調査結果のポイント
PART1.「収入」の正体 ~消費者の性格・行動特性と収入の相関~
1.世帯収入と属性・マインドの関係性
世帯年収(全体) 平均533.2万円
【図】世帯収入
男女差よりも、既婚状況と学歴差で世帯年収に大きな差異
【図】世帯収入 クロス集計(性別/年代別/婚姻状況別/学歴別)
「ポジティブマインド」の持ち主は、有意に世帯年収が高い
【図】世帯収入 クロス集計(積極性指標高得点者 VS それ以外)
2.世帯収入と性格・行動特性の関係性
「好奇心」の有無が世帯年収約170万円の差を生む
【図】「積極的・好奇心旺盛である」性格の該当度 X 世帯年収
「合理的・論理的思考」の有無が世帯年収約150万円の差を生む
【図】「合理的・論理的に考える」該当度 X 世帯年収
「ストレス耐性」の有無が世帯年収約160万円の差を生む
【図】「ストレスに強い」該当度 X 世帯年収
「自己主張の強さ」が世帯年収約175万円の差を生む
【図】「自己主張が強い」該当度 X 世帯年収
「悲観的」だと世帯収入低いが、「楽観度」が非常に高くても
あまり年収は高くならない
【図】「楽観的」該当度 X 世帯年収
「優しさ」は世帯年収約109万円の差を生む
【図】「優しさ」該当度 X 世帯年収
「孤独」であることは収入に約132万円減のマイナス効果
【図】「孤独である」該当度 X 世帯年収
「流行に敏感な人」は世帯年収が非常に高い傾向
【図】「流行に敏感」該当度 X 世帯年収
「貯金」の習性は世帯年収 約180万円の差を生む
【図】「貯金をしっかりする」該当度 X 世帯年収
年収を上げる要素:「流行に敏感」>>「ポジティブマインド」>「影響を受けやすい」
【図】「年収」にプラスに働く要素とパワー
年収を下げる要素: 「孤独」>「情弱・無駄使い」
【図】「年収」にマイナスに働く要素とパワー
3.消費者のネットサービス利用状況とマインドの関係性
「LINE」は消費者の約6割、「YouTube」は5割強が「ほぼ毎日利用」
【図】主要ネットサービス利用状況
「LINE」は「女性」によく利用されている
【図】主要ネットサービス「LINE」
クロス集計(性別/年代別/婚姻状況別/学歴別)
「ポジティブマインド」の持ち主は、「LINE」をより頻繁に使う
【図】主要ネットサービス「LINE」
クロス集計(積極性指標高得点者 VS それ以外)
「YouTube」は貧者(男性・未婚者)のツールか?
【図】主要ネットサービス「YouTube」
クロス集計(性別/年代別/婚姻状況別/学歴別)
「ポジティブマインド」の持ち主は、ある程度は「YouTube」を頻繁に使う
【図】主要ネットサービス「YouTube」
クロス集計(積極性指標高得点者 VS それ以外)
4.世帯収入と不安の関係性
「健康」への強い不安は世帯年収を約70万円引き下げる要素
【図】「健康への不安」該当度 X 世帯年収
「金」の不安が皆無の人も、若干の不安がある人も、世帯年収の差はほぼ無い
【図】「金・経済的余裕への不安」該当度 X 世帯年収
「時間的余裕」への不安が皆無の人も、中程度の不安の人も、
世帯年収の差はほぼ無い
【図】「時間の余裕への不安」該当度 X 世帯年収
「家族関係」への強い不安は世帯年収を約60万円引き下げる要素
【図】「家族関係への不安」該当度 X 世帯年収
「人間関係」への強い不安は世帯年収を約70万円引き下げる要素
【図】「人間関係への不安」該当度 X 世帯年収
「社会情勢」への強い不安は世帯年収を約120万円引き下げる要素
【図】「社会情勢への不安」該当度 X 世帯年収
「自然災害」への強い不安は世帯年収を約110万円引き下げる要素
【図】「自然災害への不安」該当度 X 世帯年収
「犯罪・治安」への強い不安は世帯年収を約110万円引き下げる要素
【図】「犯罪・治安への不安」該当度 X 世帯年収
「疫病の流行」への強い不安は世帯年収を約100万円引き下げる要素
【図】「疫病の流行への不安」該当度 X 世帯年収
「戦争」への強い不安は世帯年収を約125万円引き下げる要素
【図】「戦争への不安」該当度 X 世帯年収
「容姿・美容」への強い不安は世帯年収を約130万円引き下げる要素
【図】「容姿・美容への不安」該当度 X 世帯年収
「自分らしい生き方」への強い不安は世帯年収を約130万円引き下げる要素
【図】「自分らしい生き方への不安」該当度 X 世帯年収
「夢の実現」を強く不安視している層は世帯年収低い
【図】「夢の実現への不安」該当度 X 世帯年収
自己実現系、社会全般系の事に不安が強すぎる人は世帯年収低い
【図】強く不安に思うと「年収」が大きく(100万円以上)下がる要素
「健康」「金」「時間」への強い不安はそれなりに世帯収入を下げている、
一方「仕事」「男女関係」への強い不安は収入への影響が小さい
【図】強く不安に思うと「年収」が下がる要素
5.マーケティングに関する提言
提言1.富裕層の「流行」を作り出せ!
