2013年版 拡大する施設園芸の市場実態と将来展望
本調査レポートでは、栽培システム(養液栽培・植物工場)・施設園芸関連資材(複合環境制御・施設園芸向けヒートポンプ・植物育成用光源・農業ICT、液体肥料)を調査分析することにより、現状の施設園芸市場の実態と課題を明らかにし、各市場の今後の市場性を展望いたしました。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:施設園芸市場参入企業及び液体肥料参入企業に於ける、施設園芸・液体肥料事業の方向性と企業戦略、及び取扱商品の動向を調査・分析することにより、施設園芸・液体肥料市場を展望することを目的として実施した。
調査対象製品:施設園芸[養液栽培システム、複合環境制御装置、施設園芸用ヒートポンプ、植物育成用光源被覆資材(農業用フィルム)、農業ICT]/液体肥料[液肥、その他]
調査対象先:施設園芸・液体肥料参入企業(34社) 施設園芸関連メーカー:25社 液体肥料関連メーカー:9社 有力施設園芸生産者(6社) その他関連官公庁・協会
調査方法:直接面接取材と電話取材を実施
調査期間:2013年6月~2013年10月
■本資料のポイント
- 近年の農業を取り巻く環境は、農業従事者の高齢化による後継者不足や農業所得の減少、食料自給率の向上など大きな変化の中にある。また地球温暖化が進行する中、農業分野においても温室効果ガスの排出量削減への取組が必要となっており、従来の生産構造のままでは農業の継続が難しい状況となっている。
- これらの問題を解決する手段として、これまでの勘や経験のみに頼ることのないように、施設園芸が注目されている。施設園芸は、栽培期間の短縮、収穫量の増加、品質の向上、省エネ・省コスト化など、栽培の高度化を図ることができ、農業の収益性を高めることができる。
■本資料の概要
第1章 施設園芸の現状と将来展望
第2章 有力施設園芸生産者の動向
第3章 養液栽培システムの動向
第4章 施設園芸における省力化・省エネ・省コスト化に向けた注目資材動向
第5章 有力参入企業の個別動向(34社)
■掲載内容
第1章 施設園芸の現状と将来展望
1.国内農業の現状
(1)農業総産出額と生産農業所得推移(1984、2006~2011年)
(2)農業就業人口の推移(2003~2012年)
(3)農業就業者における平均年齢の推移
~農業就業人口(販売農家)の平均年齢は65.8歳~
(4)販売農家における年齢別農業就業人口構成比の変化
~60~64歳の年齢層も拡大基調~
(5)販売農家における専兼業別農家数構成比の変化 ~専業農家割合は増加~
(6)全国農業経営体における経営耕地面積規模別耕地集積割合の変化
(7)全国で拡大する耕作放棄地面積の推移(1990~2010)
(8)農業経営体における6次産業化の取組状況
(9)農産物の輸出入額推移(2007~2012年)
(10)産業関連表から見た国内飲食費市場
2.農林水産省における農業政策 ~改正基本計画を踏まえ、農業参入と6次産業化を推進~
(1)植物工場・施設園芸の位置付け
(2)改正農地法の概要
(3)農業生産法人制度
①農業法人の種類
②農業生産法人の農地権利取得の要件
(4)組織形態別農業生産法人数の推移(2001~2012年)
~農業生産法人数はこの10年で倍増~
(5)主要生産作物別農業生産法人数の推移(2005~2012年)
~米・麦、そ菜業種で2005年対比200%以上の大幅増加~
3.海外の施設園芸の動向
(1)オランダの施設園芸の動向
(2)中国の施設園芸の動向
(3)韓国の施設園芸の動向
(4)中東の施設園芸の動向
(5)国内の施設園芸関連企業の海外展開
①施設園芸関連企業の海外展開
②施設園芸の輸出産業としての可能性
4.施設園芸を取り巻く環境
(1)施設園芸に関連する2014年度予算概算要求の内容
(2)被災地での新たな施設園芸の取組み
(3)障害者・高齢者における就労での施設園芸の普及
(4)施設園芸資材の中で注目商材 ~「アイメック」(フィルム農法)~
(5)施設園芸が普及拡大するための提言
第2章 有力施設園芸生産者の動向
1.異業種からの農業参入について
(1)異業種からの農業参入の動向
(2)農業参入の撤退事例
2.有力施設園芸生産者における取組み動向
(1)生産概要
(2)施設園芸への参入の経緯
(3)栽培概要
(4)農作物の販売動向
(5)省エネ・省力化への取組み
(6)生産・流通上の課題
