2018-2019年版 ユーザーインターフェースデバイス市場の現状と将来展望

スマートフォンやタブレットPCなどのモバイル機器の高機能・高性能化に伴い、これらを操作するユーザーインターフェース(UI)が多様化しています。特に、直感的な入力操作が可能なUIとしてタッチパネル(TP)の搭載が標準化しているなか、TP以外に指紋・虹彩・顔・音声などの生体認識技術を用いた次世代UIデバイスの採用も進んでおり、関連UI技術や主要デバイスについて注目度が高まっています。
今回の調査では、スマートフォンなどのモバイル機器向けに注目される新しい入力UI技術とその入力方式、デバイス構成などに加え、各種センサー、モジュール品などの主要デバイスを取り上げ、開発動向及び今後の将来展望や市場規模の予測など、参入メーカーの事業戦略及び今後の展望についてまとめました。

発刊日
2018/10/29
体裁
A4 / 134頁
資料コード
C60113300
PDFサイズ
8.2MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:ユーザーインターフェース(UI)関連デバイスメーカーの現在の動向と今後の事業施策を調査することで、UIデバイス市場における現状と将来展望の把握を目的とする。
調査対象:スマートフォンやタブレットPC 等のモバイル端末向け指紋・顔・虹彩・音声等の各種センサー及びセンサーモジュール品、タッチパネル、フォースフィードバック用アクチュエータ、駆動IC等。
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用。
調査期間:2018年8月~2018年10月

資料ポイント
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  • 本命は3Dセンシングによる顔認証?Full Screen対応可能な「ディスプレイ埋め込み型」にもチャンスあり!
  • High-Endスマホ向け指紋センサーの代替マーケット狙い
    「生体認証の採用拡大」が齎す新規ビジネスチャンスに関連業界が沸く
  • 2017年の指紋センサー市場は11億個強に拡大
    スマホ向け指紋センサーの採用拡大に伴い、GoodixやEgisTecが恩恵を受ける
  • ディスプレイ埋め込み型向けでは光学式や超音波式の主導権争いが本格化
    技術完成度の向上とともに、ディスプレイメーカーを囲い込んだ協力体制の構築が最も重要に
  • Appleの「Face ID」搭載を機に、スマホ向け顔認証搭載の気運が高まる傾向に
    2018年の中小型向け3Dセンシングデバイス市場は前年比3倍強の大幅拡大へ
  • 3Dセンシングは顔認証にとどまらず、スマホのAR機能強化等の新市場創出へ期待大
  • Finisar、ams、OSRAM Opto等、3Dセンシング用VCSELの市場参入が相次ぐ
    3Dセンサー、モジュール、スマホメーカーによる三位一体の取り組みが進む
  • スマホのセキュリティ強化ニーズの拡大に伴い、虹彩認証UIの存在感は高まる傾向に
    省スペース対応で、虹彩認証機能付きフロントカメラの開発が進む
  • 防塵・防水等の耐環境性と音声認識の広範囲化、低消費電力の圧電MEMSマイクの開発も進展
  • 自動車のタッチ応用分野の拡大を見据え、TPと静電スイッチ等の融合系入力デバイスの開発進む

資料概要
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第1章:ユーザーインターフェースデバイス市場の現状と将来展望
第2章:各種UI及びデバイス市場の動向と展望~スマートフォン・タブレットPC主体に~

リサーチ内容

調査結果のポイント

第1章:ユーザーインターフェースデバイス市場の現状と将来展望

生体認証技術はこれから先の核心技術、次なる需要の波をつかめ!
スマートフォン等のモバイル端末向け生体認証UIデバイスの搭載が拡大傾向に
ディスプレイ埋め込み型は技術完成度の向上が採用拡大の鍵
ディスプレイメーカーを囲い込んだ製品開発等、協力体制の構築が最も重要に
(図・表)中小型モバイル向け指紋・顔・虹彩認証デバイスの市場規模推移
(個数ベース、前年比)
(図)中小型モバイル向け指紋・顔・虹彩認証デバイスの搭載率推移(前年比)
3Dセンシング技術とAI、5Gとの融合により、新たな分野での需要創出に期待
安定した供給網の構築と、新たな需要創出を見据えたUIデバイスの提案が必要
(図)3Dセンシング技術で期待される新たな需要分野(アイテム)

