2013年版 リチウムイオン電池部材市場の現状と将来展望~セパレーター編~

リチウムイオン電池主要四部材のうち、セパレーター市場を取り上げてレポートいたしました。国内および韓国、中国、欧米の有力リチウムイオン電池(以下LiB)セパレーターメーカーの現在の動向と今後の事業施策を調査し、更に周辺調査を加えることで世界LiBセパレーター市場の現状と今後の動向を明確にいたしました。

発刊日
2013/10/04
体裁
A4 / 142頁
資料コード
C55112100
PDFサイズ
1.6MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:日本および韓国、中国、米国の有力リチウムイオン電池(以下LiB)用セパレーターメーカー13社の現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、更に周辺調査を加えることで世界LiB用セパレーター市場の現状と今後の動向を把握することを目的とする。
調査対象:日系セパレーターメーカー(8社)、韓国セパレーターメーカー(2社)、
中国セパレーターメーカー(2社)、米国セパレーターメーカー(1社)
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用。
調査期間:2013年6月~2013年9月

リサーチ内容

■本資料のポイント

  • リチウムイオン電池セパレーター世界市場規模を算出。(数量、金額ベース、2011~2015年予測)
  • 種類別(湿式、乾式、その他)セパレーター世界市場規模を算出。(2011~2015年予測)
  • リチウムイオン電池セパレーター世界市場メーカーシェアを算出。(数量、金額ベース、2011~2012年実績、2013年見込)
  • リチウムイオン電池セパレーター国別(日本、中国、韓国、欧米)出荷数量・金額推移。
  • 各セパレーターメーカー生産拠点・生産能力、単価、供給関係など掲載。
  • 海外主要メーカーの戦略分析。
  • 今後の研究開発の方向性、次世代セパレーター動向など技術動向を掲載。

■本資料の概要

第1章 総論:セパレーター市場の展望
第2章 民生用LiB市場の現状と将来展望
第3章 リチウムイオン電池セパレーター市場の現状と将来展望
第4章 セパレーターメーカーの動向と戦略

■掲載内容

第1章 総論:セパレーター市場の展望

高まるコーティングセパレーターのプライオリティ
日韓の既存プレーヤーは技術的優位を保つ今こそ
海外市場を視野に次なる一手を打つ時
セットメーカーへのアプローチ強化も有意の策
中国メーカーはハイエンドへのシフト
中国自動車市場の未来を見据えたネットワーク作りで将来の事業拡大に繋ぐ
xEV市場の拡大後に待つ課題

第2章 民生用LiB市場の現状と将来展望

1.民生用LiB全体市場動向
  2012年LiB世界市場規模は容量ベースで3,211万7kWhに
  2015年は5,293万4,700kWhに拡大
    (表)民生小型機器向けLiB世界市場規模推移(容量、セル数、金額ベース:2010年実績~2015年予測)
    (図)民生小型機器向けLiB世界市場規模推移(容量ベース:2010年実績~2015年予測)
    (図)民生小型機器向けLiB世界市場規模推移(セル数ベース:2010年実績~2015年予測)
    (図)民生小型機器向けLiB世界市場規模推移(金額ベース:2010年実績~2015年予測)
    (図)民生小型機器向けLiB世界市場規模推移(前年比:2010年実績~2015年予測)
2.アプリケーション別民生用LiB 市場動向
  ノートPC、フィーチャーフォン向けLiBは年々出荷減
  2015年にはスマホ、タブレット向けLiBの合算が構成比5割以上の比率まで上昇
  ノートPC市場の縮小が円筒形セルに与えるインパクト、撤退、事業の見直し
  中国LiBプレーヤーからは依然、円筒形の有望市場との見解も
    (表)小型民生機器用LiBアプリケーション別出荷推移(電池容量)
    (図)小型民生機器用LiBアプリケーション別出荷推移(電池容量)構成比
    (表)小型民生機器用LiBアプリケーション別出荷推移(セル数)
    (図)小型民生機器用LiBアプリケーション別出荷推移(セル数)構成比
    (表)小型民生機器用LiBアプリケーション別出荷推移(出荷金額:ドル)
    (図)小型民生機器用LiBアプリケーション別出荷推移(出荷金額)構成比
  スマートフォン向けは高容量化トレンドを受け、容量ベースで
  高い伸び率を示すも、キーワードは引き続き低価格、低コスト
  タブレットは2015年容量ベースでノートPCを上回る予測
  ノートPC市場の不振を受け、円筒形LiBメーカーが電動工具向けに注力
3.セル形状タイプ別民生用LiB市場動向
  円筒形はノートPC市場の縮小を受け、2015年では構成比25%まで後退
    (表)小型民生機器用LiB形状タイプ別出荷推移(電池容量)
    (図)小型民生機器用LiB形状タイプ別出荷推移(電池容量)構成比
    (表)小型民生機器用LiB形状タイプ別出荷推移(セル数)
    (図)小型民生機器用LiB形状タイプ別出荷推移(セル数)構成比
    (表)小型民生機器用LiB形状タイプ別出荷推移(出荷金額:ドル)
    (図)小型民生機器用LiB形状タイプ別出荷推移(出荷金額:ドル)構成比
  角形はフィーチャーフォン、デジカメの落ち込みをスマホ向けが
  カバーするも、長期的には成長率鈍化の傾向
  ラミネート形は2015 年に構成比46.2%まで上昇
4.民生用LiBメーカーシェア推移
  2013年もSamsung SDIがトップシェアの見込み
    (表)小型民生機器用LiBメーカーシェア推移(電池容量)
    (表)小型民生機器用LiBメーカーシェア推移(セル数)
    (表)小型民生機器用LiBメーカーシェア推移(出荷金額:ドル)
5.国別民生用LiB市場動向
  国別では韓国がシェアトップ
  中国は内需拡大、円筒形セル需要の取り込みで徐々に存在感を高める
    (表)小型民生機器用LiB国別シェア推移(電池容量)
    (表)小型民生機器用LiB国別シェア推移(セル数)
    (表)小型民生機器用LiB国別シェア推移(出荷金額:ドル)

