2022年版 3Dプリンタ材料市場の現状と将来展望
3Dプリンタの普及に向けた材料の開発トレンドや需要動向、普及に向けた課題、参入企業の事業戦略を分析するとともに、2026年までの市場成長性を予測することを目的とする。
発刊日
2022/03/30
体裁
A4 / 155頁
資料コード
C63129200
PDFサイズ
13.1MB
PDFの基本仕様
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※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
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カテゴリ
調査資料詳細データ
調査概要
調査結果サマリー
資料ポイント
調査目的:3Dプリンタの普及に向けた材料の開発トレンドや需要動向、普及に向けた課題、参入企業の事業戦略を分析するとともに、2026 年までの市場成長性を予測することを目的とする
調査対象:以下の4方式で使用される樹脂(熱可塑性エラストマー含む)および金属
・材料押出(Material extrusion:MEX) ※金属を除く
・粉末床溶融結合(Powder bed fusion:PBF)
・液槽光重合(Vat photopolymerization:VPP)
・材料噴射(Material jetting:MJT) ※ワックスを除く
調査方法:弊社専門調査員による直接面接取材をベースに、文献調査を併用
調査期間:2022年1月~2022年3月
3Dプリンタ材料の世界市場に関する調査を実施(2022年)
2021年の3Dプリンタ材料の世界市場規模は前年比19.3%増の3,111億5,300万円
~2026年には1兆円市場が視野に入る見通し~
前回版との違い
・2026年まで世界市場規模を予測
リサーチ内容
調査結果のポイント
第1章 3Dプリンタ材料市場の将来展望
少量~中量生産用に3Dプリンタの導入が進み
2026年の材料市場は1兆円に迫る
(表)3Dプリンタの方式と主な材料
(図)3Dプリンタ材料 方式別世界市場規模
(図・表)3Dプリンタ材料 世界市場規模推移(2019年~2026年予測、重量・金額)
ゲームチェンジャーを見出す目利き力とサポートノウハウが
材料メーカーの成長を後押しする
(図)3Dプリンタの量産品への適用拡大に向けた課題
(表)3Dプリンタ材料 方式別世界市場規模推移(2019年~2026年予測、重量)
(表)3Dプリンタ材料 方式別世界市場規模推移(2019年~2026年予測、金額)
第2章 3Dプリンタ材料市場の方式別動向
1. 材料押出法向け材料市場
コロナ特需でコンシューマー向けの需要が急増
2022年以降は産業分野が需要を牽引し、重量ベースで20%を超える高成長が続く
(図・表)材料押出法向けフィラメント 世界市場規模推移
(2019年~2026年予測、重量・金額)
材料選択肢の増加に伴いPLA・ABSフィラメントの比率が低下
(図)材料押出法向けフィラメント 樹脂別構成比(2021年、重量)
(図)材料押出法向けフィラメント 樹脂別構成比(2026年予測、重量)
国内では高い技術力を活用した特殊用途向けのフィラメントが伸長
(表)材料押出法向けフィラメント 海外の主要メーカー
(表)材料押出法向けフィラメント 日本の主要メーカー
(図・表)材料押出法向けフィラメント 樹脂別市場規模推移
(2021年~2026年予測、重量)
2. 粉末床溶融結合法向け材料市場
(1)樹脂粉末
機能性試作・少量生産に加え中量生産まで用途が拡大し、高い市場成長率が続く
PA11は高い靭性や低吸水性が評価され、実用部品向けの需要が拡大傾向
(図・表)粉末床溶融結合法向け樹脂粉末 世界市場規模推移
(2019年~2026年予測、重量・金額)
PA系粉末の需要が立ち上がり、既存製法の代替が視野に入る
Multi Jet Fusionはパートナープログラムによる材料開発が進む
(表)Multi Jet Fusionテクノロジーに使われる樹脂粉末の概要
