2015 IoT時代の製造業ITソリューション -インダストリ4.0など次世代ものづくりとITベンダの戦略-
IoT時代の製造業ITソリューションとして、Industrie4.0、Industrial Internetといった次世代のものづくりが脚光を浴びている。国内ではIoT/M2Mに注目があつまり、生産現場や機器にいかにセンサーを取り込むかという論点が主流だが、それ以上に重要なのはソフトウェアである。本調査レポートは、Industrie4.0など次世代ものづくりの解説とともに、それに向けたITベンダの戦略を分析する。
調査資料詳細データ
調査対象:主要ITベンダーが想定する次世代のものづくり像と提供製品/サービスにフォーカスしている。またそれらを取り囲む重要な環境要因として、IoTやIndustrial Internet、Industrie4.0も対象とした。
調査方法:直接面接取材、文献調査その他データ収集
調査期間:2014年12月~2015年6月
- 製造業のITソリューションは、IoTの登場により大きく変わろうとしている
- 既にインダストリー4.0、インダストリアル・インターネットといったビジョンが提示されているが、そうした動きに呼応して、製造業向けソリューションを提供する大手ITベンダーの動きも変化している
- 本レポートでは、そうした変化を背景に、IoT時代の製造業向け情報システム像がどのようなものなのか、インダストリー4.0、インダストリアル・インターネット、双方の視点をカバーする新たなシステム像を提起している
- また、デジタルツインをキーワードに、IoTが製品開発や生産実行にどのように影響を与えるのかを明らかにした
Ⅰ.IoT時代の次世代ものづくり
Ⅱ.次世代ものづくりに向けたITベンダーの戦略
Ⅲ.個別企業の動向
Ⅳ.アンケート調査結果
参考:主要ソフトウェアの解説
■掲載内容
調査結果のポイント
1.市場動向
図表1 次世代ものづくりソフトウェア市場規模(全世界/2014-2018)
2.企業動向
図表2 各社の提供範囲
3.展望
図表3 IoT時代の製造業向け企業情報システム
Ⅰ.IoT時代の次世代ものづくり
1.IoTに至る経緯と製造業IT化の歴史
1.1.ITの潮流と製造業の革新が交差する世界
図表4 ITトレンドと製造業IT化の結節点
1.2.ITトレンド
1.2.1.クラウド、ビッグデータからIoTへ
図表5 ビッグデータはM2MとP2Pに
図表6 IoTの認知度
1.2.2.エッジ(フォグ)コンピューティング
図表7 エッジ端末イメージ図
図表8 フォグコンピューティングの認知度
1.2.3.データ駆動型経済(Data Driven Economy)へ向かう将来像
図表9 データ駆動型の価値創造
1.3.製造業のIT化 -これまでの流れ
1.3.1.Industrie4.0とIndustrial Internetを論じる前に
1.3.2.これまでの製造業×ITの進展状況
2.各国の製造業向け施策
2.1.各国の次世代製造業の取組状況
図表10 諸外国の次世代製造業に係る戦略・プログラム等
2.2.米国
2.3.ドイツ
図表11 産業革命の各段階
図表12 Industrie4.0プラットフォーム運営委員会メンバー表
図表13 Industrie4.0実現に向けたロードマップ
2.4.中国
図表14 中国製造業10カ年計画(中国製造2025)
3.Industrie4.0、Industrial Internetとは
3.1.Industrie 4.0
3.1.1.Industrie4.0が目指す世界観
3.1.2.Cyber-Physical-System(CPS)
図表15 組み込みからIoTへの進化
3.2.Industrial Internet
3.2.1.Industrial Internetが目指す世界観
図表16 Industrial Internetの台頭
3.2.2.Industrial Internetにおけるデータの流れ
図表17 Industrial Internetにおけるデータや知見の流れ
3.2.3.IoT基盤「Predix」
3.2.4.エコシステムの形成を急ぐ Industrial Internet Consortium
3.2.5.ブリリアント・ファクトリー
図表18 ブリリアント・ファクトリー
4.標準化の動向
4.1.IoTの標準化・リファレンスモデル
4.1.1.IIC(Industrial Internet Consortium)
図表19 IICアーキテクチャルフレームワーク
4.1.2.IoT World Forum
図表20 IoT World Forumリファレンスモデル
4.1.3.Intel IoT Platform
図表21 Intel IoT Platform infographic
4.1.4.ASA(AllSeen Alliance)
図表22 Allseen Alliance
4.1.5.OIC(Open Interconnect Consortium)
4.1.6.Thread Group
5.製造業の未来
5.1.変容迫られる製造業のビジネスモデル
5.1.1.IoTに備えた注意点
5.1.2.製造業のサービス業化(MaaS)
5.1.3.ベネフィットの変質
5.1.4.ITベンダーとの提携増
5.1.5.垣根の消失
5.1.6.マス・カスタマイゼーション(個別化生産)の実現
