2023年版 容器市場の展望と戦略

食品・飲料メーカー、CVS、SMなど容器ユーザーのCN対応が進展し、PETボトルでは従来の自治体回収、自販機横ルートに加え、飲料メーカー、流通、企業(不動産等)による使用済ボトルの囲い込みが見られる。これまでリサイクルスキームの無かった紙容器では、イベント会場などでの紙カップ回収、紙カートンの軽量化など、リデュース・リサイクルの動きが始まった。プラ軽量容器では蓋材で使用されるOPSシートのバイオ化が進展し、バイオ容器の需要拡大が注目される今回のレポートでは、ユーザーからの環境要請に呼応した容器メーカーの対応(バイオマス・再生材の使用、薄肉・軽量化など)に加え、容器間競合の現状と展望を述べながら、容器市場及び容器メーカーのあるべき姿を提示する。

発刊日
2023/12/28
体裁
A4 / 396頁
資料コード
C65124200
PDFサイズ
28.7MB
PDFの基本仕様
Adobe Reader 7.0以上/印刷不可・編集・加工不可/検索・テキスト・図(グラフ)の抽出等可/しおり機能無し 詳細はこちら
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
カテゴリ

購入商品の価格を選択し「購入のお申込み」をクリックしてください。

商品形態
商品種類
ご利用範囲
価格(税込)
下段:本体価格
書 籍
A4 / 396頁
セット
PDF書籍
PDFプレミアム(法人グループ内共同利用版)
         お問い合わせください

※セット価格は、同一購入者の方が書籍とPDFの両方を同時にご購入いただく場合の特別価格です。

  • マーケットレポートの販売規約はこちら
  • マーケットレポート購入についてのFAQはこちら
書籍のみをご注文される方は、FAXまたはメールにてご注文頂けます。
申込書はこちら
購入商品の提供・発送のタイミングについてはこちら

(準備中)の「内容見本をダウンロード」は、資料発刊後のご提供になります。
オンライン試読サービスとは 詳細はこちら

調査資料詳細データ

調査概要
Close

調査目的:容器メーカーの現在の動向と今後の事業施策を徹底調査するとともに、各種容器の中味別、チャネル別等の需要動向を明らかにする。
調査対象:プラスチック軽量容器(PSP 容器、A-PET 容器、OPS 容器、PP フィラー容器等)、PET ボトル、金属缶(アルミ缶、スチール缶)、紙容器(紙カートン、紙カップ、紙器)、ガラスびん
調査方法:弊社専門調査員による直接面接取材をベースに、文献調査を併用した。
調査・分析期間:2023年11月1日~2023年12月25日

調査結果サマリー
Close

飲料用容器市場に関する調査を実施(2023年)
2023年の飲料用容器の国内市場規模は、前年比100.0%の743億300万本の見込み
~サステナブル材料とリサイクルは容器の標準装備に、環境を切り口とした差別化をどう戦略的に進めていくか?~

資料ポイント
Close

前回版との違い:最新の取材に基づき内容を更新

リサーチ内容

調査結果のポイント

第1章 容器市場の展望と戦略

楽しさ”“嬉しさ”“プレミアム”+環境で
価格以上の価値を消費者に訴求できる容器の開発を!
サステナブル材料とリサイクルは容器の標準装備に
環境を切り口とした差別化をどう戦略的に進めていくか?
(図)B to Bリサイクル量とB to B化率の推移
紙であることに留まらない価値の向上を目指し
製紙メーカー、紙容器メーカーによる使用済紙容器の回収・リサイクルが始動