(図・表)粉末床溶融結合法向け材料 樹脂別市場規模推移
(2019年~2026年予測、重量)
(2)金属粉末
サポートレス造形、粉末の自動供給・回収システム、新規合金開発など
PBF装置のさらなる普及を後押しする技術開発が進展
(表)光源別粉末床溶融結合装置の特長・主な装置メーカー
(図・表)粉末床溶融結合法向け金属粉末 世界市場規模推移
(表)新規造形方式(金属材料)を導入した装置メーカーの概要
自動車実部品へのPBF法の適用が着実に進展
(表)粉末床溶融結合法向け金属粉末 採用例
Ti合金は航空向け低調も医療向けが需要を下支え
Al系やFe系では新規合金開発が進む
(表)粉末床溶融結合法向け金属粉末 種類別市場構成比(2021年・重量ベース)
(表)粉末床溶融結合法向け金属粉末 主要海外メーカー
(表)粉末床溶融結合法向け金属粉末 主要日本メーカー
3. 液槽光重合法向け材料市場
プロトタイプ向けを中心に需要は上向き
治工具、金型、最終製品への適用拡大で市場の成長スピードが加速
(図・表)液槽光重合法向け樹脂 世界市場規模推移
(2019年~2026年予測、重量・金額)
(表)液槽光重合法向け材料市場の主な参入メーカー
装置の高性能化と材料開発の進展に伴い、ワーキングモデル向けの需要が高まる
(表)液槽光重合法における主な用途
(図)液槽光重合法向け光硬化樹脂 用途別構成比(2021年:重量)
歯科用途の需要取り込みを目指した材料開発が進展
4. 材料噴射法向け材料市場
デザイン・ワーキングモデル向けの需要は回復傾向
歯科向けは好調維持も、高速化が進むVPP法との競合で市場成長は鈍化へ
(図・表)材料噴射法向け光硬化樹脂 世界市場規模推移
(2019年~2026年予測、重量・金額)
第3章 3Dプリンタ材料市場 メーカー動向
BASF 3D Printing Solutions GmbH
革新的な材料ポートフォリオを構築し
産業分野のユーザーに総合的なソリューションを提供
機能性を付与した樹脂フィラメントは産業分野で採用が広がる
金属フィラメントはコストパフォーマンスを発揮し需要が急増
オープンプラットフォームを活用し、実部品の造形に最適なパウダーを供給
ウレタン系フォトポリマーを市場に投入
ファンクショナルプロトタイピングやデンタル向けに販売量を伸ばす
ARKEMA S.A.
PBF、MEX、VPPなど広範囲な積層造形方式向けに
イノベーションを支える独自素材を供給
パートナーシップを活用した新規材料・造形プロセス・用途開発を推し進める
主力のPA11粉末は優れた耐衝撃性や耐疲労性が評価され実製品への採用が拡大
2021年11月にはカーボンニュートラル認証グレードを市場に投入
PEKK粉末は航空宇宙分野を中心に需要を取り込む
光硬化樹脂ではM&Aを通じた事業基盤の強化を図る
三菱ケミカル株式会社
様々な造形方式に対応する全方位型の材料開発を推進し
3Dプリンタ市場で存在感を高める
コロナ禍での巣ごもり生活に伴い
コンシューマー向けフィラメントの需要が急増
紫外線硬化樹脂・PBTパウダーを相次ぎ市場に投入し、産業分野の展開を強化
Markforged Holding Corporation
AMプラットフォーム“Digital Forge”を活用した
先進的・革新的ソリューションが市場に浸透
2021年7月にニューヨーク証券取引所に上場
調達資金を研究開発費に重点的に配分
難燃性や導電性を付与した樹脂フィラメントを相次ぎ上市
ハイエンドモデルFX20™向けにはULTEM™ 9085素材を製品化
17-4PHフィラメントは治工具や機能試作部品などで採用が進む
純銅のフィラメント化で複雑形状部品の短時間・低コスト造形を実現
Polymaker LLC
汎用品での市場開拓を進めながらも高付加価値商品を積極的に投入
目先の利益よりも市場のシェア拡大を狙い
2025年までに15,000~20,000t/年の販売を目指す
実用部品向けエンプラや環境対応品、大型造形向けなど
特徴的な製品で3D造形の可能性を模索
Shenzhen Esun Industrial Co., Ltd.