提言2.人々の「孤独」の感情を払拭すれば、日本経済は復活する!
提言3.「夢」「自分らしさ」を釣りにしたビジネスから脱却せよ!
PART2.消費者の「不安」の変容 ~コロナ禍でどう変わった?~
1.不安の強度とコロナ禍での変容
現時点での「不安」は「物価の高騰」「金」「将来」がTOP3
【図】不安の強度
「物価高騰」は突出して不安度が増大
【図】不安の強度/コロナ前後の変化量 散布図
女性は「物価高騰」「疫病の流行」に関して不安度の変化激しい
コロナを経て20代は「金」に敏感に、30代、40代は「疫病の流行」に敏感に、
50代は「男女関係」に鈍感に、60代は「時間」に鈍感になった
【図】不安の強度/コロナ前後の変化量
散布図【男性】【女性】【20代】【30代】【40代】【50代】【60代】
2.余暇の重要度とコロナ禍での変容
相対的に重視されている余暇は「国内旅行」「ショッピング」だが、
主要な余暇・サービスは全体的に軽視されているのが現状
【図】余暇・レジャー施設の重要度
健康・癒し系の余暇・レジャー施設は価値が高まり、
コロナ禍中に利用制限を受けた施設は価値が下がる
【図】余暇・レジャー施設の重要度/コロナ前後の変化量 散布図
男性はコロナで「ランニング・ウォーキング」の価値を高め、
女性は「レストラン」の価値を下げた
コロナを経て60代のレジャーの価値観の変化量が多く、
特に「飲食系」のレジャーは重要でなくなった
【図】余暇・レジャー施設の重要度/コロナ前後の変化量
散布図【男性】【女性】【20代】【30代】【40代】【50代】【60代】
3.コンテンツ・メディアツールの価値とコロナ禍での変容
「スマホ」が突出して価値が高い、「無料動画サイト」は「TV」より価値が高いが、
「TV」は未だに「SNS」よりも価値が高い
【図】コンテンツ・メディアツールの重要度
「スマホ」「無料動画配信」および「有料動画配信」も価値を高めたが、
「TV」がその分価値を下げることは無かった
【図】コンテンツ・メディアツールの重要度/コロナ前後の変化量 散布図
男性はあまり価値観を変えていないが、女性は
「スマホ」「無料動画」「有料動画配信」に対する価値を高めた
60代はコロナでも「TV」の価値が安定、50代以上は「スマホ」の価値が上がり、
40代以下は「動画」の価値が上がった
【図】コンテンツ・メディアツールの重要度/コロナ前後の変化量
散布図【男性】【女性】【20代】【30代】【40代】【50代】【60代】
4.マーケティングに関する提言
提言1. 消費者の「物価高騰」への不安は、もはや、
小手先では払拭されないので、適正価格で勝負せよ!
提言2. 従来型主要レジャーの価値は下げられ「時代風景」と化した!
不安を持たない外国人の取り込みと新業態の開発を強化せよ!
