高機能膜市場の現状と将来展望

膜(メンブレン)は化学、電気・電子、食品、医療・医薬品、環境・エネルギーと幅広い産業分野で利用され、水処理膜を中心に日本企業が世界市場で高い競争力を有している。また、水素や二酸化炭素などの気体分離技術の開発は、燃料電池やCCS(二酸化炭素の回収・貯蔵)への応用が期待されており、次世代の環境・エネルギー対策を考える上で不可欠なものになりつつある。本調査レポートでは、水処理を中心とした液体分離膜の現状を調査するとともに、脱水や脱気、気体分離などの新たな高機能膜の開発状況を分析、高機能膜市場のポテンシャル、拡大に向けた課題を明らかにした。

発刊日
2013/06/28
体裁
A4 / 166頁
資料コード
C55107200
PDFサイズ
9.9MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:本調査レポートでは、水処理を中心とした液体分離膜の現状を調査するとともに、脱水や脱気、気体分離などの新たな高機能膜の開発状況を分析、高機能膜市場のポテンシャル、拡大に向けた課題を明らかにする。
調査対象:日本国内の高機能膜関連企業および団体
調査方法:面談取材・電話調査および文献調査
調査期間:2013年3月~2013年6月

リサーチ内容

■本資料のポイント

●各高機能膜の市場規模を需要分野別、国内・海外別、メーカーシェアで算出
●各高機能膜の開発状況と市場ポテンシャルを分析
●高機能膜関連企業・団体の動向を調査
●高機能膜の市場規模を予測(2015年度、2020年度)
●高機能膜市場の拡大に向けた課題抽出と提言の掲載

■本資料の概要

第1章 高機能膜市場の現状と将来展望
第2章 高機能膜市場の動向(膜種別の動向)
第3章 高機能膜関連企業・団体の動向(企業・団体別の動向)

■掲載内容

第1章 高機能膜市場の現状と将来展望

高機能膜市場の現状と将来展望
  (1)高機能膜の種類
    (表)本レポートにおける高機能膜の種類
  (2)高機能膜の概要
    (表)高機能膜の概要
  (3)高機能膜の用途展開
    (表)高機能膜の主な用途
  (4)高機能膜市場の現状分析
    (表)高機能膜市場の主なプレーヤーと販売単価および販売比率
  (5)高機能膜市場の課題抽出
    (表)高機能膜市場の課題
  (6)高機能膜市場の将来展望
    ①市場規模予測
    (図)高機能膜市場の市場規模推移(金額ベース)
    (図)高機能膜市場の膜種別構成割合(金額ベース)
    ②市場拡大に向けて
    (図)高機能膜市場の拡大に向けた取り組み

第2章 高機能膜市場の動向(膜種別の動向)

UF/MF膜
  (1)UF/MF膜の概要と特長
    (図)UF・MF膜の分離対象物
    (図)全量ろ過方式(左)とクロスフロー方式
    (図)高分子膜(上/中空糸膜)とセラミック膜(モノリス膜)
  (2)UF/MF膜の需要分野
  (3)UF/MF膜の市場動向
    (図)UF/MF膜の市場規模推移
    (図)UF/MF膜市場の需要分野別割合(2012年度)
    (図)UF/MF膜市場の国内外別割合(2012年度)
    (図)UF/MF膜市場のシェア(2012年度)

RO/NF膜
  (1)RO/NF膜の概要と特長
    (図)浸透および逆浸透の原理図
    (図)RO膜の構造(スパイラル型)
  (2)RO/NF膜の需要分野
  (3)RO/NF膜の市場動向
    (図)RO/NF膜の市場規模推移
    (図)RO/NF膜市場の需要分野別割合(2012年度)
    (図)RO/NF膜市場の国内外別割合(2012年度)
    (図)RO/NF膜市場のシェア(2012年度)

炭化水素系イオン交換膜
  (1)炭化水素系イオン交換膜の概要と特長
    (図)電気透析の原理図
  (2)炭化水素系イオン交換膜の需要分野
    (図)拡散透析のフロー
  (3)炭化水素系イオン交換膜の市場動向
    (図)炭化水素系イオン交換膜の市場規模推移
    (図)炭化水素系イオン交換膜市場の需要分野別割合(2012年度)
    (図)炭化水素系イオン交換膜市場の国内外別割合(2012年度)
    (図)炭化水素系イオン交換膜市場のシェア(2012年度)

