2012年版 給食市場の展望と戦略
事業所対面給食、事業所弁当給食、病院給食、老人福祉施設給食、学校給食、幼稚園・保育所給食など、給食産業に参入する企業には様々な業種、業態があり、凡そ1,000社の企業が市場参入している。ここ数年、企業の福利厚生見直し傾向から事業所給食が堅調であり、高齢化を背景に病院給食や老人福祉施設給食も手堅い市場である。また、弁当給食の新しい形態として、在宅配食サービス市場は注目を集めており、外食や生協などの異業種からの新規参入も活発である。学校給食は自治体の民間委託が進んでおり、福祉給食の一環として、周辺分野から注目を集めている。幼稚園給食は施設数の減少から市場は縮小傾向にあるが、同じ年齢を対象とする保育所給食は待機児童の解消を目指して、国や自治体が施設の新設を増やしており、制度変更も市場拡大を後押ししている。今回は、事業所給食企業の海外展開や放射性物質への対応など、市場背景を考慮した調査項目も追加した。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:給食市場(事業所対面給食、弁当給食、病院給食、老人福祉施設給食、学校給食、幼稚園・保育所給食)における、市場の現状と方向性、及び参入企業の事業戦略を調査・分析することにより、2016年の給食市場を展望することを目的として実施
調査対象:
<対象サービス>
・事業所対面給食 ・弁当給食(事業所弁当給食、在宅配食サービス) ・病院給食(病院、診療所)
・老人福祉施設給食(特養、老健、有料老人ホーム) ・学校給食 ・幼稚園・保育所給食
<調査対象先>
・給食サービス企業 32社
調査方法:直接面接調査と電話等による間接調査
調査期間:2012年5月~2012年7月
■本資料のポイント
- 節電、放射性物質、外米が給食業界に影響
- 中国、ASEANに進出する事業所対面給食
- 弁当給食は在宅配食に事業シフト
- 生協、外食、流通が在宅配食に本格参入
- 喫食率が上昇する有料老人ホーム
- 老人福祉施設の外部委託率は60%超
- 有料老人ホームが老人福祉施設給食を牽引
- 学校給食、幼稚園・保育所給食は安全を最重視
- 制度変更で保育所給食は外部委託が急拡大
- 注目集める有力30社を徹底研究
- 給食サービス企業300社名鑑を掲載
- <2011年版>メディカル給食、在宅配食、介護食、治療食の市場展望、より一部抜粋
- <2012年版>嚥下食、咀嚼困難者食、検査食に関する市場実態と将来展望、より一部抜粋
■本資料の概要
第Ⅰ章 注目業界動向
第Ⅱ章 マーケットの現状分析と展望
第Ⅲ章 有力給食サービス企業の市場戦略分析
第Ⅳ章 有力給食サービス企業の個別実態(32社)
第Ⅴ章 全国給食サービス企業名鑑(493社)
■掲載内容
第Ⅰ章 注目業界動向
1.変化する4兆4,000億円の給食市場
2.給食施設数の増減傾向
3.高齢化と介護制度で高齢者が移動
4.テーブル・フォー・ツーの普及状況
5.メタボ対策で栄養管理ビジネスが本格化
6.健康弁当、治療食の市場が拡大
7.有料老人ホームの在所率が上昇
8.生協、外食、小売流通が配食市場に本格参入
9.NST加算が臨床栄養の追い風に
10.嚥下食、咀嚼困難者食の市場は堅調推移
11.幼保・学校給食は食育、地産地消、民間委託が進行
第Ⅱ章 マーケットの現状分析と展望
1.全体市場(2007~2011年度)~景気回復の遅れを福祉分野がカバー
1)給食の総市場規模推移(2007~2011年度)
2)給食の分野別市場構成比(2011年度)
3)給食の地域別市場構成比(2011年度)
4)給食サービス企業シェア(2011年度)~上位20社で20%超
5)給食市場の拡大要因と阻害要因
6)今後の市場見通し
7)給食の総市場規模予測(2012~2016年度)
2.事業所対面給食~2009年度を底に回復、しかし2011年度は再び下降
1)市場動向
2)参入企業動向
3)市場規模推移(2007~2011年度)
4)現状の問題点と課題
5)今後の市場見通し
6)市場規模予測(2012~2016年度)
3.弁当給食~高齢者向け在宅配食サービスが堅調
1)市場動向
2)参入企業動向
3)市場規模推移(2007~2011年度)
4)現状の問題点と課題
5)今後の市場見通し
