2018 AGV市場の現状と将来性

AGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送車)を対象に、参入企業の取り扱い製品、新規需要開拓や機能拡大の取り組み、需要展望等の事業展開を把握すると共に、それら全体を俯瞰した上でAGV市場の将来性や課題を考察した。

発刊日
2018/11/19
体裁
A4 / 124頁
資料コード
C60115200
PDFサイズ
1.2MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査対象先:国内のAGVメーカや販売会社、AGVを応用したシステムの取り扱い企業に加え、AGVに関連する技術開発に取り組む企業や関連団体、関係省庁等
調査方法:直接面接取材を中心に、電話ヒアリング等を併用した。また、公表されている資料やデータ、文献、研究成果、新聞記事、社内資料等も参考にしている
調査期間:2018年8月~2018年11月

資料ポイント
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  • 好調な業績を背景に製造業を中心に企業の設備投資が拡大し、AGVの国内市場規模は過去最大規模のレベルに達し、2018年度までは拡大傾向にある
  • 2016年度辺りから新規参入企業や新製品投入が活発化し、物流・搬送用途を想定した新しい機能や提案も出ている。AGVの参入企業数は拡大傾向にあり、活性化している
  • 海外AGVメーカの国内進出も加速しており、単なるモノの搬送手段から製造工程そのものにAGVを応用しようとするこれまでにない提案例もある
  • AGVの需要の中心は自動車関連を中心とした製造業であり、この構造は変化が見られない。AGVの市場拡大は製造業が牽引している。物流・配送向けはまだ構成比は低い
  • 誘導方式は磁気誘導を採用する企業が主流で、メーカ差も見られない。一方、新製品の中には走行マーカを必要としない自律移動の製品が多く、環境変化に対応がしやすい為、人と共存できるこれまでにない使い方も期待できる
  • 採用電源は鉛蓄電池とLiBが主流で、これにメーカ差は認められない。ワイヤレス給電の採用例もあるが、まだ主流にはなっていない
  • 国内のAGV市場は拡大しているが、それは既存需要分野で従来からの使い方が拡大しているものと言え、必ずしも使い方の幅や新規需要が拡大している訳ではない。成長性の点で、不安は否めない
  • オムロンやシャープ、パナソニックなどがAGVに新規参入し、新たな用途開拓を模索している。作業工程にAGVを当てはめるのではなく、AGVを活かした作業工程にするソリューション提案に注目
  • AGVを、搬送手段だけでなく移動手段にもできるか?物流・配送やサービス分野での応用もポイント

資料概要
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第1章 AGV市場の現状
第2章 AGVにおける注目動向
第3章 主要参入企業の取り組み実態
第4章 AGV市場の将来展望

リサーチ内容

調査結果のポイント

第1章 AGV市場の現状

1.新規参入企業が増加し、増える参入メーカ
2.車体とシステムが増加傾向にあるタイプ別社数。キットの扱い社数は変化なし
3.製造業を想定し、3グレードに分類できるAGV。製造業以外に向けた取り組みに注目
4.市場規模推移
  (1)2018年度はペースダウンするものの、市場規模拡大が続く数量ベースの市場規模
  (2)数量に応じ、金額でも拡大傾向を維持。かつてないほどの市場規模に達する
5.メーカシェア推移
  (1)数量と金額で異なる全体のメーカシェア。金額ベースでその他が存在感を出す
  (2)矢崎化工の強みが際立つ駆動キットのメーカシェア
6.依然、製造業が柱となる需要分野構成。既存需要で成長性の期待材料が気がかり
7.一部の日本メーカは高シェアを確保する世界市場。しかし、AGVの新提案では出遅れか

第2章 AGVにおける注目動向

1.メインの磁気誘導で差別化はできない。ソフト処理技術がカギとなるレーザ誘導式
2.新規用途開拓のカギを握る障害物回避機能。まだ使い勝手は未知数
3.依然、鉛蓄電池とLiBが主流の電源。新製品はLiBのみの採用例が増えつつある
4.給電方式の違いは差別化の決定打とはなりにくい。システム全体の提案力がカギ
5.棲み分けが定着するメーカタイプ。注目される新規需要開拓タイプの参入企業増加

第3章 主要参入企業の取り組み実態

1.オムロン(株)
2.KUKAジャパン(株)
3.(株)ZMP
4.シャープ(株)
5.(株)ダイフク
6.中西金属工業(株)
7.日本電産シンポ(株)
8.リコーインダストリー(株)
9.その他

第4章 AGV市場の将来展望

1.自律走行技術はAGVの使い方を変える。人と共存する使い方は、用途開拓につながる
2.確実に進む少子高齢化。労働力(作業能力)維持にはAGVの応用拡大は不可欠
3.注目される新提案。新規参入企業や新製品が成長のカギを握る
4.作業(製造)工程に当てはめるのではなく、AGVを活かした工程にする発想に移行
5.成長が見えてこない廉価品と標準品。市場拡大のカギを握る高額システム
6.2021年度には拡大傾向に転じる市場規模予測

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