2013 新エネルギー用パワーコンディショナー市場
再生可能エネルギーに欠かすことのできないパワーコンディショナーについて、その市場実態を把握し、今後の動向を考察しました。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:新エネルギー用パワーコンディショナーを対象に主要参入企業の取り組み実態や生産動向、研究開発動向、企業方針を把握すると共に、それらをベースに新エネルギー用パワーコンディショナーの市場実態をまとめ、課題や将来性を展望する。
調査対象:パワーコンディショナーメーカや国内販売元及びそれらの研究開発に取り組む企業等
調査方法:直接面接取材を中心に、電話ヒアリング、周辺取材を併用。尚公表されている資料やデータ、研究成果、社内資料等も参考にしている。
調査期間:2013年1月~2013年3月
■本資料のポイント
●固定価格全量買取制度の施行後に需要拡大したパワーコンディショナーについて、その市場規模、メーカシェアを究明。
●主要参入メーカの事業展開を考察し、各社の狙いや課題点、動向を整理し、容量帯ごとに今後の方向性を考察。
●2015年度までの市場規模を予測。
■本資料の概要
第1章 新エネルギー発電システム市場の現状
第2章 新エネルギー用パワーコンディショナー市場の現状
第3章 国内主要パワーコンディショナーメーカの取り組み実態
第4章 新エネルギー用パワーコンディショナーメーカの特徴と方向性
第5章 新エネルギー用パワーコンディショナー市場の将来展望
■掲載内容
第1章 新エネルギー発電システム市場の現状
1.太陽光発電システム市場
2.風力発電システム市場
3.燃料電池/蓄電池システム市場
第2章 新エネルギー用パワーコンディショナー市場の現状
1.新エネルギー用パワーコンディショナー市場参入企業
(1)太陽光発電では、国内や海外から新規参入が相次ぐ
(2)参入メーカは少ないその他の新エネルギー
2.太陽光発電向けパワーコンディショナー市場
(1)前年対比30%以上の拡大となる数量ベースの市場規模推移
(2)容量が大きいほど拡大する金額ベースの市場規模推移。100kW以上は18倍に
(3)上位4社が核となる小容量パワーコンディショナーのメーカシェア
(4)特徴ある新旧メーカが上位にくる中容量パワーコンディショナーのメーカシェア
(5)500kW機がカギを握る大容量パワーコンディショナーのメーカシェア
(6)多様化する住宅向けパワーコンディショナーの供給構造。SIerも独自仕入れに
(7)メガソーラと低圧連系に二極化する産業向けパワーコンディショナー
3.風力発電向けパワーコンディショナー市場
4.燃料電池/蓄電池向けパワーコンディショナー市場
第3章 国内主要パワーコンディショナーメーカの取り組み実態
1.エス・エム・エイ・ジャパン(株)
(1)住宅向けとメガソーラ向けの品揃え。1000V入力の700kW機も追加
(2)大規模メガソーラ向けを全量受注。住宅用でも大口供給先を確保し、業績好調
(3)メガソーラに絞らず、日本市場にあわせた展開を狙う。サービス体制も充実へ
2.(株)荏原電産
(1)パワーコンディショナーとシステムで事業展開。品揃えは10kWのみ
(2)2012年度は単体出荷でもシステム供給分でも拡大。2013年度も好調さを維持
(3)将来を見越した事業の位置付けと対応が求められる。早晩、競合激化は必至
3.オムロン(株)
(1)住宅用に特化し、2012年より屋外仕様を製品化。しかし狙いは産業用低圧連系
(2)KP Mシリーズの投入で、出荷量は2013年度まで前年比30%の拡大を続ける
(3)産業用低圧連系の需要確保が事業拡大のカギ。新たな競合も出てくる
4.(株)三社電機製作所
(1)大容量機に特化した品揃えは変わらず。しかし10kW機や家庭用でも展開
(2)引き合いは活発。生産能力拡大で出荷実績は大きく拡大
(3)2013年度までは国内需要優先。その後は国内需要を睨みながら海外展開もある
5.山洋電気(株)
(1)蓄電池付パワーコンディショナーや産業向けの小容量品の製品化で差別化を図る
(2)急拡大する出荷実績。2013年度は1万台、100億円超えもありうる
(3)産業向けでカギを握るのが低圧連系の単相ニーズ。「SANUPSP61B」がポイント
6.新電元工業(株)
(1)10kW機を補完する品揃えを充実。あくまでもターゲットは産業向け
(2)数量・金額ともに、2012年度は10kW機が前年対比10倍以上の拡大
(3)住宅向けメーカの産業向け進出は脅威。一方、新製品投入で展開の幅を広げる
7.(株)ダイヘン
(1)「DISOLA PACK」や500kW機の製品化で、自社ブランドでの展開にも拍車
(2)2012年度下期から急拡大する出荷実績。2013年度も数量金額ともに倍増
(3)創立100周年に向けて、パワーコンディショナー事業拡大を積極推進
8.東芝三菱電機産業システム(株)
(1)海外向け新製品を相次いで投入。品揃えの充実とともに国内外で事業は活発化
(2)2012年度は国内向けで前年比10倍の急拡大。2013年度も拡大傾向が続く
(3)当面は国内需要に対応。しかしその先は生き残りをかけて世界市場に積極展開
9.田淵電機(株)
(1)住宅向けながら、産業用需要を見据えた品揃えが完成。多用途にも積極的に展開
(2)産業向け需要での展開を強化し、出荷実績は拡大傾向。2013年度は180億円規模に
(3)中期経営計画に沿って着実に具体化。2015年目標を1年前倒しか
10.日新電機(株)
(1)メガソーラ向けを狙うが、2012年度まで~250kWを製品化。500kW機が望まれる
(2)2012年度は数量金額ともに前年対比10倍以上の伸び。500kW機の市場投入がカギ
(3)当面は国内展開に力を入れるが、その先は海外に目を向ける。電池向けにも関心
11.(株)明電舎
(1)SP310の新規投入で、国内メガソーラ向け需要をターゲット
(2)2012年度国内向けが伸長。出荷量・金額ともに急拡大
(3)他の新エネルギー向けも検討するが、大容量でシステム指向が強く実績は少ない
12.(株)安川電機
(1)全量買い取り制度の施行に合わせ、計画された品揃えが完成
(2)数量、金額ともに2012年度は急増。2013年度も拡大傾向は変わらず
(3)住宅向けのユーザ開拓が当面の課題。GaNパワー半導体採用はその一手段か
13.その他のメーカ
(1)ダイヤモンド電機(株)
(2)パナソニック(株)
第4章 新エネルギー用パワーコンディショナーメーカの特徴と方向性
1.2012年度は納期が優先。メーカの生産能力拡充も一気に進む
2.主要参入企業の強みと弱み
3.品揃えの拡大とターゲットによって、新たな競合や差別化策が顕在化
4.具体化しない太陽光発電以外の新エネルギーへの取り組み
5.パワーコンディショナーメーカの品揃えとターゲットにより明確になった方向性
第5章 新エネルギー用パワーコンディショナー市場の将来展望
1.太陽光発電用パワーコンディショナー市場の予測
(1)産業向けの上乗せで拡大する10kW未満帯パワーコンディショナー市場
(2)毎年拡大を続ける10kW以上100kW未満帯パワーコンディショナー市場
(3)2013年度にピークを迎える100kW以上帯パワーコンディショナー市場
2.厳しい中小型風力発電市場。パワーコンディショナーの需要は期待できない
3.2015年度でも期待できない燃料電池用。蓄電池システムも需要は限定的
4.新エネルギー用パワーコンディショナー総市場規模予測
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