第3章 リチウムイオン電池セパレーター市場の現状と将来展望

1.セパレーター全体市場動向
    (表)ケースA:LiBセパレーター 世界市場規模推移(数量、金額ベース:2010年実績~2015年予測)
    (図)ケースA:LiBセパレーター 世界市場規模推移(数量:2010年実績~2015年予測)
    (図)ケースA:LiBセパレーター 世界市場規模推移(金額:2010年実績~2015年予測)
    (表)ケースB:LiBセパレーター 世界市場規模推移(数量、金額ベース:2010年実績~2015年予測)
    (図)ケースB:LiBセパレーター 世界市場規模推移(数量:2010年実績~2015年予測)
    (図)ケースB:LiBセパレーター 世界市場規模推移(金額:2010年実績~2015年予測)
2.LiB用セパレーター主要メーカー生産能力推移
    (表)主要セパレーターメーカー 生産拠点・年間能力推移 一覧-①
    (表)主要セパレーターメーカー 生産拠点・年間能力推移 一覧-②
3.タイプ別(乾式、湿式/コーティング、コーティングレス)セパレーター動向
    (表)世界主要セパレーターメーカー 製品ラインナップ状況一覧
  小型民生セル向けは角形・ラミネート形セル向けに薄膜化、コーティングニーズ高まる
    (表)セパレータータイプ別 採用状況・膜厚トレンド(2013年)
  乾式も小型民生セル向けでコーティング提案の動き、
  課題は薄膜化への対応とコスト
  車載用セル向けもコーティングニーズが高まる傾向に
  xEV第二世代は低コストありきから機能性へシフト
    (表)主要xEV(第一世代)採用セパレーター タイプ例
  中国ESS向け中大型セルでは、乾式厚モノセパのニーズ有り
4.セルサイズ別(小型民生/中大型)セパレーター市場動向
  小型民生セル向けが依然高い存在感を示す
    (表)LiBセパレーター セルサイズ別(民生小型/中大型)世界市場規模推移
    (数量:2010年実績~2015年予測)
    (図)LiBセパレーター セルサイズ別(民生小型/中大型)世界市場規模推移
    (数量:2010年実績~2015年予測)
    (表)LiBセパレーター セルサイズ別(民生小型/中大型)世界市場規模推移
    (金額:2010年実績~2015年予測)
    (図)LiBセパレーター セルサイズ別(民生小型/中大型)世界市場規模推移
    (金額:2010年実績~2015年予測)
5.LiB用セパレーター 市場価格動向
  価格競争の激化で平均単価は下落傾向
    (表)LiBセパレーター(民生小型、中大型セル向け)参考販売価格帯推移(2012年、2013年見込)
6.LiB用セパレーター市場 メーカーシェア推移
  2013年も旭化成がトップシェア、SKIが単独2位を獲得
    (表)ケースA:LiBセパレーター世界市場規模 メーカーシェア推移(数量:2010年実績~2013年見込)
    (表)ケースA:LiBセパレーター世界市場規模 メーカーシェア推移(金額:2010年実績~2013年見込)
    (表)ケースB:LiBセパレーター世界市場規模 メーカーシェア推移(数量:2010年実績~2013年見込)
    (表)ケースB:LiBセパレーター世界市場規模 メーカーシェア推移(金額:2010年実績~2013年見込)
    (表)参考資料:民生小型LiBセルメーカー/セパレーターメーカー サプライチェーン一覧
    (表)参考資料:中大型LiBセルメーカー/セパレーターメーカー サプライチェーン一覧
7.タイプ別(湿式/乾式、コーティング/コーティングレス)セパレーター市場動向
  湿式、乾式ともにコーティング比率が高まる傾向
    (表)LiBセパレータータイプ別(乾式、湿式、コーティング有無)世界市場規模推移
    (数量:2010年実績~2015年予測)
8.国別LiB用セパレーターシェア推移
  国別では日系優位が維持されるも、中国、韓国の存在感が高まる傾向
    (表)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移(数量:2010年実績~2013年見込)
    (図)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移(数量:2010年実績)
    (図)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移(数量:2011年実績)
    (図)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移(数量:2012年実績)
    (図)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移(数量:2013年見込)
    (図)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移(数量:2010年実績~2013年見込)
    (表)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移(金額:2010年実績~2013年見込)
    (図)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移(金額:2010年実績)
    (図)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移(金額:2011年実績)
    (図)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移(金額:2012年実績)
    (図)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移(金額:2013年見込)
    (図)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移(金額:2010年実績~2013年見込)

