海外市場での電気自動車の小型化/コンバージョンから見た国内市場の可能性
本格普及に向けた動きが加速するEV(電気自動車)市場。日本国内では、街中での近距離移動を主とするコミューター利用を想定した「EVの小型化」に向けた取組や、運輸部門での二酸化炭素排出量削減に効果的な「既存中古車のEVへのコンバージョン(改造)」といったビジネスに関心が高まる等、EVといったカテゴリーを通じて新たな動きを見せつつあります。普及拡大に向けた取組や規格策定が進む海外市場の現状と、様々な取組が進みつつある日本国内の現状を照らし合わせることで、日本国内の市場展望を行ないました。
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調査資料詳細データ
調査目的:2009年に軽自動車ベースのEVが販売されて以降、国内外で多くの自動車メーカー等が「2012年EV市販開始」を目処にEV開発を進めており、EVの本格普及に向けた動きが加速している。こうしたなか、日本国内の自動車市場では、街中での近距離移動を主とするコミューター利用を想定した「EVの小型化」に向けた取組や運輸部門での二酸化炭素排出量削減に効果的な「既存中古車のEVへのコンバージョン」といったビジネスへの関心が高まる等、「EV」というカテゴリーを通じて新たな動きを見せつつある。
普及拡大に向けた取組が先行する欧州・韓国、ならびに新興するEV市場が注目される中国といった海外市場の現状を調査し、各国の市場性を横断的に把握することで、海外動向から見た日本国内における市場形成の可能性について考察することを目的とする。
調査対象:小型EV・コンバージョンEVの関連事業を展開する企業、および関連団体・自治体
調査方法:直接面談取材・電話・メール取材を併用。過去実施の調査データ、業界団体・官公庁等調査資料からの考察
調査期間:2011年7月~2011年9月
■本資料のポイント
- 環境負荷低減に繋がるモビリティの一翼として期待が高まる「小型低速EV」と「コンバージョンEV」。普及拡大に向けた参入企業各社の取組と今後の市場性を分析。
- 普及拡大に向けた取組が先行する欧州・韓国、ならびに新興するEV市場が注目される中国といった海外市場の現状を調査し、各国の市場性を横断的に把握することで、海外動向から見た日本国内における市場形成の可能性について考察。
■本資料の概要
第1章 総論
第2章 海外市場
第3章 日本市場
■掲載内容
第1章 総論
1.市場の定義(調査対象範囲)
2.海外市場における電気自動車(EV)の小型化、コンバージョンにおける現況
2-1.EV 全体での普及施策・目標における位置付け
2-1-1.欧州
2-1-2.中国
(1)EV
(2)低速電気自動車(LSEV)
2-1-3.韓国
(1)EV
(2)LSEV
(3)コンバージョンEV
2-1-4.まとめ
2-2.市場動向・市場形成の背景
2-2-1.欧州
2-2-2.中国
(1)中国国内
(2)山東省
2-2-3.韓国
(1)LSEV
(2)コンバージョンEV
2-2-4.まとめ
2-3.LSEV の定義・車両規格に関する規定
2-3-1.欧州
2-3-2.中国
2-3-3.韓国
2-4.各国動向から見た普及拡大における課題
2-4-1.欧州
2-4-2.中国
2-4-3.韓国
2-4-4.まとめ
3.海外市場の動向から見た日本国内における市場形成の可能性
3-1.市場が形成される上での課題
3-2.日本国内での普及拡大に向けた参入企業・関連団体等の取組状況
3-2-1.共通課題(小型EV・LSEV/コンバージョンEV)
(1)一般消費者にとって今後のEV の市販状況や展開車種の動向が掴めない中で、
小型EV・LSEV/コンバージョンEV の特性や購入メリットの明確な提示
(普及啓発、需要喚起)
(2)製品および走行時の安全性確保、ならびに公道走行を認可する上で、
法令による規格や安全基準等の設定(低品質製品の排除)
(3)普及初期段階における産業支援および事業サポート(参入障壁の排除)
3-2-2.小型EV・LSEV
■ 魅力ある製品づくり、選択の多様化(需要喚起、他社製品との差別化)
3-2-3.コンバージョンEV(中古車からのコンバート)
■ 多種多様な中古車の形状等に適合した、コンバート技術力の向上(技術支援)
3-3.日本国内における今後の方向性と市場規模(潜在需要)予測
3-3-1.小型EV
(1)海外との比較、日本国内での普及拡大における課題と今後の方向性
(2)市場形成初期段階における潜在需要予測
3-3-2.コンバージョンEV
(1)海外との比較、日本国内での普及拡大における課題と今後の方向性
(2)市場形成初期段階における潜在需要予測 48
第2章 海外市場
1.国別市場動向