6)市場規模予測(2012~2016年度)
4.病院給食~外部委託率は40%弱まで拡大
1)市場動向
2)参入企業動向
3)市場規模推移(2007~2011年度)
4)現状の問題点と課題
5)今後の市場見通し
6)市場規模予測(2012~2016年度)
5.老人福祉施設給食~特養、老健は新設減少、しかし市場は3%成長
1)市場動向
2)参入企業動向
3)市場規模推移(2007~2011年度)
4)現状の問題点と課題
5)今後の市場見通し
6)市場規模予測(2012~2016年度)
6.学校給食~民間委託は予想以上のハイペース
1)市場動向
2)参入企業動向
3)市場規模推移(2007~2011年度)
4)現状の問題点と課題
5)今後の市場見通し
6)市場規模予測(2012~2016年度)
7.幼稚園・保育所給食~保育所外調理解禁を見越し市場は活性化
1)市場動向
2)参入企業動向
3)市場規模推移(2007~2011年度)
4)現状の問題点と課題
5)今後の市場見通し
6)市場規模予測(2012~2016年度)
8.有力給食サービス企業の業績ランキング
○売上高ランキング
○売上高伸び率ランキング
○税引後利益高ランキング
○従業員一人当たり売上高ランキング
○従業員一人当たり税引後利益高ランキング
○税引後利益率ランキング
9.給食サービス企業の仕入先ランキング
第Ⅲ章 有力給食サービス企業の市場戦略分析
1.給食事業の方針と展開パターン(事業スキーム)
2.調理加工方法とCKの設置状況(計画停電対策、節電策)
3.メニュー開発と食材調達、物流対策(輸入食品の使用)
4.営業状況(営業体制、注力地域・ユーザー)
5.鮮度維持・安全管理対策、人材教育方法
6.海外展開(日系企業のサポート、海外法人設立)
7.今後の市場戦略
第Ⅳ章 有力給食サービス企業の個別実態(32社)
○愛和~新・草加配食サービスセンター竣工、より安全に
○一冨士フードサービス~事業所給食老舗企業、学校給食が伸張
○魚国総本社~2014年の創業100年に向け「CS経営」を深化
○エ-ムサービス~衛生管理体制を強化
○NECライベックス~学校給食が下支え、他系列事業所への営業も視野に
○エンゼルフーズ~幼稚園給食を通じ、未来を担う子供たちの健康と幸せをサポート
○大阪いずみ市民生活協同組合~3期目を終えた夕食宅配事業は売上高7億円超
○グリーンハウス~『Food for Globeいのちと笑顔を支える』をスローガンに
○シダックスフードサービス~トータルアウトソーシングの受託目指す
○シニアライフクリエイト~高齢者在宅配食サービス100億円超す
○西洋フード・コンパスグループ~リテンション、ワンモアロケーション獲得へ
○玉子屋~1日7万食の給食弁当大手、品質・サービス向上に努力
○テスティパル~グループ年商130億、メディカル分野が伸長
○トーカイフーズ~メディカル・シルバー給食主体に安定成長
○東洋食品~学校給食受託が8割超え、PFIにも強み
○どうきゅう~事業所給食が減少する中、札幌市の学校給食が堅調
○日米クック~「社内充実」を掲げ、長期的・持続的に企業価値を高める
○ニッコクトラスト~学校給食に最大注力
○日清医療食品~「食宅便」で在宅配食事業へ参入
○日総~リージョナルトップとして道内で総合展開
○日本ゼネラルフード~メディカル給食構成比が60%を超す
○ハーベスト~人材基盤作りに総合職を大量採用
○ファンズエーピー~給食会社による共同仕入れ会社、設立7周年で加盟75社
○富士産業~メディカル給食に特化するも新機軸を模索
○ミールケア~食育の普及・啓蒙で関東圏の幼稚園給食が急増
○メーキュー~100年企業に向かって、売上100億円を目指す
○メフォス~学校給食が伸長、主力事業の一つに
○幼稚園給食~生産キャパ一杯、現状設備活用事業を模索
○LEOC~地域密着体制でヘルスケア分野に注力
○レパスト~給食事業は“食”における家事代行業
○ロイヤルコントラクトサービス~ロイヤルの遺伝子継承、コントラクトフード事業を集約
○ワタミタクショク~『ワタミの宅食』は24万7,000食/日
第Ⅴ章 全国給食サービス企業名鑑(493社)
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