2017年版 メディカルバイオニクス(人工臓器)市場の中期予測と参入企業の徹底分析
本調査レポートでは、第28版としてインプラント材、体外循環関連の各分野別/製品別34項目(68製品:一部関連製品含む)によって構成され、製品別市場規模推移、マーケットシェア、今後の成長率とその要因、市場特性などの分析を行った。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査対象:国内メーカー、及び、輸入製品総発売元
調査方法:面接取材とTEL取材併用
調査期間:2017年5月~2018年2月
- 人工臓器、関連装置・製品34項目(品目)・68製品・分類の国内市場における2006~2016年度の点数・金額ベース市場規模推移と製造販売業(メーカー):販売元シェア
- 2017~2021年度までの中期予測
- 関連製品の相対性分析
- 注目製品の徹底分析
- 有力企業分析
PartⅠ 人工臓器(インプラント、体外循環)、及び関連製品の市場動向
PartⅡ 人工臓器、関連製品の品目別市場推移
PartⅢ 参入企業分析
■掲載内容
PartⅠ 人工臓器(インプラント、体外循環)、及び関連製品の市場動向
§1 調査品目における市場予測
潜在患者数は増加するも伸び率は鈍化、手術手技や市場環境によって成長が変動
2016年度(34項目:68分類・製品)は、前年比1.3%アップの6,323億96百万円、
2017年度は2.8%アップの6,503億15百万円見込み
(表)調査品目における金額ベース市場規模
(表)調査品目における数量ベース市場規模
(表)品目別マーケットリーダー
PartⅡ 人工臓器、関連製品の品目別市場推移
§1 人工肺市場 並びに各種関連製品
市場概要
1.人工肺市場
市場規模:補助循環症例増と主要手術の増加で、2016年度は1.2%アップの64,363ケ、
2017年度は4.3%アップの67,150ケ、うち開心術用55,703ケ(2017年度:58,340ケ見込み)、
補助循環8,660ケ(同:8,810ケ見込み)
企業別動向:テルモが高シェア維持の中、人工肺は2016年度1.2%アップの
64,363ケ(2017年度:67,150ケ見込み)、オールインワンは2016年度
23,830セット(同:25,250セット見込み)
2.遠心式体外循環用血液ポンプ:遠心ポンプ市場(ポンプヘッド)
市場概要
市場動向:2016年度はほぼフラットな36,500ケ、2017年度38,580ケ見込み、
装置は2016年度で215台、2017年度242台見込み
3.人工肺回路市場(メイン回路)
市場動向:上位3社、国産のテルモ、泉工医科工業とJMSがアップ推移
4.Hemoconcentrator(血液濃縮器)市場
市場動向:2016年度55,340ケ、2017年度55,750ケ見込み、体外循環(開心術)の
95%以上で採用
5.人工心肺装置市場
市場動向:手術室予算の厳しい市場環境の中、2016年度は前年比2台増の60台、
2017年度63台見込み、リヴァノヴァと泉工医科工業の2社で95%前後のシェア
6.心筋保護供給装置・心筋保護液注入(冷却)装置 Cardioplegia System市場
市場動向:人工心肺装置同様、年間3~4台増に
§2 心臓関連治療製品
1.Excimer Laser 血管形成術:「CVX-300」累積台数増で、
「エキシマレーザー血管形成用OSカテーテル」も順調な実績に
2.CABGにおけるOff-Pump市場
3.RF心房細動手術装置:年間6,900本(推定症例:6,200例)、
センチュリーメディカルの高シェア続く
4.血管領域自動吻合器/血管縫合補助器具市場:両タイプとも2016年度は
マイナス実績に
§3 ペースメーカー
市場概要
市場規模:トリプルを含め2016年度(企業決算ベース)は前年比2.4%アップの59,820ケ、
2017年度は2.6%アップの61,375ケ見込みでプラス傾向続く。2017年度MRI対応型は、
トータル市場の72.4%
企業別動向:MedtronicがCRT-Pを含め40%弱のシェアの中、リード一体型「Micra」を上市、
日本ライフライン、バイオトロニックジャパンがプラス推移
§4 植込型除細動器/両室ペーシング機能付除細動器(埋込型頻拍性不整脈治療装置)
市場概要
市場規模:ICDの 2016年度は新規、交換共に2桁弱の伸びで6,370ケ、2017年度は
