注目されるワーケーション市場の実態と展望 ~地方創生を促進するニューノーマルな働き方~
ワーケーション(workation)とは、仕事(work)と休暇(vacation)を組み合わせた欧米発の造語である。近年このワーケーションが国内各地で様々な関心を集めている。というのも、原義は「職場から離れた休暇を過ごす環境でテレワークを行う」であったにもかかわらず、有給休暇取得や地方創生を促進するといった日本の社会課題を解決するツールとして独自の発展をしているからである。よってワーケーション市場は、多種多様な業界から事業拡大のチャンスを伺われている注目のマーケットであるといえる。そこで、ワーケーションのステイクホルダ―と考えられる①ワーケーションを受け入れる自治体・団体、②ワーケーション関連サービスを提供する事業者、③ワーケーションを実施する企業について、取組み状況や今後の意向などを調査する。その結果をもってワーケーション市場の普及・拡大、そしてワーケーションを用いた地方創生の活性化の一役を担うことを目指す。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:本稿はワーケーション市場についての調査を行い下記を明らかする。
(1)ワーケーション市場の実態と動向
(2)ワーケーションを推進する自治体の動向
(3)ワーケーション関連サービスに参入する企業の動向
(4)ワーケーションを実施する企業の意向
調査対象:本稿 は下記ステークホルダーを調査対象とした(日本国内市場を対象)。
ワーケションを推進する自治体、ワーケーション関連サービスに参入する企業(不動産業、宿泊業、娯楽業、人材育成業)、ワーケションを実施する企業。
自治体7件、サービス参入企業10件、実施企業4件、アンケート回答企業131件、合計152件
調査方法:直接面接取材/アンケート調査、文献調査/その他データ収集
調査期間:2020年10月~2021年2月
ワーケーション市場に関する調査を実施(2020年)
2020年度の国内ワーケーション市場規模を699億円と予測
~ワーケーションを受け入れる地方自治体・団体やワーケーション関連サービスを提供する事業者、ワーケーションを実施する企業は急速に増えており、さまざまな取組みが進展~
- ニューノーマルな働き方として注目を集めている「ワーケーション」について、日本で初めて「市場」として捉えた革新的レポート
・ワーケーション市場の全体像
・ワーケーション市場規模予測(2020年度~2025年度) - 「ワーケーション」市場のステークホルダーの動向について、個別事例を掲載
・ワーケーション受け入れ先:関係人口創出を目指す各自治体等
・ワーケーション関連の注目サービス:観光産業だけではない!様々な業界からの参入企業
・ワーケーション実施企業:ワーケーション実施状況についてのヒアリング調査&アンケート調査で明らかになった先進導入企業 - 国家戦略である「地方活性化」へのワーケーションの作用を考察し、今後を展望
第1章 ワーケーション市場の実態と展望
第2章 自治体等の取組み・先進事例
第3章 ワーケーション関連サービス事業者の取組み・動向
第4章 企業のワーケーション実施状況
調査結果のポイント
第1章 ワーケーション市場の実態と展望
1.ワーケーションの定義
図表1-1:ワーケーションの分類
2.注目される背景
図表1-2:Google Trends “workation” 検索結果
3.市場の全体像
図表1-3:ワーケーション市場の全体像
4.市場動向・規模
(1)欧米型ワーケーション
図表1-4:欧米型ワーケーションの1人泊あたりの経済インパクトモデル
図表1-5:欧米型ワーケーションのモデルケース
図表1-6:欧米型ワーケーション(ブリージャーを含む)の
国内市場規模算出表(2020年度見込)
図表1-7:欧米型ワーケーションの国内市場構成(年代)
図表1-8:欧米型ワーケーションの国内市場規模予測
(2020年度~2025年度)
(2)日本型ワーケーション
図表1-9:研修サービスの形態別市場規模の推計(2019年度)
図表1-10:日本型ワーケーションの1人泊あたりの経済インパクトモデル
図表1-11:日本型ワーケーションの国内市場規模算出表(2020年度見込)
図表1-12:日本型ワーケーション市場規模予測(2020年度~2025年度)
(3)ワーケーション関連の国家予算
図表1-13:ワーケーションに関連する令和2年度第3次補正予算(概要)
図表1-14:ワーケーションに関連する国家予算抜粋