提言3. スマホ、スマホ、スマホ!
PART3.「消費を抑制するもの」の正体 ~購買動機はコロナ禍でどう変わった?~
1. 3000円未満のレジャー・サービスの決定要因の変容
「興味・関心」「コスパ」重視で決定、「安全性」も重要視、
「ネットの評判」は軽視する傾向
【図】3000円未満のレジャー・サービスを決定する要素の重要度
コロナ後「安全性」の重要度が拡大、「ストレス発散」「非日常体験」は
3000円未満のレジャー決定要素としての価値が下がる
【図】3000円未満のレジャー・サービスを決定する要素の
コロナ前後の変化量 散布図
女性はコロナ後、3000円未満のレジャーに対して、
男性よりも突出して「安全性」を重視する傾向
30代以降は「安全性」、20代は「コスパ」の価値高まる
【図】3000円未満のレジャー・サービスを決定する要素のコロナ前後の変化量
散布図【男性】【女性】【20代】【30代】【40代】【50代】【60代】
2. 3万円以上のレジャー・サービスの決定要因の変容
3万円以上のレジャー・サービスは「内容」重視、「非日常性」も決定要素
【図】3万円以上のレジャー・サービスを決定する要素の重要度
コロナ禍で変化したのは「安全性」重視傾向、「自分に合う」が重視され、
「ネットの評判」は軽視される傾向はコロナ禍でも変化少ない
【図】3万円以上のレジャー・サービスを決定する要素の
コロナ前後の変化量 散布図
女性は3万円以上の高額レジャーに対して、「安全性」を重視する傾向強まる
全世代とも「安全性」重視、50代は利便性を追求、60代は非日常をより追求
【図】3万円以上のレジャー・サービスを決定する要素のコロナ前後の変化量
散布図【男性】【女性】【20代】【30代】【40代】【50代】【60代】
3.マーケティングに関する提言
提言1.マーケティングの基本は「4P」+「S」の時代に
提言2.「ネットの評価」は参考程度
PART4.「不安」の正体 ~世間とは?不安とは?~
1.「世間」とは何か?
「世間」とは「ネット」や「実態の無い空気」!?
【図】「世間」とは何か?
「マスコミ」優位な男性、「良識」優位な女性
【図】「世間」とは何か?
クロス集計(性別/年代別/婚姻状況別/世帯収入別/学歴別)
「ポジティブマインド」の持ち主は、世間を「マスコミ」「良識」に重ねる傾向強くなる
【図】「世間」とは何か?
クロス集計(積極性指標高得点者 VS それ以外)
2.「不安」の状況
「物価上昇」「老後資金・年金」「貯金」「収入」は8割以上が
「不安」、「漠然と不安」も8割超える
【図】どれだけ不安か?
「物価上昇」には、とりわけ「女性」が怯えている
【図】「物価が上昇する不安」
クロス集計(性別/年代別/婚姻状況別/世帯収入別/学歴別)
「貯金が増えない」不安がより大きいのは
「女性」「未婚」「低収入」「低学歴」層
【図】「貯金が増えない不安」
クロス集計(性別/年代別/婚姻状況別/世帯収入別/学歴別)
「収入が増えない」不安がより大きいのは
「女性」「30~40代」「未婚」「低収入」「低学歴」層
【図】「収入が増えない・減る不安」
クロス集計(性別/年代別/婚姻状況別/世帯収入別/学歴別)
「老後資金・年金」不安がより大きいのは「女性」「30~40代」「低収入」「低学歴」層
【図】「老後資金・年金不安」
クロス集計(性別/年代別/婚姻状況別/世帯収入別/学歴別)
「漠然とした不安」がより大きいのは「女性」「30代」「未婚」「低収入」「低学歴」層
【図】「お金に関して漠然とした不安」
クロス集計(性別/年代別/婚姻状況別/世帯収入別/学歴別)
3.漠然とした「不安」の正体とは?
