2019年版 POCT市場の展望

POCTとはpoint of care testingの略で、「診療・看護などの医療現場での臨床検査」のこと。和名では『臨床現場即時検査』とされる。POCTは注目度こそ高いものの、概念的要素が強く市場実態などはあまり明確になっていない。矢野経済研究所では、主要33社の関連製品の売上規模(国内向け)を個別に調査しPOCT市場規模把握の基礎とした。とくに対象を9製品群に大別、それぞれの市場規模、メーカーシェアなどを推定し、参入企業動向、今後の当該ビジネスの方向性などについて分析した。

発刊日
2019/09/26
体裁
A4 / 183頁
資料コード
C61113800
PDFサイズ
5.7MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的
・臨床検査は、疾病予防、疾病臨床診断、治療効果判定などの様々な分野で行われる。検査検体は血液、尿、便、咽頭拭い液、その他各種体液など。
・POCTはpoint of care testing の略で「診療・看護などの医療現場での臨床検査」のこと。和名では『臨床現場即時検査』などとされる。
・POCT事業参入企業への調査を行い、当該市場実態の把握および今後の方向性を明らかにすることを目的とする。
調査対象
・検体検査分野のPOCT製品
・基本的にPOCT機として認識される以下の9製品群
・①グルコース分析装置 ②HbA1c 分析装置 ③生化学分析装置(ドライ試薬) ④血液ガス分析装置 ⑤血球計数装置 ⑥血液凝固測定装置 ⑦イムノクロマト法臨床検査キット ⑧免疫測定装置 ⑨尿試験紙
・検査薬、機器の両方を含む市場として把握。
・本グルコース分析装置では血糖自己測定器製品(SMBG)を対象外とする。
調査対象企業数:国内のPOCT製品展開企業33社
調査方法:直接面接取材、文献調査・その他データ収集
調査期間:2019年7月~2019年9月

調査結果サマリー
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POCT市場に関する調査を実施(2019年)
2018年度のPOCT市場は前年度比2.7%増の1,095億円
~臨床検査薬・機器分野で成長を続けるPOCT市場、異業種企業等にもビジネスチャンスの芽~

資料ポイント
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  • 糖尿病系(血糖、HbA1c)、生化学、血液ガス、血球計数、血液凝固、各種イムノクロマト品、免疫検査、尿試験紙などPOCTの分野別市場を分析
  • 2018年度国内市場規模推定および、今後の成長要因、ポイントを明示
  • 主要企業33社の国内POCT事業規模推定および上位ランキングを掲載
  • 主要企業33社のPOCT事業実態と今後の方向性を調査
  • 主要POCT機器、新発売機器などを列挙
  • 全国検体測定室(約1,700件)のリストを提示

資料概要
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第1章 POCT市場の展望
第2章 POCT主要分野別市場動向分析
第3章 主要POCT参入企業調査個表
第4章 関連資料

リサーチ内容

調査結果のポイント

第1章  POCT市場の展望

主要33社の詳細調査をもとに国内POCT市場を推定
(図)国内POCT市場規模推移
売上上位はシーメンスHCD、富士フイルムメディカル、ラジオメーター
(表)対象33社のPOCT分野別参入領域一覧表
(表)POCT製品の分野分類と主な参入企業、2014年度~2018年度推定市場規模
(表)対象企業別の2014年度~2018年度国内POCT事業規模
(図)2018年度国内POCT事業規模比較、上位20社
2018年度インフルエンザキットは流行減から前年度比マイナスに
(図)POCT製品群市場規模(2014年度~2018年度)
糖尿病予防分野はPOCT製品としても成長余力
(図)測定項目別の検体測定室数(2015年~2019年)
POCT遺伝子検査は2019年以降の有力テーマ
POCT製品は臨床検査センターにとっての提案チャンスにも