第2章 プラスチック軽量容器メーカーの展望と戦略

〔1〕 PSP容器市場の展望
   消費者の節約志向が強まり小売店での買い上げ点数が伸び悩み
   PSP容器市場はマイナス成長が続く
   (表)PSP容器 市場規模推移
   (図・表)PSP容器メーカー原反使用状況からみたシェア推移
   環境への配慮と原料価格高騰に対応する低発泡PSP容器が市場に投入される
   テイクアウト・デリバリー向けは特需が沈静化、納豆・カップ麺容器も伸び悩む
〔2〕 PP系軽量容器市場の展望
 (1) PPF容器、低発泡PS/PP容器
   プラスチック使用量削減につながる発泡品へのシフトが進み
   2023年のPPF容器市場は減少幅が拡大
   (表)PPF容器 市場規模推移
   冷凍食品容器の需要は2024年に本格的に立ち上がる見通し
   (表)主要メーカー PP系バイオマスプラスチック容器
   (図・表)PPF容器 メーカー別出荷量推移
 (2) 発泡PP容器
   紙化の動きが強まり、発泡PP容器市場はマイナス成長が続く
   (表)発泡PP容器 市場規模推移
   (図・表)発泡PP容器 メーカー別出荷量推移
 (3) 透明PP容器
   テイクアウト向けの中皿需要は一巡するも、紙容器の蓋材が市場を牽引
   (表)透明PP容器 市場規模推移
   (図・表)透明PP容器 メーカー別出荷量推移
〔3〕 PET系軽量容器市場の展望
   2023年は猛暑の恩恵を受け夏商材向けの需要が堅調も
   トップシール化が市場の長期停滞要因になる
   (表)PET系容器 市場規模推移
   再生PET原料の安定調達に向けたボトルto容器の水平リサイクルが拡大
   (図・表)PET系容器 メーカー別出荷量推移
   冷凍自動販売機向けのエコOPET容器は安定した需要を取り込む
〔4〕 PS系軽量容器市場の展望
 (1) OPS容器
   一般フードの需要に底打ち感が生じるも
   温総菜のトップシール化・軟包装化により市場の縮小が続く
   (表)OPS容器 市場規模推移
   リスパックがバイオ化、デンカポリマーは薄肉軽量化で先行
   (図・表)OPS容器 メーカー別出荷量推移
 (2) PS系ソリッド容器(真空・圧空)
   HI容器から低発泡PSP容器への切り替えが本格化し
   2024年は市場の減少スピード加速へ
   (表)PS系ソリッド容器 市場規模推移
   (表)主要メーカー PS系バイオマスプラスチック容器
   嵌合性を高めた容器が市場に普及し、メーカー各社は次の開発テーマを模索する
   (図・表)PS系ソリッド容器 メーカー別出荷量推移
 
株式会社エフピコ
  CO2削減・プラスチック使用量削減を目指し
  新素材と機能性容器の開発を加速させる
  2024年3月期はエコ製品や発泡容器の数量増、資源高の一服で増収増益を計画
  2023年3月に関西工場・関西ハブセンターが本格稼働
  HIPS容器比約60%の軽量化を実現した低発泡PSP容器の開発に成功
  大型寿司容器「祝賀桶」「氷河桶」を製品化し、プラ使用量削減のニーズに対応
  CO2排出量削減効果が評価されエコPET容器、エコOPET容器は堅調推移
  耐寒PPi-タルク容器のラインアップを拡充し、幅広い冷食メニューに対応
  スーパーとの協業による水平リサイクルの取り組みが拡大
 
シーピー化成株式会社
  バイオ、発泡をキーワードに
  環境対応配慮型素材・容器の開発を加速させる
  2023年9月に首都圏工場の建設に着手
  環境配慮型容器の増産体制を整え2024年11月稼働へ
  省資源化に貢献するSF、耐熱PSP素材の容器の拡販を推し進める
  CP Bio® シリーズは「CBF」「CBFN」が需要を牽引
  BS素材では「CZラプレ」が好調を維持
  2023年に蓋材にバイオPETを用いた冷惣菜容器「CBFデリ」を発売
  環境省の研究開発プロジェクトに参画し、循環型ごみ処理システムの社会実装に取り組む
 
リスパック株式会社
  グリーンマイルストーンを着実に達成させ
  サスティナブル社会実現への貢献を果たす
  新経営計画「リスグループのミライ」が始動
  2028年度にグループ売上高1,500億円の達成を目指す
  バイオマスプラ容器の技術・ノウハウを集結させた関西工場が2024年春に稼働開始
  バイオマスプラ容器のアイテム数は4,300を突破
  2024年春にはグリーン化率50%を達成する見通し
  冷麺やカットフルーツ向け堅調も、トップシール包装の拡大でPET系容器は伸び悩む
  2023年度末までに米飯・耐熱惣菜の本体をオールバイオPPF化へ切り替え
  テイクアウト向けの発泡PP容器は需要に一服感が生じる
  スーパーにおけるホットメニューの拡大を受け、耐熱PSP容器の好調が続く
 
中央化学株式会社
  バイオマスプラから再生プラ、紙までを対象とした
  全方位型の環境配慮型素材・製品の開発に取り組む
  センコーGHDとの連携を強化し、物流の品質向上・コスト削減を推し進める
  バイオマスプラ容器は順調に実績を積み上げる
  耐寒CT「フロズ」、耐寒PP「冷パック」の上市により冷食分野への展開を強化
  PP系では主力のCT製容器が安定推移
  SPPは紙容器蓋材としての需要が引き続き堅調
  PSP容器は伸び悩むも、耐熱PSP容器は一般市場を中心に販売が好調
  2023年10月に紙製寿司容器「SKS」の国内販売をスタート
  温室効果ガス排出量削減に向けた取り組みを継続的に推し進める
  3つのリサイクルを持続的に推進
 
