高機能膜市場の現状と将来展望
膜(メンブレン)は化学、電気・電子、食品、医療・医薬品、環境・エネルギーと幅広い産業分野で利用され、水処理膜を中心に日本企業が世界市場で高い競争力を有している。また、水素や二酸化炭素などの気体分離技術の開発は、燃料電池やCCS(二酸化炭素の回収・貯蔵)への応用が期待されており、次世代の環境・エネルギー対策を考える上で不可欠なものになりつつある。本調査レポートでは、水処理を中心とした液体分離膜の現状を調査するとともに、脱水や脱気、気体分離などの新たな高機能膜の開発状況を分析、高機能膜市場のポテンシャル、拡大に向けた課題を明らかにした。
調査資料詳細データ
調査目的:本調査レポートでは、水処理を中心とした液体分離膜の現状を調査するとともに、脱水や脱気、気体分離などの新たな高機能膜の開発状況を分析、高機能膜市場のポテンシャル、拡大に向けた課題を明らかにする。
調査対象:日本国内の高機能膜関連企業および団体
調査方法:面談取材・電話調査および文献調査
調査期間:2013年3月~2013年6月
■本資料のポイント
●各高機能膜の市場規模を需要分野別、国内・海外別、メーカーシェアで算出
●各高機能膜の開発状況と市場ポテンシャルを分析
●高機能膜関連企業・団体の動向を調査
●高機能膜の市場規模を予測(2015年度、2020年度)
●高機能膜市場の拡大に向けた課題抽出と提言の掲載
■本資料の概要
第1章 高機能膜市場の現状と将来展望
第2章 高機能膜市場の動向(膜種別の動向)
第3章 高機能膜関連企業・団体の動向(企業・団体別の動向)
■掲載内容
第1章 高機能膜市場の現状と将来展望
高機能膜市場の現状と将来展望
(1)高機能膜の種類
(表)本レポートにおける高機能膜の種類
(2)高機能膜の概要
(表)高機能膜の概要
(3)高機能膜の用途展開
(表)高機能膜の主な用途
(4)高機能膜市場の現状分析
(表)高機能膜市場の主なプレーヤーと販売単価および販売比率
(5)高機能膜市場の課題抽出
(表)高機能膜市場の課題
(6)高機能膜市場の将来展望
①市場規模予測
(図)高機能膜市場の市場規模推移(金額ベース)
(図)高機能膜市場の膜種別構成割合(金額ベース)
②市場拡大に向けて
(図)高機能膜市場の拡大に向けた取り組み
第2章 高機能膜市場の動向(膜種別の動向)
UF/MF膜
(1)UF/MF膜の概要と特長
(図)UF・MF膜の分離対象物
(図)全量ろ過方式(左)とクロスフロー方式
(図)高分子膜(上/中空糸膜)とセラミック膜(モノリス膜)
(2)UF/MF膜の需要分野
(3)UF/MF膜の市場動向
(図)UF/MF膜の市場規模推移
(図)UF/MF膜市場の需要分野別割合(2012年度)
(図)UF/MF膜市場の国内外別割合(2012年度)
(図)UF/MF膜市場のシェア(2012年度)
RO/NF膜
(1)RO/NF膜の概要と特長
(図)浸透および逆浸透の原理図
(図)RO膜の構造(スパイラル型)
(2)RO/NF膜の需要分野
(3)RO/NF膜の市場動向
(図)RO/NF膜の市場規模推移
(図)RO/NF膜市場の需要分野別割合(2012年度)
(図)RO/NF膜市場の国内外別割合(2012年度)
(図)RO/NF膜市場のシェア(2012年度)
炭化水素系イオン交換膜
(1)炭化水素系イオン交換膜の概要と特長
(図)電気透析の原理図
(2)炭化水素系イオン交換膜の需要分野
(図)拡散透析のフロー
(3)炭化水素系イオン交換膜の市場動向
(図)炭化水素系イオン交換膜の市場規模推移
(図)炭化水素系イオン交換膜市場の需要分野別割合(2012年度)
(図)炭化水素系イオン交換膜市場の国内外別割合(2012年度)
(図)炭化水素系イオン交換膜市場のシェア(2012年度)
フッ素系イオン交換膜
(1)フッ素系イオン交換膜の概要と特長
(図)食塩電解プロセス(イオン交換膜法)と「フレミオン」
(2)フッ素系イオン交換膜の需要分野
(3)フッ素系イオン交換膜の市場動向
(図)フッ素系イオン交換膜の市場規模推移
