定期刊行物

Yano E plus

Yano E plus

エレクトロニクスを中心に、産業の川上から川下まで、すなわち素材・部材から部品・モジュール、機械・製造装置、アプリケーションに至るまで、成長製品、注目製品の最新市場動向、ならびに注目企業や参入企業の事業動向を多角的かつタイムリーにレポート。

発刊要領

  • 資料体裁:B5判約100~130ページ
  • 商品形態:冊子
  • 発刊頻度:月1回発刊(年12回)
  • 販売価格(1ヵ年):106,857円(税込) 本体価格 97,142円

※消費税につきましては、法令の改正に則り、適正な税額を申し受けいたします。

年間購読をお申し込みの方へバックナンバー2冊無料プレゼント

年間購読をお申し込みいただきました方に、ご希望のバックナンバー(2008年4月号以降)を2ヶ月分サービスさせていただいております。なお、冊子(紙ベース)の在庫がなくなった場合、PDFでのサービスとさせて頂きます。ご希望がない場合、2008年4月号以降から2ヶ月分お送りさせて頂きます。

Yano E plus に対するご意見

『Yano E plus』へのご意見・ご要望をお聞かせ下さい。
「ご意見」欄に、ご関心のあるテーマ、『Yano E plus』に掲載して欲しいテーマ等、ご記入をお願いいたします。
例)半導体の製造装置(ステッパ市場)に興味がある、ナノインプリント市場がどの程度の市場規模があるのか知りたい、車載向けコネクタ市場の参入メーカを調べたい、等。
ご入力頂きました情報は、テーマ企画策定以外の目的には使用いたしません。
皆様の幅広いご意見・ご要望を頂戴し、誌面の充実に努めてまいります。

最新号

Yano E plus 2012年8月号(No.053)

 トピックス 

《無線モジュールシリーズ(3)》

●無線モジュール市場(Bluetooth)
 ~ひしめきあう競合規格の中、キーワードはセンサーネットワーク、省電力、小型化、長期間駆動~

Bluetoothは日常生活の中で身近に利用されており、当初の携帯電話やモバイル機器に限定された利用から、音楽を聞くポータブルプレイヤーなど、趣味性の高い分野での利用へ移り、パソコンの無線キーボード/マウスなど多岐に展開され、利用ユーザーにとって周辺機器のワイヤレス化のデファクト無線機器になっている。
また、動作電流を抑えボタン電池などの利用を可能にしたBLEも発表され、人体通信(BAN)等の極近距離無線通信分野への展開も具体的な動きが見られるようになってきた。

Bluetoothは近傍の通信距離を持つので(~30m:Class2)ワイヤード機器の代わりになる利用方法だけでなく、3G回線などを介して、インターネットなどに接続されることもある(センサーネットワークなどの利用には、センサー情報の取得とインターネット端末への橋渡しを行う)。
このセンサーネットワークは、近年注目を集めている「M2M」の中心となる仕組みで、Bluetoothが必ずしも圧倒的に先行しているわけではない。むしろ、後追いの感が否めないが、既存の近距離無線通信方式として定着しているBluetoothは、半導体チップの供給や既存のBluetooth搭載機器との互換性で有利である、と考えられる。

近年、近距離無線通信の規格が乱立し、かつ機能や用途を限定した専用化が進む中で、オールマイティなBluetoothの位置づけがやや不明確になっている部分もある。例えば通信速度が遅いため、レガシーなBluetoothは映像(動画)を同時に扱うことができない(Ver.3.xで改善)。その中で今までの“手軽さ”という特徴を生かして、低消費電力のBLEや携帯機器で使いやすい小型のBluetoothチップが提供され始めた。

既存のBluetooth1.x、2.xなどに加え、新たな展開を充実させているBluetoothだが、それぞれの領域に強力な競合規格が存在している。BLEにはANT、レガシーなBluetoothには、ZigBeeやZ-Waveなどがひしめき合う。それぞれが応用分野での優位性を発揮しつつあるのが現状である。
幾つかの不安定材料があるものの、豊富なプロファイルは製品化の際に極めて有効なツールとなることは間違いない。異なるメーカーの製品同士の互換性の確保や、開発期間の短縮に大きく寄与している。一方で、古いバージョンの機器の切り捨てにも繋がり、ユーザーは常にそのことを理解した上で製品選択を強いられる。しばしば、望んだ機能が利用できない機器を手にしてしまうなどの話も頻繁に聞こえてくる。これは既存ユーザーの重層化分に考慮していない現在の規格化がもたらした弊害ととることもできる。シンプルで、長年にわたって使用出来る規格と競合した場合、ユーザーの支持はどちらを選択するか、情勢を注視する必要があろう。