交換が2ケタ増で6,690ケ、CRT-Dの2016年度は3,535ケ、2017年度は新規が2桁増も、
交換が伸びず3,570ケ見込み
企業別動向:各社MRI対応機種ラインナップの中、日本メドトロニックがトップシェア続く、
ボストン・サイエンティフィックジャパン皮下植込式電極併用型「S-ICD」順調な推移
カテーテルアブレーション市場:経皮的カテーテル心筋焼灼法
市場概要
市場規模:症例数と流通量の増加で、2016年度95,694本(推定症例数:74,770例)、
2017年度は109,130本(同:84,450例)見込み、心房細動症例は2017年度68.8%の予想
企業別動向:J&JがNo1シェア維持の中、冷凍アブレーションがシェアアップ
§5 人工弁
市場概要
市場規模:2016年度出荷量ベースで23,314ケ、2017年度は24,046ケ見込み、
機械弁は2016年度5,295ケ、2017年度5,190ケ見込み、生体弁は2016年度18,019ケ、
2017年度18,856ケ見込み
企業別動向:エドワーズライフサイエンスがトップシェアの中、新製品投入企業が
シェアアップ
経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI、TAVR):TAVI・TAVRは2016年度で3,100セット、
2017年度は5,930セット見込み、
アボットは僧帽弁クリップ「MitraClip NTシステム」で保険適用
RF心房細動手術装置:年間6,900本(推定症例:6,200例)、
センチュリーメディカル高シェア続く
§6 人工弁輪 Annuloplasty Ring
市場概要
市場規模:2016年度出荷量ベースでは前年1,020ケ増の14,380ケとなる中、
T弁比率が40.6%に、2017年度は15,120ケ見込み
企業別動向:エドワーズライフサイエンス、日本メドトロニック、
日本ライフラインの3社が続伸
§7 人工血管(Graft)・Stent Graft
市場概要
市場規模
(1)トータル市場:2016年度数量ベースで2.4%アップの52,574本、
2017年度53,502本見込み、胸部は安定推移
(2)ポリエステル市場(Polyester):2016年度30,380本、2017年度30,912本見込み、
胸部は「4分岐管」「1分岐管」のアップが続き19,720本、2017年度20,483本見込み、
腹部・末梢についてはマイナストレンド続く
(3)PTFE(ePTFE、PU、その他含む)市場:2016年度4.9%アップの22,194本、
2017年度22,590本見込み
企業別動向:トータル本数ではテルモがNo1シェア維持の中、日本ライフライン、
日本ゴア、ゲティンゲグループ・ジャパンが続伸、ハイレックスコーポレーション
「HI-LEX Graft」本格販売開始
Stent Graft市場
市場概要
市場動向:2016年度腹部領域メインで12,450本、2017年度:13,050本見込み、
胸部領域では2016年度9,700本(6,340例)、2017年度9,950本(6,575例)見込み、
胸部オープンステントグラフトは2016年度2,300本、2017年度2,500本見込み、
腹部Stent Graftでは旭化成、川澄化学等が共同開発
§8 補助人工心臓セット
市場概要
市場動向:2016年度体外設置型補助人工心臓は239セット、2017年度237セット見込みの中、
体外型補助人工心臓「MT-Mag」で参入予定、体内植込型は2016年度184セット、
2017年度179セット見込みの中、新製品相次ぐ可能性
§9 血管系メタリックステント
Coronary Stent市場
市場概要
市場規模:2016年度出荷ベースで32.13万本(実質症例ベース:23.76万例)、
2017年度は33.12万本(同:24.28万例)見込み、DESタイプは出荷ベースで
2016年度31.06万本(2017年度:32.22万本見込み)
企業別動向:テルモ「Ultemaster」、BSJ「SYNERGY」が好調推移の中、
日本メドトロニックの「Resolute Onyx」上市や、日本ライフライン:
バイオトロニックジャパンのHybridタイプ「ORSIRO」の上市予定で、
2017~2018年度シェア変動の可能性
末梢血管用ステントセット(Coronaryを除く血管系メタリックステント)
市場概要
市場規模:2016年度一部製品の流通量減により、4.5%アップの85,040本