デンカポリマー株式会社
  環境対応強化に向け容器の軽量化、バイオマスプラ容器の開発・拡充を加速
  デンカグループのPSケミカルリサイクルが稼働開始
  PPF系バイオ素材「エネピス」の開発に成功
  2023年10月に第一弾となる楕円プレート容器「セレーノ」を上市
  一般フードの需要が回復基調
  嵌合フードでは「OPB」「OPライトR」が堅調推移
  PSP容器は外食需要の取り込みにより前年実績を維持
 
アテナ工業株式会社
  プラスチック/紙複合容器で蓄積した技術力を活かし
  環境配慮型容器の開発を強化
  2023年8月に紙カップ容器「カルティカップ」を市場に投入
  A-PET容器ではバージン品から再生品への切り替えが進む

第3章 PETボトルメーカーの展望と戦略

PETボトル市場の展望
  行動制限の撤廃と2年連続の猛暑による夏場の飲料需要伸長を受け小型PETボトルは好調
  大型は値上げの影響もありマイナス成長もトータルでは前年比プラス成長を維持
  (表)PETボトル出荷量推移(飲料用:本数ベース)
  市場の伸びはPFが牽引、PETボトル需要全体に占めるPFの比率は2023年に85%を超える
  サプライヤーは充填システム・サービスの提供で差別化
  (表)PETボトル用プリフォーム需要量推移
  (図)PETボトル需要量に占めるインラインブロー用PFの構成比
  (表)メーカー別プリフォーム及びPETボトル市場推移
  成形ボトルの差別化では意匠性で東洋製罐、DNPが一歩先を行く
  吉野工業所は留め型対応、北海製罐はバリアボトルと各自の強みを活かした展開を推進
  バリアボトルでは加温販売でのB to Bを可能にした北海製罐ACTIS-Liteが好調
  (表)バリアPETボトル 概要及び出荷量推移
  (表)タイプ別バリアPETボトル市場推移
  B to Bリサイクル量は2022年度には16.9万tまで拡大もニーズを満たす量には届かず
  新規参入各社の品質向上、稼働率アップが課題に
  (表)ボトル用PET樹脂需要実績推移(指定表示製品 清涼飲料用)
  (表)主要ブランドオーナー別PETボトル使用本数及び調達先
  (図・表)使用済みPETボトルの循環型リサイクル ボトルtoボトル(B to B)
  (表)主要メーカーにおける再生PET樹脂の供給能力(B to B)
  (表)B to B リサイクルの主要企業(2023年末時点)
  B to B用rPETの玉不足は改善せず、リサイクラー独自の回収ルート構築が進展
  事業系回収ボトルの外観品質にどこまでこだわるか、ブランドオーナーの覚悟が問われる
  (図・表)指定PETボトル回収率推移
  (図・表)PETボトル落札数量(t)
  (表)使用済PETボトルからのB to Bの取組み例
  (図・表)国内再資源化と海外再資源化
  ブランドオーナーによる輸入樹脂採用検討の動きも
  (表)PETボトル用樹脂価格
  (表)リサイクラー各社の使用済PETボトル投入能力
  (図・表)PETボトル有償分落札単価(円/t)
  (図・表)PETくず輸出量推移(2015~2023年)
  (図・表)PETくず輸出量推移(2023年1~10月)
 
東洋製罐株式会社
  成形ボトルからPFへと需要がシフトする中、充填システムの提案や
  B to B対応などを進めユーザーニーズに着実に対応
  猛暑による清涼飲料需要の増加とインライン・アセプ化でPFの出荷量は継続して成長
  成形ボトルはダウントレンドもPB商品向けの需要を確保
  成形ボトルは機能、デザインで付加価値を付与した特徴ある製品を提案
  ユーザーの充填ビジネスサポートにつながるシステムの提案・提供をPF販売量拡大につなげる
  B to Bニーズにも確実に対応し環境負荷低減を実現
 
北海製罐株式会社
  ボトル、PF共にB to Bリサイクル品が好調
  加温販売ボトル、調味料ボトルでもrPETの採用が増加
  パッカーサイドのインラインアセプ化に伴いPF出荷量が2年連続で2桁成長
  PETボトルはホット対応バリアボトルが好調も価格競争により2023年はマイナス成長見込み
  B to B rPET品の比率はPFで38%、ボトルで62~63%まで拡大
  ボトル内側にバリア層を形成した「ACTIS-Lite」がrPETボトルの加温販売を可能に
  PFでのrPET使用比率も年々拡大、2023年には全体の38%がrPET品に
  rPET PFは全量がコールド飲料向け
  「密封ecoボトル」の2023年販売量は2022年比で120%以上の大幅成長見込み
  2021年以降はrPETの採用も始まる
 