フッ素系イオン交換膜
  (1)フッ素系イオン交換膜の概要と特長
    (図)食塩電解プロセス(イオン交換膜法)と「フレミオン」
  (2)フッ素系イオン交換膜の需要分野
  (3)フッ素系イオン交換膜の市場動向
    (図)フッ素系イオン交換膜の市場規模推移
    (図)フッ素系イオン交換膜市場の需要分野別割合(2012年度)
    (図)フッ素系イオン交換膜市場の国内外別割合(2012年度)
    (図)フッ素系イオン交換膜市場のシェア(2012年度)

脱水膜(ゼオライト/炭素膜)
  (1)脱水膜の概要と特長
    (図)脱水膜エレメント(左)とPV法の原理
    (図)PV法とVP法の比較
    (図)円柱状炭素膜(左)と中空糸状炭素膜
  (2)脱水膜の需要分野
  (3)脱水膜の市場動向
    (図)脱水膜(ゼオライト/炭素膜)の市場規模推移
    (図)脱水膜(ゼオライト膜)市場の需要分野別割合(2012年度)
    (図)脱水膜(ゼオライト膜)市場の国内外別割合(2012年度)
    (図)脱水膜(ゼオライト膜)市場のシェア(2012年度)

脱気膜
  (1)脱気膜の概要と特長
    (図)脱気膜とろ過膜の違い
  (2)脱気膜の需要分野
  (3)脱気膜の市場動向
    (図)脱気膜の市場規模推移
    (図)脱気膜市場の需要分野別割合(2012年度)
    (図)脱水膜市場の国内外別割合(2012年度)
    (図)脱水膜市場のシェア(2012年度)

水素分離膜(パラジウム合金/高分子膜)
  (1)水素分離膜の研究概要
    (図)パラジウム膜の水素透過原理図
    (図)パラジウム合金膜モジュール
  (2)水素分離膜の市場展望
    (図)水素分離膜の市場規模推移
    (図)水素分離膜市場の需要分野別割合(2012年度)
    (図)水素分離膜市場の国内外別割合(2012年度)
    (図)水素分離膜市場の素材別割合(2012年度)

ニ酸化炭素分離膜
  (1)二酸化炭素分離膜の研究概要
    (図)促進輸送膜の模式図と円筒型(スパイラル)膜
    (図)分子ゲート膜の概念図と実機型膜モジュール(試作)の外観
  (2)二酸化炭素分離膜の市場展望
    (図)二酸化炭素分離膜の市場規模推移

第3章 高機能膜関連企業・団体の動向(企業・団体別の動向)

<高機能膜関連企業>
旭化成ケミカルズ株式会社
  <限外ろ過(UF)膜、精密ろ過(MF)膜>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (表)「マイクローザ」UF・MF膜の仕様
    (図)内圧ろ過(上)と外圧ろ過の仕組み
    (図)「マイクローザ」のモジュール構造(外圧式)
  (3)需要動向および販売動向
    (表)UF・MF膜の主な用途分野
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

旭硝子株式会社
  <フッ素系イオン交換膜>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)「フレミオン」(左)とイオン交換膜の電解槽
  (3)需要動向および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

アストム株式会社
  <炭化水素系イオン交換膜>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (表)「ネオセプタ」標準膜の仕様
    (表)「ネオセプタ」特殊膜の仕様
    (図)「イーディーコア」の管状イオン交換膜(左)と円筒型隔膜電極装置
    (図)「ネオセプタバイポーラ」の構造
    (図)「ネオセプタバイポーラ」による電気透析法
  (3)需要動向および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

住友電気工業株式会社
  <PTFE膜>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)「ポアフロン」平膜
    (表)「ポアフロン」平膜の仕様(標準品)
    (表)「ポアフロン」オゾン溶解膜モジュールの仕様
    (図)「ポアフロン」精密ろ過膜(中空糸膜)の構造
    (図)「ポアフロン」精密ろ過膜モジュールの浸漬型(上)と外圧全ろ過型
    (表)「ポアフロン」精密ろ過膜モジュールの標準仕様
  (3)需要動向および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

DIC株式会社
  <脱気膜>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)「セパレル」の構造模式図
    (図)「セパレル」の各種モジュール
    (表)水用脱気/給気モジュールの仕様
    (表)界面活性剤/ジェットインク対応モジュールの仕様
  (3)需要動向および販売動向
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