第2章:各種UI及びデバイス市場の動向と展望~スマートフォン・タブレットPC主体に~

1.指紋認証UI及びデバイス市場
 Appleの採用をきっかけに、スマホ向け指紋認証搭載が本格化
 「小型・薄型化」や「低価格化」により、スマホの主力UIとして指紋センサーの採用が拡大
 (図・表)指紋センサーの種類
 (図・表)各種指紋センサー方式別区分
 スマホ等の中小型モバイル向け指紋認証搭載率は拡大傾向が続く
 2017年の指紋センサー市場は、11億個強に拡大
 (図・表)中小型モバイル向け指紋認証デバイスの搭載率推移(個数ベース、前年比)
 (図・表)指紋センサー用途別市場規模推移(個数ベース、前年比)
 (図・表)中小型モバイル向け指紋センサー方式別市場規模推移(個数ベース、前年比)
 指紋センサー市場をリードするFPCがトップシェアを堅持
 スマホ向け指紋センサーの採用拡大に伴い、GoodixやEgisTecが恩恵を受ける
 (図・表)中小型モバイル向け指紋センサーメーカー別市場シェア推移(個数ベース、前年比)
 ディスプレイ埋め込み型向けでは光学式、静電容量式、超音波式センサーの開発が進展
 Synaptics、Qualcommが先行するも、後発組Goodix、EgisTec、CrucialTec等が開発を加速化
 (図・表)ディスプレイ埋め込み型指紋センサー方式別比較
 (図)指紋センサー搭載位置及び技術トレンド
 2020年のディスプレイ埋め込み型指紋センサーは、1億個強の市場規模へ
 ディスプレイ埋め込み型市場では光学式や超音波式の主導権争いが本格化
 (図・表)ディスプレイ埋め込み型指紋センサー市場規模推移(個数ベース、前年比)
 (図)ディスプレイ埋め込み型指紋センサー方式別市場規模推移(個数ベース、構成比)
 (表)ディスプレイ埋め込み式指紋センサー搭載及び製品化予定のスマートフォン一覧
 指紋センサーモジュール品では、O-filmがトップシェアを確保
 モジュールメーカーの新規参入に加え、アルゴリズム・IC設計までの一貫生産体制への動きも
 (表)中小型モバイル向け指紋センサーモジュールメーカー別市場シェア推移(個数ベース、前年比)
 (図)中小型モバイル用指紋センサーモジュールメーカー別市場シェア推移(個数ベース、構成比)
 (図)指紋認証デバイス サプライチェーン
 (表)指紋センサーモジュールメーカーのセンサー調達先及び主要顧客一覧
 (表)ディスプレイ埋め込み型指紋認証デバイス サプライチェーン
 (表)モバイル用指紋センサーの価格動向

2.顔認証UI及びデバイス市場
 Appleの「Face ID」搭載を機に、スマホ向け顔認証搭載の気運が高まる傾向に
 3Dセンシングは顔認証にとどまらず、スマホのAR機能強化等の新市場創出へ期待大
 (表)顔認証のメリットとデメリット
 2018年の中小型向け3Dセンシングデバイス市場は、前年比3倍強の1億1,000万個を見込む
 背面配置やタブレットPC等での搭載拡大で、更なる市場成長も期待される
 (図・表)中小型モバイル向け3Dセンシングデバイスの市場規模推移(個数ベース、前年比)
 (図・表)中小型モバイル向け3DセンシングデバイスのOS別市場規模推移
 (個数ベース、前年比)
 (図・表)中小型モバイル向け3DセンシングデバイスのOS別内訳市場規模推移
 (個数ベース、前年比)
 (図・表)3Dセンシングデバイス搭載中小型モバイル端末市場の搭載率推移(個数ベース、前年比)
 VCSELの採用によって3Dセンシングデバイスの大幅な小型化と低消費電力化が実現
 「Face ID」はSL方式を採用、背面配置ではToF方式が検討される
 (表)3Dセンシングデバイスの構成部品及び主要参入メーカー一覧
 Finisar、ams、OSRAM Opto、ソニー等、3Dセンシング用VCSELの市場参入が相次ぐ
 Himaxは3Dセンサーカメラシステムの「SLiM™」、「ASC」の提案を加速
 (表)VCSELの主要メーカーの設備投資計画
 Sunny Optical、Q-Tech、Truly、サムスン電機等、カメラモジュールメーカーの参入も本格化
 3Dセンサー、モジュール、スマホメーカーによる三位一体の取り組みが進む
 (表)主要スマートフォンメーカーの3Dセンシング技術開発動向
 (図)アンドロイド陣営の3Dセンシングカメラバリューチェーン予測図
 スマホ向け3Dセンシング用VCSELは、今後、Finisarがセカンドベンダーのポジションに
 3Dカメラ用レンズの需要拡大を受け、カンタツはレンズユニットの増強を推進
 (表)3Dセンシングデバイス関連メーカー一覧
 (表)スマホ向け3Dセンシングデバイス及びカメラモジュールの価格動向

3.虹彩認証UI及びデバイス市場
 スマホのセキュリティ強化ニーズの拡大に伴い、虹彩認証UIの存在感は高まる傾向に
 (表)虹彩認証のメリットとデメリット
 (図)虹彩認証システムの仕組み
 (図・表)中小型モバイル向け虹彩認証デバイスの搭載率推移(個数ベース、前年比)
 (図)スマホに搭載する虹彩認証システムの試作機の概要
 OSRAM OptoのIR LEDが業界初となる虹彩認証搭載スマホに採用
 スマホ向けIR LEDは小型化や高出力化に加え、放射強度、放熱特性等を強化した製品が相次ぐ
 (図・表)虹彩認証の主要ソリューションメーカー
 SECの搭載拡大に伴い、2017年よりIR LED市場は本格拡大へ
 虹彩認証の光源としてIR LEDに加え、IRレーザーの提案も
 (図・表)中小型モバイル向け虹彩認証用IRLED市場規模推移(個数ベース、前年比)
 虹彩認証用IRカメラモジュールはPartronとMCNEXがトップシェアを確保
 省スペース対応で、虹彩認証機能付きフロントカメラの開発が進む
 (図・表)中小型モバイル向け虹彩認証用IRカメラモジュール市場規模推移(個数ベース、前年比)