(2017年度~2021年度)
図表1-15:ワーケーションに関連する国家予算の推移
(4)ワーケーション市場全体
図表1-15:ワーケーション全体の国内市場規模予測
(2020年度~2025年度)
5.地方活性化への作用
6.市場における課題
7.市場の将来展望
第2章 自治体等の取組み・先進事例
1.自治体等の取組み・動向
(1)ワーケーションを推進する自治体等の概況
図表2-1:ワーケーションに関連する国家予算抜粋
(2017年度~2021年度) ※再掲
図表2-2:自治体がワーケーションに期待する効果
(2)欧米型ワーケーションを推進する取組み
(3)日本型ワーケーションを推進する取組み
(4)自治体への経済インパクト
図表2-3:ワーケーションに関連する国家予算の推移 ※再掲
図表2-4:地域インパクト推移とワーケーション実施者数の推移
(5)関係人口創出に向けた課題
(6)今後の市場展望
2.個別実態(先進事例)
(1)和歌山県
(2)鳥取県
(3)北海道
(4)長野県
(5)軽井沢町
(6)神奈川県
(7)箱根町
第3章 ワーケーション関連サービス事業者の取組み・動向
1.参入企業の取組み・動向
(1)ワーケーション関連サービス事業の概況
図表3-1:企業が参入するワーケーション関連サービスの分類
(2)施設サービス
図表3-2:企業が参入するワーケーション関連サービス例
図表3-3:企業がワーケーション関連サービスに新規参入する背景
図表3-4:企業がワーケーション関連サービスに拡大参入する背景
(3)コンテンツサービス
図表3-5:企業が参入するワーケーション関連サービス例
図表3-6:HR事業を都市部ではなく地方で行うことで想定される
メリット・デメリット
(4)市場動向・規模
図表3-7:ワーケーション市場における各サービスの位置づけ
①施設サービス
図表3-8:欧米型ワーケーションにおける施設サービスの1人泊あたりの
経済インパクトモデル
図表3-9:欧米型ワーケーションにおける施設サービス市場規模算出表
(2020年度見込)
図表3-10:日本型ワーケーションにおける施設サービスの1人泊あたりの
経済インパクトモデル
図表3-11:ワーケーション市場における施設サービスの市場規模予測
(2020年度~2025年度)
②コンテンツサービス
図表3-12:コンテンツサービス市場規模予測(2020年度~2025年度)
(5)市場拡大に向けた課題
(6)今後の市場展望
2.個別実態(先進事例)
(1)三菱地所株式会社
(2)株式会社LIFULL
(3)株式会社アドレス
(4)株式会社KabuK Style
(5)箱根小涌園 天悠(藤田観光株式会社)
(6)ザ・プリンス箱根芦ノ湖(株式会社プリンスホテル)
(7)白馬岩岳マウンテンリゾート(株式会社岩岳リゾート)
(8)株式会社パソナJOB HUB
(9)株式会社日本能率協会マネジメントセンター
(10)凸版印刷株式会社
第4章 企業のワーケーション実施状況
1.参入企業の取組み・動向
(1)ワーケーションの実施概況
図表4-1:ワーケーション実施企業とその目的
(2)今後の企業動向・見通し
2.個別実態(先進事例)
(1)日本航空株式会社
(2)株式会社サーバーワークス
(3)TIS株式会社
(4)ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社
3.アンケート調査
(1)アンケート調査要綱
(2)アンケート調査サマリ
(3)アンケート調査結果
①ワーケーションの認知度
②今後のリモートワークの予定
③ワーケーションの実態
a. 実施率
b. 開始(予定)時期
c. 場所(地域)の決定方法
d. 施設の決定方法
e. 使用している(する予定の)施設
f. ワーケーションの形態(タイプ)
g. 実施して良かった点
h. 実施して良くなかった点
i. 今後の規模拡縮予定
j. ワーケーションを通じた今後の地域との関わり
k. 計画段階における問題点
④ワーケーションに対する意識
a. ワーケーションの導入理由
b. 実施地域選定の重視ポイント
c. 地域に期待するサポート
d. 導入に向けての課題
e. 導入しない理由
関連セミナー
2021年5月25日 開催セミナー『What is "workation"? 地方創生を促進するニューノーマルな働き方「ワーケーション」の実態』のアーカイブを視聴できます。(有料)
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