1-1.欧州(EU・仏・独・英・伊)
1-1-1.EV 普及施策・普及計画
(1)EU
(2)フランス
(3)ドイツ
(4)イギリス
(5)イタリア
1-1-2.EV 普及に向けた実証実験における小型EV 活用事例
(1)フランス
(2)ドイツ
(3)イタリア
1-1-3.車両区分にみる小型EV の規格
(1)小型EV の規格上の位置付け
(2)カテゴリーL6e に該当するマイクロカーの普及状況
1-1-4.欧州での普及拡大に向けた参入企業の取組状況
1-2.中国
1-2-1.国内全体での市場現況
(1)新エネルギー車の動向
(2)農用車の動向
(3)LSEV の動向
(4)中国国内でのLSEV 普及拡大に向けた参入企業の取組状況
1-2-2.山東省での市場現況
(1)山東省によるLSEV 関連への取組
(2)LSEV メーカーの動向
1-3.韓国
1-3-1.EV 普及計画・普及支援制度
(1)EV 普及計画
(2)EV 購入補助制度
1-3-2.韓国国内EV メーカー・EV 関連事業の現況
1-3-3.関連法令・規定
(1)LSEV
(2)コンバージョンEV
1-3-4.普及状況
(1)LSEV
(2)コンバージョンEV
1-3-5.韓国国内での普及拡大に向けた参入企業の取組状況
(1)LSEV
(2)コンバージョンEV
2.主な参入企業動向
2-1.小型EV、LSEV
2-1-1.Matra(フランス)
2-1-2.Renault(フランス)
2-1-3.Secma(フランス)
2-1-4.BMW(ドイツ)
2-1-5.e-WOLF(ドイツ)
2-1-6.THINK(ノルウェー)
2-1-7.Mahindra Reva Electric Vehicles Pvt. Ltd.(インド)
2-1-8.CT&T(韓国)
2-1-9.AD Motors(韓国)
2-1-10.奇瑞汽車股份有限公司(中国)
2-1-11.陸地方舟電動車有限公司(中国)
2-1-12.常捷企业(中国)
2-1-13.揚州凱爾斯迈電動器材科技有限公司(中国)
2-1-14.山東宝雅能源汽車股份有限公司(中国)
2-1-15.山東時風集団有限責任公司(中国)
2-1-16.山東唐駿欧鈴汽車製造有限公司(中国)
2-1-17.その他(中国)
(山東中融電動汽車有限公司・山東比徳文動力科技有限公司)
2-2.コンバージョンEV(自動車メーカーによる既存車体利用含む)
2-2-1.Malone(イギリス)
2-2-2.Daimler AG(ドイツ)
2-2-3.Volkswagen AG(ドイツ)
2-2-4.Leo Motors(韓国)
2-2-5.EROOM G&G(韓国)
第3章 日本市場
1.主な参入企業の動向
1-1.EV の小型化
1-1-1.各社動向
(1)有限会社タケオカ自動車工芸
(2)株式会社タジマモーターコーポレーション
(3)トヨタ車体株式会社
(4)日産自動車株式会社
(5)株式会社光岡自動車
(6)その他
1-1-2.各社動向にみる参入企業の今後の方向性(EV の小型化における見解)
1-2.コンバージョンEV
1-2-1.各社動向
(1)株式会社EV ジャパン
(2)EVhonda 株式会社
(3)株式会社stEVe
(4)株式会社タジマモーターコーポレーション
(5)株式会社TGMY
(6)トリトンEV テクノロジー株式会社
(7)株式会社百家堂(事業名称:100Zero)
(8)その他(中古車を用いたEV コンバージョン)
(株式会社オズコーポレーション・藤深ライン株式会社)
(9)自動車メーカーによる既存車体を用いたコンバージョンEV の状況
(三菱自動車工業株式会社・株式会社光岡自動車)
1-2-2.各社動向にみる参入企業の今後の方向性
1-3.プラットフォーム開発
1-3-1.株式会社SIM-Drive
1-3-2.株式会社TGMY
2.市場動向
2-1.小型EV
2-1-1.市場現況
(1)これまでの市場動向
(2)車両規格(ミニカー・トライク)
(3)保有台数(ミニカー)
2-1-2.国・関連団体の取組状況
(1)国土交通省
(2)高齢者にやさしい自動車開発推進知事連合
(3)電気自動車普及協議会
(4)群馬大学次世代EV 研究会・群馬マイクロEV 協会
(5)大阪府「大阪EV アクションプログラム」
2-1-3.普及拡大に向けた今後の方向性
2-2.コンバージョンEV
2-2-1.市場現況
2-2-2.国・関連団体の取組状況
(1)愛媛県・愛媛県EV 開発センター
(2)電気自動車普及協議会
(3)日本スモール・ハンドレッド協会
(4)その他
(三重県・大阪府)
2-2-3.普及拡大に向けた今後の方向性
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