(図)フッ素系イオン交換膜市場の需要分野別割合(2012年度)
(図)フッ素系イオン交換膜市場の国内外別割合(2012年度)
(図)フッ素系イオン交換膜市場のシェア(2012年度)
脱水膜(ゼオライト/炭素膜)
(1)脱水膜の概要と特長
(図)脱水膜エレメント(左)とPV法の原理
(図)PV法とVP法の比較
(図)円柱状炭素膜(左)と中空糸状炭素膜
(2)脱水膜の需要分野
(3)脱水膜の市場動向
(図)脱水膜(ゼオライト/炭素膜)の市場規模推移
(図)脱水膜(ゼオライト膜)市場の需要分野別割合(2012年度)
(図)脱水膜(ゼオライト膜)市場の国内外別割合(2012年度)
(図)脱水膜(ゼオライト膜)市場のシェア(2012年度)
脱気膜
(1)脱気膜の概要と特長
(図)脱気膜とろ過膜の違い
(2)脱気膜の需要分野
(3)脱気膜の市場動向
(図)脱気膜の市場規模推移
(図)脱気膜市場の需要分野別割合(2012年度)
(図)脱水膜市場の国内外別割合(2012年度)
(図)脱水膜市場のシェア(2012年度)
水素分離膜(パラジウム合金/高分子膜)
(1)水素分離膜の研究概要
(図)パラジウム膜の水素透過原理図
(図)パラジウム合金膜モジュール
(2)水素分離膜の市場展望
(図)水素分離膜の市場規模推移
(図)水素分離膜市場の需要分野別割合(2012年度)
(図)水素分離膜市場の国内外別割合(2012年度)
(図)水素分離膜市場の素材別割合(2012年度)
ニ酸化炭素分離膜
(1)二酸化炭素分離膜の研究概要
(図)促進輸送膜の模式図と円筒型(スパイラル)膜
(図)分子ゲート膜の概念図と実機型膜モジュール(試作)の外観
(2)二酸化炭素分離膜の市場展望
(図)二酸化炭素分離膜の市場規模推移
第3章 高機能膜関連企業・団体の動向(企業・団体別の動向)
<高機能膜関連企業>
旭化成ケミカルズ株式会社
<限外ろ過(UF)膜、精密ろ過(MF)膜>
(1)事業概要
(2)製品概要
(表)「マイクローザ」UF・MF膜の仕様
(図)内圧ろ過(上)と外圧ろ過の仕組み
(図)「マイクローザ」のモジュール構造(外圧式)
(3)需要動向および販売動向
(表)UF・MF膜の主な用途分野
(4)現状の課題と取り組み、市場展望について
旭硝子株式会社
<フッ素系イオン交換膜>
(1)事業概要
(2)製品概要
(図)「フレミオン」(左)とイオン交換膜の電解槽
(3)需要動向および販売動向
(4)現状の課題と取り組み、市場展望について
アストム株式会社
<炭化水素系イオン交換膜>
(1)事業概要
(2)製品概要
(表)「ネオセプタ」標準膜の仕様
(表)「ネオセプタ」特殊膜の仕様
(図)「イーディーコア」の管状イオン交換膜(左)と円筒型隔膜電極装置
(図)「ネオセプタバイポーラ」の構造
(図)「ネオセプタバイポーラ」による電気透析法
(3)需要動向および販売動向
(4)現状の課題と取り組み、市場展望について
住友電気工業株式会社
<PTFE膜>
(1)事業概要
(2)製品概要
(図)「ポアフロン」平膜
(表)「ポアフロン」平膜の仕様(標準品)
(表)「ポアフロン」オゾン溶解膜モジュールの仕様
(図)「ポアフロン」精密ろ過膜(中空糸膜)の構造
(図)「ポアフロン」精密ろ過膜モジュールの浸漬型(上)と外圧全ろ過型
(表)「ポアフロン」精密ろ過膜モジュールの標準仕様
(3)需要動向および販売動向
(4)現状の課題と取り組み、市場展望について
DIC株式会社
<脱気膜>
(1)事業概要
(2)製品概要
(図)「セパレル」の構造模式図
(図)「セパレル」の各種モジュール
(表)水用脱気/給気モジュールの仕様
(表)界面活性剤/ジェットインク対応モジュールの仕様
(3)需要動向および販売動向
(4)現状の課題と取り組み、市場展望について
東レ株式会社
<逆浸透(RO)膜、ナノろ過(NF)膜、限外ろ過(UF)膜、精密ろ過(MF)膜>
(1)事業概要
(2)製品概要
(図)水処理膜の種類と製品一覧
(3)需要動向および販売動向
