2018年版 車載用リチウムイオン電池市場の現状と将来展望
本調査レポートは、日本、中国、欧州、米国における環境規制とxEV関連政策を徹底調査した上、主要車載用リチウムイオン電池メーカー14社の最新事業動向と主要自動車メーカー16社のxEV戦略を加えることで、車載用LiB市場の現状と将来展望を把握することを目的とする。2018年版では、市場規模を展望するにあたり「現実予測」、「楽観予測」の2種の算出方法を取った。さらに、HEV・PHEV・EVの乗用車と商用車で計9車種のxEV市場規模を予測し、市場における様々な変数をよりきめ細かく捉え、xEV・LiB市場における新たな可能性や課題を探ることに注力した。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査対象
自動車メーカー:日系メーカー(4社)、欧州メーカー(5社)、米国メーカー(3社)、韓国メーカー(1社)、中国メーカー(3社)
車載用LiBメーカー:日系メーカー(6社)、韓国メーカー(3社)、中国メーカー(5社)
調査方法:専門調査員による直接面談取材をベースに、文献調査を併用。
調査期間:2018年4月~2018年9月
- 世界xEV市場規模推移を「現実予測」、「楽観予測」の2パターンにし、xEVタイプ別(乗用車:マイルド・ストロングHEV、PHEV、低容量EV、中容量EV、高容量EV、商用車:HEV、PHEV、EV)に算出台数ベース:2013年~2020年予測、2025年予測
- 世界xEV市場規模推移を「現実予測」、「楽観予測」の2パターンにし、各地域(欧州・北米・日本・中国)におけるxEVタイプ別(上記9車種)に算出
台数ベース:2013年~2020年予測、2025年予測 - 世界LiB市場規模推移を「現実予測」、「楽観予測」の2パターンにし、各地域におけるxEVタイプ別(上記9車種)に算出
容量ベース&金額ベース:2013年~2020年予測、2025年予測 - 世界車載用LiB市場を電池タイプ別に算出
円筒形、角形、ラミネート形(上記の9車種別に算出) - 地域別xEV関連政策、世界車載用LiB市場シェア(メーカー別)を掲載
- xEV及び車載用LiB関連の主要プレーヤー各社の動向を収録(パナソニック、PEVE、日立ビークルエナジー、AESC、東芝、GSユアサ、トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、三菱自動車工業、BMW、Daimler、Volkswagen、 Renault、Fiat Chrysler、General Motors、Tesla、Ford、LG Chem、Samsung SDI、SK Innovation、Hyundai・Kia、BYD、CATL、Lishen、Guoxuan、EVE、北京汽車、上海汽車、吉利汽車 など)
第1章 車載用リチウムイオン電池市場の展望
第2章 xEV市場の現状と将来展望
第3章 車載用リチウムイオン電池市場の現状と将来展望
第4章 主要自動車メーカーの動向と戦略
第5章 主要車載用リチウムイオン電池メーカーの動向と戦略
調査結果のポイント
第1章 車載用リチウムイオン電池市場の展望
車載用リチウムイオン電池市場の展望
xEV、LiBともに未だ発展途上
破綻に向けて走り続けるのか?