(7)今後の事業の方向性
≪有力施設園芸生産者の個別調査票≫
農業生産法人(有)アクト農場
~限りなく有機に近い野菜づくりによって、安心安全は当然、高品質な農作物の提供を目指す~
(株)柿の木農場
~愛情豊かな手法での「えのきだけ」づくりにより、アグリ参入と障害者雇用の両立を図る~
JAさが 光樹とまと部会
~東京市場で最高の値がつく高付加価値トマト「光樹とまと」の生産・販売を展開~
豊橋温室園芸農業協同組合
~大葉、菊花、エディブルフラワー等全国一のシェアを誇る「つまもの」の生産販売~
ハートランド(株)
~水耕栽培プラントによる障害者雇用と高付加価値作物の栽培事業の両立~
農業生産法人(株)宮崎太陽農園
~IT技術と地元農家が持つ施設園芸のノウハウで、ミニトマトを生産販売~
第3章 養液栽培システムの動向
1.市場概況
2.養液栽培における市場規模推移
(1)2009年における養液栽培の設置面積
(2)養液栽培施設の設置面積(野菜+花き)の推移(1989~2009年)
3.養液栽培における養液栽培タイプ別の動向
(1)水耕栽培
①たん液型栽培(DFT)
②薄膜水耕(NFT)
(2)固形培地
(3)噴霧水耕栽培
4.参入企業の主要商品
5.参入企業における開発と製品戦略
6.参入企業における販売動向
7.現状の課題点と今後の方向性
(1)現状の問題点と課題点
(2)今後の方向性
8.市場の見通し
9.養液栽培システムの市場規模の推移(2009年~2013年見込み)
10.養液栽培システムの今後の市場規模予測(2013年見込み~2017年予測)
第4章 施設園芸における省力化・省エネ・省コスト化に向けた注目資材動向
1.複合環境制御システム
(1)市場概要
①複合環境制御装置の普及状況
②複合環境装置構成
(2)主要参入企業の動向
(3)製品・技術関連動向
(4)参入企業の販売動向
(5)現状の問題点と課題点
(6)今後の事業の方向性
(7)市場規模の推移(2009年~2013年見込み)
(8)今後の市場規模予測(2013年見込み~2017年予測)
2.施設園芸向けヒートポンプ
(1)市場概要
①加温設備の普及状況
②施設園芸において省エネルギーが求められる社会背景
③施設園芸にヒートポンプを導入するメリット
④施設園芸向けヒートポンプ等の助成制度
(2)主要参入企業の動向
(3)製品・技術関連動向
(4)参入企業の販売動向
①施設園芸向けヒートポンプの販売動向
②施設園芸向けヒートポンプのメーカーシェア(2012年)
(5)現状の問題点と課題点
(6)今後の事業の方向性
(7)市場規模の推移(2009年~2013年見込み)
(8)今後の市場規模予測(2013年見込み~2017年予測)
3.植物育成用光源
(1)市場概要
①植物育成用光源の種類と特徴
②LED照明のメリット・デメリット
③植物育成用光源の比較
(2)主要参入企業の動向
(3)製品・技術関連動向
(4)参入企業の販売動向
(5)現状の問題点と課題点
(6)今後の事業の方向性
(7)市場規模の推移(2009年~2013年見込み)
(8)今後の市場規模予測(2013年見込み~2017年予測)
4.被覆資材(農業用フィルム)
(1)市場概要
①被覆資材の種類
②被覆資材別設置面積の推移
1)ハウス資材別 設置実面積の推移(1999年~2009年)
2)カーテン設備のあるガラス室・ハウス設置面積推移(1999年~2009年)
(2)主要参入企業の動向
(3)製品・技術関連動向
(4)参入企業の販売動向
(5)現状の問題点と課題点
(6)今後の事業の方向性
(7)市場規模の推移(2009年~2013年見込み)
(8)今後の市場規模予測(2013年見込み~2017年予測)
5.農業ICT
(1)市場概要
①農業分野にICTソリューションが増えている背景
②農家におけるICTの利用動向(農林水産省の調査より)
③農業ICTの主な導入事例
(2)主要参入企業の動向
①農業ICTソリューションを展開している主な企業の取組み内容
②日立グループにおける農業分野の取組み
(3)製品・技術関連動向
(4)参入企業の販売動向
(5)現状の問題点と課題点
(6)今後の事業の方向性
(7)農業ICT市場規模予測(2013年見込み~2017年予測)
6.液肥市場
(1)市場概要
(2)市場規模推移(2010年~2013年度見込み)
(3)メーカーシェア(2012年度)
(4)使用タイプ別市場構成比(2012年度)