(推定症例数:60,675例)、2017年度は88,130本(同:63,325例)見込み
企業別動向:Cardinal Health Japan (旧:J&Jコーディスジャパン)がNo1シェア維持、
BSJの「INNOVA」はSFAで一定のシェア確保の中、
日本ゴアのStent Graft「ゴアバイアバーンステントグラフト」、メディコン
「Life Stent SOLO」(SFA)本格販売開始
§10 各種補填材料、補綴材料
市場概要
市場規模:2016年度は償還価格下落区分もあったが、組織補強材一体型自動縫合器と
産科・産婦人科領域の癒着防止材の安定推移で、トータルでは3.9%アップの
203億12百万円、2017年度は214億円90百万円見込み
市場動向
(1)心臓血管領域(組織代用人工繊維布:心血管系用):2016年度9億90百万円、
2017年度9億92百万円見込み
(2)脳神経外科領域(人工硬膜・臓器欠損補強用):2016年度7億88百万円、
2017年度7億93百万円見込み、グンゼの新製品に関してはメディカルユーアンドエイ、
既存製品に関してはIntegra Japan が継承の中、多磨バイオが新規参入
(3)腹部領域(組織代用人工繊維布:ヘルニア修復・腹壁・胸壁補強用):
2016年度1.3%アップの32億12百万円、2017年度3.6%アップの33億28百万円見込み、
メディコンの圧倒的シェアが続くも、コヴィディエンジャパンが続伸
(4)一般外科・産婦人科(合成吸収性癒着防止材):2016年度2.6%アップの
133億56百万円、2017年度142億30百万円見込み、J&J腹部領域で追加適用、
「アドスプレー」も順調な推移
(5) 呼吸器・肺外科等の組織代用人工繊維布(臓器欠損用補強材/自動吻合器対応用):
2016年度も組織補強材一体型自動縫合器対応製品の2ケタアップで19億67百万円、
2017年度21億47百万円見込みの中、2018/4グンゼメディカルジャパンが直販体制に
§11 人工関節
人工関節トータル市場
市場概要
人工関節市場規模:2016年度ユニットベースで1.9%アップの218,649セット、
2017年度2.9%アップの224,986セット見込み、販売額ベースでは2016年度が
0.3%アップの1,015億38百万円、2017年度は2.8%アップの1,043億69百万円見込み
(2017年度は矢野経済予測)
企業別動向: 2016年度上位5社のユニットベースシェアは前年比0.3ポイントアップの
75.8%、2017年度各社計画値では75.6%見込み、販売額シェアでは78.2%、
2017年度77.9%見込み
リビジョン:カスタムオーダー市場
股関節リビジョンは1,457セットの中、J&Jが新製品上市、膝関節は1,516セット
人工股関節・膝関節の低侵襲手術(MIS手術)の市場
市場概要
人工股関節のMIS症例市場動向:2016年度77,319セット、2017年度は
大幅増の84,354セット見込み、出荷数に対する割合は60%強に
人工膝関節のMIS症例市場動向:2016年度の68,155セット、2017年度70,751セット見込み
骨温存型人工股関節市場 2016年度5.6%アップの77,580本、2017年度83,550本見込み、
挿入方法では前方・前側方で、2017年度は40%強に
腫瘍用人工関節市場
2016年度の総市場は11.5%アップの695セット、2017年度は700セット突破見込み、
日本ストライカーと京セラで85%弱のシェア
人工股関節市場
市場規模:2016年度ユニットベースで2.2%アップの12.77万セット、2017年度は
2.8%アップの13.12万セット見込み(各社見込みトータル:7.2%アップの13.68万セット)
企業別動向:人工関節ユニット数に対して、2016年度上位8社で87.5%、
2017年度87.1%の市場占有率に
パーツ別市場動向
(1)ステム セメントレス:セメント固定は86.6:13.4と、若干であるが
セメント固定の比率が上昇
(2)HAコーティング・アルカリ加熱処理ステム:上位企業伸び悩みの中、
後発企業のアップで、2016年度は6.4%アップの41,732本、2017年度43,221本見込み
(3)HA・AWガラスコーティング・アルカリ加熱処理カップ:2016年度マイナス実績の
19,187ケ、2017年度19,933ケ見込みの中、後発企業は安定推移
(4)ジルコニアヘッド:2016年度2,831ケ、2017年度2,200ケ見込みと右下がりが続く一方、
