2019年版 生化学向け研究用試薬に関する市場動向調査
生化学研究用試薬は、生化学、免疫学、分子生物学など様々な基礎研究から、医薬品、診断薬、化学品、農水産品などの産業領域における応用研究などきわめて広い分野で使用されており、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、糖、脂質、核酸などの生体部分そのものから免疫化学研究用、細胞生物研究用、培養研究用など様々な試薬を含んでいます。特に遺伝子、再生医療、免疫細胞研究の発展は近年著しく、新規技術に伴う新しい試薬も数多く生まれてきています。
このような状況の下、矢野経済研究所では、今後需要の高まる「生化学向け研究用試薬」に焦点をあて、市場の最新注目動向をはじめ、全体、用途別分類それぞれの市場規模とメーカーシェア、ユーザーニーズへの対応などについて総合的、多角的に捉え、2021年までの市場を展望、マーケットの可能性を提示します。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査対象品目:<生化学研究用試薬市場>
・遺伝子工学関連試薬(制限エンドヌクレアーゼ、単鎖特異ヌクレアーゼ、エキソヌクレアーゼ、ポリヌクレオチド、キナーゼ、ポリヌクレオチド、ホスホリラーゼ、DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼ、DNAリガーゼ、RNAリガーゼ、等)
・電気泳動用試薬(支持体、緩衛液、染色剤、重合変性剤、透明化剤、マーカー、等)
・プロテオーム関連試薬(アミノ酸自動分析用試薬(発色剤、緩衛液、溶剤、調製剤、添加剤、標準品、等)、アミノ酸配列分析用試薬(一般用、反応試薬、標準品、等)、ペプチド合成試薬(保護剤、縮合剤、保護基除去剤、活性エステル化剤、固相合成用、アミノ酸誘導体、等)、蛍光修飾用試薬、等)
・細胞・組織培養関連試薬(動物組織(細胞)培養用試薬(細胞分離用、細胞増殖因子、細胞接着因子、血清、培地、等))
・免疫・細胞研究用試薬(抗体・抗原、免疫組織化学用試薬、EIA試薬、サイトカイン、細胞内カルシウム研究用試薬、細胞情報伝達研究用試薬、膜タンパク溶解剤、等)
・その他生化学研究用試薬(糖鎖(工学)研究用試薬、エンドトキシン検出試薬、細胞融合用試薬、等)
調査方法:面接調査及び間接調査
調査期間:2018年12月~2019年2月
基礎研究から産業領域における応用研究など広い領域で使用される生化学研究用試薬。主要製品、参入企業を分析し、今後のビジネスチャンスを探る。
A 総論
B 市場分析編
C 参入企業動向編
調査結果のポイント
A 総論
1.生化学研究用試薬市場の現状と課題
(1)生化学研究用試薬市場の現状と注目動向
(2)生化学研究用試薬市場の課題
①研究分野の移行、絞込み動向
②臨床診断分野への参入
③価格競争による価格軟化傾向
④品質の安定化、再現性の確保
⑤研究者のニーズを汲み取った試薬
⑥取扱いメーカーの拡大(品揃えの充実化)
⑦日本法人設立の動きへの対応
⑧Webベースの受発注の拡大
⑨営業アプローチの多様化
⑩企業買収によるラインナップの強化、分野の拡充
2.参入企業の製品動向
(1)参入企業動向
(2)主要製品動向
3.生化学研究用試薬市場の市場規模
(1)生化学研究用試薬市場の市場規模(2016年~2018年)
(2)企業別マーケットシェア(2018年)
4.研究開発動向
①次世代DNAシーケンサーの利用拡大
②「リキッドバイオプシー」に関する研究開発活性化
③クリニカルシーケンス他、臨床市場に向けた研究開発
④難治性がんに対する研究
⑤細胞、組織培養に関する製品の広がり
5.営業・マーケティング動向
6.流通構造
7.生化学研究用試薬市場の今後の見通し
(1)生化学研究用試薬市場の市場規模予測(2019年~2021年)
(2)生化学研究用試薬市場の展望
B 市場分析編
Ⅰ.遺伝子工学関連試薬市場
1.遺伝子工学関連試薬市場の現状と課題
(1)遺伝子工学関連試薬市場の現状と注目動向
①遺伝子組み換え用試薬
②DNA塩基配列解析用試薬(DNA構造解析用試薬)
③DNA増幅試薬(PCR法)
④DNA合成用試薬