(5)使用タイプ別流通状況と市場特性
①土壌施肥液体肥料
②葉面散布肥料
③養液栽培用肥料
④その他液体肥料(ペースト肥料)
(6)参入企業における開発と製品戦略
(7)参入企業における生産動向
(8)参入企業における販売動向
(9)現状の課題点と今後の方向性
①現状の課題点
②今後の方向性
(10)市場規模予測(2013年度~2016年度予測)
第5章 有力参入企業の個別動向(34社)
≪施設園芸関連企業≫
アキレス(株)
~汚れない防塵農ビや長期防滴持続の農PO等の機能性を追求した製品の開発と市場への投入~
アズビル(株)
~グリーンマイコンの後継機、グリモスネクストの浸透に期待を寄せる~
(株)イーズ
~既設のハウスにハイブリット型空調でコスト低減を提案~
イシグロ農材(株)
~温室・施設園芸を軸に農業ビジネスをトータルにサポート~
岩崎電気(株)
~化学肥料と農薬の使用を減らし光技術を通じて、緑を豊かに健やかに育てる~
ウシオライティング(株)
~「光創造企業」として技術開発力と市場開拓力を結集し、植物育成用LED照明ユニット開発~
(株)NTTファシリティーズ
~農業支援モニタリングシステムを軸に、本格営業活動を開始~
(株)エム式水耕研究所
~M式水耕栽培で生産した野菜を販売する支援体制の強化を図る~
協和(株)
~アジアを中心にハイポニカ事業の拡大を模索~
三基計装(株)
~個々のハウスの状況に応じて最適な環境制御をカスタマイズ~
シーアイ化成(株)
~農業用POフィルムのトップメーカーとして活力ある農業経営のトータルサポートを推進~
昭和電工株式会社(株)
~Shigyo法とLED照明等の栽培設備を最適化、摺り合わせにより高効率の栽培システム構築~
(株)誠和
~施設園芸業界の先駆的な総合メーカーとして、市場を創造~
ダイキン工業(株)
~空調機器メーカー大手としての技術力を活かし、農業分野での浸透を図る~
トミタテクノロジー(株)
~最先端のオランダ式施設園芸の温室ハウスの建設から栽培指導まで展開~
トヨハシ種苗(株)
~ソフト面の機能強化も視野に成長を図る~
日本電気(株)
~M2M技術を利用した「CONNEXIVE農業ICTソリューション」を展開~
ネポン(株)
~累計30万台の導入実績があるハウス用暖房機のリーディングカンパニー~
日立アプライアンス(株)
~ヒートポンプだけでなくスポットエアコンの拡充も図る~~
(株)日立ソリューションズ
~長年培ってきたGIS技術を応用し、「GeoMation Farm(ジオメーションファーム)」を展開~
富士通(株)
~「豊かな食の未来へICTで貢献する」方針の下、食・農クラウド 「Akisai(秋彩)」シリーズを展開~
(株)富士通九州システムズ
~農業ICTコンサルティングなどを通じて、将来的には100億円の売上を目指す~
富士電機(株)
~モバイル営農支援・生産履歴管理システム「Smile AGRI」を中心に農業ICTを展開~
三菱樹脂アグリドリーム(株)
~各種農業資材を組み合わせ、安心・安全で付加価値の高い農業ビジネスをサポート~
渡辺パイプ(株)
~グリーンハウスを中核としつつ、新たな基幹製品の開発を模索~
≪液体肥料関連企業≫
アサヒフードアンドヘルスケア(株)
~「豊作物語」等ビール酵母細胞壁分解物の優れた素材特性を活かした安全・安心な商品開発~
エーザイ生科研(株)
~生育コントロール技術を基本とした中嶋農法による安全で美味しい農産物づくりへの貢献~
大塚アグリテクノ(株)
~施肥技術と肥料の開発を通じ、農業を支え、豊かな実りと人々の健やかな暮らしに貢献~
片倉チッカリン(株)
~「安全・安心・良食味」に資する液肥製品開発と生産者ニーズに沿った提案型営業の推進~
コープケミカル(株)
~優れた農業資材とサービスを通じ、人と自然の調和した豊かな生活環境の創造に注力~
コスモALA(株)
~コスモ誠和アグリカルチャから名称変更し、ALAを前面に押し出しての液肥展開~
住友化学(株)
~水稲向けに基肥一発肥料型の新製品「アシストコート」の本格的な普及販売に注力~
ダン化学(株)
~日本初の魚肉エキスを始めとする有機入り液体肥料や養液栽培用肥料を開発~
(株)ハイポネックスジャパン
~花と暮らしをサポートするリーディングカンパニーとして園芸関連製品の開発を推進する~
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