5.1.7.デジタルファブリケーションとの融合
Ⅱ.次世代ものづくりに向けたITベンダーの戦略
6.IoTがIT産業に与えるインパクト
6.1.現在の製造業のマネジメントシステム
図表23 現在の企業情報システム
6.2.IoT時代の製造業向け企業情報システム像
図表24 IoT時代の製造業向け企業情報システム
6.2.1.重要なコンセプト
6.2.2.開発設計
6.2.3.製造設計
6.2.4.部品の発注
6.2.5.効率的な生産
6.2.6.設計や生産へのフィードバック
6.2.7.顧客(保守・サービス)
6.2.8.地産地消
6.2.9.デジタルスレッド
6.2.10.変革が求められる製造業ソリューション
6.3.次世代ものづくり 日本企業の問題点
図表25 IT経営力指標におけるステージ
6.4.ITベンダーの次世代ものづくりに向けた戦略動向
6.4.1.本レポートで調査対象とした企業
6.4.2.各社の戦略比較
図表26 各社の提供範囲
7.製造業向けIoT市場の今後の予測
7.1.次世代ものづくりソフトウェア市場規模(全世界)
図表27 次世代ものづくりソフトウェア市場規模(全世界/2014-2018)
Ⅲ.個別企業の動向
SAP
図表28 地域別売上高
図表29 主要なIoT関連のSAP製品
図表30 パーフェクトエンタープライズ(今後求められる企業システムの姿)
図表31 IoTで実現する5つのシナリオ
GE
図表32 セグメント別売上高構成比
図表33 ブリリアント・ファクトリー
シーメンス
図表34 事業分野別売上高構成比
図表35 インダストリーソフトウェア
図表36 スマート・イノベーション・ポートフォリオ
ダッソー・システムズ
図表37 ダッソー・システムズ・システムズの業績推移・製品別構成比
PTC
図表38 PTCの地区ごとの売上高推移
図表39 PTCがフォーカスする6つの市場
図表40 クローズド・ループ・ライフサイクル・マネジメント
富士通
図表41 事業セグメント別売上高構成比
図表42 ものづくり革新アーキテクチャ
図表43 スマートなものづくり実現のアプローチ
図表44 ものづくりナビゲーション
Ⅳ.アンケート調査結果
8.アンケートについて
8.1.アンケート実施内容
8.2.回答企業プロフィール
8.2.1.業種
8.2.2.売上高規模
8.2.3.従業員数規模
8.3.認知度
8.3.1.IoT
8.3.2.IoT×業種別
8.3.3.IoT×売上高規模別
8.3.4.IoT×従業員数規模別
8.3.5.マシンラーニング(機械学習)
8.3.6.マシンラーニング×業種別
8.3.7.マシンラーニング×売上高規模別
8.3.8.マシンラーニング×従業員数規模別
8.3.9.フォグコンピューティング
8.3.10.フォグコンピューティング×業種別
8.3.11.フォグコンピューティング×売上高規模別
8.3.12.フォグコンピューティング×従業員数規模別
参考:主要ソフトウェアの解説
9.PLM
9.1.PLMとは
図表45 PLM製品の定義
9.2.PLMの意義
9.3.PLMの市場動向
図表46 PLMの出荷状況(全世界/2012-2018予測)
図表47 アプリケーション別 PLMの出荷状況(全世界/2012-2018予測)
図表48 PLMの出荷状況(日本/2012-2018予測)
図表49 アプリケーション別 PLMの出荷状況(日本/2012-2018予測)
10.MES
10.1.製造業×IoT時代の重要ソフトウェア MES
10.2.MESとは
10.2.1.MESの定義(3層モデル)
図表50 MESの3層モデル
図表51 各層の特徴
10.2.2.MESの11機能
図表53 MESの11機能
10.3.MOM
10.3.1.MOMの機能階層モデル
図表54 機能階層モデル
10.4.プロセス業/加工組立業 業種の違いがMESの違いを生む
10.4.1.停められない/停められる
図表55 ビール工場の製造工程
10.4.2.システムが支える/人が支える
10.4.3.規模の単位が大きい/規模の単位が小さい
10.4.4.単位変換の必要がない/必要がある
図表56 各層の特徴
10.4.5.標準的/千差万別
10.4.6.MESの領域小/MESの領域大
10.4.7.造ることの管理がカギ/調達・在庫管理がカギ
10.4.8.つながる/孤立する
10.4.9.加工組立業のMESニーズ
図表57 MESソリューションの影響
10.5.経営/現場で異なるMESソリューション
10.5.1.垂直方向に見るとわかるMESの市場構造
図表58 MESソリューションの導入構造
10.5.2.加工組立業でMESが発達しなかった理由
10.6.経営・情報部門と現場部門とで異なるニーズ
10.7.3種類のベンダー
10.7.1.不足する上下に精通する人材
10.7.2.MES導入の旗振り役が変わる
10.7.3.ボトムアップが日本の特徴
10.8.国内MESソリューション市場の中期予測
図表59 国内MESソリューション売上高予測(2007年~2014年予測)
※ 参考:主要ソフトウェアの解説は、『2015 PLM市場の実態と展望』(2015年3月発刊)、『設計・製造ソリューション市場動向-生産管理、MES、PLM-』(2013年7月発刊)より、抜粋・編集
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