バイオベースの材料から装置・システムまでを自社で開発
川下展開の強化でさらなる事業成長を目指す
主力のPLAフィラメントはコンシューマー向けに販売量が急増
メディカルを注力分野に位置づけTPUフィラメントの拡販を進める
光硬化樹脂ではデンタル分野を軸とした材料開発を推進
XYZプリンティングジャパン株式会社
オープンマテリアル構想を掲げ
ユーザーニーズを満たす材料開発を推し進める
BASF製PET/CF、PA/CFフィラメントを自社ブランド材料として認定
産業分野でのさらなる需要取り込みを目指す
Formnext2021で「MfgPro236 xS」を発表
2022年中にSLS用材料を13種類に拡大へ
高速・高精度造形を実現する「PartPro120 xP」対応の光硬化樹脂を拡充
東洋アルミニウム株式会社
アトマイズプロセスと組成設計のノウハウを活用し
新規アルミニウム合金粉末の開発を加速させる
自動車・航空宇宙分野を中心に需要は拡大傾向
2021年10月に高い熱伝導率と引張強度を兼ね備えたSPHERALLOY™ TCFE1Zを発売
山陽特殊製鋼株式会社
合金粉末の開発・製造技術と積層造形プロセスの知見を活かし
ユーザーにトータルソリューションを提供
純銅に準じる導電性・熱伝導性と強度を兼ね備えた銅合金粉末の製品化に成功
マルエージング鋼は金型用途の引き合いが依然好調
大同特殊鋼株式会社
独自の成分設計技術を駆使し
3Dプリンタに最適な金属粉末の開発を推進
高熱伝導率を実現したSKD61相当の「HTC」を市場に投入
金型用途でマルエージング鋼の代替需要を取り込む
大陽日酸株式会社
The Gas Professionalsとしての高度な技術を駆使し
金属AM造形の最適化をトータルサポート
オープンイノベーションを活用し、AM事業の基盤強化を推し進める
造形環境下の不純物をコントロールする3DPro®を市場に投入
金属パウダー保管キャビネットを中心に導入が進む
東レ株式会社
顧客課題解決に向けた
高い機能を発現するPPS・PAパウダーを市場に投入
トレミル®PPSは自動車部品のワーキングモデルを中心に需要を取り込む
造形品の表面品位、密度向上につながる高融点PAの真球粒子化新技術を開発
ユニチカ株式会社
溶融紡糸技術や重合技術を最大限活用し
フィラメント市場で独創性を発揮する
「テラマック3Dプリンター用フィラメント」は研究機関での試作ニーズを取り込む
PLA系で易研削や抹茶配合、エステル系では感温性など
機能性を付与したフィラメントの開発が進展
丸紅情報システムズ株式会社
3Dプリンターに関する総合的なサポート体制を整備し
様々な需要分野でユーザーの裾野拡大に貢献
2021年にコロナショックから脱し、樹脂フィラメントの需要は回復基調が続く
DLP方式向け光硬化樹脂をはじめ、樹脂・金属パウダーなど材料ラインナップを拡大
長瀬産業株式会社
商社と製造開発の機能を融合し
グローバルに3Dプリンタユーザーの課題解決に取り組む
光硬化樹脂ではゴムライクな「RS」、加熱消失型「RCA」などの需要が堅調
米国子会社IFCの特許技術を活用し
水溶性サポート材AquaSys®、モデル材Caverna™ PPを相次ぎ市場に投入
大塚化学株式会社
独自素材を活用し、試作品から実部品へ3D造形の適用領域を広げる
チタン酸カリウム繊維「ティスモ」配合フィラメントで精密造形を実現
PAベース品はロボット・ドローンの機構部品の小型化・軽量化に貢献
PPS系は半導体搬送トレー、PEEK系は航空機部品向けに提案を強化
ホッティーポリマー株式会社
高度なゴム・樹脂の押出成形技術を活かし
産業分野を中心に特殊・高付加価値フィラメントを展開
主力のスーパーフレキシブルタイプはガスケット・パッキン向けの需要を獲得
PEEKやPPSに続き、2022年内にはTPCフィラメントの上市を計画
LAM方式の3Dプリンタを活用した受託加工をスタート
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