 内容目次 

《単結晶シリーズ》

  ●紫外レーザー用単結晶市場 (3~15ページ)
    ~拡大・多様化する紫外レーザー需要。新結晶による高効率、高出力化がカギ~
    1.紫外レーザーの概要
    【図】全固体紫外レーザーの模式図
    2.紫外レーザー用単結晶の種類
    2-1.YAG(Y3Al5O12)
    【図】紫外レーザー用単結晶
    2-2.YVO4
    2-3.LiCAF(LiCaAlF6)
    2-4.KGW〔KGd(WO4)2〕
    3.紫外レーザー用単結晶の用途
    3-1.微細加工
    3-2.微細欠陥検査
    【図】微細欠陥検査装置の例
    3-3.医療応用
    4.紫外レーザー用単結晶の作製方法
    【図】単結晶引き上げ装置の例
    5.紫外レーザー用単結晶の市場規模推移と予測
    【表・グラフ】紫外レーザー用単結晶の市場規模推移(金額:2009年-2014年予測)
    【表・グラフ】紫外レーザー用単結晶の種類別 国内市場規模推移(金額:2009年-2014年予測)
    【表・グラフ】紫外レーザー用単結晶の需要分野別 国内市場規模推移(金額:2009年-2014年予測)
    6.紫外レーザー用単結晶のシェア
    【表・グラフ】紫外レーザー用単結晶の国内市場における企業シェア(金額:2011年)
    7.紫外レーザー用単結晶の主要取扱企業の取組動向
    7-1.(株)インデコ
    7-2.(株)オプトサイエンス
    7-3.住友金属鉱山(株)
    7-4.(株)レーザーシステム
    8.紫外レーザー用単結晶の主要公的研究機関の取組動向
    8-1.大阪大学レーザーエネルギー学研究センター
    8-2.(独)物質・材料研究機構物質研究所
    9.紫外レーザー用単結晶の今後の見通し

  ●非線形光学単結晶市場 (16~26ページ)
    ~固体レーザーの普及とともに欠かすことの出来ないアイテム~
    1.非線形光学単結晶の概要
    【図】光学単結晶の主な機能
    2.非線形光学単結晶の種類
    2-1.BBO(β-BaB2O)
    2-2.LBO(LiB3O5)
    2-3.CLBO(CsLiB6O10)
    2-4.KTP(KTiOPO4)
    2-5.KLN(K3Li2Nb5O15)
    2-6.LTO(LiTaO3)
    2-7.BMO(BaMgF4)
    3.非線形光学単結晶の市場規模推移と予測
    【表・グラフ】非線形光学単結晶の市場規模推移(金額:2009年-2014年予測)
    【表・グラフ】非線形光学単結晶の種類別 市場規模推移(金額:2009年-2014年予測)
    4.非線形光学単結晶のシェア
    【表・グラフ】非線形光学単結晶の国内市場における企業シェア(金額:2011年)
    5.非線形光学単結晶の主要企業の取組動向
    5-1.(株)オキサイド
    5-2.(株)オプトサイエンス
    5-3.日立化成工業(株)
    6.非線形光学単結晶の主要公的研究機関の取組動向
    6-1.大阪大学光科学センター
    6-2.(独)物質・材料研究機構
    7.非線形光学単結晶の今後の見通し

  ●SiC単結晶市場 (27~41ページ)
    ~昇華法によるブレークスルーで市場化が進む~
    1.概要
    2.価格動向
    3.メーカー動向
    4.アプリケーション動向
    5.市場規模推移
    【表・グラフ】SiC単結晶WW市場規模推移(金額・数量:2009年-2015年予測)
    【表・グラフ】SiC単結晶用途分野別WW市場規模推移(金額:2009年-2015年予測)
    6.メーカーシェア
    【図】SiC単結晶WW市場メーカーシェア(金額:2009年、2011年)

《エネルギー関連シリーズ》

  ●コンバインドサイクル発電市場 (42~53ページ)
    ~原子力発電の代替として注目~
    1.コンバインドサイクル発電の現状
    2.開発メーカー、サプライヤーの動向
    3.コンバインドサイクル発電の特性と技術動向
    4.コンバインドサイクル発電の市場性
    【表・グラフ】コンバインドサイクル発電における国内参入メーカー累積出荷量
     (数量・金額:2012年8月見込、2030年予測)
    【表】国内におけるコンバインドサイクル発電の導入実績と計画数(2012年7月)
    5.海外事業の動向
    6.複合発電の動向
    【表】国内コンバインドサイクル発電施設一覧
    【表】国内 自家発電向けコンバインドサイクル発電施設一覧

《無線モジュールシリーズ(3)》

  ●無線モジュール市場(Bluetooth) (54~67ページ)
    ~キーワードはセンサーネットワーク、省電力、小型化、長期間駆動~
    1.近距離通信としてのBluetooth
    【表】Bluetoothの概要(国内2.4GHz帯)
    【表】BIuetooth3.0+HSとBluetooth 4.0規格
    【図】Bluetoothの種類と規格・性能分類
    【表】Bluetoothのプロファイル
    2.BLE(Bluetooth V4.0)の概要
    2-1.BLEの特徴
    【表】レガシーなBluetoothとBLEの相違点
    2-2.BLEに必須な3つの要件
    (1)低電力・長期間駆動
    (2)豊富なプロファイルの提供
    (3)スマートフォンへの通信チップの搭載
    3.注目される利用分野
    3-1.レガシーなBluetooth(Ver.1.x、2.x)
    (1)自動車テレマテックス分野(製品)
    (2)室内位置情報分野(実証実験)
    【図】室内位置情報取得実験の模式図
    (3)ITS分野
    (4)スマートハウス分野
    3-2.BLE
    【表】BLEでの利用を想定して開発中のプロファイル例
    4.参入企業(チップメーカー)
    【表】BLE通信チップ例
    5.競合技術・競合企業
    6.市場規模予測
    【表・グラフ】Bluetooth搭載機器のWW市場規模推移(金額:2011年見込-2015年予測)
    7.まとめと今後の動き

