2018 介護ロボットの可能性と将来性

少子高齢化と労働力不足が進む介護現場において、その解決の一手段として期待されるサービスロボット市場の現状を把握し将来性を考察した。

発刊日
2018/07/27
体裁
A4 / 142頁
資料コード
C60106500
PDFサイズ
2.4MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:介護現場における作業(動作)支援目的のサービスロボットを対象に、参入企業の取り組み実態や製品化動向、事業化プラン、需要展望を把握すると共に、それらをベースに介護ロボットの可能性を追求し、課題や将来性を考察する
調査対象先:国内の介護ロボットメーカやその販売元、研究開発に取り組む企業、関連団体、関係省庁等
調査方法:直接面接取材を中心に、電話ヒアリング等を併用した。また、公表されている資料やデータ、文献、研究成果、社内資料等も参考にしている
調査期間:2018年4月~2018年7月

資料ポイント
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  • 少子高齢化の進展により、国内は高齢者が増える一方、労働力確保が困難となりつつある。特に肉体的負担を強いられる介護現場においては深刻で、労働力確保が喫緊の課題と言われて久しい。その補完手段として、介護ロボットの開発と実証試験は進み、2015年から2016年に製品化が相次ぐ
  • 国内で製品化されている介護ロボットは、装着型/非装着型移乗支援ロボット、屋内/屋外型移動(歩行)支援ロボット、排泄支援ロボット、入浴支援ロボット、施設向け/在宅向け見守りロボットがある
  • 移乗支援ロボットは、装着型と非装着型に分かれ、更にそのアシスト手段や支援方式により細分化される。それぞれ一長一短はあるが、低価格化と製品の完成度を高めていくことがポイント
  • 移動(歩行)支援ロボットは、屋外向けで製品化が進み、現在3社が参入する。更に2社で開発が進み、市場の活性化は期待できる。似た機能の中で、低価格化と差別化をどうするのか。屋内向けの製品化は遅れる
  • 排泄支援ロボットは、その方式や機能により4タイプに分かれる。機能や価格に違いがあるのに加え、タイプによりメーカの展開に違いが見られる。タイプごとにターゲットと課題は異なる
  • 入浴支援ロボットはまだ製品化例は少なく、ロボットは限られる。リフトなど既存製品とどう違いを出し、提案していくかのか
  • 見守りロボットは施設向けで製品化が進むが、方式や性能の評価はまだ確定していない。普及させるポイントは製品の完成度を高め、低価格化にある。在宅向けは製品化例が少ない
  • 介護ロボットはまだ普及レベルになく、導入補助制度に依存せざるを得ない一面はある。これから負担軽減や介護手段として認知され普及するために、その可能性と将来性をこの資料では考察する

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第1章 介護ロボットの市場実態
第2章 タイプ別介護ロボットの市場動向
第3章 主要参入企業の取り組み実態
第4章 介護ロボットの可能性と将来性

リサーチ内容

調査結果のポイント

第1章 介護ロボットの市場実態

1.拡大されたロボット介護機器の開発重点分野(用途)
2.第二世代の第一陣が出揃いつつある介護ロボット参入企業
3.総市場規模推移
  (1)用途によりばらつきはあるが、全体では拡大傾向にある数量ベースの市場規模
  (2)2017年度はマイナス成長となる金額ベースの市場規模。どう拡大させるかが肝心

第2章 タイプ別介護ロボットの市場動向

1.移乗支援ロボット
  (1)装着型2社、非装着型5社の参入メーカ。製品によって仕組みや価格は異なる
  (2)2017年度に大きく縮小する移乗支援ロボットの市場規模
  (3)変動は小さい移乗支援ロボットのメーカシェア推移。2018年度の補助事業に注目
  (4)方式の違いはあるが、いずれの製品も発展途上。完成度を高めることが課題
2.移動(歩行)支援ロボット
  (1)屋内向けで1社、屋外向けで3社が製品化。更に参入計画もあり、市場は活性化
  (2)数量・金額ともに屋外向けが市場を牽引し、2015年度から立ち上がる
  (3)RT.ワークスがトップを維持し、それを幸和製作所が追う形のメーカシェア
  (4)屋外向けは歩行器の次の手段として認知されるかがポイント。屋内向けはまだ
3.排泄支援ロボット
  (1)4タイプに分類できる排泄支援ロボット。発売時期や価格にも違いがある
  (2)ラップ式ポータブルトイレタイプが先導し、数量・金額ともに拡大する市場規模
  (3)アド・ロールスと日本セイフティーがシェアで一歩抜き出るが、まだ流動的
  (4)自動排泄処理タイプは完成度を高め、排出式・ラップ式は自立支援への導きがカギ
4.入浴支援ロボット
  (1)市販化するのは積水ホームテクノのみ。2社が計画中で、参入例はまだ少ない
  (2)2017年度がスタートとなる市場形成。まだ、評価を問う段階
  (3)既存製品との棲み分けを図る段階で、メーカシェアはまだ意味をなさない
  (4)製品が少なく、入浴支援手段として認知はこれから。新製品登場に期待
5.見守り支援ロボット
  (1)2015年に発売が集中し、施設向けを中心に製品化。危険動作検知目的は共通
  (2)市場規模は年によって大きく変動。補助金頼みの需要と言わざるを得ない
  (3)2018年度に大きく変動するシェア構成。市場規模とシェア構成のカギを握るYAC
  (4)評価は定まらない見守り支援ロボット。低価格化と改良で完成度を高めることが課題

第3章 主要参入企業の取り組み実態

1.アド・ロールス(株)
2.RT.ワークス(株)
3.(株)今仙技術研究所
4.(株)カワムラサイクル
5.(株)幸和製作所
6.日本セイフティー(株)
7.ノーリツプレシジョン(株)
8.(株)ハイレックスコーポレーション
9.ワイエイシイエレックス(株)
10.その他の企業

第4章 介護ロボットの可能性と将来性

1.絶対的に有利な材料ばかりではない。介護ロボットの競合製品と強み・弱み
2.歴史が浅い分、メーカ、ユーザともに抱える介護ロボットの課題・問題点
3.高性能と低価格が同時に求められる介護ロボット発展の方向性
4.ヒット作の登場が欠かすことができない介護ロボット普及のポイントと需要展望
5.いずれのタイプも拡大傾向が続く市場規模予測(~2021年度)

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