⑤DNAチップ(DNAプローブ)
(2)遺伝子工学関連試薬市場の課題
①臨床検査・応用分野への拡大
②コストダウン、簡易化
③「クリニカルシーケンス」としてのNGS利用
2.参入企業と製品動向
(1)参入企業動向
(2)主要製品動向
3.遺伝子工学関連試薬市場の市場規模
(1)遺伝子工学関連試薬市場の市場規模(2016年~2018年)
(2)企業別マーケットシェア(2018年)
4.研究開発動向
①miRNAを用いた癌、認知症等マルチ診断法の開発、製品化
②リアルタイムPCR、デジタルPCR関連試薬
③超小型DNAシーケンサーの可能性
5.営業・マーケティング動向
6.遺伝子工学関連試薬市場の今後の見通し
(1)遺伝子工学関連試薬市場の市場規模予測(2019年~2021年)
(2)遺伝子工学関連試薬市場の展望
Ⅱ.電気泳動用試薬市場
1.電気泳動用試薬市場の現状と注目動向
(1)電気泳動用試薬市場の現状と注目動向
(2)電気泳動用試薬市場の課題
①タンパク質電気泳動試薬製品の充実
②タンパク質電気泳動の新しいシステムの定着
2.参入企業と製品動向
(1)参入企業動向
(2)主要製品動向
3.電気泳動用試薬の市場規模
(1)電気泳動用試薬市場の市場規模(2016年~2018年)
(2)企業別マーケットシェア(2018年度)
4.研究開発動向
①自動転写式電気泳動装置の開発
②全自動チップ電気泳動システム
③微量化、スピード化、再現性の向上
5.営業・マーケティング動向
6.電気泳動用試薬市場の今後の見通し
(1)電気泳動用試薬市場の市場規模予測(2019年~2021年)
(2)電気泳動用試薬市場の展望
Ⅲ.プロテオーム関連試薬市場
1.プロテオーム関連試薬市場の現状と課題
(1)プロテオーム関連試薬市場の現状と注目動向
①アミノ酸自動分析用試薬
②アミノ酸配列分析用試薬
③ペプチド合成試薬
④蛍光修飾用試薬(ラベル化剤)
⑤その他
(2)プロテオーム関連試薬市場の課題
①応用分野への拡販
②民間企業への拡販
③タンパク質関連の精製、分析等の外注化
2.参入企業と製品動向
(1)参入企業動向
(2)主要製品動向
3.プロテオーム関連試薬市場の市場規模
(1)プロテオーム関連試薬市場の市場規模(2016年~2018年)
(2)企業別マーケットシェア(2018年)
4.研究開発動向
①蛍光試薬(ラベル化剤)の開発
②プロテオーム総合データベースの開発
5.営業・マーケティング動向
6.プロテオーム関連試薬市場の今後の見通し
(1)プロテオーム関連試薬市場の市場規模予測(2019年~2021年)
(2)プロテオーム関連試薬市場の展望
Ⅳ.細胞・組織培養関連試薬市場
1.細胞・組織培養関連試薬市場の現状と課題
(1)細胞・組織培養関連市場の現状と注目動向
・動物組織(細胞)培養用試薬
(2)細胞・組織培養関連試薬市場の課題
①大学研究室の開拓、拡販
②動物由来成分フリーの試薬拡大
③大量培養市場への拡販
④医薬品等への利用を見据えた試薬の展開
⑤品揃えの充実
2.参入企業と製品動向
(1)参入企業動向
(2)主要製品動向
3.細胞・組織培養関連試薬市場の市場規模
(1)細胞・組織培養関連試薬市場の市場規模(2016年~2018年)
(2)企業別マーケットシェア(2018年)
4.研究開発動向
①疾患モデル細胞製品の開発
②再生医療技術の臨床応用支援
③iPS細胞特許に関するライセンスの締結
5.営業・マーケティング動向
6.細胞・組織培養関連試薬市場の今後の見通し
(1)細胞・組織培養関連試薬市場の市場規模予測(2019年~2021年)
(2)細胞・組織培養関連試薬市場の展望
Ⅴ.免疫・細胞研究用試薬市場
1.免疫・細胞研究用試薬市場の現状と課題
(1)免疫・細胞研究用試薬市場の現状と注目動向
①抗体・抗原
②免疫組織化学用試薬
③エンザイムイムノアッセイ(EIA)試薬
④サイトカイン
⑤細胞内カルシウム研究用試薬
⑥細胞情報伝達研究用試薬
⑦膜タンパク溶解剤
⑧その他
(2)免疫・細胞研究用試薬市場の課題
①品揃えの充実化(仕入先の開拓)
②製薬会社など民間企業への開拓
③リスク分散
④カタログ抗体の充実
⑤自社ブランド品の強化