求められる2020年以降の市場、電池の限界を見据えた動き
我々が行っているのはビジネス
第2章 xEV市場の現状と将来展望
1.地域別xEV関連政策動向
(表-1)各国の自動車燃費規制(km/L 換算)
(表-2)主要国における乗用車のCO2排出目標
(表-3)標準的な自動車1台あたりの取得・保有・走行に係る税負担額(2015年)
(表-4)主要国別xEV普及政策概要
1-1.欧州
①環境規制動向
(表-5)欧州の燃費規制の概要
(表-6)乗用車における欧州の排出ガス規制の概要(標準試験モード適用時)
(表-7)欧州主要国の車体課税におけるCO2排出基準
②次世代車に対する優遇政策
(表-8)欧州主要国におけるEV普及政策概要
1-2.中国
①環境規制動向
(表-9)中国の乗用車に対する第4段階燃費規制及び企業平均燃費目標値
(表-10)中国の燃費規制の概要
(表-11)ガソリン・ディーゼル車における中国の排出ガス規制の概要
②次世代車に対する優遇政策
(表-12)中国のNEV規制の概要
(表-13)「中国製造2025」における省エネ車の発展方針と重点策
1-3.日本
①環境規制動向
(表-14)日本の燃費規制の概要
(表-15)日本のガソリン乗用車の平均燃費推移
(表-16)日本の排出ガス規制値
(表-17)排出ガス規制に基づく車種・運行規制
②次世代車に対する優遇政策
(表-18)2018年度における次世代車への補助金
1‐4.米国
①環境規制動向
(表-19)米国のCO2排出基準及び同基準に相当する燃費基準
②環境規制動向:カリフォルニア州
(表-20)ガソリン・ディーゼル車における米国の排出ガス規制の概要
(表-21)LEVⅢとTier3規制の概要
(表-22)2018年開始のZEV定義と規制対象のOEM
(表-23)LVMおよびIVMに要求されるZEVクレジット
③次世代車に対する優遇政策
(表-24)2025年目標達成に向けた具体的処置
2.地域別xEV関連LiB研究・開発動向
2-1.欧州
①車載用電池関連政策
欧州共同体として車載用LiBの研究・開発に取組む
European Battery Allianceの創設
(図)EUの道路運送の電動化に関するロードマップ
(表)EUの道路運送の電動化に関するロードマップのマイルストーン
(表)Horizon 2020における主要車載用電池関連研究・革新プロジェクト
2-2.中国
①車載用電池関連政策
国主導のNEV・LiB産業活性化
NEV補助金制度の改正、セル高容量化へ方向性を示す
(表)国家重点研究開発計画における車載用二次電池関連研究開発プログラム一覧
(表)車載用電池産業の発展を促進する行動方案
(表)2018年中国中央政府の新エネルギー自動車向け補助金(乗用車)
(表)2018年中国中央政府の新エネルギー自動車向け補助金(バス)
(表)2018年中国中央政府の新エネルギー自動車向け補助金(小型トラック)
(表)中国における車載用LiB研究開発ロードマップ
2-3.日本
①車載用電池関連政策
車載用LiBの高容量化と低コスト化に加え、用途拡大にもフォーカス
(表)NEDOの蓄電池関連研究開発事業
2-4.米国
①車載用電池関連政策
EV Everywhereの達成に向け車載用電池開発に支援
しかし、政策動向によっては研究支援中断の可能性有り
(図)EV Everywhereの2022年までの電池性能及びコスト目標
3.世界xEV市場動向
3-1.世界自動車市場動向
伸び悩む自動車市場、迫る「環境規制強化」と「自動車技術の進化」の波
(表)地域別自動車生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)地域別自動車生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)地域別自動車生産台数推移 構成比(CY2013~CY2020、CY2025)
3-2.世界xEV市場を取り巻く環境
各国政府が示す電動化への意志
(表)各国政府の電動自動車普及計画
内燃機関車の販売禁止が迫ってくる
(表)主要自動車メーカーの電動化計画(2018年7月時点)
OEMの電動化意志がさらに鮮明に
(表)主要自動車メーカーの電動化計画(2018年7月時点)
足りない充電インフラ
(表)地域別充電インフラの普及状況(2017年累積)
使い勝手の悪い充電インフラ
国際標準獲得を目指した日欧の充電規格争い
(表)主要国における様々な充電規格
100米ドル以下/kWhに立ちはだかる原材料から始まった価格上昇の連鎖
(表)主要電池メーカーの原材料に関する取組み
3-3.世界xEV市場動向
xEV市場規模は「現実予測」、「楽観予測」の2種を算出
(表)xEV市場規模の算出方法
(表)乗用EVの搭載電池容量区分
2018年、各社のラインナップ強化による乗用xEVの生産拡大
EVバスは販売台数の鈍化が続く見込み
現実予測:2025年、全自動車生産台数における乗用EV・PHEVの比率は5%以下
(表)現実予測:世界xEVタイプ別生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:HEV生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:PHEV生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:EV生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:商用xEV生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
楽観予測:2025年、全自動車生産台数における乗用EV・PHEVの比率は10%台
(表)楽観予測:世界xEVタイプ別生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:HEV生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:PHEV生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:EV生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:商用xEV生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