第4章 セパレーターメーカーの動向と戦略

旭化成イーマテリアルズ株式会社
  最先端への注力で、将来のボリュームゾーンを採る
  「既存顧客との関係強化」+「新規成長市場の攻略」で引き続き業界トップ維持を目指す
  日向工場の第4ラインが稼働開始、生産能力計は2億㎡/年規模に
  (表)旭化成イーマテリアルズセパレーター 生産拠点/生産能力推移
  最新ラインで大型化ニーズに対応
  2013年は民生小型LiBのハイエンド領域向けで出荷増の見込み
  (表)旭化成イーマテリアルズセパレーター出荷数量(2010年実績~2013年見込)
  (表)旭化成イーマテリアルズセパレーター出荷金額(2010年実績~2013年見込)

SKイノベーション株式会社
  他社との差別化を図るべく高付加価値セパレーターに注力
  コーティング湿式セパレーターで車載向け需要に対応
  (表)SKIセパレーター 生産拠点・生産能力推移
  LiBの薄形化・高容量化・高安全性への需要増加に恵まれる
  (表)SKIセパレーター出荷数量(2010年実績~2013年見込)
  (表)SKIセパレーター出荷金額(2010年実績~2013年見込)
  マルチレイヤなど高付加価値セパレーターに注力
  (表)SKIセパレーター製品ラインナップ

Celgard, LLC.
  顧客との活発なLiB共同開発でxEV市場を勝ち抜く
  アジア拠点を通じ、海外顧客に素早く対応
  (表)Celgardセパレーター生産拠点
  xEV市場の立ち上がりに期待
  (表)Celgardセパレーター出荷数量(2010年実績~2013年見込)
  (表)Celgardセパレーター出荷金額(2010年実績~2013年見込)
  多様な製品ラインナップで顧客需要に柔軟に対応
  (表)Celgardセパレーター製品ラインナップ

東レバッテリーセパレータフィルム株式会社
  ハイエンド領域に軸足、ソリューションの拡充を推進
  エネルギー密度・出力の向上ニーズに対応すべく、さらなる製品改良へ
  (表)東レバッテリーセパレーターフィルムSETELATM製品ラインナップ(開発品含む)
  セラミック・耐熱樹脂コーティング、乾式、多孔質アラミドフィルム
  車載用LiB向けも視野に多彩な製品群の開発が進む
  韓国拠点は4,000万㎡/年規模に
  (表)東レバッテリーセパレーターフィルム 生産拠点/生産能力推移
  ハイエンドセル向けをメインに2012年、2013年と堅調に推移
  (表)東レバッテリーセパレーターフィルム セパレーター出荷数量(2010年実績~2013年見込)
  (表)東レバッテリーセパレーターフィルム セパレーター出荷金額(2010年実績~2013年見込)