第2章 POCT主要分野別市場動向分析

[1]生化学検査
 1.糖尿病分野
  (1)グルコース分析装置(POCT機)
  ・(図表)グルコース分析装置(POCT機)のメーカー別売上シェア(2018年度)
  (2)HbA1c分析装置(POCT機)
  ・(図表)HbA1c分析装置(POCT機)のメーカー別売上シェア(2018年度)
 2.生化学分析装置(ドライ試薬POCT機)
  ・(図表)生化学分析装置(ドライ試薬POCT機)のメーカー別売上シェア(2018年度)
 3.血液ガス分析装置
  ・(図表)血液ガス分析装置のメーカー別売上シェア(2018年度)
[2]血液検査
 1.血球計数装置(POCT機)
  ・(図表)血球計数装置(POCT機)のメーカー別売上シェア(2018年度)
 2.血液凝固測定装置(POCT機)
  ・(図表)血液凝固測定装置(POCT機)のメーカー別売上シェア(2018年度)
[3]免疫検査
 1.イムノクロマト法臨床検査キット
  ・主要企業別動向
  ・(図表)イムノクロマト法臨床検査キットのメーカー別売上シェア(2018年度)
  ・2018年度主要製品別動向
  ◇インフルエンザウイルス
  ◇A群β溶連菌(A群β溶血性連鎖球菌)
  ◇アデノウイルス
  ◇RSウイルス
  ・(図表)イムノクロマト法臨床検査キットの主要項目別市場シェア(2018年度)
  ◇マイコプラズマ抗原
  ・(表)主要イムノクロマト法臨床検査キットの2018年度市場規模とテスト数、主な参入企業
  ◇hMPV(ヒトメタニューモウイルス)
  ◇ノロウイルス
  ◇肺炎球菌
  ◇アレルギー
  ◇トロポニンT
  ◇H-FABP
  ◇婦人科(ホルモン系)
  ・イムノクロマト法市場トレンド
  ・(表)主なイムノクロマト法臨床検査キット企業と主要検査項目
  ・(表)ウイルス感染症分野の主なイムノクロマト法検査製品一覧
  ・(表)非ウイルス感染症分野の主なイムノクロマト法検査製品一覧
  ・(表)その他分野 主なイムノクロマト法検査製品一覧
 2.免疫測定装置(POCT機)
  ・(図表)免疫測定装置(POCT機)のメーカー別売上シェア(2018年度)
[4]一般検査
 1.尿試験紙
  ・(図表)尿試験紙のメーカー別売上シェア(2018年度)

第3章 主要POCT参入企業調査個表

(表)対象33社のPOCT事業概要

[企業調査個表]
(1)アークレイ(株)
(2)アイ・エル・ジャパン(株)
(3)アボットジャパン(株)
(4)アボット ダイアグノスティクス メディカル(株)
(5)アルフレッサファーマ(株)
(6)栄研化学(株)
(7)SBバイオサイエンス(株)
(8)(株)LSIメディエンス
(9)サーモフィッシャーダイアグノスティックス(株)
(10)(株)三和化学研究所
(11)シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)
(12)シスメックス(株)
(13)積水メディカル(株)
(14)(株)タウンズ
(15)(株)テクノメディカ
(16)テルモ(株)
(17)デンカ生研(株)
(18)(株)ニチレイバイオサイエンス
(19)ニプロ(株)
(20)日本光電工業(株)
(21)日本ベクトン・ディッキンソン(株)
(22)ノバ・バイオメディカル(株)
(23)日立化成ダイアグノスティックス・システムズ(株)
(24)ビオメリュー・ジャパン(株)
(25)富士フイルムメディカル(株)
(26)富士フイルム和光純薬(株)
(27)富士レビオ(株)
(28)平和物産(株)
(29)(株)堀場製作所
(30)(株)ミズホメディー
(31)ラジオメーター(株)
(32)ロート製薬(株)
(33)ロシュ・ダイアグノスティックス(株)

□企業調査個表における掲載内容
企業概要
業績推移
POCT参入領域
国内の同社POCT関連推定事業規模
臨床検査薬・機器、POCT事業概要
POCT事業の方向性
代表的なPOCT製品(リリース等で発表している画像など)

第4章 関連資料

(表)分野別、企業別の主要POCT機器
(表)2007年~2019年に発売された主な臨床検査関連の装置(POCT分野)
(図)POCT製品の画像例
(表)主な検体測定室

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