2017 UPS市場の現状と将来性
本調査レポートでは、UPS(停電電源装置)を対象に、その市場規模やメーカシェア、技術開発、参入メーカの取り組み実態、課題・問題点等を把握し、将来の市場規模や展開動向等を展望した。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査対象先:UPS(瞬低補償装置を含む)を生産するもしくは販売元として機能し、国内市場に参入している企業等
調査方法:直接面接取材を中心に電話ヒアリング、周辺取材を行う。尚、公表されている資料やデータ、研究成果、社内データ・資料、新聞記事等も参考にしている。
調査期間:2016年10月~2016年12月
- UPS市場はデータセンター需要も一巡し、安定した需要は継続するものの、市場規模は横ばい傾向。伸び悩みの中で、シェア争いは激化
- 小型UPSでは、売れ筋商品の有無によりシェアは変動。大型UPSでは、特需ともいえる需要分野も存在するが、その確保を狙って競合激化は進む
- 外資系メーカのデータセンター進出において、外資系UPSメーカが需要を確保。絶対数こそ少ないが、その存在感は高まる
- 市場規模とメーカシェアは、出荷台数、出力金額、容量帯ごとに算出。10kVA以上帯では需要分野動向についてもまとめる
- 主要参入メーカの開発・製品化状況、課題・問題点、需要の見方、発展の方向性等をまとめ、その取り組み実態を把握する
- 安定した需要を維持しているUPSであるが、データセンター向けが落ち着き、当面は期待材料が少ない。更なる市場規模の拡大のためには、機能拡大の模索が続く。どこを狙い、どのような機能が必要かを考察
- 近年は自然災害が頻発するが、需要喚起までにはつながらない。当面は東京オリンピック向けて、セキュリティー、インフラ設備向けの需要拡大に期待
第1章 UPS市場の現状
第2章 UPSの技術動向と需要分野
第3章 主要UPSメーカの取り組み実態
第4章 UPS市場の展望と将来性
■掲載内容
調査結果のポイント
第1章 UPS市場の現状
1.変化がない参入メーカの顔ぶれ
2.容量帯によって異なる給電方式。中大型は常時インバータ給電が主流
3.単年度の増減はあるが、数量・金額共に伸び悩み感が色濃いUPS総市場規模推移
4.容量帯別メーカシェア推移
(1)オムロンが伸び、シュナイダーは低下する3kVA以下帯シェア
(2)産業向けに強いメーカが上位にくる4~10kVA帯シェア。シュナイダーも健闘
(3)GSユアサが強みを出す10~100kVA帯のメーカシェア。注力メーカは増える
(4)重電メーカ4社が上位を占める100kVA以上帯メーカシェア。変動要因もある
第2章 UPSの技術動向と需要分野
1.UPSの技術動向
(1)派生給電方式を提案するメーカはあるが、どこまで差別化できているかは不明
(2)小型機で台風の目となった常時商用給電正弦波出力。シュナイダーの新製品に注目
(3)SiC採用機が登場したが、決定的な性能差はなし。これから評価が始まる
(4)積極的に採用しようとするメーカは存在しない新型蓄電池(LiB)
2.容量帯別需要分野動向
(1)需要分野について
(2)3kVA以下はIT/IA系情報機器向けが大半。それ以上は多岐に渡る需要分野
(3)市場規模は小さいながらも安定している10~100kVA帯。変動要因はある
(4)需要分野は幅広いが、需要(案件)数は限定される100kVA以上帯
3.既存の需要分野と品揃えの拡大に向け、差別化手段を模索しているメーカの展開と課題
第3章 主要UPSメーカの取り組み実態
1.オムロン(株)
2.(株)GSユアサ
3.ダイトエレクトロン(株)
4.(株)東芝
5.東芝三菱電機産業システム(株)
6.DKSHジャパン(株)(旧日本エマソン)
7.富士電機(株)
8.(株)明電舎
9.(株)ユタカ電機製作所
10.その他
第4章 UPS市場の展望と将来性
1.当面は拡大が期待できない国内UPS市場。OS技術の進歩や東京オリンピックに注目
2.攻めと守りが必要で、UPS事業拡大のためにはこれまで以上の競合が想定される
3.基本姿勢を変えず、その延長線に可能性を追求するメーカ取り組みの方向性
4.積極派と消極派が混在する海外展開の可能性
5.期待材料が見えない容量帯別需要展望。2018年以降に東京オリンピック向けが出るか
6.市場規模予測(~2020年度)
(1)2018年度までは縮小する数量ベースの市場規模。東京オリンピック向け需要に期待
(2)数量の減少に加え、競合激化による低価格化で縮小する金額ベースの市場規模
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