3-4.地域別xEV市場動向(欧・米・日・中)
2017年、牽引役であった中国のペースダウンが鮮明に、2018年も成長率は鈍化推移
現実予測:国・地域毎に普及車種の差が表れる
(表)現実予測:地域別xEV生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:地域別xEV生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:地域別xEV生産台数推移 構成比(CY2013~CY2020、CY2025)
(表)現実予測:欧州地域におけるxEVタイプ別生産台数推移
(CY2013~CY2020、CY2025)
(表)現実予測:北米地域におけるxEVタイプ別生産台数推移
(CY2013~CY2020、CY2025)
(表)現実予測:日本地域におけるxEVタイプ別生産台数推移
(CY2013~CY2020、CY2025)
(表)現実予測:中国地域におけるxEVタイプ別生産台数推移
(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:欧州地域におけるxEVタイプ別生産台数(CY2025)
(図)現実予測:北米地域におけるxEVタイプ別生産台数(CY2025)
(図)現実予測:日本地域におけるxEVタイプ別生産台数(CY2025)
(図)現実予測:中国地域におけるxEVタイプ別生産台数(CY2025)
楽観予測:EV市場、欧州・北米・中国で開花に向かう
(表)楽観予測:地域別xEV生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:地域別xEV生産台数推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:地域別xEV生産台数推移 構成比(CY2013~CY2020、CY2025)
(表)楽観予測:欧州地域におけるxEVタイプ別生産台数推移
(CY2013~CY2020、CY2025)
(表)楽観予測:北米地域におけるxEVタイプ別生産台数推移
(CY2013~CY2020、CY2025)
(表)楽観予測:日本地域におけるxEVタイプ別生産台数推移
(CY2013~CY2020、CY2025)
(表)楽観予測:中国地域におけるxEVタイプ別生産台数推移
(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:欧州地域におけるxEVタイプ別生産台数(CY2025)
(図)楽観予測:北米地域におけるxEVタイプ別生産台数(CY2025)
(図)楽観予測:日本地域におけるxEVタイプ別生産台数(CY2025)
(図)楽観予測:中国地域におけるxEVタイプ別生産台数(CY2025)
第3章 車載用リチウムイオン電池市場の現状と将来展望
1.世界車載用電池市場動向
1-1.車載用電池市場動向
OEMの電動化戦略が本格化
増強投資・製品開発とコスト削減の狭間で苦しむLiBメーカー
ToyotaのHEV好調により、Ni-MHは微成長で推移
(表)xEV用電池(Ni-MH、LiB)市場規模推移
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)xEV用電池(Ni-MH、LiB)市場規模推移
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)xEV用電池(Ni-MH、LiB)市場規模推移 構成比
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
(表)xEV用電池(Ni-MH、LiB)市場規模推移
(金額:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)xEV用電池(Ni-MH、LiB)市場規模推移
(金額:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)xEV用電池(Ni-MH、LiB)市場規模推移 構成比
(金額:CY2013~CY2020、CY2025)
1-2.xEVタイプ別車載用LiB市場動向
2018年、EV・PHEV用LiB市場の伸び率に鈍化
EVバス向けLiB出荷は引き続き前年割れの見込み
現実予測:環境規制に対応する形で車載用LiBの需要増
(表)現実予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移 構成比
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
(表)現実予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(金額:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(金額:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移 構成比
(金額:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:HEV用LiB市場規模推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:PHEV用LiB市場規模推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:EV用LiB市場規模推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:商用xEV用LiB市場規模推移(CY2013~CY2020、CY2025)
楽観予測:高容量化セル技術の確保、生産体制の強化が求められる
(表)楽観予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移 構成比
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
