進化するクラウドコンピューティング市場~ITビジネスへのインパクトと将来展望~
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「クラウド」はITビジネスにどのようなインパクトを与えるのか、成長の背景と理由、クラウド市場を支える原動力と成長の方向性等、市場創成期のクラウドコンピューティングの実態を徹底分析いたしました。SaaSからプラットフォームへ、情報系から基幹系へと進化するクラウドの未来像、クラウドコンピューティング時代のビジネスモデルと位置付けを明らかにいたしました。
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調査資料詳細データ
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調査目的:クラウドコンピューティング市場の動向と将来性を把握するため、国内IT業界において重要な位置にある
システムインテグレーター(SIer)を中心に、クラウドコンピューティングへの参入状況を調査した。また、
ユーザアンケートにより、SaaSなどへの関心や今後の利用意欲を調査した。
本調査結果は、当該関連企業及び関係者の経営やマーケティング活動に資することを目的とする。
調査方法:公開情報、当社に蓄積されている情報、アンケート調査、直接面談取材調査などを併用。
調査期間:2009年10月~12月(アンケート調査は2008年12月~2009年1月)
第1章 クラウドコンピューティング市場規模予測
1 2009年~2015年のクラウドコンピューティング市場規模長期予測
図表 1 クラウドコンピューティング市場規模予測
図表 2 サービスの定義
2 市場成長の背景と理由
図表 3 サービスの種類とその内容
図表 4 サービスの種類と市場成長要因
第2章 クラウドコンピューティング市場分析
1 クラウドコンピューティング市場とは
2009年はクラウドコンピューティング元年
1-1 クラウドコンピューティングの定義と分類
図表 5 オンプレミスとクラウドコンピューティングの違い
1-2 クラウドコンピューティングによってもたらされる「3つの解放」
図表 6 クラウドコンピューティングによるインパクト「3つの解放」
1-3 パブリッククラウドとプライベートクラウド
図表 7 所有者の区分からみたオンプレミス、パブリッククラウド、プライベートクラウドの違い
図表 8 クラウドコンピューティングの分類
1-4 SaaS/PaaS/IaaS・HaaS
図表 9 サービスの種類によるクラウドの分類
①SaaS(Software as a Service)
現段階では「ASPとの違い」の議論はもはや不要
ASPからはマーケティング的な意味合いで進歩を遂げる
②PaaS(Platform as a Service)
開発生産性の高いプラットフォームをサービスとして提供
③IaaS・HaaS(Infrastructure as a Service・Hardware as a Service)
ハードウェア資源のサービス提供 代表はAmazon EC2
参考:その他(XaaS)
SaaS/PaaS/IaaSの周辺では新しい用語が産まれるが本質的な違いではない
2 クラウド時代のビジネスモデル
切り口は「アウトソーシング」と「クラウドインテグレーション」
2-1 アウトソーシングビジネスを中心に形成されるプライベートクラウド市場
2-1-1 クラウドはSIerにとって脅威ではなくチャンス
クラウド市場形成の推進力とは
クラウド≠SaaSではない プライベートクラウドに商機あり
図表 10 クラウド化によるアウトソーシングビジネスの転換
2-1-2 クラウドとアウトソーシングの違いとは
クラウドサービスの特徴は仮想化を中心とした技術の高度化にある
図表 11 IBMが考えるクラウドの3要素
2-1-3 国内SIerがクラウドに魅力を感じる理由
安定収入獲得型のサービス事業拡大が狙い
図表 12 SIerの課題と解決に向けた取組み
図表 13 SIerの事業の付加価値を示す「スマイルカーブ」
2-2 クラウド時代の新ビジネス クラウドインテグレーション
2-2-1 クラウド時代の情報システム像
「オンプレミス」と「ハイブリッドクラウド」が混在する環境が出現
図表 14 クラウドに適したシステムのデータ特性
図表 15 複雑化する企業システムの利用形態
2-2-2 クラウドインテグレーションとはなにか
SIerにとって新しいビジネスが創出される
2-2-3 クラウドインテグレーションの機会と課題
利益率、販売形態…参入メリットの検討が必要
クラウドインテグレーションの事例
3 SIerのクラウド事業戦略の方向性
3-1 メーカー及び大手SIer
事業内容…全方位型展開が特徴
図表 16 大手SIerのクラウド事業範囲
図表 17 大手SIerのクラウドビジネスの事業内容
クラウド化のターゲット…焦点は基幹系システム
