2030年の水素エネルギーマーケット ~水素活用編2023~

従来、水素の利活用は石油精製や油脂硬化、工業炉の雰囲気ガスなどの工業用途が中心であったが、「燃焼時にCO2が発生しない」という特性から、2020年代はエネルギー用途での利活用促進を目指す動きが国内外で加速している。
水素のエネルギー利用では定置式燃料電池や燃料電池自動車といった燃料電池技術を用いた製品の開発が先行しており、そのラインナップは商用車や荷役機器などに広がりをみせている。
燃料電池以外では、水素を直接燃焼させる燃焼機器や加熱機器の開発が進んでおり、高温かつ大量の熱需要がある工場や大規模発電所のカーボンニュートラルを後押しする技術として期待されている。
本レポートでは、日本国内における水素エネルギーの利活用の動向を調査・分析するとともに、燃料電池や燃焼機器といった機器・システムの2025年度以降の市場規模について予測を行った。

発刊日
2024/02/29
体裁
A4 / 224頁
資料コード
C65110500
PDFサイズ
10.3MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:水素エネルギーの利活用に関する国内市場及び代表的なプレイヤーの動向について調査・分析を実施。
調査内容:日本国内における水素エネルギーの利活用
調査対象先:エネルギー供給事業者(電力会社、ガス会社、熱供給事業者等)、重工メーカー、産業ガス会社、商社、プラントエンジニアリング会社、建設会社、重電メーカー、産業設備メーカー、機械メーカー、燃料電池メーカーなど
調査方法:弊社専門調査員による直接面接取材(対面、WEB 会議)および電話・メール・書面取材等による調査結果をもとに、弊社独自の手法と責任により分析を行った。また、掲載している数値等はヒアリング内容等を基に全て弊社が推定したものである。
調査・分析期間:2023年5月1日~2024年2月26日

調査結果サマリー
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水素エネルギー活用機器・システム市場に関する調査を実施(2024年)
国内における水素エネルギー活用機器・システムの市場規模は2030年度に6,633億円に達すると予測
~燃料電池搭載機器や水素燃焼対応機器の製品開発が進む見通し~

資料ポイント
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  • 【水素エネルギーの活用機器・システムの市場動向】
    ・水素エネルギー活用機器・システムの市場規模は2025年度に1,123億円、2030年度に6,505億円と予測
    ・水素活用の主要なアプリケーションとして需要が見込まれる家庭用燃料電池と燃料電池自動車
    ・産業用機器・システムでは将来の水素供給インフラの整備を見据えて電源の燃料電池換装や既存燃料と水素混焼に対応した製品の開発が進む
  • 【運輸・物流】
    ・運輸・物流部門のCO2排出削減策として燃料電池モジュール搭載車両の開発や走行実証が進む商用車
    ・カーボンニュートラルポートの政策を背景に港湾部で導入検討が始まった燃料電池モジュール搭載荷役機器
  • 【電力・熱供給】
    ・非常用電源やコージェネレーションシステムとして実績を重ねる産業用定置式燃料電池
    ・大手電力会社で実証事業が相次ぐ水素発電
    ・世界市場を見据えて水素発電技術の開発や営業活動を強化する重工メーカー
  • 【燃焼機器(ボイラ、バーナ等)】
    ・熱源転換の候補となる水素エネルギー
    ・電化では対応が難しい高温領域などのCO2排出削減のニーズに応える水素対応燃焼機器
    ・主要ボイラメーカーで新製品の開発・投入が続く水素ボイラ

リサーチ内容

調査結果のポイント

第1章 水素エネルギーの概要(水素特性、政策等)

1.水素エネルギーとは
  (1)水素の特性・用途
    (表)水素(H2)の主な物性・特徴
    (表)水素の主な用途(工業用途及びエネルギー用途)
  (2)水素エネルギー(水素のエネルギー利用)普及に向けた動き
    ①企業・団体における水素利用の例
    (表)企業・団体における水素利用の例
    ②水素利用に関する世界的な動向
    ③日本における政策等の動向
    1)2010年以前
    2)2010年代前半
    3)2010年代後半
    4)2020年代
    ・「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」
    ・グリーンイノベーション基金
    ・第6次エネルギー基本計画
    ・資源エネルギー庁「水素政策小委員会」/「アンモニア等脱炭素燃料政策小委員会」
    ・水素基本戦略改定
    ・業界団体・協議会設立
    ・日米気候パートナーシップ
2.水素の種類
  (1)水素の色分け(種類分け)
    (表)水素の色分け(種類)
    (表)主な水素原料
  (2)流通している水素の種類
    ①グレー水素、ブルー水素、グリーン水素の流通
    (表)日本国内における主なグリーン水素製造プロジェクト
    ②水素エネルギーのコスト

第2章 水素エネルギーの概要(製造・貯蔵・輸送)

1.水素の製造方法
  (1)主要な水素製造方法
    (表)水素製造設備・装置を展開している主な日本企業
    1)改質法
    2)電解法
    3)副生水素回収・精製
    4)その他の水素製造方法
  (2)日本国内における主な水素製造設備(製造方法別)
    ①改質水素・副生水素
    1)岩谷産業株式会社(液化水素製造拠点)
    2)株式会社トクヤマ
    3)株式会社巴商会
    ②水電解
    1)福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)
    2)山梨県「H2-YES(Yamanashi Hydrogen Energy Society)」
    3)そうまIグリッド/そうまIHIグリーンエネルギーセンター/そうまラボ
    4)ENEOS株式会社
    5)東京ガス株式会社
    6)株式会社イワテック
    7)長崎県壱岐市
    8)佐賀大学
    ③その他
    1)鹿追町
    2)清水建設株式会社
2.水素の貯蔵・輸送方法
  (1)水素貯蔵・輸送の概要
  (2)水素貯蔵に関する技術・製品開発
    ①帝人エンジニアリング株式会社
    ②株式会社巴商会
  (3)水素キャリア
    ①主要な水素キャリアの比較
    (表)水素キャリアの比較
    ②アンモニアの概要
    ③メタネーション
    1)合成燃料概要
    2)合成メタン
  (4)気体燃料の分離・回収技術
    ①多孔性材料による分離・回収
    ②水素分離膜による分離・回収