(表)楽観予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(金額:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(金額:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移 構成比
(金額:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:HEV用LiB市場規模推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:PHEV用LiB市場規模推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:EV用LiB市場規模推移(CY2013~CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:商用xEV用LiB市場規模推移(CY2013~CY2020、CY2025)
1-3.地域別車載用二次電池(LiB・Ni-MH)市場動向(欧・米・日・中、その他)
現実予測:2025年、中国が需給ベースで38.2%のシェアで世界首位を維持
(図)現実予測:地域別車載用二次電池の市場規模 構成比
(容量:CY2020、CY2025)
(図)現実予測:欧州地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2020)
(図)現実予測:欧州地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2025)
(図)現実予測:北米地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2020)
(図)現実予測:北米地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2025)
(図)現実予測:日本地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2020)
(図)現実予測:日本地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2025)
(図)現実予測:中国地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2020)
(図)現実予測:中国地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2025)
(表)現実予測:地域別車載用二次電池の市場規模推移
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
楽観予測:2025年、欧州が需要ベースで34.2%と世界最大市場となる
(図)楽観予測:地域別車載用二次電池の市場規模 構成比
(容量:CY2020、CY2025)
(図)楽観予測:欧州地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2020)
(図)楽観予測:欧州地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2025)
(図)楽観予測:北米地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2020)
(図)楽観予測:北米地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2025)
(図)楽観予測:日本地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2020)
(図)楽観予測:日本地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2025)
(図)楽観予測:中国地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2020)
(図)楽観予測:中国地域における二次電池の市場規模 構成比(CY2025)
(表)楽観予測:地域別車載用二次電池の市場規模推移
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
1-4.電池形状別車載用LiB市場動向
円筒形・ラミネート形、堅調な成長維持
商用車メインから乗用車へと急速シフトの角形
(表)自動車メーカー別リチウムイオン電池調達状況(電池形状別)
(表)現実予測:世界車載用LiBタイプ別市場規模推移
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:世界車載用LiBタイプ別市場規模推移
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
(図)現実予測:世界車載用LiBタイプ別市場規模推移 構成比
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
(表)現実予測:世界車載用LiBタイプ別市場規模推移:円筒形
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
(表)現実予測:世界車載用LiBタイプ別市場規模推移:角形
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
(表)現実予測:世界車載用LiBタイプ別市場規模推移:ラミネート形
(容量:CY2013~CY2020、CY2025)
1-5.世界車載用LiB市場メーカーシェア動向
トップ3で市場シェアの54.4%占める。顔ぶれ変わらず
出荷トップのCATL、2018年はPanasonicとの首位争いが激化
整理・淘汰始まる
入れ替わる中国LiBメーカー
LG Chem、Samsung SDI
次なるターゲット欧州市場での事業を本格化
得意なHEV用LiBに集中する日系メーカー
(表)世界車載用LiB市場メーカーシェア推移(CY2014~CY2017)
(図)世界車載用LiB市場メーカーシェア(CY2017)
