2020年版 観光列車市場の動向と展望

“乗ること自体が観光目的”となる列車である「観光列車」は年々新しい列車が登場しており、現在では魅力の異なる多様な列車が全国各地で運行している。
JR東日本においても「のってたのしい列車」としてのブランディングを2014年から開始するなど、我が国の鉄道産業の重要なテーマとして、注目度は年々高まっている。
また、観光列車は、地域利用者の減少が大きな課題となっている地方鉄道事業者においても、その利用減を補う手段として運行されるほか、企業のブランディングや広告塔になることなども狙いとされている。
本レポートでは、観光列車を運行する鉄道事業者への直接ヒアリング取材とアンケート調査を実施し、「観光列車」市場の規模、現状の課題、今後の展望を明らかにしている。

発刊日
2020/01/24
体裁
A4 / 124頁
資料コード
C61126620
PDFサイズ
2.6MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:観光列車の市場動向を調査し、列車の内容、運行する鉄道会社の狙いや効果、展望と課題を明らかにすることを目的とする。
調査対象市場:観光列車市場(対象地域 日本全国)/クルーズトレインは参考として扱う。
調査対象先:観光列車市場参入企業、その他関連企業
調査方法:直接面接・メール取材・電話取材、文献調査その他データ収集、郵送アンケート調査
調査期間:2019年8月~2019年12月

調査結果サマリー
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観光列車市場に関する調査を実施(2020年)
2019年度の観光列車市場規模は前年度比4.4%増の163.9億円と予測
~引き続き新しい観光列車がデビューするとともに、鉄道会社各社は観光列車の付加価値を高める取組みを進める~

資料ポイント
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  • 観光列車の市場規模
    2018年度~2019年度(予測)の観光列車の利用客数と金額ベースの市場規模を明らかにしている。
    同時に、全国的に拡大が著しいインバウンド需要を背景にした海外利用客(海外旅行客の利用)の「観光列車」における規模も合せて推計している。
  • 運行本数の推移と企業の動向
    運行会社区分(JR、大手私鉄、中小私鉄、第三セクター)別の運行本数の推移から、観光列車市場の市場構造、成長過程を明らかにしている。
  • 運行の狙い
    鉄道事業者は何を目的として「観光列車」を運行しているのか。また、その狙いに対する現状の評価などを、地方鉄道事業者を含めた各社への緊急アンケートによって、実態を明らかにしている。
  • 課題と展望
    観光列車を運行している鉄道事業者は、「観光列車」の運行において何を課題と感じているのか。
    その課題を明らかにするとともに、取り得る施策や今後の展望を明らかにしている。
    また、利用者の拡大においては、今後、鉄道事業者“単体”ではなく行政や周辺地域、DMOなどとの連携が必須となる中、現状の各鉄道事業者の外部連携の動きも明らかにしている。
  • 「観光列車」市場を網羅的にかつ詳細に把握できる、唯一無二のマーケットレポートとして、是非、御社事業戦略策定などにご活用ください。

資料概要
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1.市場概要
2.市場規模
3.企業別動向
4.観光列車運行の狙い
5.収益性
6.観光列車のトレンド
7.満足度向上の取組み
8.集客の取組みとアライアンスの状況
9.観光列車の利用客像
10.観光列車の課題と展望
11.運行列車の一覧

リサーチ内容

調査結果のポイント

1.市場動向
2.企業動向
3.課題と展望

1.市場概要

1-1.定義と参入企業
 ・定義
 ・観光列車とクルーズトレイン
 ・参入企業
1-2.歴史変遷
 ・~1970年代  鉄道会社の経営環境の変化
 ・1980年代~1990年代
 ・2000年代 鉄道会社の観光市場への参入拡大と観光列車への期待の高まり
 ・2010年代 列車の多様化とクルーズトレインの登場

2.市場規模

2-1.利用客数と市場規模(全体)
2-2.利用客数と市場規模(外国人観光客)
2-3.観光列車数(運行会社区分別)の推移
2-4.観光列車の運行エリア
2-5.観光列車数のシェア(運行会社区分別)
 2-5-1.現在の観光列車数の運行会社区分別のシェア
 2-5-2.運行会社区分、JR各社のシェアの変化
 2-5-3.新規運行観光列車数の推移
2-6.運行会社区分による状況の違い