大日本印刷株式会社
  飲料用PFは3年連続でプラス成長を維持
  コンプレックスボトル®は化粧品での採用を獲得
  ブランドオーナーのB to B推進でrPETの使用比率が増加
  MR品、CR品ともにユーザーの要望に合わせて対応
  コンプレックスボトル®の美粧性、環境適性、機能が活かせる中身として
  化粧品向けでの採用拡大に期待
 
協栄産業株式会社
  10年以上にわたる実績と幅広いユーザーとの協業を背景とした
  高品質な「MR-PET」でB to B市場をリード
  IV保持技術による物性コントロール、徹底したトレーサビリティと汚染除去技術で
  日本で初めてのB to Bを実現、ブランドオーナーや流通での採用が拡大
  成長を続けるB to B需要に対応すべくrPETペレットの生産能力増強に踏み切る
  2024年春以降は東西2拠点合計で115,000t/年体制に
  「MR-PET」販売量は2023年に8万tと2020年比で2倍以上の規模に達する見込み
  繊維向けグレード「KR-PET」はバージン品と同等の性能で機能性衣料原料として採用される
 
ウツミリサイクルシステムズ株式会社
  B to B、トレイtoトレイなどの水平リサイクルは2024年以降の本格化に期待
  相次ぐ新規設備稼動による生産・販売量拡大で2023年5月期の売上高は前年比2桁成長
  B to Bリサイクルでは国内外の食品衛生関連認証を取得した高い安全性・品質を強みに
  自治体回収ボトルだけでなく、自販機横など事業系ルートの活用を推進

第4章 紙容器メーカーの展望と戦略

1.液体カートン・パック市場の展望
  紙カートンメーカーの価格修正の動きは2024年度も継続
  (表)国内主要紙カートンメーカー 価格修正動向(2022年以降)
  王子HDグループのIOPでは原紙使用量の55~60%が国産化
  為替リスク、物流混乱リスクへの対抗策として国産原紙採用は進むか?
  ダウントレンド続く国内市場、海外にビジネスチャンスを見出し輸出や協業に乗り出す動きも
  (図)紙カートン市場規模推移(個数ベース)
  「プレミアム牛乳」を引き立てる差別化容器として採用された口栓付き牛乳カートンは
  安価な加工乳へと消費者が流れる中で採用進まず
  (図・表)口栓付き紙カートン市場規模推移
  (表)口栓付き紙カートン入り牛乳の概要
  (表)大手乳業メーカーの牛乳類売上高推移と黒字化に向けた施策
  パーソナルサイズの口栓付きカートンは清涼飲料の容器バリエーションの一つとして定着
  PETボトル、チルドカップの中身を取り込み採用実績を増やす
  (表)紙カートンメーカー別口栓付き紙カートン展開状況
  学乳用カートンではストローレス・直飲みタイプの採用が拡大
  プラスチックボトルに代わるポンプ付き紙カートンは液体ソープ手指消毒液容器として定着
  (図)プラスチックポンプ容器代替の紙カートンの例
  液体カートンの市場規模は2021年度以降微減での推移が続く
  牛乳・加工乳向けは中身によって需要が二極化する傾向に
  (表)紙カートンメーカー出荷量推移(原紙ベース)
  (表)紙カートンメーカー出荷量推移(個数ベース)
  (表)中身別紙カートン市場推移
  (表)紙カートンメーカー出荷量推移(牛乳・加工乳)
  清涼飲料ではドリンクヨールグト向けが不振、豆乳類、果汁・野菜飲料向けは
  ウェルカムドリンク向けのミネラルウォーターでの採用が伸長
  (表)紙カートンメーカー出荷量推移(その他清涼飲料)
  (図)J-オイルミルズ「スマートグリーンパック」シリーズ ラインナップ
  (図)日清オイリオ 紙パック容器シリーズ
  アルコール飲料向けのゲーブルトップ型は家飲み需要の増減も落ち着き2022年度以降は横這い
  (表)紙カートンメーカー出荷量推移(アルコール)
  学乳カートンのリサイクルへの取組みが続く
  (表)中身別紙カートン市場推移(2020年度)
  (表)中身別紙カートン市場推移(2021年度)
  (表)中身別紙カートン市場推移(2022年度)
  (表)中身別紙カートン市場推移(2023年度見込み)
 
