2020 AGV/搬送ロボット市場の現状と将来性
本調査レポートでは、荷物搬送目的で、ガイド走行式のものを“AGV”、非ガイド走行式のものを“搬送ロボット”として取り上げる。これまで製造業を中心に普及してきたAGVであるが、新たな用途と機能を求めてこれまでにないニーズが高まっている。特に、ガイドレス化の指摘が多いようで、搬送ロボットへの移行に注目。搬送ロボットは、特にピッキング用途で新たな提案が相次ぐ。注目度は高いが、どこまで稼働し、メリットを出しているかは見えてこない。ユーザは限られてくるという指摘もある。新規提案や新規参入企業も目立ち、市場は活性化。少子高齢化と労働力不足に加え、新型コロナの3密回避でAGV/搬送ロボットが注目。新たな使用場面とそのための機能を求めるニーズは高まり、よりニッチな用途への対応を図り、目的に応じた製品仕様と価格は細分化。使用条件に応じて、AGV/搬送ロボットに求めるニーズは多様化。用途を絞り込み、メーカ提案も細分化。海外製品との競合や制御技術も問われる中で、AGV/搬送ロボットの可能性と将来性を探る。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:AGV/搬送ロボットを対象に、参入企業の取り扱い製品、新規需要開拓や機能拡大の取り組み、需要展望等の事業展開を把握すると共に、それら全体を俯瞰した上でAGV/搬送ロボット市場の将来性や課題を考察する
調査対象先:国内のAGV/搬送ロボットメーカや販売会社、それらを応用したシステムの取り扱い企業に加え、AGV/搬送ロボットに関連する技術開発に取り組む企業や関連団体、関係省庁等
調査方法:直接面接取材を中心に、電話ヒアリング等を併用した。また、公表されている資料やデータ、文献、研究成果、新聞記事、社内資料等も参考にしている
調査期間:2020年4月~2020年8月
AGV/搬送ロボット市場に関する調査を実施(2020年)
拡大続くAGV/搬送ロボット市場、新型コロナウイルスの影響はこれから
~細分化するニーズと製品提案、それにつれて機能や価格も多様化へ~
前回版との違い
- AGVと搬送ロボットを分け、それぞれ市場規模、メーカシェア、メーカ展開、課題・問題点等を考察
- 搬送ロボットはAGVから移行するのか、新規用途を開拓していくのか。普及途上である搬送ロボットの課題・問題点にも注目
第1章 AGV/搬送ロボット市場の現状
第2章 AGVの市場動向
第3章 搬送ロボットの市場動向
第4章 注目参入企業の取り組み実態
第5章 AGV/搬送ロボットの可能性と将来性
調査結果のポイント
第1章 AGV/搬送ロボット市場の現状
1.参入企業は増加傾向。それにつれて新規参入や新製品、新たな提案も目立つ
2.メーカによって製品形態に差があるAGV。搬送ロボットは完成品のみで提供
3.2020年度までは拡大する市場規模推移。新型コロナの影響は見極められず
第2章 AGVの市場動向
1.2019年度までは拡大続く市場規模推移。新型コロナで2020年度は先行き見えず
2.愛知機械テクノシステムが強さを見せるメーカシェア推移。シンテック、ZMPも伸長
3.依然主流となる磁気誘導。しかし、メリットを求めて多様化する誘導方式
4.これまでのAGVの使い方や機能の枠を超える新たなニーズや提案の増加に注目
5.新規用途開拓に向けた対応によって、AGVメーカのタイプも変わっていくか
第3章 搬送ロボットの市場動向
1.AGVメーカも多いが、新規参入では専業も多い。レーザ誘導方式が主流で差はない
2.発展途上ではあるが、拡大する市場規模。新規用途、既存用途ともに拡大が期待できる
3.メーカシェアで急伸するシンテックホズミ。発展途上でまだシェアは流動的
4.注目される新規提案。AGVから分化し進化する“配膳ロボット”、“配達ロボット”等
5.搬送ロボットで新規用途開拓のカギを握る障害物回避機能。採用はメーカにより差
第4章 注目参入企業の取り組み実態
1.愛知機械テクノシステム(株)
2.オークラ輸送機(株)
3.GROUND(株)
4.ジャストウェア(株)
5.シャープ(株)
6.(株)シンテックホズミ
7.(株)ZMP
8.田辺工業(株)
9.(株)Doog
10.パナソニック(株) コネクティッドソリューションズ社
第5章 AGV/搬送ロボットの可能性と将来性
1.期待できるGTP(Goods To Person)タイプの搬送ロボット。しかし、不安材料もある
2.輸入品を中心に、実用化と普及に向けて模索続く配膳ロボット
3.用途を絞り機能を特化させた提案が続く。未開拓用途が多い分期待も大きい
4.人との共存が前提の新規用途。搬送ロボット制御ソフトの完成度と安全確保が必須
5.搬送ロボットが牽引して拡大傾向の市場規模予測。新型コロナの影響は不安材料
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