東レ株式会社
  <逆浸透(RO)膜、ナノろ過(NF)膜、限外ろ過(UF)膜、精密ろ過(MF)膜>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)水処理膜の種類と製品一覧
  (3)需要動向および販売動向
    (表)RO膜の大型案件受注実績(代表例)
    (図)IMSの代表的なプロセスフロー
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

日東電工株式会社
  <逆浸透(RO)膜、ナノろ過(NF)膜、限外ろ過(UF)膜、精密ろ過(MF)膜>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)供給側スペーサーの相違によるRO膜エレメントの運転差圧の変化
    (図)MAXタイプのRO膜エレメント
    (図)RO膜開発の歴史
  (3)需要動向および販売動向
    (表)海水淡水化および下排水再利用向け納入実績
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

日本ガイシ株式会社
  <セラミック膜(MF、UF、NF、脱水膜)>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)「セフィルト」の構造と標準仕様
    (図)大型ナノセラミック膜(脱水用)
  (3)需要動向および販売動向
    (表)「セフィルト」の主な用途
    (図)水分離溶剤回収システムのフロー
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

日本精線株式会社
  <水素分離膜(パラジウム合金膜)>
  (1)研究の背景
  (2)研究概要
    (図)パラジウム合金膜モジュール
    (図)モジュールの内部構造(概念図)
    (図)モジュールの水素透過特性
  (3)今後の取り組みと展望

日立造船株式会社
  <脱水膜(ゼオライト膜)>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)オールセラミックスのゼオライト膜エレメント(シールレス構造)
    (図)膜モジュールの内部構造(左)とエレメントの外観
  (3)需要動向および販売動向
    (表)ゼオライト膜脱水システムの主な適用対象溶剤
    (図)北海道バイオエタノール向けゼオライト膜脱水システム
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

三井造船マシナリー・サービス株式会社
  <脱水膜(ゼオライト膜)>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)ゼオライト膜の仕様と透過イメージ(左上)、透過性能(右下)
    (図)PVおよびVP法のフロー
  (3)需要動向および販売動向
    (図)バイオエタノール製造プラント用脱水装置(フィンランド)
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

三菱化学エンジニアリング株式会社
  <脱水膜(ゼオライト膜)>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)ゼオライト膜の構造と「MSM‐1」の特長
    (表)有機溶剤脱水システムの処理能力(at供給IPA濃度90wt%の例)
  (3)需要動向および販売動向
    (図)有機溶剤脱水システムの外観と膜モジュール
    (図)有機溶剤脱水システムの構成
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

株式会社明電舎
  <セラミック膜(MF膜)>
  (1)事業概要
  (2)製品概要
    (図)セラミック平膜の構造
    (図)セラミック膜エレメント(左)とユニット(400枚)
  (3)需要動向および販売動向
    (図)MBRの適用例(プラントのフロー)
  (4)現状の課題と取り組み、市場展望について

株式会社ルネッサンス・エナジー・リサーチ
  <二酸化炭素分離膜(促進輸送膜)>
  (1)研究の背景
  (2)研究概要
    (図)二酸化炭素促進輸送膜の模式図
    (図)二酸化炭素促進輸送膜の耐熱性
    (図)二酸化炭素促進輸送膜の透過速度と対水素選択性
  (3)今後の取り組みと展望
    (図)水蒸気改質による水素製造プロセスの脱炭酸への応用

<高機能膜関連団体>
独立行政法人産業技術総合研究所
  <炭素膜>
  (1)研究概要
    (図)産総研が開発した実用型炭素膜と膜モジュール
  (2)想定される用途分野
    (図)炭素膜と高分子膜の気体透過特性(30℃)
  (3)今後の取り組みと展望

公益財団法人地球環境産業技術研究機構
  <二酸化炭素分離膜(分子ゲート膜)>
  (1)研究の背景
    (図)二酸化炭素の分離・回収に係る技術戦略マップ(2010年)
    (図)次世代型膜モジュール技術研究組合の取り組み
  (2)研究概要(分離膜)
    (図)二酸化炭素分子ゲート膜の概念図
    (図)PVA系分子ゲート膜の分離性能(大気圧条件)
    (図)1段プロセスの新規目標値(分離係数)
  (3)今後の取り組みと展望

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