新乡市格瑞恩新能源材料股份有限公司(Xinxiang Green New Energy Material Inc.)
  湿式とコーティングセパレーターの生産開始へ
  2013年下期から湿式にも本格参入
  (表)格瑞恩セパレーター生産拠点・生産能力推移
  順調な出荷の伸びを見せる
  (表)格瑞恩セパレーター出荷数量(2010年実績~2013年見込)
  (表)格瑞恩セパレーター出荷金額(2010年実績~2013年見込)
  製品にグレードを付け多様な顧客ニーズに対応
  (表)格瑞恩セパレーター製品ラインナップ

深圳市星源材質科技股份有限公司(Shenzhen Senior Technology Material Co., Ltd.)
  中国で中大型用LiB向けビジネスが好調
  2014年まで生産能力を年産2億㎡に引き上げる
  (表)星源材質セパレーター 生産拠点・生産能力推移
  中国の中大型用LiB向け出荷に注力
  (表)星源材質セパレーター出荷数量(2010年実績~2013年見込)
  (表)星源材質セパレーター出荷金額(2010年実績~2013年見込)
  乾式・湿式・コーティングを全て手掛け、市況に柔軟に対応
  (表)星源材質セパレーター製品ラインナップ

宇部興産株式会社
  車載向けが加速、順調に出荷を伸ばす
  グローバル市場の変化と成長に対応し、収益拡大を図る
  (表)宇部興産機能品・ファインセグメント 売上高・営業利益
  原反の第二拠点:堺工場が稼動開始、コーティングセパレーターも出荷スタート
  (表)宇部興産グループセパレーター生産拠点
  引き続き乾式タイプの強みを伸ばし、他社製品との差別化に繋ぐ
  車載向けを牽引役に前年比110%台で推移、国内への供給比率が高まる傾向に
  (表)宇部興産セパレーター出荷数量(2010年実績~2013年見込)
  (表)宇部興産セパレーター出荷金額(2010年実績~2013年見込)

W-SCOPE株式会社
  新規顧客の開拓及び対象市場の多様化で挽回を狙う
  韓国で外資系メリットを享受
  2014年の秋を目処に4号生産ラインの増設に取り組む
  (表)W-SCOPEセパレーター生産拠点・生産能力推移
  新規顧客の確保で実績の回復を図る
  (表)W-SCOPEセパレーター出荷数量(2010年実績~2013年見込)
  (表)W-SCOPEセパレーター出荷金額(2010年実績~2013年見込)
  16μm以下の薄形セパレーター出荷が伸びる
  (表)W-SCOPEセパレーター製品ラインナップ
  理想はコーティングレスでの耐熱性向上

住友化学株式会社
  アラミド樹脂セパレーターの出荷が順調に拡大
  当面は既存メインユーザーへの対応に注力しつつ、長期的な視点での種まきも推進
  2013年末を目処に5,000万㎡/年体制を計画
  (表)住友化学セパレーター 生産拠点/生産能力推移
  低価格ニーズに対してはセラミックセパレーターも提案
  供給先LiBの新規アプリケーションが好調、2013年は前年比130%台で推移する見込み
  (表)住友化学セパレーター出荷数量(2010年実績~2013年見込)
  (表)住友化学セパレーター出荷金額(2010年実績~2013年見込)

三菱化学株式会社
  中大型セルにフォーカス、先を見据えた実績作りを推進
  高耐熱セパレーターは顧客評価が進む
  2012年の第二ライン稼働を受け、生産能力は従来比2倍以上に
  (表)三菱化学セパレーター生産拠点/生産能力推移
  定置用蓄電池向けで採用を獲得、民生小型セル向けでは中国市場にも参入

日本バイリーン株式会社
  車載用をはじめとするハイパワーセル向けに照準
  ニュービジネスの1つとしてLiB用セパレーターに注力
  中国LiBメーカーへのアプローチを強化、2014年度で3億円の売上を目指す
  (表)日本バイリーンLiB用セパレーター 生産拠点/生産能力推移

帝人株式会社
  「能動的セパレーター」で新たなスタンダード確立を目指す
  2015年度で100億円の売り上げ目標を掲げる
  フッ素化合物両面コート品はポリマータイプセルの電池特性向上をサポート
  (表)帝人LIELSORT(リエルソート)製品ラインナップ
  2013年に韓国拠点の第2ライン立ち上げ予定
  (表)帝人セパレーター 生産拠点/生産能力推移
  韓国セルメーカー向けをメインに、順調に出荷を拡大

JNC株式会社
  商用化に向けて着実に前進
  無機コーティングセパレーターの開発に着手
  (表)JNCセパレーターの物性
  量産設備を国内に設置、2014年8月完成予定

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