ZTAの2016年度は33.2%アップの54,348ケ、2017年度は新規取扱企業を含め65,681ケ見込み
(5)セラTOセラ:2016年度4,391セット、2017年度4,407セット見込み
1.THA:THR市場
市場動向:2016年度ユニットベースで4.1%アップの59,294セット、
2017年度3.5%アップの61,351セット(各社見込み値トータル:9.9%アップの65,159セット)、
上位企業ではジンマー・バイオメットがシェアアップ
臼蓋側のセメントレスは92.8%、ハイブリッドは4.6%
THA:THRカップのクロスリンクポリエチレン市場:2016年度54,416個、
2017年度60,296個見込み
デュアル・モビリティ(二重摺動)の割合
THA:THRのヘッドサイズ:「32mm」以上が増加で、2016年には70%強の割合に
2.バイポーラ市場
市場動向:2016年度0.8%アップの68,398セット、2017年度2.2%アップの
69,872セット(各社見込みトータル:4.8%アップの71,670セット)見込み、
上位4社が安定推移
3.単純人工骨頭・ユニポーラ市場:2016年度20セット、2017年度
20セット見込みにとどまる
人工膝関節市場
市場動向:2016年度片側置換伸び率低下により、1.0%アップの84,750セット、
2017年度2.5%アップの86,905セット見込み(各社見込み値トータル:
5.2%アップの89,167セット)
手技別動向:2016年度セメント固定:83.4%、セメントレス:11.4%
モバイルタイプは2016年度マイナス実績の7,851セット、2017年度
9,088セット見込み、HAコーティングタイプは3,302セット、2017年度
3,234セット見込み
片側置換:2016年度8,018セット見込み、HTOの市場拡大で、伸び率鈍化
人工膝関節の手技別(CR, PS, CS)症例数:CR+BCR症例が安定した推移の中、
BCSが大幅増
自家培養軟骨について
人工肩・人工肘・人工指・その他関節
人工肩関節市場動向:2016年度は13.5%アップの3,728セット、
REVERSE型は1,448セット、2016年度4,140セット、うちREVERSE型2,003セット見込み
人工肘関節市場動向:2016年度729セット、2017年度714セット見込みと、微減傾向続く
人工指・その他関節市場:販売元が移管される中、2016年度1,730セット、
2018年度1,910セット見込み
§12 骨セメント:ボーンセメント
市場概要
人工関節固定用骨セメント
市場動向:償還価格の2ケタの下落とTKA症例の伸び悩みもあり、2016年度は
15.4%ダウンの20億84百万円(骨セメント:14億49百万円)、2017年度
20億38百万円(同:14億81百万円)見込み、抗菌剤含有タイプは3.4~3.8%の割合に
頭蓋骨用セメント
市場動向:2016年度70百万円、2017年度65百万円見込み、
「クラニオプラスチックキット」はIntegra Japanに移管
脊椎用骨セメント
市場動向:経皮的椎体形成術2016年度で3,150例(セメント売上:30.7百万円)、
2017年度4,300例(同:44.0百万円)見込み、日本エム・ディ・エムも販売開始
§13 内固定材
市場概要
内固定材トータル市場規模:2016年度トータル市場規模は、償還価格改定もあったが、
前年比2.5%アップの535億9百万円、2017年度は4.0%アップの556億54百万円見込み、
プレート&スクリューは安定推移
企業別動向:J&Jグループ、日本ストライカー、ジンマー・バイオメットの上位3社は
微増実績、3社合計のシェアは2016年度が59.4%、2017年度が59.0%、
後発で特定領域展開企業が続伸
CHS・DHS・髄内釘大腿骨頸部型(ガンマタイプ)
市場規模:2016年度ユニットベースで前年比1.0%アップの95,905セット、
2017年度98,265セット見込みも、ここ数年のトレンドから分析すると、
96,000~96,500セットにとどまる可能性
企業別動向:上位3社を含め二極化実績の中、S&Nが続伸、J&J、KiSCO、
帝人ナカシマメディカルがシェア回復
ガンマタイプ(髄内釘 大腿骨頸部型)の市場動向:
前年度のマイナス実績から微増の1.7%アップの84,850セット、2017年度