4.音声認証UI及びデバイス市場
 次世代UIとして再び注目される音声認識システム
 音声認識の精度向上やAIとの融合等により、様々な用途への展開が期待
 (図)音声認識システムの基本的な仕組み
 (表)音声認識UIのメリット及び活用法
 スマホ向けMEMSマイクは、音声精度向上のため1台あたりの搭載個数が拡大
 モバイル端末に加え、次世代自動車やIoT家電用MEMSマイクの需要も拡大傾向に
 (図・表)MEMSマイクの市場規模推移(個数ベース、前年比)
 MEMSマイクモジュールでは、Knowlesがトップシェアを堅持
 Infineonはベアダイに加え、パッケージ済みの「XENSIV™」シリーズの展開を加速
 高SNR・高感度、低消費電力等のMEMSマイクの性能向上に向けた取り組みが進展
 防塵・防水等の耐環境性と音声認識の広範囲化、低消費電力の圧電MEMSマイクの開発も進む

5.タッチUI及びデバイス市場
 タッチUIとして静電容量TPがスタンダードに
 スマホの他、車載機器、電子黒板・デジタルサイネージ等様々な用途へのTP採用が拡大
 (表)アウトセルタイプの静電容量TP構造各種(スマホ・タブレット・ノートPC向け)
 (表)静電容量タッチパネル市場規模推移(枚数ベース、前年比)
 (図)静電容量タッチパネル市場規模推移(枚数ベース、用途別)
 スマホ向けAMOLEDパネルの採用拡大に伴い、同パネル用TP市場が拡大傾向に
 (図・表)AMOLEDパネル用TP市場規模推移(枚数ベース、用途別)
 (図・表)AMOLEDパネル用TP市場規模推移(枚数ベース、用途別内訳)
 GF2(DITO・ITO Bridge)及びY-OCTAの搭載が本格化
 折り畳みが可能なFoldableスマホ用TPとしてY-OCTAを検討
 (表)スマートフォン向けAMOLEDパネル用TP構造別市場規模推移(枚数ベース、前年比)
 (図)AMOLEDパネル用TP構造各種
 2017年の車載TPでは、静電容量TPと抵抗膜TPの出荷比率が逆転
 静電容量化がいっそう進み、2018年は61.8%が静電容量方式TPに
 (図・表)車載TP方式別市場規模予測(枚数ベース、前年比)
 アフターマーケット用や中国ローカル自動車メーカー向けにOGS採用が拡大傾向に
 2017年にメタルメッシュ系フィルムを用いたPF2が販売開始
 (図・表)車載用静電容量TP 構造別市場規模予測(枚数ベース、前年比)
 (表)抵抗膜方式/静電容量方式TP構造各種(車載用)
 いよいよ車載向けにインセルが本格始動
 Tianma、BOE、Innolux、AUO、SDC等も車載インセル・オンセルの開発に注力
 Token、Goworld Display、ZH-TECH等の中国系新興TPメーカーが勢力拡大
 自動車のタッチ応用分野の拡大を見据え、静電スイッチ等の融合系入力デバイスの開発も進む
 (図・表)車載用静電容量TPメーカー別シェア(2017年実績)
 (図・表)車載用静電容量TPメーカー別シェア(2018年予測)

6.フォースフィードバック及び関連デバイス市場
 新しいUXの提示が可能なフォースフィードバックに注目高まる
 より現実に近い触覚再現で、様々な用途での展開も期待
 スマホを中心にERMからLRAへの切り替えが進展
 スマホでの搭載拡大を背景に、フォースフィードバック用LRAの構成比は上昇傾向に
 (表)フォースフィードバック用各種アクチュエータ別特性
 (図・表)フォースフィードバック用アクチュエータ市場規模推移(個数ベース、前年比)
 (図)フォースフィードバック用アクチュエータ別構成比推移(個数ベース、前年比)
 ERMでは中国メーカーが市場首位に
 高振動によるソフトなハプティクス対応が可能なBLDCの開発・提案が進展
 (表)主要ERMメーカー動向
 LRAは日本電産コパルと日本電産セイミツ等の日系メーカーが高シェアを確保
 コイン型に加え、水平型LRAの開発が進む
 (表)主要LRAメーカー動向
 圧電アクチュエータは自動車用での製品提案が進む
 その他SRA、SIA、EAP等の新規アクチュエータも採用に向けた取り組みが本格化
 フォースフィードバック用ドライバーICでは、TIが高いポジションを確立
 車載用フォースフィードバック搭載拡大を見据え、同用途向けドライバーICの提案が進む
 (表)フォースフィードバック用駆動ドライバーICメーカー一覧
 フォースフィードバックのソフトウェア分野では、Immersionが一手に握る
 2017年2月よりゲームやVR向け「TouchSense®Force」プラットフォームを展開

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