2.サプライチェーン動向
安定調達と低コスト化のジレンマ
深まる自動車メーカーとセルメーカーの連携
動き出した欧州でのサプライチェーン構築
(表)自動車メーカー別リチウムイオン電池調達状況(2018年8月時点)
(表)自動車メーカーのxEVタイプ別リチウムイオン電池調達状況
(表)自動車メーカーのHEV車種別リチウムイオン電池調達状況
(表)自動車メーカーのPHEV車種別リチウムイオン電池調達状況
(表)自動車メーカーのEV車種別リチウムイオン電池調達状況
3.技術動向
航続距離の延長と低コスト化を実現する「高容量化」
(表)主要EV・PHEV搭載電池容量動向
(表)車載用LiB材料動向
高まるハイニッケルNCMのプレゼンス
理論容量の限界に達した黒鉛系、新たな負極活物質の開発へ進む
セパレーター薄膜化へのニーズ高まる
高機能添加剤ニーズが増加
積層式の電極構造による高容量化
(図)電極構造の比較
(表)日本における車載用LiBの研究開発ロードマップ
(表)韓国における車載用LiBの研究開発ロードマップ
(表)中国における車載用LiBの研究開発ロードマップ
(表)米国における車載用LiBの研究開発ロードマップ
第4章 主要自動車メーカーの動向と戦略
トヨタ自動車株式会社
伸び続けるトヨタ・ハイブリッド、全方位の電動化戦略も進む
2030年に電動車の販売550万台以上、EV・FCVは100万台以上を目指す
(表)トヨタ自動車のxEVラインナップ
中国市場向けに電動車10車種を追加、インド市場ではスズキとの協業検討を開始
Ni-MHを軸に拡大するLiB搭載車、実用化を視野に開発を進める全固体
本田技研工業株式会社
エリア、事業領域共に電動化戦略を拡大
2018年中国を皮切りに欧州、北米、日本に順次xEVを投入
(表)本田技研工業のxEVラインナップ
可搬式バッテリーを活用した電気の「つくる・つかう・つながる」構想を提示
xEVの海外市場投入本格化に合わせ、LiBの現地調達化を推進、
中国ではCATL、北米ではGMとの共同開発を発表
日産自動車株式会社
2022年度までに年間100万台の電動駆動車販売を目指す
強みのEV・独自の「e-POWER」技術で電動車ラインナップを強化
(表)日産自動車のxEVラインナップ
日本、中国でEVカーシェアリングサービスを推進
中国Envision Groupへバッテリー事業を譲渡
中古電池の再利用に向けた新プログラムをスタート
三菱自動車工業株式会社
PHEVを武器に海外市場を深耕しつつ、次なる電動化戦略を推進
2018年、中国で新型PHEVのSUVを発売、現地生産も本格化
(表)三菱自動車のxEVラインナップ
新規EVの市場投入は2020年以降を計画
LiBの調達形態はアライアンス体制の状況により方針転換の可能性あり
BMW AG
全モデルの電動化に向け、電池調達・電池開発の深化を推進
2025年までにEV12車種とPHEV13車種を投入
(表)BMWのxEVラインナップ
全ての内燃機関車に12V・48VのMild Hybrid System搭載を計画
電動車ラインナップ拡充に向け調達先の枠を拡大
従来のSamsung SDIに加えCATLとも供給契約を締結
ドイツ・ミュンヘンにバッテリー開発拠点を新設
Volkswagen AG
2025年までに80種の電動車を展開、普及型EVを2019~2022年に上市
2019年、MEB搭載の新型EVいよいよ登場予定
(表)Volkswagen AGのxEVラインナップ
2025年までに中国でEV・PHEV40車種を投入
MEB搭載モデル向けにLG Chem、Samsung SDI、CATLから調達
全固体電池は2025年までに量産ライン設置を計画
Daimler AG
2025年までにEV生産比率を15~25%へ
2019年からEV専用ブランド「EQ」シリーズを順次投入
(表)Daimler AGのxEVラインナップ
48V M-HEVは「S-class」で展開、FCV商用化PJは凍結
Deutsche ACCUMOTIVEの電池パック生産能力を拡充
Groupe Renault
2020年までにEV累積販売台数150万台を目指す
アライアンスでEVプラットフォームを共有し、シナジー拡大
(表)RenaultのxEVラインナップ
Groupe PSA
2025年までに電動化オプションを全モデルへ設定
カーシェアリング・ビジネスにEVを投入
(表)Groupe PSAのxEVラインナップ
General Motors Company
主力エリアにおける電動化を加速
2018年末よりEV「Bolt」の生産能力20%アップを計画
(表)GMのxEVラインナップ
中国におけるxEVラインナップ拡充を推進
「EMC 1.0」により2021年までLiBパック価格3割カットを目指す
Ford Motor Company
2022年までの電動車投入モデル数を40モデルに引き上げ
トラック、パトカーなど商用車の電動化を推進
(表)FordのxEVラインナップ
Tesla , Inc.
セグメント、生産エリアの拡大を推し進め、第二ステージへ
生産遅れ続く普及型EV「Model 3」、19年にはEV Trauck「Semi」の生産を予定
(表)TeslaのxEVラインナップ
Model 3では21700セルを採用
ネバダに次ぎ上海・ドイツにGigafactory建設の可能性
Fiat Chrysler Automobiles N.V.
2022年まで全てのブランドに電動化ソリューションを導入
電動化ロードマップを策定、いよいよ電動化本腰へ
(表)Fiat Chrysler AutomobilesのxEVラインナップ
現代自動車グループ(Hyundai Motor Group)
エコカー市場シェア2位の獲得を目指し、電動化領域の深化を推進
エコカー開発、IT技術導入に向けた追加投資を発表
(表)現代自動車グループのxEVラインナップ
小型SUVタイプEV2車種の上市、M-HEVの新システム搭載をそれぞれ計画
xEVラインナップ拡充に向け「車両開発」、「LiBシステム開発」、「LiB生産技術開発」
3面からのアプローチを推進
FCEVではAudiと技術パートナーシップを締結
適材適所で韓中セルを使い分け
北京汽車集団有限公司
(BAIC Motor Corporation., Ltd.)