日本製紙株式会社
  NSATOM®、School POP®、LiterLyte®など高付加価値品を相次いで投入
  Elopak社との協業を足掛かりに海外市場開拓にも取り組む
  2022年4月、10月、2023年4月に続き、2024年4月納入分からの価格修正を発表
  事業収益改善に取り組む
  2023年の口栓付きカートン販売は果汁の減少分を飲むヨーグルトと牛乳の増加で打ち返す
  乳等省令改正で期待された牛乳容器の口栓化は進まず
  「NSATOM®」はユーザーサイドでの採用検討と実機テストが最終段階に
  「School POP®は18都府県で採用、学乳カートンの30%弱の規模まで拡大
  2023年に300mlサイズを投入、将来は市販飲料向けでの展開も視野にさらなる開発を推進
  グループの技術・ノウハウを集結し、300g/㎡を切る軽量カートン「LiterLyte®」を開発
  CO2削減効果が評価され採用検討進む、2024年以降の需要本格化に期待
  Elopak社との協業が本格始動、地の利を活かしたオセアニア地域の需要取込みを目指す
  2023年は果汁・野菜飲料と紅茶向けが成長の一方で牛乳・加工乳とその他清涼飲料がマイナス
  トータルでは前年実績をわずかに下回る微減を見込む
  液体容器の脱プラニーズに応える差し替え容器「SPOPS®」は
  幅広い用途・ユーザーに向けた提案を継続
  充填機は高いフレキシビリティを持つ機種が拡大、大型ブリック向け充填機も新たに投入
  富士工場では「School POP®」リサイクルが始まる
 
北越パッケージ株式会社
  グループ全体で紙素材のサステナビリティを訴求
  2022年から2023年にかけての価格修正が奏功し2022年度以降の売上高はプラス成長
  コロナ禍やユーザーの充填機更新による紙カートン出荷量減少も2023年には下げ止まる
  プレミアムな中身向けに機能性を付与した高付加価値カートンを提案
  液体容器以外では密閉性・バリア性付与の食品用紙容器Halopack™の国内独占販売を開始
 
石塚王子ペーパーパッケージング
  牛乳に加え果汁・茶系飲料など、複数の中身で国産化が進展
  1Lサイズに加え学乳サイズでも国産原紙が採用される。
  3度の価格改定が奏功し2022年度、2023年度見込みと2年連続で売上高プラス成長を達成
  原紙使用量、紙カートン出荷量共に2023年は前年比横ばいを見込む
  原紙使用量の55~60%が国産原紙に切り替え
  直接飲用対応の「エコ・ビーク」は長崎県佐世保市、栃木県、福岡県、富山県で採用
  2023年のIOPの学乳向け販売量の10%まで成長、2024年以降はさらなる拡大を見込む
  口栓付き「SPOUT-PAK」の出荷量は一部に留まる
  バリアカートンは紙カートン販売量の15%前後、近年は横這い~微減で推移
  充填機の最適な状態を数値化し不具合を未然に防ぐWQCで顧客と自社双方の品質向上を実現
  学乳パックリサイクルの実証実験参加など社会貢献活動にも取り組む
 
TOPPAN株式会社
  アルミレスによるリサイクルへの配慮、プラスチック削減の提案など
  顧客のサステナブル対応に貢献する液体紙容器を展開
  2023年10月、持株会社体制への移行で新生TOPPANが始動
  新ブランド「SMARTS™」でバリューチェーン全体でのソリューション提供を実施
  プラボトル代替の紙製容器「キューブパック」は採用例を増やす
  2022年には紙製容器の資源循環に向けた実証実験を実施、今後の取組み拡大を目指す
  バリア機能を持つ飲料用紙カートン「EP-PAK」 2023年の出荷量は横這いを維持
  アルミレス、rPET使用など環境配慮素材の使用がユーザーから高く評価される
  カートカン®はEC需要の伸び悩みをギフト向けが補い安定した需要を維持
  企業・ホテルで提供されるミネラルウォーター容器としての採用も始まる
 
大日本印刷株式会社
  アルコール向けを主力とするLLカートンは安定した需要を確保
  SIG無菌充填システムは2024年春からのボリューム拡大に期待
  アルコール向け紙カートンは家飲み機会の減少で横這い~微減で推移
  食用油大手メーカーでの採用開始で食品用での需要増加が期待される
  SIG無菌充填システムはCVS向け清涼飲料での採用がスタートで本格的なボリュームアップへ
  リキャップ容器としてPETボトル代替需要の取り込みが期待される
 