(表)RO膜の大型案件受注実績(代表例)
(図)IMSの代表的なプロセスフロー
(4)現状の課題と取り組み、市場展望について
日東電工株式会社
<逆浸透(RO)膜、ナノろ過(NF)膜、限外ろ過(UF)膜、精密ろ過(MF)膜>
(1)事業概要
(2)製品概要
(図)供給側スペーサーの相違によるRO膜エレメントの運転差圧の変化
(図)MAXタイプのRO膜エレメント
(図)RO膜開発の歴史
(3)需要動向および販売動向
(表)海水淡水化および下排水再利用向け納入実績
(4)現状の課題と取り組み、市場展望について
日本ガイシ株式会社
<セラミック膜(MF、UF、NF、脱水膜)>
(1)事業概要
(2)製品概要
(図)「セフィルト」の構造と標準仕様
(図)大型ナノセラミック膜(脱水用)
(3)需要動向および販売動向
(表)「セフィルト」の主な用途
(図)水分離溶剤回収システムのフロー
(4)現状の課題と取り組み、市場展望について
日本精線株式会社
<水素分離膜(パラジウム合金膜)>
(1)研究の背景
(2)研究概要
(図)パラジウム合金膜モジュール
(図)モジュールの内部構造(概念図)
(図)モジュールの水素透過特性
(3)今後の取り組みと展望
日立造船株式会社
<脱水膜(ゼオライト膜)>
(1)事業概要
(2)製品概要
(図)オールセラミックスのゼオライト膜エレメント(シールレス構造)
(図)膜モジュールの内部構造(左)とエレメントの外観
(3)需要動向および販売動向
(表)ゼオライト膜脱水システムの主な適用対象溶剤
(図)北海道バイオエタノール向けゼオライト膜脱水システム
(4)現状の課題と取り組み、市場展望について
三井造船マシナリー・サービス株式会社
<脱水膜(ゼオライト膜)>
(1)事業概要
(2)製品概要
(図)ゼオライト膜の仕様と透過イメージ(左上)、透過性能(右下)
(図)PVおよびVP法のフロー
(3)需要動向および販売動向
(図)バイオエタノール製造プラント用脱水装置(フィンランド)
(4)現状の課題と取り組み、市場展望について
三菱化学エンジニアリング株式会社
<脱水膜(ゼオライト膜)>
(1)事業概要
(2)製品概要
(図)ゼオライト膜の構造と「MSM‐1」の特長
(表)有機溶剤脱水システムの処理能力(at供給IPA濃度90wt%の例)
(3)需要動向および販売動向
(図)有機溶剤脱水システムの外観と膜モジュール
(図)有機溶剤脱水システムの構成
(4)現状の課題と取り組み、市場展望について
株式会社明電舎
<セラミック膜(MF膜)>
(1)事業概要
(2)製品概要
(図)セラミック平膜の構造
(図)セラミック膜エレメント(左)とユニット(400枚)
(3)需要動向および販売動向
(図)MBRの適用例(プラントのフロー)
(4)現状の課題と取り組み、市場展望について
株式会社ルネッサンス・エナジー・リサーチ
<二酸化炭素分離膜(促進輸送膜)>
(1)研究の背景
(2)研究概要
(図)二酸化炭素促進輸送膜の模式図
(図)二酸化炭素促進輸送膜の耐熱性
(図)二酸化炭素促進輸送膜の透過速度と対水素選択性
(3)今後の取り組みと展望
(図)水蒸気改質による水素製造プロセスの脱炭酸への応用
<高機能膜関連団体>
独立行政法人産業技術総合研究所
<炭素膜>
(1)研究概要
(図)産総研が開発した実用型炭素膜と膜モジュール
(2)想定される用途分野
(図)炭素膜と高分子膜の気体透過特性(30℃)
(3)今後の取り組みと展望
公益財団法人地球環境産業技術研究機構
<二酸化炭素分離膜(分子ゲート膜)>
(1)研究の背景
(図)二酸化炭素の分離・回収に係る技術戦略マップ(2010年)
(図)次世代型膜モジュール技術研究組合の取り組み
(2)研究概要(分離膜)
(図)二酸化炭素分子ゲート膜の概念図
(図)PVA系分子ゲート膜の分離性能(大気圧条件)
(図)1段プロセスの新規目標値(分離係数)
(3)今後の取り組みと展望
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