「リーディング2025戦略」でNEVの世界トップ3目指す
2020年、EV・PHEVの年間販売目標50万台
(表)北京汽車のxEVラインナップ
2025年までに中国国内でのICE生産・販売の全面停止を宣言
LFPセルからNCMセルへの切り替えが進む
上海汽車集団股份有限公司
(SAIC Motor Corporation Limited)
2020年代前半、上海汽車グループ全体で30車種以上のEV・PHEV販売へ
2018年、航続距離500kmのEVモデルを新規投入
(表)上海汽車のxEVラインナップ
電池メーカーのCATLとLiBセル・パックの生産合弁を設立
吉利汽車/Volvo(Geely Auto Group)
2020年までに販売台数の90%のM-HEV、PHEV、EV化を目指す
2019年、同社初の48Vシステム搭載車を販売
(表)吉利汽車のxEVラインナップ
第5章 主要車載用リチウムイオン電池メーカーの動向と戦略
パナソニック株式会社
グローバル生産体制の強化を推進
2018年、EV、PHEV、HEV向けそれぞれで出荷増を見込む
(表)パナソニック 車載用LiB 出荷動向推移
(表)パナソニック 車載用LiB 主要受注プロジェクト一覧
世界3極生産体制を構築、さらに増強を進める
(表)パナソニック 車載用LiB 生産拠点・生産能力推移
「ハイニッケル・コバルトレス」の製品開発を推進中
オートモーティブエナジーサプライ株式会社
中国Envision Group傘下で2019年より新体制をスタート予定
2017年は前年比マイナス出荷で推移
(表)オートモーティブエナジーサプライ 車載用LiB 出荷動向推移
(表)オートモーティブエナジーサプライ 車載用LiB 主要受注プロジェクト一覧
(表)オートモーティブエナジーサプライ 車載用LiB 生産拠点・生産能力推移
株式会社GSユアサ
(株式会社リチウムエナジージャパン/株式会社ブルーエナジー)
堅実な成長実現に向けた次なる一手に着手
2017年度、車載用LiB事業で2年連続の黒字達成
(表)GSユアサ 車載用LiB 出荷動向推移
(表)GSユアサ 車載用LiB 主要受注プロジェクト一覧
ハンガリーに自動車始動用(12V)LiBの組立工場を建設
(表)GSユアサ 車載用LiB 生産拠点・生産能力推移
金属Si負極の採用による高エネルギー密度セル開発に成功
東芝インフラシステムズ株式会社
SCiBTMがハマる製品への採用拡大を狙う
新型新幹線「N700S」の試験車にSCiBTMを搭載
(表)東芝 車載用LiB 出荷動向推移
(表)東芝 車載用LiB 主要受注プロジェクト一覧
2020年、インド工場でセル生産の開始予定
(表)東芝 車載用LiB 生産拠点・生産能力推移
チタンニオブ系酸化物(NTO)を負極材に使用した次世代SCiBTMを開発
日立ビークルエナジー株式会社
引き続きHEV、M-HEV向けLiBの生産に注力
マイルドHEV(48V)システム向け電池パックの2019年量産開始を目指す
(表)日立ビークルエナジー 車載用LiB 出荷動向推移
(表)日立ビークルエナジー 車載用LiB 主要受注プロジェクト一覧
(表)日立ビークルエナジー 車載用LiB 生産拠点・生産能力推移
プライムアースEVエナジー株式会社
Toyota HEV向けNi-MH・LiBの増産をワールドワイドで加速
Prius、LexusにLiBを供給
(表)PEVE 車載用LiB 出荷動向推移
(表)PEVE 車載用LiB 主要受注プロジェクト一覧
国内は2020年にHEV換算で約70万台分のLiBを、
中国は2020年前半に11万台分のNi-MHを増強
(表)PEVE 車載用LiB 生産拠点・生産能力推移
株式会社LG化学(LG Chem, Ltd.)
能力増強、原材料調達、セル開発の多面アプローチで受注拡大に対応
2018年6月、車載用LiBの受注残高は60兆ウォンを上回る
(表)LG化学 車載用LiB 主要受注プロジェクト一覧
(表)LG化学 車載用LiB 出荷動向推移
2020年までに全拠点に占める欧州生産比率を50%~60%に引き上げる計画
(表)LG化学 車載用LiB 生産拠点・生産能力推移
正極材Ni比率を今後7割から9割以上にシフト、各種資源確保も推進
サムスンSDI株式会社(Samsung SDI Co., Ltd.)