2.紙カップ(コップ)市場の展望
  人流回復による紙カップの成長トレンドは2023年に入り落ち着きを見せる
  (表)用途別紙カップ出荷動向
  (表)紙カップメーカー出荷量推移
  (表)飲料用紙カップ出荷動向
  食品用、主力用途ではヨーグルト向けが縮小の一方でスープ・カップ麺向けは好調
  冷菓は2023年の猛暑で前年比2ケタ成長示す
  (表)ヨーグルト用 紙カップ出荷動向
  (表)スープ・カップ麺用 紙カップ出荷動向
  (表)冷菓用 紙カップ出荷動向
  (表)納豆用 紙カップ出荷動向
  (表)デザート類用 紙カップ出荷動向
  (表)食品用その他用 紙カップ出荷動向
  ユーザーの意識は「紙=環境配慮」から「紙カップのCO2排出削減・リサイクル対応」へ
  オールバイオマス化やPIR、PCR対応など、さらなるサステナブル化が求められる
  (図)王子HDによる使用済紙カップのマテリアルリサイクル
  (表)紙カップメーカー 用途別出荷量(2020年度)
  (表)紙カップメーカー 用途別出荷量(2021年度)
  (表)紙カップメーカー 用途別出荷量(2022年度)
  (表)紙カップメーカー 用途別出荷量(2023年度見込み)
 
東罐興業株式会社
  飲料用、食品用ともに機能面、環境対応面での付加価値の高い
  独自の紙コップの開発・提案を進める
  最適生産に向けたラインリニューアル、工場のDX化など生産効率向上を推進
  充填包装のエンジニアリング業務受託などのサービスも展開
  2022年、2023年見込みともに紙コップ販売量はプラス成長が続く
  食品用紙コップは角型、丸型のエンボス容器が安定した需要を確保し成長
  賞味期限延長、時短調理などの機能性を付与した製品は顧客への提案を継続
  薄肉・ストローレスプラリッド、紙製リッドなどコップ蓋材は徐々に採用を拡大
  グラビアインキのバイオマス化、CUP to CUPに向けた洗浄装置の開発など
  紙コップの環境価値向上への取組みに注力
 
株式会社日本デキシー
  機能・付加価値を向上した紙カップの開発・投入と
  環境問題対応を積極的に推進
  2021年以降、飲料用3アイテム、食品用1アイテムの高付加価値製品を投入
  2022年は行動制限緩和・撤廃による人流回復で飲料用、食品用ともにプラス成長
  2023年は値上げによる消費者の買い控えの影響を受ける
  使用済紙カップを洗浄・減容化しリサイクルにつなげる「CPパックン」をリニューアル
  装置のコンパクト化と家庭用電源への対応で設置の拡大を目指す
 
大日本印刷株式会社
  工場損紙の一次包材へのリサイクルや電子レンジ調理への対応など
  環境と機能の両面からユーザーニーズに対応
  工場損紙を外装紙に再利用するCUP to CUPの水平リサイクルは2023年より本番運用を開始
  「DNP断熱紙カップ HI-CUP 電子レンジ対応」は電子レンジでの“温め”に止まらず
  “調理”可能という機能が評価され採用を拡大
 
TOPPAN株式会社
  2023年度の紙カップ販売量は飲料用、食品用ともにほぼ前年並みを維持
 
3.紙器市場の展望
  22年紙・板紙製品出荷数量は微増
  値上げ効果で出荷金額は大幅増
  (図)包装資材・容器 出荷金額・数量推移(2013~2022年)
  (表)2018年~2022年包装資材・容器出荷数量原材料別統括表
  (表)2018年~2022年包装資材・容器出荷金額原材料別統括表
  22年度紙器用板紙の国内出荷は0.4%増
  増加するも新型コロナからの回復は鈍化
  (図)国内紙器用板紙出荷量の品種別構成比(月平均・2022年)
  (図)国内紙器用板紙出荷量の需要分野別構成比(月平均・2022年)
  (図)国内紙器用板紙出荷量の需要分野別増減量(2022年と2020年の比較・月平均)
  (図)塗工マニラボールおよび塗工白ボールの国内出荷量における2019年同月比の推移
 
【需要分野別動向】
  <食品分野>
    (表)菓子推定生産数量及び金額
    (表)冷凍食品の国内生産量
    (表)即席めんの生産高推移
    (図)菓子類、化粧品・香水、医薬品のインバウンド消費額のコロナ禍前後の比較
    (訪日者数上位20か国合計)
    (図)菓子類、化粧品・香水、医薬品のインバウンド消費額(国籍別・2022年)
  <飲料品分野>
    (表)清涼飲料品目別生産量推移
    (表)2022年 清涼飲料生産量・生産者販売金額
  <医薬品分野>
    (表)医薬品生産金額推移
  <化粧品分野>
    (表)化粧品 生産・出荷・在庫 統計
  <石鹸・洗剤分野>
    (表)洗浄剤等の家庭用製品 販売実績前年対比表
【紙器メーカー動向】
  1.日本トーカンパッケージ
  2.古林紙工
    (表)需要業界別投入量調査結果(総括)
    (表)紙器用板紙需要業界別投入量及び構成比推移(月平均)
    (表)各需要業界における紙器用板紙の品種別構成比