87,518セット見込みも、85,500セット前後の可能性も
キャニュレイテッドスクリュー(吸収性タイプ、頸部内側骨折用両端ねじ特殊型含む)
市場規模:2016年度前年比フラットな41,016セット、2017年度39,869セット見込み、
大腿骨頸部骨折が60%、その他部位が40%の割合に
企業別動向:両端ねじ型 大腿骨頸部用は各社とも右上がりの実績、
キャニュレイテッドスクリューではメイラが大腿骨頸部以外で大幅増
髄内釘(インターロッキング・エンダー等)
市場動向:2016年度は2.3%アップの32,799セット、2017年度各社計画値トータルで
35,134セット見込み
髄内釘(インターロッキングタイプ)の部位別動向(主要8社):
上腕骨タイプは新製品上市を含め、構成比が50%まで高まる一方、大腿骨(順行性)は
17%まで低下
その他内固定材(スクリュー、プレート、アンカー、ワイヤー、ピン、ステープル)
市場動向:2016年度プレートシステムの安定推移と半月板修復用アンカー、
両端ネジの8%前後の伸び率で、販売額は償還価格下落もあったが、
4.7%アップの281億64百万円、2017年度294億95百万円見込み
プレート&スクリュー市場:2016年度は6.6%アップの19.06万セット、
2017年度も5.4%アップの20.08万セット見込み、症例数が比較的少ない
上腕近位・遠位、HTOが続伸している脛骨が2ケタ増
HTO(脛骨高位骨切り術)市場:2016年度26.5%アップの8,137セット、
2017年度12.9%アップの9,190セット見込み、オリンパステルモバイオマテリアル
「TriS」が続伸
両端ネジ型ネジ・一般用市場:2016年度は前年比7.8%アップの2.98万本、
2017年度3.22万本見込みと右上がりも、2017年度の販売額はマイナス見込みの中、
日本メディカルネクストがNo1シェアもJ&Jデピューシンセスが続伸
吸収性スクリュー・ピン・メッシュ市場動向:2016年度は8.6%ダウンの10億83百万円、
2017年度10億67百万円見込みにとどまる
アンカー市場動向:2016年度2.5%アップの125,599本、2017年度4.7%アップの
131,560本見込み、J&Jデピューシンセスマイテックが高シェアの中、
Arthrex Japanも吸収性強化
§14 ミニ・マイクロプレートシステム
市場概要
市場規模:2016年度は吸収性が牽引するも、頭蓋骨弁固定用製品の市場縮小などで、
微減実績の71億81百万円、2017年度は70億66百万円見込み
企業別動向:No1シェアのメディカルユーアンドエイが高シェア維持も、2017年度は若干の
シェアダウン、上位企業も伸び悩む中、後発の国内メーカーはプラス実績を計上
頭蓋骨骨弁固定製品市場:吸収型が増加するも、メタル系の大幅減が影響し、
2016年度は38,349ケ、2017年度もメタル系のダウンで35,954ケ見込み
吸収性市場:2016年度23億89百万円、2017年度21億76百万円見込み
§15 創外固定器
市場概要
市場規模:2016年度トータル市場25億25百万円、2017年度25億68百万円見込み
企業別動向:上位寡占の中、日本ストライカーが販売額ベースでシェアアップ
§16 脊椎固定システム
市場概要
市場規模:市場規模:2016年度ユニットベースでは10.0%アップの105,193セット
(推定症例ベース:66,350例)、販売額では償還価格下落の影響があったものの
7.3%アップの448億64百万円、2017年度は8.4%アップ114,010セット(同:70,480例)
見込み、販売額では486億円見込み
企業別動向:メドトロニックソファモアダネックが30%以上のシェア維持の中、
第二グループではグローバスメディカルジャパン:アルファテック・パシフィック、
ニューベイシブジャパン、その他後発参入企業やTiコーティングCAGE展開企業が
順調な実績を計上
頸椎市場:後方手技のアップもあり、2016年度のユニット(Instrumentationベース)
では9,251ユニット、2017年度9,652ユニット見込み
椎体スペーサー・椎体間スペーサー市場:推定症例数はセラミックスを含めて
2016年度4.69万セット、2017年度5.19万セット見込み、TiCoating は2016年度12.9%、
2017年度21.4%見込みに
市場動向:経皮的椎体形成術2016年度で3,150例(セメント売上:30.7百万円)、