車載・ESSなどターゲットアプリの幅を広げ、製品ラインナップを拡充
2018年も引き続き前年を上回る出荷見込み
(表)サムスンSDI 車載用LiB 出荷動向推移
(表)サムスンSDI 車載用LiB 主要受注プロジェクト一覧
ハンガリー工場の増強に注力、2020年には各拠点合計30GWhの生産体制を計画
(表)サムスンSDI 車載用LiB 生産拠点・生産能力推移
21700セルをEV向けにも狙う、リチウム資源の確保にも着手
SKイノベーション株式会社(SK Innovation Co., Ltd.)
NCM811セルの商用化、生産能力の拡大に向け急ピッチで進む
2018年、昨年比2倍の出荷見込む
(表)SKイノベーション 車載用LiB 出荷動向推移
(表)SKイノベーション 車載用LiB 主要受注プロジェクト一覧
ハンガリー、中国に計3つの新規生産拠点を建設中
(表)SKイノベーション 車載用LiB 生産拠点・生産能力推移
NCM811の採用を増やす
比亜迪股份有限公司(BYD Company Limited)
中国xEV市況の変化を受け、次なるステップに向けた取組みを推進
2017年、販売台数増にも関わらず業績は不振
2018年末までに電池事業部門の分社を完了
(表)比亜迪 車載用LiB 出荷動向推移
(表)比亜迪のLiB採用xEVラインナップ
2018年、青海工場の稼働を開始
(表)比亜迪 車載用LiB 生産拠点・生産能力推移
今後はNCMメインの戦略に切り替え
寧徳時代新能源科技股份有限公司
(Contemporary Amperex Technology Ltd.)
世界市場へとビジネスの舞台を広げる
2017年、出荷高12GWhで世界首位、2018年にIPOを実施
(表)寧徳時代新能源科技 車載用LiB 出荷動向推移
(表)寧徳時代新能源科技 車載用LiB 主要顧客先一覧
生産能力は2020年に50GWhを計画、ドイツの新設は2021年に稼働開始予定
(表)寧徳時代新能源科技 車載用LiB 生産拠点・生産能力推移
ハイニッケル化と高電圧化、2つ方向性でセル開発を推進
天津力神電池股份有限公司
(Tianjin Lishen Battery Co., Ltd.)
動力電池市場におけるブランド力強化を目指す
2017年の落ち込みをカバーすべく、2018年は前年比2倍の出荷を見込む
(表)天津力神 車載用LiB 出荷動向推移
(表)天津力神 車載用LiB 主要顧客先一覧
(表)天津力神 車載用LiB(円筒形21700)ラインナップ
2020年、合計生産能力を30GWhまで増強予定、欧州進出も検討中
(表)天津力神 車載用LiB 生産拠点・生産能力推移
セルラインナップの拡充で市況変化への対応を推進
合肥国軒高科動力能源有限公司
(Hefei Guoxuan High-tech Power Energy Co., Ltd.)
LFP・NCMの両輪戦略を推進
2018年、乗用車xEVと物流車xEVへの拡販で高成長を目指す
(表)合肥国軒 車載用LiB 出荷動向推移
(表)合肥国軒 車載用LiB 主要顧客先一覧
2018年、合計生産能力は17GWhの見込み
(表)合肥国軒 車載用LiB 生産拠点・生産能力推移
ハイニッケルNCMセルの出荷を開始
恵州亿纬锂能股份有限公司(Eve Energy Co., Ltd.)
角型、円筒、ラミのフルラインナップで車載用セル市場を開拓
商用車向けのLFP角形セルがメイン
(表)恵州亿纬 車載用LiB 出荷動向推移
(表)恵州亿纬 車載用LiB 主要顧客先一覧
2019~2021年にかけて毎年5GWhの生産能力増強を計画
(表)恵州亿纬 車載用LiB 生産拠点・生産能力推移
円筒系では21700セルをラインナップ、電解液は部材メーカーとの合弁を設立
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