図表 18 日立が目指すクラウドコンピューティングサービス像
チャネルとターゲット顧客…大手企業中心に変化はない
図表 19 大手SIerのクラウドビジネスの商流
SaaS、PaaSの位置付け
図表 20 大手SIerにとってのSaaSとPaaSの位置付け
課題…先行投資型へ
まとめ
3-2 中堅大手・中堅SIer
事業内容…領域特化型、アライアンス型、M&A型などが登場
チャネルとターゲット顧客…中堅企業にとっての価値の見極めが重要
課題…コスト低下圧力にさらされる可能性も
図表 21 大手SIerと中堅SIerのクラウドビジネス実現方法の違い
まとめ
3-3 中小SIer
事業内容…他社クラウド基盤上でのシステム開発に専念
まとめ
3-4 ISV・パッケージベンダー
業務内容…パッケージSaaS化の選択を迫られる
チャネルとターゲット顧客…中小企業市場の開拓が課題
まとめ…「イノベーションのジレンマ」を克服できるか
3-5 ベンチャー、異業種参入、個人など
“クラウドネイティブ”なベンチャー企業の出現 ロングテールモデルによるビジネスの形成も
異業種参入の障壁は低い 専門知識不要で参入が可能に
図表 22 企業規模及び企業タイプ別のクラウド戦略
4 求められる能力と事業の方向性
4-1 クラウド時代に必要とされる人材像
最適なITをコーディネートする専門家へのニーズが起きる
4-2 サービス事業に対応した顧客との協業モデル確立
5 クラウドコンピューティングの課題
5-1 ユーザ企業の視点からの課題
①クラウド化による「ベンダー囲い込み」
②クラウドの利用によってコストは削減できるか
図表 23 従量課金モデルでの料金の考え方
③「クラウド」の乱立によるユーザ企業の「失望」
5-2 ITベンダーの視点からの課題
①利益獲得モデルの変化への対応
②営業や組織の評価の違いへの対応
6 政府・自治体によるクラウド利用・推進状況
6-1 霞ヶ関クラウド、自治体クラウド
政策対象としてクラウドが脚光浴びる 行政システムの共通利用構想進む
図表 24 政府情報システムの現状と将来像
6-2 J-SaaS
中小企業のIT化推進が目的 価格など普及に向けた課題も
6-3 セールスフォース・ドットコムの導入事例
エコポイント、定額給付金など注目度の高い政策をサポートする
図表 25 Force.comで開発されたエコポイント申請画面
7 主要プレイヤーの動向
7-1 クラウド市場のプレイヤー構造
図表 26 クラウド市場における主要なプレイヤー
7-2 グローバルベンダーと国内ベンダーの違い
図表 27 日米クラウドベンダーのデータセンタ体制の違い
図表 28 外資系クラウドベンダーと国内ITベンダーの事業領域の違い
7-3 主要ベンダーの動向
7-3-1 海外ベンダーの動向
セールスフォース・ドットコム…SaaSで旋風を巻き起こす 日本市場ではPaaSに注力
グーグル…Google Appsでエンタープライズ市場に参入
アマゾン…低価格なインフラサービス「Amazon EC2/S3」を提供
マイクロソフト…「ソフトウェア+サービス」のハイブリッドモデルを推進
図表 29 Windows Azure概念図
7-3-2 外資ベンダーが提供するPaaSの特徴と違い
図表 30 外資ベンダーのPaaSの比較
7-3-3 国内ベンダーの動向
図表 31 国内ベンダーの動向
第3章 SaaS及びITアウトソーシング利用に関するアンケート調査
回答企業のプロフィール
図表32 売上高規模
図表33 従業員数規模
図表34 業種
1 SaaS等オンラインサービス利用に関する調査
オンラインサービスの利用率は既に2割 クラウドで弾みがつくと期待
SaaSはSFA、EIPからスタート、ERPへの関心も高い
SaaSに否定的な理由は「コスト面のメリットを感じられないから」
図表 35 SaaS他オンラインサービスの利用状況
図表 36 売上高規模別 SaaS他オンラインサービスの利用状況
図表 37 従業員数規模別 SaaS他オンラインサービスの利用状況
図表 38 業種別 SaaS他オンラインサービスの利用状況
図表 39 SaaSを利用している分野
図表 40 今後のSaaSの利用意向
図表 41 売上高規模別「今後のSaaSの利用意向」
図表 42 従業員数別 今後のSaaSの利用意向
図表 43 業種別 今後のSaaSの利用意向
図表 44 今後SaaSを利用する分野
図表 45 今後もSaaSの利用意向がない理由
図表 46 売上高規模別 今後もSaaSの利用意向がない理由
図表 47 従業員数規模別 今後もSaaSの利用意向がない理由
図表 48 業種別 今後もSaaSの利用意向がない理由
2 アウトソーシングに関するユーザ調査
アウトソーシング/データセンタの利用率が高い金融業、低い製造業
利用5年程度でデータセンター乗り換えの検討も 最大の不満は利用コスト
図表 49 ITアウトソーシングの利用範囲
図表 50 売上高規模別 アウトソーシングの利用範囲