2017年度4,300例(同:44.0百万円)見込み、帝人ナカシマメディカル
(旧:センチュリーメディカル)が参入
§17 人工靱帯・固定材料
市場概要
人工靭帯市場動向::販売額では経過措置によりマイナス実績も、数量ベースでは
2016年度が4.6%アップの36,933本、2017年度4.0%アップの38,410本見込みの中、
S&Nスポーツメディスン事業部が高シェア維持
ACLスクリュー・ステープル(靱帯固定用製品)市場動向:2016年度41,451本
(ACLスクリュー・ボタン:23,083本)、2017年度43,094本(同:24,194本)見込み
§18 人工骨(人工補填材料・人工補綴材料)
市場概要
市場規模:2016年度は前年比0.5%ダウンの84億68百万円、2017年度は0.9%アップの
85億42百万円見込み、吸収置換型2区分は8.5%アップの30億75百万円、2017年度は
32億12百万円見込み、分野別では整形外科分野が2.1%アップの61億31百万円
(2017年度:62億37百万円見込み)
企業別動向:HOYAが50%強のシェア維持の中、インプラント企業との新たな
提携と流通変更
頭蓋骨特注品市場:年間1,696ケ、2017年度1,666ケ見込み、うち
セラミックスタイプは920個、2017年度810個見込み(矢野経済推計)
§19 皮膚欠損用創傷被覆材・真皮欠損用グラフト
市場概要
市場規模:2016年度皮膚欠損用創傷被覆材は0.6%アップの66億63百万円、2017年度は
3.2%ダウンの64億52百万円見込みと厳しい市場環境に、真皮欠損用グラフトは
2016年度7.2%アップの74億円、2017年度は微減の7億35百万円見込み
褥瘡・糖尿病性潰瘍市場:2016年度41億80百万円、2017年度40億80百万円見込み
企業別動向:2016~2017年度上位2社の伸び悩みが続く中、メンリッケヘルスケアが
7%強の伸び率を維持
局所陰圧閉鎖処置療法(難治性創傷治療機器):2016年度37,100人、2017年度
39,400人見込み、うちカートリッジタイプが9,300人、2017年度:9,750人見込みの中、
新規参入相次ぐ可能性
参考:J-TEC再生医療製品 2016年度10億66百万円、2017年度14億36百万円見込み
(矢野経済推計)と年率35%弱の伸び、自家培養皮膚「ジェイス」は熱傷、
母斑向け共に好調続く
§20 組織拡張器(Tissue Expander)
市場概要
市場動向:一般用2製品で年間1,500セット弱、乳房用は2016年度6,300セット、
2017年度7,100セット見込み
§21 人工鼻 HME・HMEF
市場概要
市場規模:HME+HMEFトータルで915.3万ケ、42億24百万円、2017年度
939.8万ケ・43億23百万円見込み
§22 コラーゲンインプラント Collagen
市場概要
市場動向:コラーゲンインプラント承認品市場は、2016年度80百万円、
2017年度80百万円見込み
§23 胆管メタリックステント(胆道用メタリックステント)
市場概要
市場規模:2016年度20,500本、2017年度は21,430本見込み、経内視鏡タイプ安定した推移に
企業別動向:製造販売業移管や販売元移管、新製品上市がある中、
センチュリーメディカルが安定推移によりNo1シェアを維持、BSJはM.I.Tech社
取扱いでシェア回復
§24 食道・消化管ステント
食道用(メタリック)ステント
市場動向:2016年度4,440本、2017年度4,470本見込み、センチュリーメディカルNo1シェアも、
ボストン・サイエンティフィックジャパンはM.I.Tech社製品を加え、シェア回復
消化管用(メタリック)ステント
市場動向:胃十二指腸用で2016年度6,650本(2017年度:6,800本見込み)、
大腸用Stent 2016年度10,400本、2017年度は10,900本見込み、
センチュリーメディカルが両部位とも高シェアの中、大腸では
ボストン・サイエンティフィックジャパンが新製品、日本ライフラインが新規参入
§25 気管・気管支、メタリックステント・チューブ
市場動向:ボストン・サイエンティフィック・ジャパン「Ultraflex」シリーズ
独占市場に、シーマンがハイブリッドタイプ「AERO」本格販売開始
§26 人工喉頭・電気式発声器
市場概要
市場動向:音声回復用人工補装具・呼気弁付、電気式人工喉頭:電気式