第5章 アルミ缶・スチール缶メーカーの展望と戦略

1.アルミ缶・スチール缶市場の展望
  2023年の飲料用金属缶市場はアルミ缶、スチール缶とも前年比3%前後のマイナス成長
  コロナ禍直後の市場混乱は収束、正常化により今後は微減傾向での推移が予測される
  (図・表)飲料用金属缶市場推移
  (表)飲料缶(アルミ+スチール)メーカー別出荷量推移
  (図)飲料缶メーカー別出荷シェア(2021年)
  (図)飲料缶メーカー別出荷シェア(2022年)
  (図)飲料缶メーカー別出荷シェア(2023年見込み)
2.アルミ缶市場の展望
  2023年のアルミ缶市場はアルコール飲料、非炭酸飲料がマイナス成長の一方で
  炭酸飲料が3年連続の前年比プラスの見込み
  (図・表)中身別アルミ缶市場推移
  LMEアルミ地金相場が落ち着きを見せる一方、円安により国内相場は高止まり
  2022年の業界再編はアルミ缶市場のシェア変動に特に大きく影響せず
  (図)LMEのアルミ価格(MONTH AVERAGE)
  (図)アルミ地金価格相場(日経平均)
  (表)アルミ缶メーカー 中身別出荷量推移
  リサイクル率93.9%、水平リサイクル率70.9%と環境対応の優等生
  これまで新地金が使用されてきた缶蓋やボトル缶でのリサイクル材の採用も始まる
  (表)アルミ缶リサイクル推移
  国内市場成熟の中、参入各社は海外での需要取込みに向けた展開を強化
  アルコール飲料用、2023年は主力のビール類が低調、RTDは横這いでトータルでは
  前年比96.8%とマイナス成長見込み、日本酒容器としての需要に期待
  (表)アルコール飲料用 アルミ缶メーカー別出荷量推移
  清涼飲料ではアルコールテイスト飲料やエナジードリンクが堅調で炭酸飲料向けが伸長
  2023年は一部でガラスびんからの代替需要取込みの動きも
  (表)非炭酸飲料用 アルミ缶メーカー別出荷量推移
  (表)炭酸飲料用 アルミ缶メーカー別出荷量推移
  アルミボトル缶は環境意識高まりの中、ウェルカムドリンク向けミネラルウォーターで
  PETボトル代替での採用が期待される
  (表)ボトル缶市場規模及びメーカー出荷量推移
3.スチール缶市場の展望
  主力のコーヒー向けが不振の中、スチール缶ならではの中身開発が課題に
  レトルト対応、高耐久性、ボトル缶の利便性が評価され乳児用液体ミルク容器で採用される
  (図・表)飲料用スチール缶市場推移
  (表)飲料用スチール缶メーカー出荷量推移
  (図)明治ほほえみ らくらくミルク
  (図・表)スチール缶再資源化率の推移
 
東洋製罐株式会社
  新地金の使用量を削減する再生材使用の缶蓋やアルミ缶の更なる軽量化を
  実現する成形方法など、CN対応、サステナブル化を実現する製品開発を推進
  独自のデータソリューションシステム「SaTeras」を国内アルミ缶工場6拠点に導入
  製造関連データの管理・連携で現場の脱属人化と人手不足解消を図る
  2022年、2023年とも非炭酸向け縮小の一方で炭酸、アルコール向けが堅調で横這いを維持
  特徴ある製品・サービスの提供でアルミ缶事業の高付加価値化を推進
  UACJと共同で取り組むCAN to CANでは次世代の蓋材「EcoEnd」で新地金使用量を削減
  2023年には缶底部成形の新技術CBRを導入しアルミ缶の薄肉・軽量化を実現
  スチール缶、2023年出荷量は撤退メーカーの取扱量取込みで一時的にプラス成長も
  コーヒー容器の変化で中長期的にはダウントレンドが続く
 
アルテミラ株式会社
  事業統合から1年半が経過、資材調達や営業、技術の一体化など通じ
  One ALTEMIRAとしての事業体力強化を実現
  国内での生産能力は3拠点合計で25億缶/年を維持
  ベトナム・Hanacansはスリーク缶の生産体制を強化し現地ユーザーのニーズに対応
  行動制限撤廃による外飲み復活と消費者のアルコール離れの影響を受け
  2023年のアルミ缶出荷量はマイナス成長を見込む
  ユーザーと協働しCan to Canの取組みをSOT缶からアルミボトルへと拡大
  100%リサイクル材使用のアルミボトルの生産・供給をスタート
  2023年は炭酸飲料が好調の一方で、非炭酸向け、アルコール向けが低調でマイナス成長見込み
  Can to Canリサイクル技術を応用したアルミカップ、テストマーケティングでの高評価を受け
  一般利用の開始に向けた量産化準備を進める
 