3.企業別動向

3-1.JR
 3-1-1.北海道旅客鉄道株式会社(JR北海道)
 3-1-2.東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)
 3-1-3.西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)
 3-1-4.九州旅客鉄道株式会社(JR九州)
3-2.大手私鉄
 3-2-1.西武鉄道株式会社
 3-2-2.西日本鉄道株式会社
 3-2-3.南海電気鉄道株式会社
3-3.中小私鉄
 3-3-1.大井川鐵道株式会社
 3-3-2.富士急行株式会社
3-4.第三セクター
 3-4-1.明知鉄道株式会社
 3-4-2.あいの風とやま鉄道株式会社
3-5.その他運行会社一覧
 3-5-1.JR
 3-5-2.大手私鉄
 3-5-3.中小私鉄
 3-5-4.第三セクター

4.観光列車運行の狙い

4-1.鉄道会社の観光列車運行の狙い
4-2.運行の狙いに対する現状

5.収益性

5-1.観光列車“単体”における収益性
5-2.観光列車“単体”においての収益の捉え方
5-3.収益に貢献する要素
5-4.収益の黒字化に必要な取組み

6.観光列車のトレンド

6-1.価格帯のトレンド
 6-1-1.料金体系の種類
 6-1-2.支払方法
 6-1-3.観光列車の価格帯別観光列車数の推移
 6-1-4.観光列車の価格帯別観光列車数のシェア
 6-1-5.中価格帯以上の列車の付加価値
 6-1-6.各価格帯における他の観光コンテンツの料金
6-2.魅力要素
 6-2-1.観光列車運行企業が魅力とする要素
 6-2-2.魅力要素別観光列車の列車数の推移
 6-2-3.“食”を魅力要素とする列車
 6-2-4.“内装”を魅力要素とする列車
 6-2-5.“演出・体験”を魅力要素とする列車
 6-2-6.SL、トロッコ、キャラクターなどの観光列車
 6-2-7.その他トレンド
6-3.食設備の設置
 6-3-1.食設備を有する観光列車
 6-3-2.食設備を有する観光列車数の推移【運行会社区分別】
 6-3-3.食設備を有する観光列車数の推移【価格帯別】
 6-3-4.食設備を有する観光列車のシェア【価格帯別】
6-4.アテンダント
 6-4-1.アテンダントが同乗する観光列車
 6-4-2.アテンダントが同乗する観光列車数の推移【運行会社区分別】
 6-4-3.アテンダントが同乗する観光列車数の推移【価格帯別】
 6-4-4.アテンダントが同乗する観光列車のシェア【価格帯別】
 6-4-5.JRのアテンダントに関する動向
6-5.レストラン業務・アテンダント業務の内外製の状況
 6-5-1.レストラン業務の内外製の状況
 6-5-2.アテンダント業務の内外製の状況

7.満足度向上の取組み

7-1.満足度向上に貢献する取組み
7-2.≪特集≫満足度向上に貢献する具体的な取組み例
 1.西武鉄道株式会社
 2.明知鉄道株式会社
 3.嵯峨野観光鉄道株式会社

8.集客の取組みとアライアンスの状況

8-1.乗客数が増加する環境
8-2.企業が取り組む集客施策とその効果
 8-2-1.集客施策概要
 8-2-2.鉄道会社が取り組む集客施策
 8-2-3.鉄道会社が取り組んだ集客施策のうち効果があった取組み
8-3.企業外(事業者・団体)との連携・協業
 8-3-1.他の企業や団体等との連携・協業
 8-3-2.現在の企業外連携・協業の状況
 8-3-3.効果があった企業外連携・協業
 8-3-4.企業外連携についての今後の見通し

9.観光列車の利用客像

9-1.性別
9-2.年代
9-3.利用するグループ人数
9-4.利用するグループ形態
9-5.インバウンド需要の取り込み状況
 9-5-1.利用客に占める外国人旅行者の増減傾向と状況
 9-5-2.観光列車の外国語対応の状況
 9-5-3.《特集》海外の観光列車の動向
  1.Glacier Express(氷河特急)
  2.Murder Mystery Night(殺人ミステリーナイト)
  ・海外の観光列車の主な魅力は“車窓”と“演出・体験”
  ・中価格帯はソフト面の付加価値、高価格帯はハード面の付加価値も備える
  ・海外の観光列車の動き

10.観光列車の課題と展望

10-1.課題
 10-1-1.主な課題
 10-1-2.集客状況の課題
 10-1-3.人材不足・人材確保の課題
 10-1-4.プロモーション・集客の課題
 10-1-5.収支バランスの課題
 10-1-6.ブランディングの課題
 10-1-7.人材スキルの課題
10-2.観光列車乗客数の今後の増減予想
10-3.展望
 10-3-1.今後の新規観光列車の計画
 10-3-2.市場発展への影響が想定される環境変化や企業の取組み
 10-3-3.市場成長の機会
 10-3-4.将来展望

11.運行列車の一覧

11-1.現在および今後運行する列車
11-2.運行を終了した列車

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