発声補助器具トータルで、2016年度3億4.4百万円、2017年度3億15.4百万円見込み
§27 尿道ステント/BPH(前立腺肥大症)治療用 メタリックステント
市場概要
市場動向:一時留置型/長期留置型で2016年度1,000ケ、2017年度400ケ見込み、
2017/3で販売中止に
参考資料:前立腺肥大治療装置市場について
§28 人工腎臓透析市場 Hemodialysis
市場概要
患者数:2016年末の慢性透析患者4,623人増(1.4%アップ)の329,609人、
導入患者数は前年比0.3%ダウンの39,344人、死亡患者数は2.3%アップの31,790人
ダイアライザー:HD、ヘモダイアライザー:HDF
市場規模:HD・HDFトータルで2016年度は5,649万本、2017年度はHDの在庫調整もあり、
1.1%アップの5,712万本見込み、うちHDFは2016年度で1,150万本、2017年度
1,288万本見込み
企業別動向:HDFでは各社とも2ケタ台のアップの中、ニプロが50%強の市場占有率に
人工透析用血液回路
市場動向:2016年度は1.7%アップの5,597万セット、2017年度1.4%アップの
5,676万セット見込み、川澄化学のシェア回復続く
透析装置
市場動向:2016年度17,090台、2017年度17,320台見込み、買替需要中心により、
年間台数の伸び率は低下
在宅血液透析
市場動向:2016年末の患者数は635人、2012年以降は2015年を除いて
年間60人以上の増加
人工腎臓透析用剤
市場動向:On-line HDF 患者の増加で、2016年度240億64百万円、2017年度
248億70百万円見込み、うち粉末製剤市場は160億24百万円、
2017年度167億70百万円見込み
腹膜透析:PD市場
市場動向:2016年度は前年比301人減の9,021人に
§29 人工肛門・人工膀胱(ストーマ装具)
市場概要
市場規模:ワンピースの採用比率アップで、2016年度は1.0%アップの169億52百万円、
2017年度も1.4%アップの171億84百万円、うち人工肛門は大腸Stent症例増の
要因も加わり、137億99百万円(2017年度:140億12百万円見込み)、人工膀胱
31億53百万円(同:31億72百万円見込み)と厳しい推移に
企業別動向:上位企業もワンピース比率アップで、販売額ベースでは伸び率鈍化
§30 人工内耳(セット)
市場概要
市場動向:2016年度1,195システム、2017年度1,300システム見込み、
日本コクレア高シェア維持、メドエルジャパンは残存聴力活用型人工内耳も強化
新生児聴覚障害検査(スクリーニング)装置:2016年度354台、2017年度370台見込み
§31 脳動脈瘤手術クリップ
市場概要
市場規模:2016年度4.1%ダウンの54,000ケ(推定:17,270例、19,850箇所)、
2017年度2.8%ダウンの52,500ケ(同:16,960例、19,500箇所)見込み、
塞栓コイル症例は2016年度13,600例、2017年度:14,250例見込み
企業別動向:実質2社の製品で市場形成の中、2017年度はマイナストレンドに
§32 シャントバルブ
市場概要
市場規模:2016年度15,960ユニット、2017年度16,100ユニット見込み、
圧可変式は14,425ユニット(2017年度:14,595ユニット見込み)、
iNPH症例数は2017年度で8,500例(矢野経済推計)
企業別動向:No1シェアのIntegra Japan:J&J が「CODMAN CERTAS Plus」で巻き返し
§33 (カテーテルアクセス)ポート・CAP
市場概要
市場規模:2016年度マイナス実績の100,898ケ/セット、静脈用も90,000ケ/セットに
とどまる、2017年度は新製品のアップで110,401ケ/セット見込み
企業別動向:メディコン高シェア維持も、東レ、日本コヴィディエン、
テルモの新製品上市が相次いでいることでシェア変動
ヒューバー針について:2017年度はSafetyタイプが55%弱に
§34 止血・接着材(剤)
市場概要(止血・接着材:剤)
市場動向:2016年度は外科系接着剤、居所止血材のアップで、前年比5.0%アップの
193億20百万円、
2017年度は前年比1.4%アップの195億95百万円
PartⅢ 参入企業分析
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