図表 51 従業員数規模別 アウトソーシングの利用範囲
図表 52 業種別 アウトソーシングの利用範囲
図表 53 データセンタの利用状況
図表 54 売上高規模別 データセンタの利用状況
図表 55 従業員数規模別 データセンタの利用状況
図表 56 業種別 データセンタの利用状況
図表 57 データセンタの利用経過年数
図表 58 売上高規模別 データセンタの利用経過年数
図表 59 従業員規模別 データセンタの利用経過年数
図表 60 業種別 データセンタの利用経過年数
図表 61 データセンタの乗り換え意向
図表 62 経過年数別 データセンタの乗り換え意向
図表 63 利用データセンタへの不満
図表 64 今後3年間のデータセンタの新規利用意向
図表 65 売上高規模別 今後3年間の新規データセンタ利用意向
図表 66 従業員数規模別 今後3年間のデータセンタの新規利用意向
図表 67 業種別 今後3年間のデータセンタの新規利用意向
図表 68 データセンタの選択基準
第4章 参入企業の実態と戦略
1 株式会社NTTデータ
SI事業の一環としてクラウドサービスの提供を開始
総合的なクラウドサービスブランド「BizCloud」を発表
クラウド化による本質的な変化はないが、コストダウンのニーズへの対応は課題
2 サイオステクノロジー株式会社
2007年の日本大学向け導入を皮切りに、Google Apps事業に参入
セキュリティやシングルサインオンなどクラウドインテグレーションに注力
クラウド時代に対応し、サービスプロバイダーとしての性格を強める
3 株式会社テラスカイ
セールスフォース・ドットコムのパートナーとして最古参
自社独自ソリューションに注力
「AppExchange Consortium」を立上げ市場活性化を狙う
4 日商エレクトロニクス株式会社
インフラ構築事業の縮小を予期、M&Aやアライアンスによりサービス事業に進出
透明性の高い運用サービスで差別化を図る
パートナーとの協業で海外のサービス展開も計画
5 日本アイ・ビー・エム株式会社
クラウドのターゲットエリア・製品・サービスを体系化
大手企業ではまずプライベートクラウドが立ち上がる
パブリッククラウドもエンタープライズ向けサービスが中心
6 日本電気株式会社
基幹システムにフォーカスした「クラウド指向サービスプラットフォームソリューション」を発表
SAPをクラウド基盤で再構築 基幹システム対応を推進
業務プロセス改革を伴うクラウド利用拡大を狙う
7 日本ユニシス株式会社
「ICTホスティング」を主体にクラウド事業を推進
SaaSビジネス創出の場として、プラットフォームやマーケットプレイスを提供
品質のみでなく価格も重視し、競争力のあるサービスを目指す
8 株式会社日立製作所
「社会インフラと同等の信頼性」を目指すクラウド構想
大規模システムのノウハウを活かしてプライベートクラウドを積極推進
独自仮想化ソフトなどの技術力を強みに基盤の信頼性を高める
9 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
2006年から自社構築経験を元にクラウド事業参入を開始
クラウドの価値を追及し、マルチテナントによる低コストとセキュリティを両立
セールスフォース事業は日本郵政の事業を手掛ける
10 富士ソフト株式会社
Google Apps の大手ユーザにしてパートナー
Google Appsの利点は必ずしも価格ではない
クラウド事業全体の中でのGoogle Apps事業の位置付け
11 富士通株式会社
データセンターでのアウトソーシングを核としたクラウドサービス体系を発表
SaaSサービスに「プライベートSaaS」も用意、個別対応重視
サービス事業対応の人材育成で先行した取組み
12 みずほ情報総研株式会社
Salesforce CRMをみずほフィナンシャルグループへ導入
SIerとして力を発揮できるが、クラウドならではの課題もある
PaaS、IaaSで選択肢広がり、クラウドが現実のものとなってきた
13 株式会社セールスフォース・ドットコム
SaaSのトップベンダーとして高成長を維持
2009年はPaaS事業の成長が特徴 官公庁でも実績
2010年は競合動向も注視 クラウド市場の本格化には期待
14 グーグル株式会社
メールを中心としたGoogle AppsでB2B市場攻略
グーグルが提供するPaaS、Google App Engine
セキュリティへの投資を積極的に行う
15 マイクロソフト株式会社
「ソフトウェア+サービス」のハイブリッドモデルを推進
中核製品となるクラウドOSの「Windows Azure」
クラウドネイティブ型ベンダーとの差別化戦略を明確にする
16 ヴイエムウェア株式会社
フォーカスが「仮想化」から「クラウド」に移る
「クラウドは仮想化」データセンタの効率化がカギと示唆
仮想化に留まらないクラウドベンダーへの進化
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