2020年版 オーガニック・ナチュラルフード市場の現状と将来展望
新型コロナウイルス感染症拡大によって、東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京2020)が延期となった。東京2020の食材調達基準にオーガニックは残念ながら含まれなかったが、これを機に、海外では既に広く普及・定着しているオーガニック食品の露出が日本でも増え、普及に向けて一歩前進することが期待されていたため、開催延期となったことは市場にもマイナスになった。一方で、新型コロナウイルス感染症拡大によってうまれた、内食化や健康志向の高まりという潮流は、日本国内の消費者とオーガニック食品との接点を増やした。また、レジ袋有料化に伴い、消費者の環境配慮に対する意識が高まっていることも、オーガニック食品に目線を向けるきっかけとなっている。withコロナにおけるオーガニック食品市場はどのように推移しているのか、その状況を調査・分析した。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:オーガニック食品市場を広く調査・収録することによって、当該市場に関連する事業者のマーケティング戦略のための一助となることを目的とする。
調査対象:オーガニック食品関連市場に参入する企業のほか、需要家として、オーガニック食品を取り扱う小売業者やオーガニック食品を利用する中食・外食業者を調査対象とした。
調査方法:参入企業に対しては、弊社専門研究員による直接面談調査を主体に、電話及びアンケート調査を併用した。また、事業者を対象としたテレマーケティング(アンケート)調査を実施した。
調査期間:2020年8月~2020年10月
オーガニック加工食品市場の調査を実施(2020年)
国内のオーガニック加工食品市場は、2015年度から2019年度までのCAGR3.2%で成長見込
~背景にはオーガニック・自然食品専門店舗数の増加、一般食品スーパーでのオーガニック食品取り扱い拡大、さらにコロナ禍における巣ごもり需要・内食化進行が後押し~
- オーガニック食品市場規模推移(2015~2019年度)と予測(2020~2024年度)を算出。
- カテゴリ別では、酒類、飲料、畜産加工品、農産加工品、麺類、調味料類、食用油脂、冷凍食品、その他のそれぞれについて、2015~2019年度の市場規模を算出。
- 関連市場として、昨今注目度が高まっている、ヴィーガン食品の市場動向を中心に、グルテンフリー、アレルギーフリーなど、“ナチュラル”をキーワードに拡大がみられる市場についても取り上げた。
第Ⅰ章 オーガニック加工食品の市場概況
第Ⅱ章 オーガニック食品の小売市場動向
第Ⅲ章 オーガニック食品の需要動向(アンケート調査)
第Ⅳ章 主要企業の動向
[付録] ヴィーガン/グルテンフリー/アレルギーフリー 関連企業(簡易個票)
第Ⅰ章 オーガニック加工食品の市場概況
1.オーガニック加工食品の市場概況
(1)市場規模推移(2015-2019年度)
(2)カテゴリ別市場規模推移・市場構成比推移(2015-2019年度)
(3)新型コロナウイルス感染症拡大(COVID-19)の影響
2.カテゴリ別の動向
(1)酒類
(2)飲料
(3)畜産加工品
(4)農産加工品
(5)麺類
(6)調味料類
(7)食用油脂
(8)冷凍食品
(9)その他
3.オーガニック加工食品市場の課題
4.オーガニック加工食品の市場規模予測(2020-2024年度)
5.市場トピックス
(1)オーガニック(有機)食品の検査認証制度
①制度創設の経緯
②制度の仕組み
③直近の制度改正
④オーガニック食品の日本農林規格
⑤オーガニック食品の輸出入について
⑥日本における有機圃場および有機農産物について
⑦オーガニック(有機)食品に関する2020年度予算の概要
(2)オーガニック農産品市場の動向
(3)ナチュラルフード市場の動向
①ヴィーガンの動向
②グルテンフリーの動向
③アレルギーフリーの動向
第Ⅱ章 オーガニック食品の小売市場動向
1.小売全体動向
2.専門店の動向
①ビオセボン
②こだわりや
3.スーパー・量販店の動向
①イオン
②ライフ
4.EC・宅配(無店舗販売ルート)の動向
①オイシックス・ラ・大地
②ビオ・マーケット
③Organic Story(サイオステクノロジー)
④ワタミ
5.外食の動向
第Ⅲ章 オーガニック食品の需要動向(アンケート調査)
1.調査概要
2.調査結果
(1)オーガニック食品(農産物、加工食品)の使用状況
(2)オーガニック食品の使用開始時期
(3)使用食品全体に占めるオーガニック食品の割合と近年の傾向
(4)取り扱っているオーガニック食品の種類
(5)取り扱っているオーガニック食品の国産/海外産比率
(6)オーガニック食品の取扱が販売に与える影響
(7)オーガニック食品を広げるための課題
(8)オーガニック食品を取り扱う理由
(9)オーガニック食品を取り扱わない理由
(10)今後のオーガニック食品取扱意向
(11)オーガニック食品に対する意見
第Ⅳ章 主要企業の動向
オーサワジャパン
金沢大地
クレヨンハウス
サイオステクノロジー
桜井食品
サンジルシ醸造
創健社
辻安全食品
ビオセボン・ジャポン
光食品
ひかり味噌
マヴィ
ミトク
むそう商事
ライフコーポレーション
ワタミ
[付録] ヴィーガン/グルテンフリー/アレルギーフリー 関連企業(簡易個票)
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