第3章 水素エネルギー活用の現状と市場の将来展望

1.日本の水素製造・供給・活用の市場環境概観
2.2050年のカーボンニュートラル実現に向けた動き
  (1)産業分野
    (表)企業のカーボンニュートラルの取り組み・目標例①~③
  (2)地方自治体(脱炭素先行地域)
3.水素エネルギー活用の現状と短期展望(2025年度~2030年度市場規模予測)
    (表)水素エネルギー活用機器・システム市場規模予測(2025年度~2030年度)
4.水素エネルギー活用の中長期展望(2030年度~2050年度市場規模予測)
    (表)水素エネルギー活用機器・システム市場規模予測(2030年度~2050年度)

第4章 燃料電池分野

1.燃料電池の概要
  (1)燃料電池の技術を用いた水素活用
    (表)燃料電池の主な種類
  (2)燃料電池関連市場の概要
  (3)家庭用燃料電池
2.メーカー等における燃料電池関連技術・製品の開発
  (1)パナソニック株式会社
  (2)東芝エネルギーシステムズ株式会社
  (3)富士電機株式会社
  (4)ブラザー工業株式会社
  (5)三浦工業株式会社
  (6)明治電機工業株式会社
  (7)長州産業株式会社
  (8)東京工業大学
  (9)佐賀大学
3.燃料電池活用例・ユーザーの取り組み
  (1)そうまIグリッド/そうまIHIグリーンエネルギーセンター/そうまラボ
  (2)東急ホテルズ&リゾーツ株式会社
  (3)ハウステンボス株式会社
  (4)株式会社トクヤマ
  (5)三菱商事株式会社
  (6)岩谷産業株式会社
  (7)長崎県壱岐市
  (8)愛知県豊田市

第5章 燃焼機器・加熱機器分野

1.燃焼機器・加熱機器における水素活用
  (1)燃焼機器・加熱機器における水素活用の背景
  (2)水素対応の燃焼機器・加熱機器の市場動向
2.メーカー等における水素ボイラの開発
  (1)川重冷熱工業株式会社
  (2)三浦工業株式会社
  (3)株式会社サムソン
  (4)株式会社IHI汎用ボイラ
  (5)株式会社ヒラカワ
3.メーカー等における工業炉・バーナ―関連製品の開発
  (1)中外炉工業株式会社
  (2)大陽日酸株式会社
  (3)大同特殊鋼株式会社
  (4)株式会社正英製作所
  (5)株式会社エコム
4.水素対応燃焼機器・加熱機器活用例・ユーザーの取り組み
  (1)三井住友建設株式会社
  (2)大成建設株式会社
  (3)住友ゴム工業株式会社
  (4)雪印メグミルク株式会社
  (5)サントリーホールディングス株式会社
  (6)東京都臨海副都心エリア

第6章 運輸・物流部門における水素活用

1.運輸・物流部門における水素活用
  (1)車両における水素活用の背景
  (2)物流・荷役における水素活用の背景
2.メーカー等における製品・技術開発
  (1)株式会社三井E&S
  (2)三菱重工業株式会社
  (3)いすゞ自動車株式会社
  (4)ENEOS株式会社
  (5)明治電機工業株式会社
  (6)株式会社鈴木商館
  (7)株式会社巴商会
  (8)伊藤忠エネクス株式会社
  (9)川崎重工業株式会社
3.運輸・物流部門における水素活用例・ユーザー
  (1)セントレアグループ
  (2)ヤマト運輸株式会社
  (3)日本通運株式会社
  (4)丸伊運輸株式会社
  (5)株式会社ファミリーマート
  (6)株式会社ローソン

第7章 電力・熱供給部門における水素活用

1.電力・熱供給部門における水素活用の背景
2.電力会社・発電所所有者における水素活用
  (1)関西電力株式会社
  (2)東北電力株式会社
  (3)株式会社JERA
  (4)沖縄電力株式会社
  (5)大崎クールジェン株式会社
  (6)株式会社レゾナック
3.重工メーカー・機械メーカー
  (1)川崎重工業株式会社
  (2)三菱重工業株式会社
  (3)三菱重工エンジン&ターボチャージ株式会社
4.熱供給・コージェネレーション
  (1)JFEエンジニアリング株式会社
  (2)株式会社安藤・間
  (3)川崎重工業株式会社
  (4)三菱重工エンジン&ターボチャージ株式会社
  (5)ヤンマーエネルギーシステム株式会社
  (6)東京都臨海副都心エリア
  (7)高砂熱学工業株式会社

第8章 主要プレイヤーの動向・戦略

1.株式会社大林組
2.三菱化工機株式会社
3.川重冷熱工業株式会社
4.明治電機工業株式会社
5.株式会社巴商会
6.高砂熱学工業株式会社
7.株式会社三井E&S
8.長州産業株式会社
9.伊藤忠エネクス株式会社
10.帝人エンジニアリング株式会社
11.株式会社正英製作所

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