシェア(2014年度)
(1)咀嚼困難者食全体
(2)やわらか食(きざみ食)
(3)ブレンダー食(ミキサー食)
(4)その他(形そのまま、ゼリー食等)
5)咀嚼困難者食の温度帯別メーカーシェア(2014年度)
(1)常温・レトルト
(2)冷凍
6)咀嚼困難者食のチャネル別メーカーシェア(2014年度)
(1)病院・福祉施設
(2)ドラッグストア
(3)量販店・スーパー
(4)通販、その他
5.嚥下食、咀嚼困難者食の研究開発、生産、流通、販売動向
1)研究開発動向
(1)嚥下食の研究開発動向
①第四世代のとろみ調整食品の開発が待たれる
②容器の工夫、改良
③色(にごり)、味、臭いの改良
④付着性の低減
⑤スピード化、少量化
⑥新しい嚥下食メニューの開発
⑦褥瘡その他に向けられた製品開発
⑧ゲル化剤
⑨コストダウンに向けられた開発
(2)咀嚼困難者食の研究開発動向
①主食(おじや、お粥)メニューの開発
②栄養バランスの重視(栄養素、野菜の充実)
③品揃えの強化
④見た目のおいしさを重視したメニュー開発
⑤酵素応用やわらか食
⑥健常者に近いシルバー向けのメニュー開発
⑦食べきりタイプのメニュー開発
⑧冷凍食品、チルド食品などの製品開発
⑨味の改良
⑩お湯をかけるだけで食べられる即席タイプのおかゆ
⑪介護食『らくらく食パン』
2)生産動向
(1)嚥下食の生産動向
(2)咀嚼困難者食の生産動向
3)流通動向(専門卸売企業への販売)
(1)嚥下食の流通動向
(2)嚥下食の流通経路
(3)咀嚼困難者食の流通動向
(4)咀嚼困難者食の流通経路
4)販売動向(病院等のサポート動向、給食・在宅配食サービス)
(1)嚥下食の販売動向
(2)咀嚼困難者食の販売動向
6.嚥下食、咀嚼困難者食の参入企業製品概況(製品一覧)
1)嚥下食
2)咀嚼困難者食
7.製品動向
1)形状(形態)の改良
2)添加栄養素の改良
3)味の改良、見た目のおいしさの追求
4)食感の改良
5)食物繊維入り(消化、吸収性の改良)
6)褥瘡対策
7)たんぱく質の重要性
8)冷凍食品タイプの増加
9)その他
8.価格動向(製品別実勢価格)
1)嚥下食の価格動向
2)咀嚼困難者食の価格動向
9.新規参入動向
1)嚥下食の参入動向
2)咀嚼困難者食の参入動向
10.企業提携動向(専門卸売企業との提携)
1)嚥下食についての企業提携動向
2)咀嚼困難者食についての企業提携動向
11.対象患者&ユーザー動向
12.在宅栄養市場&一般家庭市場動向
1)嚥下食
2)咀嚼困難者食
3)在宅介護市場との相関
(1)行政施策の今後
(2)商流、物流の今後
13.市場拡大要因・阻害要因
1)嚥下食
2)咀嚼困難者食
14.嚥下食、咀嚼困難者食、検査食の将来展望
1)嚥下食の将来展望
2)嚥下食の市場規模予測(2016~2019年度)
3)咀嚼困難者食の将来展望
4)咀嚼困難者食の市場規模予測(2016~2019年度)
第Ⅱ章 参入企業個別実態調査編(25社)
アサヒグループ食品株式会社(旧:和光堂株式会社)
~『食事は楽し』品種拡大で好調に推移~
旭松食品株式会社
~業務用・在宅用カットグルメ、「おいしい」介護食を目指す~
イーエヌ大塚製薬株式会社
~摂食回復支援食「あいーと®」41種、在宅需要が大半~
株式会社大塚製薬工場
~『OS-1ゼリー」『エンゲリード』『プロセスリード』で他社と差別化~
キッセイ薬品工業株式会社
~「医食同源」の考えの下、医療食・介護食に注力~
キユーピー株式会社
~在宅向け『やさしい献立』、業務用『ジャネフ』の2本立て~
株式会社クリニコ
~森永乳業が一般流通チャネルを開拓~
株式会社シニアライフクリエイト
~「やわらか食」は月間65,000食に拡大~
大和製罐株式会社
~「ムース食」「とろみ飲料」の『エバースマイル』は販売好調~
テルモ株式会社
~嚥下食は水分補給タイプが伸長~
日本水産株式会社
~介護食は業務用に特化、給食会社へも納入~
ニュートリー株式会社
~「特別用途食品 えん下困難者用食品」認可取得に積極的~
ネスレ日本株式会社
~高齢者の低栄養対策に『アイソカル・ジェリー』を拡販~
ハウス食品株式会社
~家庭用拡販に向け、一般食品営業担当に介護食品を研修~
林兼産業株式会社
~「ソフミート」のレシピ、調理法、摂食法までの紹介が販促の鍵~
株式会社ファイン
~嚥下食、主力はとろみ調整食品「トロミナール」~
フジッコ株式会社
~「ソフトデリ」は業務用中心、在宅用は店舗実験開始~
ヘルシーフード株式会社
~自社通販は3割近くがネット経由~
株式会社北洋本多フーズ
~凍結含浸法による「やわらか食」シリーズを業務用に展開~
ホリカフーズ株式会社
~業務用「オクノス」、市販用「FFK食事で元気」で展開~
株式会社マルハチ村松
~ゼリー食、ペースト食に使える素材シリーズを新発売~
マルハニチロ株式会社
~“メディケア食品”家庭用を拡充、グロッサリー売場へ~
三島食品株式会社
~『りらく』シリーズは2桁増、着々と市場開拓~
株式会社明治
~やわらか食のリニューアル&新製品投入で堅調推移~
株式会社ヤヨイサンフーズ
~やわらか食「ソフリ」が順調に推移~
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