⑥受託・創薬支援サービスの強化(提案営業の強化)
⑦細胞研究分野の強化
2.参入企業と製品動向
(1)参入企業動向
(2)主要製品動向
3.免疫・細胞研究用試薬市場の市場規模
(1)免疫・細胞研究用試薬市場の市場規模(2016年~2018年)
(2)企業別マーケットシェア(2018年)
4.研究開発動向
①抗体の品目数増強
②抗体関連製品市場への新規参入
③抗体医薬を製造する過程で必要となる精製用分離剤の開発
④がん免疫療法に関する研究開発
5.営業・マーケティング動向
6.免疫・細胞研究用試薬市場の今後の見通し
(1)免疫・細胞研究用試薬市場の市場規模予測(2019年~2021年)
(2)免疫・細胞研究用試薬市場の展望
Ⅵ.その他生化学用試薬市場
1.その他生化学用試薬市場の現状と課題
(1)その他生化学用試薬市場の現状と注目動向
①糖鎖(工学)研究用試薬
②エンドトキシン検出試薬
③細胞融合用試薬
④その他
(2)その他生化学用試薬市場の課題
①医薬品や食品の製造工程の開拓
②医薬品メーカーへの積極的拡販
③品揃えの充実、用途の拡大
2.参入企業と製品動向
(1)参入企業動向
(2)主要製品動向
3.その他生化学用試薬市場の市場規模
(1)その他生化学用試薬市場の市場規模(2016年~2018年)
(2)企業別マーケットシェア(2018年)
4.研究開発動向
①糖鎖マーカーを用いた臨床検査技術の開発
②AMEDによる糖鎖研究推進への取り組み
③簡易型エンドトキシン測定システム
5.営業・マーケティング動向
6.その他生化学用試薬市場の今後の見通し
(1)その他生化学用試薬市場の市場規模予測(2019年~2021年)
(2)その他生化学用試薬市場の展望
C 参入企業動向編
医学生物学研究所
イルミナ
キアゲン
コスモ・バイオ
サーモフィッシャーサイエンティフィック
GEヘルスケア ジャパン
タカラバイオ
富士フイルム和光純薬
■図表目次■
<図表-1>市場規模推移、生化学研究用試薬市場(2016年~2018年)
<図表-2>企業別マーケットシェア、生化学研究用試薬市場(2018年)
<図表-3>市場規模予測、生化学研究用試薬市場(2019年~2021年)
<図表-4>市場規模推移、遺伝子工学関連試薬市場(2016年~2018年)
<図表-5>企業別マーケットシェア、遺伝子工学関連試薬市場(2018年)
<図表-6>市場規模予測、遺伝子工学関連試薬市場(2019年~2021年)
<図表-7>市場規模推移、電気泳動用試薬市場(2016年~2018年)
<図表-8>企業別マーケットシェア、電気泳動用試薬市場(2018年)
<図表-9>市場規模予測、電気泳動用試薬市場(2019年~2021年)
<図表-10>市場規模推移、プロテオーム関連試薬市場(2016年~2018年)
<図表-11>企業別マーケットシェア、プロテオーム関連試薬市場(2018年)
<図表-12>市場規模予測、プロテオーム関連試薬市場(2019年~2021年)
<図表-13>市場規模推移、細胞・組織培養関連試薬市場(2016年~2018年)
<図表-14>企業別マーケットシェア、細胞・組織培養関連試薬市場(2018年)
<図表-15>市場規模予測、細胞・組織培養関連試薬市場(2019年~2021年)
<図表-16>市場規模推移、免疫・細胞研究用試薬市場(2016年~2018年)
<図表-17>企業別マーケットシェア、免疫・細胞研究用試薬市場(2018年)
<図表-18>市場規模予測、免疫・細胞研究用試薬市場(2019年~2021年)
<図表-19>市場規模推移、その他生化学用試薬市場(2016年~2018年)
<図表-20>企業別マーケットシェア、その他生化学用試薬市場(2018年)
<図表-21>市場規模予測、その他生化学用試薬市場(2019年~2021年)
このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい
矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております
マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。