漠とした不安の正体の主なものは「物価・インフレ」
【図】「お金に関して漠然とした不安」 コメントの分類
「物価・インフレ」に関連した「漠然とした不安」コメント ①(原文)
「物価・インフレ」に関連した「漠然とした不安」コメント ②(原文)
「給与・収入」に関連した「漠然とした不安」コメント ①(原文)
「給与・収入」に関連した「漠然とした不安」コメント ②(原文)
「社会・国・政治」に関連した「漠然とした不安」コメント ①(原文)
「社会・国・政治」に関連した「漠然とした不安」コメント ②(原文)
「貯金・お金が無い」に関連した「漠然とした不安」コメント(原文)
「将来・先行き」に関連した「漠然とした不安」コメント(原文)
「老後・年金」に関連した「漠然とした不安」コメント(原文)
「健康・病気」に関連した「漠然とした不安」コメント(原文)
「仕事」に関連した「漠然とした不安」コメント(原文)
その他、分類カテゴリー外の「漠然とした不安」コメント(原文)
4.マーケティングに関する提言
提言1.「不安」を煽るビジネスは日本をダメにする!・・ので禁じ手に
提言2.こんな日本の今こそ、「レディーファースト」
PART5.レジャー業界 事例 ~何故 コロナ前に戻らない?~
1.映画興行市場 ~何故、コロナ前に戻らない?~
2019年(コロナ前) VS 2022年(with コロナ) ⇒ 市場規模▲19.4%
映画興行市場:2022年、コロナ前水準比で約2割減
【図】映画興行収入 市場規模
【図】映画入場者数推移
コロナ以前の状況:アニメ映画中心に安定した人気で盛況
コロナ禍での変化:邦画の割合が過去最高になり、料金が値上げ
直近の状況(2022年):ヒット作品輩出も2019年とのギャップ19.4%
【図】コロナ前後の対比図
何故コロナ前に戻らない?~映画市場の「不安の正体」~
【図】映画公開本数 / 平均来場者数 / 平均入場料推移
2.国内旅行市場 ~何故、コロナ前に戻らない?~
2019年(コロナ前) VS 2022年(with コロナ) ⇒ 市場規模▲21.7%
国内旅行市場:2022年、コロナ前水準比で約2割減
【図】国内旅行市場規模
【図】国内旅行者数推移
コロナ以前の状況:外国人旅行客増加で観光インフラが整備され、国内旅行も活況
コロナ禍での変化:観光需要が一旦ほぼ消失し、「Go To トラベル」の効果も弱く
直近の状況(2022年):回復傾向の中、「全国旅行割」が開始されているが、
完全回復には至らず
【図】コロナ前後の対比図
何故コロナ前に戻らない?~国内旅行市場の「不安の正体」~
3.外食市場 ~何故、コロナ前に戻らない?~
2019年(コロナ前) VS 2022年(with コロナ) ⇒ 市場規模▲23.4%
外食市場:2022年、コロナ前水準比で推定約2割強減少
【図】外食産業 市場規模
コロナ以前の状況:デフレを脱却し過去最高の市場規模も水面化で飲酒関係が衰退
コロナ禍での変化:壊滅的打撃を受けるも、店舗の省人化・イノベーションが加速
直近の状況(2022年):店舗数減少、大規模グループ客戻らず、
2019年水準には戻れず
【図】コロナ前後の対比図
何故コロナ前に戻らない?~外食市場の「不安の正体」~
4.テーマパーク市場(TDL・TDSの場合)~何故、コロナ前に戻らない?~
2019年度(コロナ発生期) VS 2022年度(with コロナ)⇒売上ほぼ回復
2018年(コロナ前) VS 2022年(with コロナ) ⇒ 売上高▲11.6%
TDL・TDS:2022年度、コロナ前(2018年度)水準比で売上1割減、入園者3割減
【図】オリエンタルランド 売上高推移
【図】TDL・TDS 入園者数推移
コロナ以前の状況:2018年度は過去最高業績、2019年度は、
2022年2月末からコロナによる閉園
コロナ禍での変化:臨時休業を経て、チケットの大幅値上げ、
高単価・高付加価値路線強める
直近の状況(2022年度):開発投資を強化、売上高は2019年度水準まで回復
【図】コロナ前後の対比図
何故コロナ前に戻らない?~テーマパーク市場の「不安の正体」~
付録資料. 不安の正体 アンケート票