大和製罐株式会社
  環境対応や利便性向上などのメリットを訴求し新たな中身での採用を拡大
  新規用途での採用獲得や価格改定による増収の一方でコストアップにより収益は厳しい状況に
  高付加価値な商材での展開を強化し利益の維持・確保に取り組む
  アルミ缶出荷量は2022年、2023年見込みと50億缶弱で推移
  主力のアルコール飲料向けでは2023年10月の酒税法改正でRTD向けが伸長
  アルミボトル缶は環境意識の高いホテル・企業でウェルカムドリンク容器としての採用が増加
  アルコール飲料向けではワイン以外の中身にバリエーションが拡大
  2023年のスチール缶は撤退メーカーの取扱量を取り込み大幅成長見込み
  レトルト殺菌・リキャップ可能なボトル缶「WORC」は液体ミルク向けでの採用を拡大
 
武内プレス工業株式会社
  外飲み復活によるアルコール飲料向けのマイナスを清涼飲料が補い
  アルミ缶販売量は2年連続で前年並みを維持
  アルコール飲料向けは外飲み復活に加え若年層のアルコール離れでマイナス成長が続く
  清涼飲料はPETボトルやガラスびんからアルミ缶へのシフト需要を取り込み成長
  ボトル缶はもう一段の軽量化に向けた検討を継続

第6章 ガラスびんメーカーの展望と戦略

ガラスびん市場の展望
  2022年のガラスびん市場、2年連続プラス成長へ
  価格改定による前倒し需要などでビールびん、清酒びんの出荷量が急拡大
  (表)ガラスびん出荷量推移
  (表)ガラスびん出荷量推移
  2023年のガラスびん市場、マイナス成長へ
  商品全般の値上げによる需要減少が響くほか、ガラスびん不足が他容器化への切替を後押し
  石塚硝子のリターナブルびん事業撤退によりガラスびん不足へ
  地方や中小酒造メーカー向けカタログびんの生産縮小にも影響
  2023年も「角瓶」は絶好調、ウイスキーびんは成長率110%超
  レモンサワー用リキュールびん、韓国RTD系「참이슬(チャミスル)」は下火へ
  (表)ガラスびん出荷量推移(薬品・ドリンク)
  (表)ガラスびん出荷量推移(化粧品)
  (表)ガラスびん出荷量推移(食料・調味料)
  (表)ガラスびん出荷量推移(牛乳びん)
  (表)ガラスびん出荷量推移(清酒)
  (表)ガラスびん出荷量推移(ビール)
  (表)ガラスびん出荷量推移(洋雑酒)
  (表)ガラスびん出荷量推移(飲料・水)
  (図)ガラスびん用途別シェア (2019年~2022年)
 
日本山村硝子株式会社
  清酒びん・ビールびん・ウイスキー関連需要は2023年も好調を維持
  2023年は同業他社の生産設備の縮小により各種ガラスびんの需要対応に追われる
  商品全般の値上げによる需要減少が響くも、清酒(一升びん・中小)向けは大幅な出荷増
 
東洋ガラス株式会社
  清酒・ウイスキー向け出荷が好調を維持も、
  海外ブランドRTD商品、レモンサワー用リキュール向けの需要減少が響く
  ビールびんは一定の物量確保も、2023年は前年の急成長による反動で減少
  供給対応によりプラスに転じたカテゴリーがあるものの、商品値上げによる需要減少が響く
 
石塚硝子株式会社
  リターナブルびん事業からは撤退
  2024年からは高付加価値製品展開を軸に新たなスタートへ
  2023年は姫路工場閉鎖による影響でガラスびん市況とは連動せず

購入商品の価格を選択し「購入のお申込み」をクリックしてください。

商品形態
商品種類
ご利用範囲
価格(税込)
下段:本体価格
書 籍
A4 / 396頁
セット
PDF書籍
PDFプレミアム(法人グループ内共同利用版)
         お問い合わせください

※セット価格は、同一購入者の方が書籍とPDFの両方を同時にご購入いただく場合の特別価格です。

  • マーケットレポートの販売規約はこちら
  • マーケットレポート購入についてのFAQはこちら
書籍のみをご注文される方は、FAXまたはメールにてご注文頂けます。
申込書はこちら
購入商品の提供・発送のタイミングについてはこちら

このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい

矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております

マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。