《半導体シリーズ》

  ●PLD市場 (68~75ページ)
    ~微細化によりASICからの代替が急速にすすむ~
    1.市場概況
    2.市場規模の推移とシェア
    2-1.市場規模の推移
    【表・グラフ】PLDワールドワイド市場規模推移(金額:2008年-2012年見込)
    2-2.市場シェア(全世界)
    【表】PLDワールドワイド市場のシェア推移(金額:2009年-2011年)
    【グラフ】PLDワールドワイド市場のシェア(金額:2010年、2011年)
    3.製品動向
    3-1.微細化がすすむ
    3-2.3D化
    【図】3D FPGA(スタックド・シリコン・インターコネクト・テクノロジ)の構造
    4.各社の動向
    4-1.ザイリンクス(Xilinx Inc.)
    4-2.アルテラ(Altera Corporation)
    4-3.マイクロセミ(Microsemi Corporation / 旧アクテル)
    4-4.ラティスセミコンダクター(Lattice Semiconductor Corporation)
    5.今後の見通し

《車載用電子デバイスシリーズ(10)》

  ●車載用電流センサ市場 (76~90ページ)
    ~燃費改善技術の搭載やxEV市場の拡大にともない市場は急成長~
    1.概要
    【表】車載分野における電流センサの用途とその方式
    2.市場規模
    【表】車載分野電流センサ(用途別)のWW市場規模予測(数量・金額:2011年-2020年予測)
    【グラフ】車載分野電流センサ(用途別)のWW市場規模予測(数量:2011年-2020年予測)
    【グラフ】車載分野電流センサ(用途別)のWW市場規模予測(金額:2011年-2020年予測)
    3.注目用途の動向
    3-1.補機バッテリモニタリング用
    (1)電流センサの搭載目的
    【図】補機バッテリモニタリング用電流センサの搭載目的
    (2)使用されるセンサ(現状と今後の可能性)
    【図】補機バッテリ用電流センサの採用の考え方
    (3)市場規模予測
    3-2.xEVバッテリモニタリング用
    (1)電流センサの搭載目的
    (2)使用されるセンサ(現状と今後の可能性)
    【図】電流センサの高精度化によるメリット
    (3)市場規模予測
    【表・グラフ】xEVバッテリ用電流センサ(検出方式別)のWW市場規模予測
     (数量:2011年-2020年予測)
    3-3.xEVモータドライブ(インバータ)用
    (1)電流センサの搭載目的
    【図】xEVにおけるモータ制御ブロック図
    (2)使用されるセンサ(現状と今後の可能性)
    (3)市場規模予測
    【表】xEVモータドライブ用センサの市場に影響を及ぼす項目とその傾向

《次世代二次電池シリーズ(3)》

  ●次世代二次電池市場(金属-空気電池/有機二次電池) (91~114ページ)
    ~LABは研究開発が急展開、有機二次電池は実用化が近づく~
    1.はじめに
    1-1.金属-空気電池の現状と課題
    (1)金属-空気一次電池と二次電池
    【図】リチウム-空気電池のエネルギー密度の比較(概念図)
    【図】リチウム-空気二次電池の概念図
    (2)LABのタイプ分類
    1-2.有機二次電池の現状と課題
    (1)放電容量はLIBの2倍以上
    (2)有機活物質の種類と開発動向
    【図】薄型「有機ラジカル電池」の柔軟性
    1-3.今後の市場化予測
    (1)金属-空気電池の市場展開
    【表・グラフ】金属-空気電池のWW市場規模推移(金額:2012年見込-2025年予測)
    (2)有機二次電池の市場展開
    【表・グラフ】有機二次電池のWW市場規模推移(金額:2012年見込-2020年予測)
    2.注目機関・企業の動向
    2-1.金属-空気電池関連
    (1)三重大学
    【図】リチウム被膜電極模式図
    (2)京都大学
    【図】RISING事業用ビームラインの実験ハッチ部
    (3)(独)産業技術総合研究所・つくばセンター
    【図】「ハイブリッド型電解液タイプ」の構造
    (4)(独)物質・材料研究機構
    (5)ファルタ・マイクロバッテリー(VARTA Microbattery GmbH.)
    【図】ファルタ・マイクロバッテリーの亜鉛空気電池
    2-2.有機二次電池関連
    (1)(独)産業技術総合研究所・関西センター
    【図】各種の有機正極材料の放電曲線
    (2)(株)村田製作所
    (3)イーメックス(株)
    【図】正極材料の放電特性比較(導電性高分子正極、LIB、EDLC)

《コラム》

  ●土用の丑の日? (115~115ページ)

関連マーケットレポート