今週の"ひらめき"視点
早春の清里でリフレッシュ。大型連休は是非、森の中へ
当社は八ヶ岳南麗エリアで小さな地域経済循環モデルの実証実験に取り組んでいるが※1、そのご縁もあって先日、日本環境教育フォーラム(JEEF)とキープ協会が主催する「森 de リトリート特別編」に参加させていただいた。JEEFは体験と対話を重視した環境教育を通じて持続可能な社会づくりを担う人材育成に取り組む公益社団法人、後者は “清里” のシンボル「清泉寮」を運営するとともに年間250プロジェクトを越える環境教育事業を展開する公益財団法人。団体名のキープは Kiyosato Educational Experiment Project(清里教育実験計画)の意である。
プログラムのテーマは「早春の森に触れ、自然と自分の声に耳をすます2日間」、天気に恵まれた初日は昼の森と夜の森へ、翌日は裸足で雨の森へ。木に触れ、風を感じ、耳を澄まし、目を凝らし、雨を受け、素足で地面を踏む。文字通り五感をフルに使っての体験だった。経験豊かなキープ協会のレンジャー小野明子氏、古岩基氏の解説も心地よく、“はだしの人” 金子潤氏の “人間と環境の意味ある関係” を求め続ける真摯な姿も刺激的だった。
参加者は筆者も含めて10名、林野庁所管の研究機関の研究者から地方自治体の渉外戦略マネージャー、キャンプリゾート事業を手掛ける経営者、SDGsコンサルタント、臨床心理士、外資系企業のセールス担当者、、、まで、多士済済の顔ぶれである。森や自然の再生を手掛ける方、環境教育に携わる方、地方創生や企業の環境戦略を支援・推進する方など、本業と森との関係はまさに “それぞれ” であるが、共通するのは森や自然に対する想いの深さと強さ。筆者などあらゆる意味でまったくの “若葉マーク” であった。
さて、間もなく5月の大型連休だ。本稿の読者諸氏も休暇の計画にわくわくしている方も少なくないのでは? でも、もしまだ何も予定が決まっていなければ、是非とも森の体験をお勧めしたい。え? GWは混雑するから出かけたくない? 宿泊施設はもう予約でいっぱい? いえいえ、例え遠出は無理でも身近にもきっと小さな自然があって、そこに森を感じることも出来るはず※2。目を閉じて、深く呼吸し、少しだけ日常から離れ、自分自身を整え直してみてはいかがでしょう(半分受け売り、半分本音)。それでは、みなさま、もう1週間がんばって、良い休暇を。
※1.小さな経済循環モデルの取り組み:2018年12月、当社は社内組織「カーボンニュートラルビジネス研究所」を設立、脱炭素へ向けた社会・産業構造の転換をビジネス機会と捉え、新たな価値の創出を目指して活動している。2022年7月から八ヶ岳山麗で小さな経済循環モデルの実証実験 “ココラデ・プロジェクト” をスタートさせている。
※2.GW期間中の5月4日みどりの日に全国24箇所で森を歩くイベントが同時開催されます。遠出が無理な方、是非お近くの森にお出かけください。
主催:GotoForest! 運営共同体(代表:一般社団法人森と未来)
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代表取締役社長 水越 孝